ドラマ感想

ドラマ「流星ワゴン」最終話 感想

ワゴン車で行くやり直しの旅も、いよいよクライマックス。

チュウさん(香川照之)は死んだのではなく、生き霊さえ送り出せないほど重篤な状況に陥っているようで。
生き霊を飛ばすにもエネルギーが必要らしい。

あのオヤジがそう簡単にくたばるワケない!っつーことで、カズ(西島秀俊)橋本さん(吉岡秀隆)に無茶を言ってチュウさん(生き霊)が居ると思われる福山へ。
気合いでなんとかするのがこのドラマ。
ちゃんと、ピンポイントで行きたい場所に辿り着いてしまうのである。

思ったとおり、チュウさんは福山の自宅に居て、カズにお好み焼きの作り方を伝授したりなんかして。
それもチュウさんがやり残したことの1つだったんでしょうね。

秘伝の継承が済むと、カズとチュウさんは海辺でワゴン車の旅を振り返る。

あぁ、そうだ。
チュウさんがカズと同い年の姿で現れたのは、カズが成長するたびに同じくらいの齢だった頃の自分と重ね合わせていたからなんじゃないかと、チュウさんが自己分析してました。
なるほど、そういうカラクリか。

やりたい放題大暴れしていただけのように見えたチュウさんも、この旅を通して気付いたことがあったらしい。

カズに強くなって欲しかった。
そのために厳しくした。
でも、それは独りよがりだった。

父親への反発心から、父親とは真逆のことをやろうして家庭を崩壊させてしまったカズに対して、チュウさんは責任を感じているようです。
(チュウさんのせいばっかりではないと思うがな)

こんなセリフ、忠雄だったら口が裂けても言えなかったはず。
朋輩のチュウさんだからこそ、素直に言えたのだろうね。
 
 
でもって、なんだかんだ全部チュウさんが喋っちゃうんだよなぁ。

過去は変えられなかったけれど、お前自身は変わった!

そこは、カズ自身が気付かないとダメだろ。
チュウさんに言わせるんではなく。

カズは自分が死ぬことを受け入れちゃってるじゃん。
最低最悪の現実でも生きていたいか?と健太くんに問われ、カズは答えられなかったじゃん。
チュウさんに激励されて、ようやく『生きたい』と表明したじゃん。
ダメじゃん。

そもそも、やり直し旅でカズが必死に頑張ってるようには見えなかったのだよね、私には。

チュウさんに振り回されているようにしか見えなかった。
だから、『お前は必死に頑張った』ってチュウさんが熱く語ってても、はぁ ( ゚д゚)?って感じで感動どころの騒ぎではなかった。
本当なら、ここはすごく良いシーンになるはずなのに。
 
 
やり残したことをやって、言いたいこと言って、概ね満足したらしい生き霊のチュウさんは消えて行きました。
 
そして、とうとうカズがワゴン車を降りる時が。

カズが死ぬって言うのは、橋本さん親子の嘘だったんですね。

橋本さん親子の役目は、絶望し、大きな後悔を抱いて死にかけている人の元へ行き、自分の人生を振り返る旅に連れて行くこと。

ワゴン車に乗せた人が必ずしも死ぬ運命にあるというワケではなくて、大きな後悔を抱いているってところがポイントのようだ。
『死にかけている』というよりは、『死』について考えているというのが正解だろう。

後悔を抱えたままで死ぬと幽霊になっちゃうから、そうならないようにワゴン車で人生のターニングポイント巡りをして、後悔を無くしてもらう。

旅を終えた時、死ぬのを思い止まる人も居るが、死を選んでしまう人も居る。
なにしろ、過酷な現実は何一つ変わってないからね。

橋本さん親子としては、短い間とはいえ一緒に旅して回った人だから生きて欲しいと願うのはごく自然な感情だろう。

ことに、カズとチュウさんは橋本さん親子にとっても特別な乗客だったんでしょう。
本人のみならず、その父親の生き霊まで乗り込んで来ちゃうなんてことは、きっとかなりイレギュラーな事態だったはす。
おまけに、橋本さん親子の絆を深めるのに一役買った恩人でもあるから、(チュウさんはともかく)カズには生きて欲しかった。

