アニメ感想(未分類)

魍魎の匣 第一話

ええと・・・よく分かんない(;´▽`A``
いろんな意味で。

ストーリー的には、謎をバラまくだけバラまいて終わってしまったって感じ。
それは、まぁ、初回だから仕方ないですね。
これから、徐々に回収されて行くんでしょう。行くはず。行かなきゃウソだ。詐欺だ。

第一話の内容を簡単に言うと、

1人の平凡な少女・頼子がクラスメートの美少女・加菜子に心酔していく。
ある日、その美少女の完璧な「美」に翳りが生じた。
そして、加菜子は列車に轢かれてしまう。
自殺?
それとも・・・?

って、それだけ。
端折り過ぎか。
まぁ、だいたいこれくらい押さえておけばいいでしょう。

キーワードとして、「天人五衰」
天女が衰えて死んでいく際に現れる五つの兆しのことだそうな。
その「兆し」というのは、かなりシビア。

あと、もうひとつは、「生まれ変わり」
普通に考えたら、生まれ変わった人間が同時に存在するわきゃないと思うんですが・・・
文字通り「生まれ変わる」っていう話しではないんでしょう、たぶん。
 
 
う〜ん・・・とにかくねぇ、映像はスゴく奇麗なんですよ。
耽美チックな絵柄も悪くないんですよ。

でも、なんか、あんまり雰囲気が出てない。

物語の舞台となっている「昭和27年」という時代がどんなだったのか分からないけど、どうもあの映像を見ている限りでは時代の雰囲気というのが伝わって来ませんでした。
大事だと思うんですけどね。
時代背景って。

あと、怖くない。

列車の窓に血の手形がバババババッと貼り付くシーンなんかもあったんだけど・・・
ぜぇんぜぇん怖くありませんでした。
やりようによっては、とっても怖いシーンになっていたんじゃないのかな?
 
 
アタシは「巷説百物語」シリーズが好きで、京極堂の方は「姑獲鳥の夏」しか読んでいないんだけど・・・
京極堂がやたらとウンチク語るんですよね。
おそらく、あの分厚い文庫本の半分は京極堂のウンチク。
アニメでは程々にしないと、逃げ出す人が続出すると思います。
かといって、京極堂のウンチクが無いとオハナシにならない気もするし。
上手く調整してくれると良いんですけどね。
シナリオ担当の腕次第かな。

今後の展開に期待・・・ということにしておきましょう。(偉そう)

しみじみ・・・

今期アニメは「夏目友人帳」が良かったと思う。

最終回は、いかにも「最終回」って感じで、関係者総出演だった。

特に大きな事件はなく・・・
いかにも「夏目」っぽい、ほんわかした終わり方。

周囲に気を使いすぎな夏目を見ていると、時にイラッと来ることもある。
なんかさ、昔の自分を見てるみたいで。
「あぁ、そうじゃないのに・・・」って、スゴくもどかしい。

そんな夏目も、変わって来ている。

夏目と関わった妖怪たちには、彼の優しさがちゃんと伝わっている。
友達や塔子さん夫妻との距離も、少しずつ縮まっていると思う。
夏目の周りに居るのは、良い人ばっかりだ。
夏目が一歩を踏み出したら、みんな受け止めてくれると思うんだけど。
もう一息、だね。

気になったのは、名取サン・・・
その怪しげな会合は、いったい何???
謎のまま終わってしまったけど・・・

それは、つまり、第二期へのつなぎですか。

そう、「夏目友人帳」は来年1月から第二期がスタートするそうで。
いやぁ、めでたい。
第二期になるといきなり質が落ちるのは珍しくない現象だけど、夏目はそんなことないように祈ってます。