だから、カズには最低最悪の現実でも生き抜いてみせる!って意志を見せたうえで、ワゴン車を降りて欲しかったんですね。
 
 
カズが気がつくと、そこはいつもの駅のロータリー。
ワゴン車に乗り込んだ時と、何も状況は変わっていない。
携帯には父の危篤を知らせる妹からの着信。
荒れ果てた家に戻れば、妻の姿は無く、息子が部屋に引きこもっている。

やり直し旅に出る前のカズだったら息子に声をかけることすら出来なかっただろうに、毅然とした態度で支度をするように言い、父に会わせるために一緒に福山に向かう。

カズは夢を見ていたと思っているようだけれど、確かにカズ自身は変わったよね。
 
 
もう意識は戻らないと言われた忠雄は、カズが来るのを待っていたかのように意識を取り戻す。

さすがはワシの朋輩じゃ。

その一言で、父も同じ夢を見ていたのだと気付くカズ。

現実では何一つ父親の望みを叶えてあげられなかったけれど、あのワゴン車の旅でチュウさんとしてちゃんと望みを叶えられていたのが救いだな。
チュウさんにとっても、カズにとっても。

それで満足して大人しく成仏すれば良いものを…
カズのことが心配で心配で、半年間も自宅近辺をウロついていたらしい。
生き霊改め浮遊霊かよ ┐(´д`)┌
あの様子では、当分、成仏する気ねぇな。
 
 
しかしねぇ…

この男が(それこそ、バック・トゥ・ザ・フューチャーばりの)大活躍をして、素敵な未来を勝ち取ったりしたら、ごくごく普通のファンタジーだっただろう。
それはそれで面白いかもしれないが…

と、ワタクシ、かれこれ10年ほど前に原作を読んだ時の感想に書いていたんですね。

どんなに足掻こうと現実を変えることは出来なかったけれど、前途多難とはいえ、たとえ最悪の状況でも生き抜いて行けるようにカズ自身は変わったかも…

原作はそう匂わせるだけの曖昧な終わり方をしていて、そこが良いと思ってた。
その後のカズ一家がどうなったかなんて、どうでも良いと思ってた。
むしろ、そんなのは余計なお世話で、全部描いてしまったら興ざめだ、と。
そして、私はカズにエールを送りながら感動のままに文庫本を閉じたのだ。

ところが、その後のカズ一家の様子を逐一披露して幕を下ろした、このドラマ。
案の定、要らんかったよ、あの半年後は。

しかしまぁ、お茶の間(死語)は、こういう明確なハッピーエンドを好むものなのかもしれない。

けっきょく、最後まで私は感動できなかったが。
 
 

ドラマ「○○妻」最終話 感想

先週、いきなり意識を失ったのは単なる過労だったそうで、ひとまず安心
…できないのよねぇ。
序盤からフラグ立ちまくりなんだもの、ひかりさん。
 
 
心からの笑顔も見せるようになったひかり(柴崎コウ)
これまでの張りつめたような雰囲気が消えて、穏やかで、とても人間らしくなった。
そういうふうに感じられるのは、柴咲コウさんの演技力の賜物なのかな。

正純(東山紀之)もイラついた感じが無くなって、とても良い感じの人になっている。

そんな2人は、まるで新婚カップルのよう。

今まで6年も一緒に暮らしていても夫婦ではなかったからね。
籍が入っているとかどうとか言う問題じゃなくて、本当の意味で、夫婦じゃなかった。
でも、今は本当の意味での夫婦になれた。

姉2人と甥っ子姪っ子は既に籠絡済み。
残るはお母さん。

どんどんイヤな婆さんになって行っているお母さんは、どうやら自責の念に耐えかねている様子。

夫を愛せず、そのせいで夫が自分のみならず子供にも暴力を振るうようになってしまった。

それがお母さんの罪。

夫を愛せなかったこと自体は罪とは言えないと思うけど。
人から勧められて結婚したけれど、どうも好きになれない。
引き合わせてくれた人の手前、別れることも出来ない。
なんてことは、このお母さんの世代ならギリギリあるかもしれないハナシ。
ただ、夫が暴力を振るう原因が自分にあると薄々知っていながら、何も対処しなかったのはダメだよな。
子供に被害が及んでいるんだから、そこはなんとかしなきゃ。
結果として、久保田家の子供3人は父親を愛せないまま大人になってしまったんだから。

で、良心の呵責に耐えかねて、やっていることは八つ当たりじゃん。
ホントに困った人だ。このお母さんは。
ふざけんな!と放り出しそうなところだけど、ひかりさんは一緒に罪を背負って行かせて下さいとお願いしちゃうのである。
信じられない。