精霊の守り人 終了。

NHK教育で再放送中だった「精霊の守り人」が最終話を迎えた。

良いアニメだったぁ。
ストーリーもキャラクターも映像も音楽も、みんな良かった。

一番の見せ場は前回の「宴」で、最終話の「旅立ち」は事後処理的なものだったけど、最後の最後まで目が離せない、一話を費やしても惜しくない内容だった。

バルサとチャグムは離れるしか無いと分かってはいても、やっぱりねぇ・・・切ないよねぇ。

今回もジワッと来たけど、アタシは1つ前の「宴」で大泣きしたですよ。

みんながタマゴを犠牲にしてもチャグムを救おうと奮闘しているんだけど、チャグムは自分は死んでもいいからタマゴを孵そうとする・・・
水の精霊のタマゴが孵らないと、大旱魃になってみんなが苦しむから。
10歳かそこらの子供が、そんな悲壮な決意をしているのかと思うと、いじらしくて泣けて来た。
そこに辿り着くまでのチャグムの歩んで来た道のりを知ってるから、余計に。

その「決意」が、皇太子としての役目を全うするという、最終話での決断にも繋がって行くんだと思う。

このアニメ、人物の描き方がとても丁寧なのだ。
主人公のバルサとチャグムはもちろん、タンダやシュガ、もっと端役のたまにしか出て来ないキャラまで、それぞれの抱えている事情や想いがしっかり描かれてる。

タンダは最初はなんとなく頼り無さげだったけど、彼には彼にしかできない事があって、しっかりと彼の役割を果たしていた。
終盤では大活躍。
しっかり頼もしい男になってました。

私は狩人のモン&ジンが好きでねぇ。
だって、武人としての気概に溢れててカッコいいじゃないか。
ジンのちょっと青臭いところなんて、萌え。
そうしたら、「ジン ~アニメ精霊の守り人外伝~」なんてのがあるのねぇ。
気になるぅ。

さぁて、これで心置きなく原作を読めるな。
続編もいっぱいあるから楽しみだ。

夏目友人帳が良いねぇ。

感想は書いてないけど、アニメ「夏目友人帳」が、すごく良い。
スタート以来、じんわりと心に染みる、ちょっと切なくて温かいエピソードが続いてる。
毎回ゲスト出演する妖怪たちが、妙に男前な声だったりするのも楽しい。

ちょうど1年前の今頃、夢中で見ていた「モノノ怪」がそうだったように、妖怪がらみのお話しは、恐いよりも哀しい方が私は好きだ。
妖怪を生むのも、妖怪を狂わせるのも、みんな人の心。
私はそう思ってんだよね。
だから、それだけで既に妖怪ってなんだか哀しい。そんな気がするんだ。

そして、ちょっと間が抜けていたりなんかする妖怪たちも好きだ。

「夏目友人帳」に登場する妖怪たちは、どっちのタイプも居るんだよね。
哀しいのも、可愛いのも。
第三話の中級のお二人さんとか、第四話の道でへたばってたカッパとか、また出て来て欲しいなぁ。

そうそう、妖怪だけじゃなくて、主人公の夏目もいいんだよねぇ。
夏目の持ってる優しさは、押し付けがましくなくて好感が持てる。
他の人には見えないものが見えてしまうというのと、幼くして両親を亡くしたというダブルパンチで、少々人間嫌いというか周りに気を使い過ぎというか・・・孤独を抱えたちょっと厄介な少年ではあるけれど、なかなか真直ぐに育っていらっしゃる。
(そのくせニャンコ先生の扱いは、おもいっきりぞんざいなのが笑えるところだ)

夏目のお守役(?)ニャンコ先生は、もちろん最高にいかしてるしね。
まさか、ジョシコーセーに変身なさるとは夢にも思わなんだが。
出来れば、美少年とか美声年に変身してもらいたかったところだけど、それだと招き猫に戻るなっ!ってハナシになって、ニャンコ先生の立場が無いから、まぁ、いいや。
まるっこい招き猫モードも可愛いし。
DVDの特典、ニャンコ先生ストラップが欲しいわ。
 
 
ところで、夏目に名前を返してもらった妖怪たちって、どうなってしまうの?

友人帳に名を記された妖怪たちは、友人帳によって束縛されてるってことだよね?
だから、名前を返してもらえば、その束縛から解放されるってことだよね?