ここは家族皆で背負いましょうよということで、なんとなく丸く収まるのである。
大丈夫か。
まぁ、この一悶着でお母さんも落ち着いて、大人しくなるかもしれんが。
 
 
このまま幸せモード全開で結婚式で華々しくフィナーレ
…にならないのが、このドラマ。

2人で仲良くお買い物に出掛けた帰り道、不良少年グループに絡まれてしまう。
っていうか、正純が説教して逆ギレされる。

いったんは、ひかりがバット振り回して追い払ったものの、戻って来た1人に突き飛ばされ、正純を庇おうとしたひかりも一緒に階段から転落。

頭を強打したひかりは意識不明の重体に。
来ました。
鬱フィナーレへの序曲。

正純さんをニュースライフに復帰させようと、既に根回し済みだったひかりさん。
なんか知らんけど、娘を連れて家を出て行った板垣(城田優)の奥さんを説得して家に帰らせたらしいわよ。
板垣の奥さんの潜伏先なんて、どうやって調べたのよっっっ。

っつーか、そんなことされて嬉しいか?
気味悪くないか?
それほど親しくしてもいない他人ん家の家庭事情にまで首突っ込んで。

しかし、板垣はひかりさんに感謝して、正純さんに番組出演をお願いしちゃうのである。 
 
 
そして、ワンポイント復帰を果たした正純は公共の電波を使ってプライベートなことを延々と語ってしまうのである。

局のお偉いさんでなくても、引っ込めろ!だ。

ひかりの献身ぶりを猛烈アピールしていたけれど、どうなんだろう?

四六時中自分のことを考えてくれて、文句も言わずひたすら自分のために尽くしてくれる…

ごめん、ちょっと重いわ。
有り難いけど、窮屈で息が詰まる。
所々手を抜いてくれるくらいの方が良いわ。私は。
だってさー、それに応えるためにこっちも四六時中必死で頑張らなきゃならないじゃん。
やだよ、そんなの。疲れるよ。
 
 
番組の始まる前に意識を取り戻し、正純の語るのを見ていたひかりだったけれど

自分の出演を終えた正純が、そそくさと病院へ向かうと…

ひかりは番組を見届けると息を引き取ったらしい。
正純のニュースライフを見るために、一瞬だけ意識を取り戻したってことか。

ひかりが亡くなっても、正純は強く前を向いて生きていく、というオチ。
なんで、ラストシーンが正純とお義母さんのツーショットなんだよ ( ゚д゚)?
 
 
最初は、もっとミステリアスなドラマなのかと思って見ていたけれど、ぜんぜん違って何がしたいんだかよく分からないドラマになっていたような?

せめて正純さんがねぇ、もう少し、すごい人に見えたら良かったのに。

純粋で正義感が強くて、子供みたいに真っすぐに未来を信じて、言葉の力で人を救うことが出来る

たぶん、正純をそんなキャラにしたつもりなんだと思うんだけど、どうもそうなってない。

度々正純に良さげなことを語らせているけど、上っ面だけでほとんど心に響かず、その言葉が記憶に残ってないんだよなぁ。

ひかりの献身ぶりも、さっき書いたみたいに、自分としては共感しきれずモヤッとするし。

色々と残念なドラマでございましたが、正純さんのグダグダっぷりを眺めているのは面白かった。うん。

 板垣死すとも自由は死せず! by 板垣(城田優)

一番印象に残ったのは、このセリフ。そこかよっ。
 

ドラマ「流星ワゴン」第9話 感想

どうしてだろう?
原作を読んだ時は(細かいところは忘れているけど)泣きながら読んだ記憶があるんだけれど、このドラマではほろりとも泣けない。
 
 
自分が死ぬのだと悟ったカズ(西島秀俊)は、ワガママ言って最後のポイントへ。
強く願えば行けますよ!って、もー、なんでもアリだな。

前回はチュウさん(香川照之)のやり方を真似て丸く収めたけれど、それは本当の自分ではない。
今度こそ、自分らしいやり方で妻と息子に気持ちを伝えたい、と、カズが向かった先はヒロくんの受験前日。

相も変わらず、夫に興味がなくなっちゃってる妻と、いじめに怯えてストレス溜めまくってる息子。

自分なりのやり方で、妻と息子に想いのたけを語るカズ。

息子には…届いたみたい。たぶん。
現実のヒロくんがこの夜のことを覚えていなかったとしても、きっと心の何処かに残っているという根拠レスな自信。

無理だろ。
ここに居るヒロくんとバット振り回して暴れているヒロくんとは、まったく別次元の別の存在なんだから。

だって、これまでいくつかのポイントでやり直しを実行して来たけれど、何も反映されてないじゃないか。
それはつまり、それぞれが連続していないまったく別の存在ってことでしょ?
心は何処かで繋がっているとでも言いたいのだろうか。
ファンタジーだからなんでもアリなのか?ファンタジーなめんな。
 
 
妻の美代子さん(井川遥)の方は…
2人で思い出の神社にヒロくんの合格祈願に来たものの、美代子さんは上の空。
そんな美代子さんに洗いざらいぶちまけるカズ。

…あの、もう少し、何か言いようは無いんですか?

ワゴン車の話しとかしなくても、上手に分かりやすく伝えることは出来るんじゃないのか?
そんな話し、信じられるワケないだろー。
もー、聞いててイライラして来たわ。
傍観者の私がイラつくんだから、当事者の美代子さんがキレるのも無理はない。

美代子さんはチュウさんの渾身のお願いを聞き入れて、溜め込んでいた想いをカズに洗いざらいぶちまける。

うん。
たぶん、ものすごく反感買ったよね。

男性からしたら、
それほど大事にされて尽くしてもらっておきながら、勝手に借金作ったあげく妻の方から三行半突きつけるたぁ、なんだそりゃ。やってらんねぇ!
でしょうし

女性からしても、
なに贅沢言ってんのよ、このワガママ女!
でしょう。

でもね、なんかね、私は美代子さんの言わんとするところが、とってもよく分かっちゃったんだわ。
おそらく共感してくれる人は少ないだろうけど。

父親への反発心から、良き夫、良き父であろうと頑張り続けたカズだけれど、それは独りよがり。美代子さん曰く自己満足。
きっと、無意識のうちに美代子さんにも良き妻良き母を押し付けていたんだと思う。

例に出したのが食洗機だからちょっと分かりづらいけど、家事は美代子さんにとっては自分の存在意義なワケ。
それを、もうしなくていいよ、って言われたら

私の存在意義って何?ってなる。

せめて買う前に『食洗機買おうと思うんだけど、どう?』って聞いてくれたら、『そんなの自分でやるから要らない』って言えるのにね。

一事が万事、全部その調子だったんでしょう。
たまたま例に出したのが食洗機だっただけで。
 
 
それに、
キミはただ笑ってくれてればいいんだよ、って言われたら

私はお人形じゃないわよ!ってなるよ。

的外れの優しさは、時に人を苦しめる。
相手の優しさを疎ましく思う自分を責めもするし、それが相手の善意から来ていると分かっているから文句も言えない。
自己嫌悪と相手への不快感が澱のように溜まって行く。

相手の笑顔を見ると、自分の醜さを思い知らされる。だから見たくないんだよね。

そんな状況が長く続くのは、とても、苦しい。
 
 
家族はただ一緒にニコニコ笑っていれば良いってもんじゃないし。
一緒に心配したり悩んだりして、協力して問題を解決して、そうやって絆を強めて行くものでしょ。

だけど、この夫婦はカズが1人で全部やって来ちゃった。

カズに愛されていることも、大切にされていることも、自分がワガママで贅沢だってことも、美代子さんは百も承知で、それでもどうしようもなくて、カズを責め、自分を責め続けたあげく、逃げ出したくなっちゃったんだよね。
脚本がアレだから伝わりにくいけど、井川遥さんは美代子さんの苦しい胸の内を精一杯表現していたと思うよ。
 
 
ただ、カズが一方的に悪いのではなくて、こんなに感情をこじらせる前に、きちんと『自分はこうしたい』ってカズに訴えなかった美代子さんも悪い。
まぁ、『ちゃんと説明して!』って美代子さんが何度も言ってるのに、『キミは心配しなくていい』って説明してなかったけどな。
それでも、カズは言っても耳を貸さないような人ではないから、美代子さんが根気よく話せば分かってくれたと思うんだがなぁ。

その証拠に、ちゃんと向き合えば、『この人と、やり直してもいい』って思えるようになったみたいじゃん?