なんか、アニメ見てると、消えちゃってるみたいに見えるからさ。

第二話の露神は、最後まで自分を信じていてくれた人が居なくなってしまって、ちょうど名前も返してもらって自由になったから一緒に逝ってしまったんで、べつに名前を返してもらったせいで消えたわけじゃないよね。

第四話の時雨は?
なぁんか、消えちゃったみたいに見えたんだけど・・・?

消えちゃうのは、あまりに哀しすぎるでしょ。
いくら私が哀しいお話しの方が好きだって言っても。
友人帳から解放されて、自由に好きな所に飛んでいけるようになったんだと思いたいんだけど・・・?

う~ん・・・
そこだけが、ずっと引っかかっているのだ。

「夏目友人帳」と「西洋骨董洋菓子店」

今期、新たに見ることにしたアニメは
「夏目友人帳」と「西洋骨董洋菓子店」

どっちも、このまま視聴継続となりそうです。
 
 
「夏目友人帳」は、思ったとおり、好きなタイプのお話しでした。

若くして亡くなった祖母が残した「友人帳」
その「友人帳」には、妖を見ることができた祖母が従えた妖たちの名前が書き込まれていた。
「友人帳」を引き継いだ貴志もまた、妖が見える。
「友人帳」に名を書き込まれた妖は、その持ち主の名に逆らうことが出来なくなるというのだけれど・・・
貴志は、「友人帳」に名を記された妖怪たちに名前を返していくことにする。

「友人帳」を道しるべに、祖母レイコさんの足跡を辿りながら、主人公の貴志が何かを掴んで行く・・・そんな展開になるのかな。
妖怪がらみで、ちょっと切ない感じ?
第1話で、既にじわわ~~~っと来ちゃいました。

それと、ニャンコ先生、最高
本当の姿・斑の時と、普段の招き猫モードの時のギャップが・・・
第1話の最後の一言、
「饅頭ください!」
で、吹き出しちゃったわ。
 
 
一方の「西洋骨董洋菓子店」
第1話では、どうなることかと思ったんですけど・・・
私はBL嫌いなんですよ。
物語の中の一要素として、そういうキャラが出て来るんなら大丈夫なんですけど、あんまりそっち系の話しばかりになると、ちょっと・・・
で、天才パティシェの小野が「魔性のゲイ」だと聞いて、途中離脱もあり得るなと思ってたんですけど、第2話を見た限りでは大丈夫そうです。
っていうか、橘が気に入ったの。
声が藤原啓治さんってのも。
この声が聞けるだけでも、見る価値あるわ。
橘の過去とか、エイジのボクシング問題とか、いろいろ爆弾抱えてるキャラも居そうなんで、そっちの方を重点的にやってくれることに期待して見続けます。

「精霊の守り人」が面白いのよ

毎週欠かさず見てる「精霊の守り人」が、面白いんだわ。

主人公のバルサは(なにげに巨乳だけど)三十路だし、一緒に居るチャグムは(可愛いけど)紅顔の美少年って程でもないし。

ストーリーも、派手に大立ち回りしてることあるけれど、特にどうということなく淡々と事態が進行・・・しているような、していないような微妙な回もあるし。

でも、思わず見入ってしまうんだな。

今週の「刀鍛冶」は「静」の回。

槍を打ち直してもらうために鍛冶屋の元を訪れたバルサとチャグムが、刀を受け取りに来た追っ手の刺客たちとニアミス。
鍛冶屋と刺客との間で交わされる会話を、バルサたちが息をひそめて聞いてるだけ。

ただそれだけなんだけれども、これまでで一番見応えがあったような気がする・・・

鍛冶屋の口から語られる、バルサの過去に絡んでいると思われる武人の話し。

同じ武人としてバルサに一目置いている、刺客の複雑な想い。

それを、じっと聞いているバルサとチャグム。

淡々とした会話と沈黙の中に、いくつもの深い想いが交差する・・・
 
 
そこに描かれている人間。
キャラの表情、演出、シナリオ、語っている役者さん

どれをとっても素晴らしい、の一言。

とっても丁寧に、丁寧に作られているアニメだなぁ、と、思う。
 
 
原作を読んでしまいたい衝動に駆られるんだけど、先を待つ楽しみを取っておきたい気持ちもあるし。

シリーズ化していて「なんとかの守り人」ってのがいくつか出てるから、そっちを先に読んでしまおうかとも思いつつ・・・それも、邪道なんだろうな、とか思うし。

やっぱり、このアニメを見届けてからにするか、原作を読むのは。

秘密 ― トップ・シークレット ― #CASE2・3

[トップシークレット]