サザンの曲がしっくり来なくて雰囲気ぶち壊しだったけど。
 
 
すっかり『やり切った感』のカズがワゴン車に戻ると、チュウさんが居ない。

時間切れです by 橋本さん

えーーーっ!?
時間経過とか、どうなっちゃってるんでしょうか?
ワゴンの旅で経過したのと同じ分だけ現実世界でも時間が流れてるってこと?
っていうか、あの夜、あのバスターミナルでカズが凍死したのなら、チュウさんの方が後から死ぬんじゃないの?
カズ、まだワゴン車に乗ってるよ?
それとも、もう既にカズは死んでて、成仏するかこの世に留まるかの瀬戸際でフワフワしててる状態???
ここに来て急にカズやチュウさんがふいに消えてこの世ならざるもの的な演出したりなんかして、なんかもうワケ分かんないんですが、次回、最終回です。

ドラマ「流星ワゴン」第7話&第8話 感想

さて、美代子さんとヒロくんは放ったらかしのまま、寄り道ばっかりしてるカズ(西島秀俊)チュウさん(香川照之)ですが

今回は、健太くんが「もう一度ママに会いたい」と言い出したことから、健太くんを成仏させようという運びに。

でも、橋本さん(吉岡秀隆)の様子がちょっとおかしい。

橋本さんを居酒屋に連れ出し、チュウさんが問いつめると…

橋本さんの『思い残したこと』は、健太くんと本当の意味での親子になること。
でも、健太くんがこのまま成仏してしまえば、その願いは叶うことはない。
よって、橋本さんは成仏できずに未来永劫1人で彷徨い続ける。
それでも、健太くんが成仏して、来世で当たり前の幸せな人生を送ることが出来るのなら、自分はそれでいい。

それが親心ってもんよね。

にしても、この2人、生き霊と幽霊なんですよね。
その2人が普通に居酒屋でビール飲んでるって、どういうこと?(゚ー゚;
そのへんが、このドラマの意味不明なところで。
原作ってどうだったっけ?
これが全部カズの妄想なら、全てカズ目線で話しが進行しないとおかしいのに、カズの居ないところでも勝手に話しが進んでるから妙なことになってる。
ファンタジーならファンタジーなりの理屈や秩序が無いと、お話しとして成り立ちませんよ?

けっきょく、健太くんはママと会ってスッキリしたものの、ダメなパパを放っておけなくて成仏せずに戻って来ちゃいました。
(要はそういうことよね)

健太くんが一番大人なんじゃね?(;´▽`A``

橋本さんも、「本当は喜んじゃいけないのに、ダメな父親です」って認めていたから、まぁ、良しとしよう。
 
 
そして、突然、このドライブが終わったら自分は死ぬのではないかと疑い始めたカズ。
橋本さんに有耶無耶にされたまま、カズは最後のポイントへ。

相変わらずパチンコ通いで、ますます借金が増えて追いつめられている美代子さん。
いじめがエスカレートしてヒロくんも爆発寸前。

現実のカズは、それを見て見ぬ振りしていたけれど、やり直し旅中のカズは違う。

競馬デートで妻の心を引き戻し、いじめっ子は大人げない脅しで撃退して息子の信頼を勝ち取る。
(ちょっとニュアンス違うがな!)

その筋の人のフリをしてケータイ越しに凄むカズ、上手すぎだろw
西島さん、ちょっと演技力抑えた方が…w

カズが毛嫌いしていたチュウさん風の対応をしたら万事うまく収まるちゅうのが、なんとも皮肉ですが、実に幸せそうな家族になってしまいました。

橋本さん曰く
この最後のポイントに限っては、本人が望めばずっとそのまま留まることが出来るんだそうで。

つまり、このまま家族3人で幸せな暮らしを続けて行けるってこと。
(会社は辞めて退職金も使い果たしちゃって、どうすんのよ?って気もするが)

それが許されるってのは、やっぱりカズは死ぬってことなのかな。
自分にとって幸せな妄想の中で魂は生き続け、現実の自分は死ぬってこと?
そうでないと、辻褄が合わん。

橋本さんは、チュウさんに『はい、死んでます』って言い切っていたけどなっ。
 
 
でも、これは本当の自分ではないから、と、車に戻るカズ。

チュウさんは『このまま留まってりゃええもんを!』と納得がいかないが、妙に悟り切った表情のカズは『まだやり残したことがある』と。

それはもちろん、あれですよね、あれ!
そこスルーしたら、怒るからね!

で、ここまで来てようやく、カズのお母さんの若かりし頃が正純さん(○○妻)のお姉ちゃんだって気がついたんだよ、あたしは。
 
 

ドラマ「○○妻」第9話 感想

このドラマの最大の難点は、正純さんが生涯をかけて尽くしたくなるほど素晴らしい男に見えないところではなかろうか。
ニュースキャスターとしてはそれなりに気の利いたコメントをしているようだけれど、その実態は優柔不断で自分の身の回りのこともきちんとこなせないだらしのなさ。
仕事仲間に対しては、まるで暴君。
個人的にはあまり好きになれないタイプの人なんですが。
 
 
それはさておき、まずは第9話。

正純(東山紀之)宅に送られて来た脅迫状に仕込まれていたカミソリで風谷くんが負傷。
正純はひかり(柴咲コウ)の勤める病院に直行。
表沙汰にはしたくないからなのだろうけど。
ひかりの立場を考えたら複雑だろうに。

そんなこんなで、なかなか縁が切れないひかりと正純なのであります。

番組の方はというと、なし崩し的に正純を降板させようという動きがある、そんな中、正純と風谷くんとの仲がバレてしまい、さらにはひかりの過去がネットに拡散。

それでも降りないと駄々をこねる正純に、ついに板垣はじめ番組スタッフ一同が愛想を尽かしてしまいました。

まー、無理もないよ。
これまでの正純の横暴っぷりを見てたら、よくぞみんな我慢してここまでやって来たって感じだもの。

純粋なだけじゃ、やって行けない。
正純は中味が子供のまんまなんだよね。
ひかりは、きっと正純のそういうところが好きで、ずっとそのまま変わらずに居て欲しいと願っているんでしょうね。
理解できないワケじゃないけどさ、もう少し大人になってよ、と思う。
 
 
一方のひかりは
ひかりの過去を知った入院患者たちが、いきなり態度を豹変させて病院に居づらい雰囲気に。
病棟の人気者で、頼りにされてたみたいなのにねぇ。
この病院の入院患者は揃いも揃ってアホばっかりなのか。

アホといえば正純母も、どんどんイヤな婆さんになっていってるし。
あんなに、ひかりさん、ひかりさんって頼りにしてたのに。

唯一、ひかりの理解者であるお母さんはダメ母でもなんでもなくて、彼女なりのやり方でひかりを守ろうとしてくれて立派にお母さんしてました。

その母の勧めで、お母さんの元カレを頼って母娘共々福島に引っ越そうという流れに。

正純は正純で、仕事を失い、風谷くんとも別れて、どこか遠い所で心機一転やり直そうと考えたらしい。
それを知ったひかりは正純の元へ走る。

なんだよ、やっぱり未練たらたらなんじゃないか。

今までは、ひかりは正純の家を知っていたし、正純もひかりの勤め先を知っていたからその気になればいくらでも連絡の取りようはあったけれど、お互いに仕事も辞めて引っ越してしまえば、これっきりになってしまうかもしれないもんね。

間一髪間に合わなかったー!
かと思ったら、間に合ったw

ようやく自分のダメさ加減に気付いた正純は、自分がどれだけひかりを必要としていたかも悟り、改めてプロポーズ。
まるで、ひかりがここに来るのを予測していたかのように婚約指輪まで差し出して!
なんで手元にあるんだよ。

ここで
あーっ!婚約指輪買ってあったのに、引っ越しトラックに積んじゃったーーー!
って頭かかえる方が正純っぽいのに。

とにかく、これでひかりも幸せになれるね♪とホッとしたのも束の間

突然、意識を失うひかり。

えーと、何が起こったのか、ちょっと分かりません。
闘病ネタまでぶっ込む気なの?
予告では、ひかりさん、入院していたみたいだけど???
 

ドラマ「○○妻」第8話 感想

ひかり(柴崎コウ)が、ようやく人間らしくなって来たなぁ。

前回、トラックに轢かれてしまうのか?!
という所で終わっていましたが、もちろん死ぬワケは無くて、危ない所を助けてくれたのはお母さん(黒木瞳)でしたのね。
うん。まぁ、他に居ないしね。
お母さんは身を挺してひかりを守り、ひかりは軽傷で済んだけれど、お母さんは腰の骨を折る重傷で長期入院することに。

お母さんの住んでいるホテルのスイート(資金はどこから?男に払ってもらってるのか?)に、ひかりが着替えを取りに行くと、そこからは正純さん(東山紀之)のマンションが丸見えでした。