この記事を書く前に、ちらっと原作の公式サイトを覗いて来た。
なんか・・・原作の方がずっと面白そうだぞ?
 
それはともかく、ンでは、アニメの方の感想行きます。

今回、「ほぉぉ」と感心したのは、脳内記憶には本人の脚色が入ってるってこと。
自分が美しいと感じているものは、より美しく。
恐ろしいものは、より恐ろしげに。
それを、そのまんま、本人の感じたままの映像で他人にも見てしまうってのは、すごいね。
(頼むから、私の頭ン中は覗かないでくれ)
 
 
さて、被害者がアメリカ合衆国大統領なので、最初のケースよりスケールアップするかと思ったんだけど・・・そうでもなかったね。
大掛かりな陰謀とかそんなのはそっちのけで、わりとフツーに小市民的「秘密」でしたわ。
まぁ、大統領も人の子ってことですか。

大統領の守りたかった「秘密」ってのは、自分の娘の恋人に恋しちゃったこと。

単に、その事実を隠蔽したいってだけでなく、恋しい相手に嫌疑が掛からないように、写真やメモを破り捨てたんじゃないかと自分は思ったんだけど、そのへんは軽くスルーされていたのでよく分からない。
大統領が、自分を刺した人間が誰なのか分かっていたのかどうかも、あの映像では判断しかねるし。
でも、たとえ自分を殺した人間であっても、恋した相手を守ろうとしたと考えた方が、あの「清廉潔白」な大統領らしいし、切なくっていいんじゃない?
(どうせ、私はロマンチストさッ)

べつに、大統領を被害者にしなくても成立する話しだったよねぇ。
第九とFBIとの噛み合なさっぷりとかも描きたかったのかしら?
あれ、無くてもぜんぜんオッケーだったと思うけど。

というより、謎解きもかなり適当。
犯人が本当に娘の恋人だったのかどうかもハッキリしないし、彼を手引きしていたシークレットサービスも行方不明で、なんにも事件は解決しないまま。

けっきょく、死んだ人の秘密を暴いただけっすか???

「捜査が終わったわけではない!」などと言っていたけど、たぶん、きっと、このまま放置されるんだろうなぁ。

この物語は、「事件解明」よりも、その捜査過程で引き出される青木の心情の方がメインになってるみたいね。
それにしたって、もう少し、謎解き部分に力を入れても良さそうなもんだが。
それとも、これでも目一杯、力入れてんのかな?
 
 
なんかイマイチだよなぁ・・・と思いつつ見ていくと、
最後に、薪が親友を撃ち殺したという過去が暴露される。
おかげで、今回の事件は衝撃の事実の単なる前フリになってしまったよ。
たぶん、きっと、「秘密」で暴露されるべき最大の「秘密」はこっちなんだ。
頼むから、暴かないうちにアニメ放映終わっちゃったりしないでくれよぉ。
・・・嫌な悪寒。

秘密 ―トップシークレット― #CASE1

[#CASE1 脳と旅する男]

ぜんぜん何の予備知識も無いまま見始めたんですが・・・
原作は清水玲子サンだったのねー。
大昔に、よく読みましたよ。
あのキレイな絵が大好きでね。

それが、どうしてこうなっちゃったんだか・・・

華が無い。

青木なんて、ただの間抜けなオッサンにしか見えんよぉ。
薪も、どうしてあんなタレ目なのぉ?

地味だ地味だと思いつつ見ていくと、エンディングは清水玲子サン御本人の絵だった。

美しい・・・

ぜんぜん違うじゃないか。
やっぱり、少女漫画をアニメ化するのって難しいんだなぁ。
一番の魅力である部分が、アニメになったとたんにスパッと抜け落ちてしまう。
少女漫画・・・というより、元の絵柄の持つ特徴にもよるのだろう。
特に、繊細さとか妖しさを武器にしているような絵柄の場合は難しい。
 
 
そんなわけで、キャラデザイン的にかなり難ありな感じではあるけれど、じゃぁ、ストーリーの方はどうなのよ?って、ハナシ。

物語のメインにあるのは「MRI捜査」
大雑把に言うと、死者から取り出した脳に電気刺激を与えて生前の記憶を引き出してしまうという、空恐ろしい技術のこと。
それを犯罪捜査に生かすべく活動しているのが、警視庁科学警察研究所の法医・第九研究所。
通称「第九」と呼ばれるその組織を率いているのが、歳若い室長・薪(美青年かつ曰くありげ)。

日々、被害者殺害の瞬間の映像を見続けたり、被害者のプライバシーを余すこと無くさらけ出してしまうことから、倫理的道義的に問題視されなんとなく煙たがられているその第九に、新たに配属されて来たのが、読唇術を得意とする青木。
 
 
青木の着任後、最初に舞い込んで来た捜査依頼が、今回の「CASE1」だったワケなんだが・・・

いや、もう、てっきり続きがあると思い込んでいて、後編見てから感想書こうと思ってたのに、これで終わりだったのー!!!

主婦が拳銃で射殺され、その犯人は被害者の昔の恋人だったってオチ。
死んだと思っていた昔の恋人は記憶喪失で、17年後に再会。
でもって、被害者は元カレの親友と結婚して幸せに暮らしてた。

それって、どんな昼メロ?

今更やり直そうったって、それは無理。
あたりまえだ。
そんなんで、殺されるなんてあんまりだ。

だから、犯人が引き金を引くに至るもっと深い理由があるのかと思っちゃったのよね。
だいたい、それが理由で殺すんなら、ターゲットは奥さんじゃなくて旦那の方じゃないのかね?

その旦那は奥さんの秘密を守ろうとして、奥さんの脳を抱えて逃避行と来た。
べつに、そうまでして隠すほどの秘密ではないのでは・・・?

まぁ、旦那にもちょっとした隙をついて略奪しちゃったっていう後ろめたさがあったせいかもしれないけど。
奥さんの「秘密」を一番知りたくなかったのは、旦那だろう、たぶん。
奥さんが実は行方不明になった昔の恋人のことをずっと思い続けていました・・・なんてことが暴露されたんでは泣くに泣けない。
 
 
そんな調子で、物語の方もなんだかなぁ・・・って感じ。

「MRI捜査」そのものは、なかなか面白いかな、とは思う。(「面白い」という表現には語弊があるが)
薪室長も、なにやら大いなる謎を抱えていそうなんで、そっちも気になるし。

「CASE1」は初回ということもあってか、事件がこぢんまりとまとまっていたので、いきなりアメリカ合衆国大統領が被害者というスケールアップした「CASE2」で、どうなるのか?

既に、「CASE2」も見たんだけど、今度こそ続きがあるようなので、後編を見てから感想を書くことにします。
 

パ・パ・パ・パンプキン

HDDRに録り溜め状態になっていたアニメ「パンプキン・シザーズ」をちびちびと見ていて、ようやく最終話まで見終えたんだけれど、これが、とっても面白かった。

でもって、「さぁ、これから!」ってところでブチっと終わってるんだな、これがまた。

メンバーの気持ちが1つにまとまって、巨大な敵の姿が見え隠れしだして、これからパンプキン・シザーズの本当の戦いが始まる!ってカンジなのに。
むぅぅぅ。
まぁ、原作が継続中だから致し方ないのでしょうが。
 
 
で、思いあまって、原作本を買ってしまいました。

単行本は現在6巻まで刊行済みで、近々第7巻が出るようですが、うちの近所の書店には5巻までしか置いてなかったので1~5巻、まとめ買い。
大人って、いいね。
 
 
物語の舞台は架空の世界なんだけれど、雰囲気としては第一次世界大戦前後のヨーロッパってとこかな。

大きな戦争が終結して、その爪痕がいまだ残る世界。
貧困に喘ぐもの、その陰で私腹を肥やすもの。
長く続いた戦争と、その後の混乱で、人々の心は荒み切っている。

そんななか、『戦災復興』を旗印に奮闘する・・・というのは表向きで、実は軍部が予算を確保するためにでっち上げただけの、事務処理と配給物資の分配とかをメインにやってる割とお気楽な部署「帝国陸軍情報部第三課」に属するメンバーたちが本編の主役。

・・・のはずなんだけれど

軍部内でも「お祭り部隊」などと揶揄されるお気楽な部署のはずが、何故か(たぶん、誰かさんのせいだと思うが)毎回、毎回、大変な目に遭ってケガ人続出(被害はもっぱら1名に集中)のハードな任務を負わされる・・・というか、いつの間にかハードな任務になってしまっているという状況なんだな。
  
 
そんな「陸情三課」通称パンプキン・シザーズのメンバーは、実に魅力溢れるキャラぞろいなんである。

ボスのハンクス大尉は典型的なタヌキ親父。
うだつのあがらない窓際族のフリして、大した切れ者。
世の中、こんな上司ばかりだったら、部下は安心して仕事ができるんだがな。

以下、

一見頼り無さそうに見えて、いざという時はとっても頼りになるオレルド准尉。(超ナンパ)

一番マトモそうに見えるけど、実はそうでもないマーチス准尉。(カタブツ)

そもそも、どうして入隊できたんだか首を傾げてしまうステッキン曹長。(どう見ても子供)

噛み癖の抜けないアホ犬と見せかけて実は名犬・・・なのかもしれない伝令犬マーキュリー号。(諸事情により降格)

図体がでかくて見た目とっても強そうなのに、ちっとも頼りにならないオーランド伍長。(しかもワケあり)

そして、実動部隊を率いる隊長が
バカがつくほど正義感が強くて、ムダに熱血。
やたらと威勢の良い(良すぎる)少尉のアリス。(実は貴族のお姫様)

こんなメンバーで、毎回ドタバタと走り回っているわけです。
 
 
タイトルがなんと言ったって「かぼちゃ」だし、主要メンバーはそんな調子だし、なんとなくギャグっぽい話しなのかと思いきや(実際、笑えるシーンも多々あるのですが)、彼らを取り巻く世界は、かなり暗~~~いです。
ほんとに、「悲惨」って言っていいくらい。

戦後何年も経っているのに、いっこうに復興は進まないし、人の心癒されないまま。

「陸情三課」のメンバーもお気楽そうに見えて、みんなそれぞれに色んな思いを抱えて「陸情三課」に居るし。

先の大戦では、かなりヤバい人体実験もやっていたようで、その闇も色濃く残っているし。

おまけに暗躍する秘密結社・・・

そんな暗い世相の中、凛と顔を上げて突き進むアリスの姿はなんとも清々しくて、見ているだけでなんだかとっても元気が出ます。
 
 
原作を読んでみて実感しましたが、アニメの出来もかなり良かったようです。
全般的に作画もキレイでした。(アリスちゃん、可愛かったし)

原作とエピソードの並び順が入れ替わったりはしているけれど、ほぼ、原作に忠実に作られていたんですねぇ。
ただ、原作のアリスは、伍長のことをやたらと意識しているような気がするんですが。
アニメの方では、そうでもなかったんだけどね。
 
 
この後、パンプキン・シザーズと秘密結社との戦いに話しが進んでいくのでしょうか?
ぜひともアニメでもセカンドシーズン(?)やって欲しいものですが、しばらくは原作を追いかけていこうと思います。

最終回を迎えたアニメ2本

今週は最終回を迎えるアニメがいっぱいあって、私の場合は「天保異聞 妖奇士」と「NANA」を見ていたわけなんだけれど、これがどっちも消化不良のまま終わってしまって、とっても憮然としている。
 
 
ンじゃ、「天保異聞 妖奇士」から行きましょか。

「妖奇士」は、とにかく話しが難しいんだよね。
歴史的な背景を知らないと理解しづらいと思うし、テーマも深くて。

最初のうちは、単純な「妖怪退治もの」だと思って見ていたんだけど、後半、猛烈な勢いで話しが転がりだして、ついてくのが大変でした。
これでもか、これでもか、と、アトルに「この世の醜さ」を見せつけてたのは、彼女を異界へと追い込むための伏線だったのね。
アトルが異界を開いて妖夷を出してしまった時には、アトルがラスボスかと思いましたよ、マジで。

奇士たちもアトルも、みんな自分の居場所を求めてる人たちだよね。
でも、居場所を求めているのは、彼らに限ったことじゃない。
異国からたった1人で流れ着いた異邦人でなくても、みんな心の何処かに寂しさを抱えて、居場所を求めて彷徨ってる。そんなもんだ。
そして、どんなに苦しいことや、目を背けたくなるようなことでいっぱいのイヤな世界でも、その世界の何処かに自分の居場所を見つけて生きて行かなきゃいけない。
だいたい、「居場所」は誰かに与えられるものではなく、自分で見つけるもんだ。
そうでなければ、ホンモノじゃない。

でも、アトルはまだ幼いから、そんなふうには考えられない。
一番彼女の側に居るはずのユキさんも頼りなくて、彼女の問いかけに答えることが出来ない。
それが、もどかしくて、毎回イライラしてました。
狂斎が頑張ってたんだけど、けっきょく諦めちゃったしなー。

まぁ、最終的には、アトルに居場所を与える手助けは出来たみたいだけど。
ただし、とっても頼りないカタチで。
ユキさんの「必要なんだ」が「愛」だとは思えなくてな。
ユキさんにくっ付いてても、アトルはあんまり幸せになれないような気がする。

最終回だけあって、奇士たちの戦いぶりはなかなかカッコ良かったです。
特に、小笠原様のナックル!(笑)
ものすごい似合ってないけど、ナックルなのには、ちゃんと意味があったし。

宰蔵も頑張ってたし。
彼女には、もっと活躍して欲しかったんだけど。
っていうか、往壓さん以外の奇士、影が薄すぎ。
話しがどんどんアトルの方に寄って行ってしまったせいで、奇士の活躍がかすんでしまった。
原作は、どうなのだろうか???

とにかく、アニメでやるにはテーマが深すぎるし、そもそもあれっぽっちの時間じゃ足りないし、絵柄も少年少女が喜びそうなカンジではないし・・・
原作に対して、とっても勿体ないことをしてしまったような気がする。

最後に・・・
鳥居さんがとってもステキな大人だったことが分かって良かったわ。
この物語の中で一番カッコ良かったのは、この人だったような・・・
 
 
続いて、「NANA」
これも、どうにかしてくれ・・・ってカンジ。
いきなり未来に話しが飛んで・・・っていうか、これが『現在』で今までの分も含めて全てが『回想』なんだよね。
しばらくアタマ混乱してました。最終回なのに。

う~ん、ハチはタクミと結婚できたんだろうか?
前回、レイラが「待った!」掛けてたしなぁ。
でも、ハチの指にはダイヤが光ってるし。
なんか、余裕ありまくりで幸せそうだし。
むーーーっ、分からん。
それに、レンはナナに捨てられたクサいし。
まぁ、レンとナナは一緒に居ても泥沼に沈むだけだから、別れた方がいいと思うけど。

けっきょく、「ナナがどうしてみんなと一緒に居ないのか?」って一番大事なところがスポンと抜けてるじゃないか。

だーっっっ、ムカツク。
なにが「ファーストシーズン」だっつーの!
1年間、「この人たち、どーなっちゃうんだろー?」と思いながら一生懸命見て来たというのに、この仕打ちはあんまりだ。
全部やらないなら、最初からアニメ化なんてするなよぉ。
見てる方はいい迷惑だ。

その他のハード

ちょっと気になる