お母さん、ひかりのことを見守っていたのね。
っていうか、ストーカーかよ。

第1話で交差点でひかりがお母さんとぶつかったのも、偶然じゃなかったってことね。
大都会東京で偶然ばったり知り合いに出くわすなんて、まず無いから。
(ドラマではよくあるけど)
偶然じゃなくてホッとしたわ。
なんだかんだ言って、娘のことが心配で心配でたまらない母だったのでした。

ひかりがいつも口ずさむ『森のクマさん』は、幼い頃に母が子守唄代わりに歌ってくれていた歌でした。

ひかりは忘れてしまっていたようだけれど、母の思い出として潜在意識の中には残っていたのね。
自分のことを放ったらかしにして遊び回る母を毛嫌いして遠ざけていたけれど、心の奥底では母親を求めていたんだわねぇ。
思い返して見れば、ひかりがこの歌を口ずさむのは楽しい時じゃなくて、何か辛いことがあった時だった。
何かにすがるようにして、この歌を口ずさんでいた。
きっと、『森のクマさん』はひかりにとって『大好きな優しいお母さん』の象徴なんでしょう。

流星ワゴンは父と息子で、こっちは母と娘か。
こっちの母娘は関係修復できたみたいですよ。

っていうか、ナースコールしてんだからサッサと来てよ看護師。
 
 
ひかりはお母さんが入院中の病院でナースとして働くことに。
資格があるって良いよね!

すると、そこへ緊急搬送されて来る、正純の甥っ子の大輝くん。
いつか何かやらかすだろうと思っていたけれど、ついにやらかしましたね。
かねてから狂言自殺っぽいことをやっていたけど、本当にザックリやってしまい、ヤバいと思って自分で救急車を呼んだそうな。
そんな息子を叱りつけるだけの美登利姉ちゃん。
どういう母親だ。

大輝くんは懲りずに、次は踏切で轢死しようと企む。
妹を使ってひかりになぞなぞを送って来るあたり、止めて欲しがっているのは明白ですよ。
なぞなぞを解いて、間一髪、救出に駆けつけるひかり。

ひかりが死なせてしまった子供が生きていれば大輝くんと同じくらいの齢で、名前も同じだったとかいう割とどうでもいい情報を伝えられたりして、どうにかこうにか関係を修復する母と息子。
恐らく母親の方はもうどうしようもないので、息子の方が大人になるしかないと思われます、はい。

しかし、まったく、色々とゴタゴタの多いご家族で。
ひかりのお父さんが自殺した原因とかは、もう、チラッとも触れないまま終わる気がして来ましたよ。
なんとなく不幸っぽいメージの要素をバラまいてるだけで大した意味は無いんじゃないかと。
 
 
一難去ってまた一難。
今度は正純さんが入院して来ましたよ!

東京にはこの病院しか無いのか。

ひかりが去って以来、どうも仕事が上手く行っていない様子。
コメントが過激になるばかりで、抗議の電話が殺到、サイトは炎上、あわや降板か?という騒ぎに。またか。

入院した理由も、板垣とケンカでもしたのかと思ったら、自分でドアにぶつけて顔に痣を作っただけという残念っぷり。

ひかりに再会したら、さっそく戻って来てとお願いしてるし。

そのくせ、風谷くんとつき合ってるし。
風谷くん、『久保田さん』じゃなくて『正純さん』って呼ぶようになってたからね!

なにやってんだよ、正純。

そんな正純を病院から叩き出すひかり。

正純さんを見送った後、母にしがみついて泣きじゃくるひかりを見て、ようやく人間らしくなったなぁ、と。
ここまで来て、やっと。本当にやっと、ひかりさんに幸せになって欲しいと思えるようになりました。
 

ドラマ「流星ワゴン」第5話&第6話 感想

まだ追いつかない流星ワゴンの感想です。
とりあえず先週までの分。

カズこと一雄(西島秀俊)の人生のターニングポイント巡りはいったん休止して、まずは橋本さん(吉岡秀隆)家の親子事情から。

仲の良さそうに見える橋本さん親子だけれども、2人は血が繋がっていないそうで。
それで健太は橋本さんに懐かず、なんとなく橋本さんは健太に遠慮がちで、怒りたくてもキツく言えない。
橋本さん、見るからに優しいっていうか気弱そうで、不器用そうだからなぁ。
チュウさん(香川照之)とはえらい違いだ。

そんな橋本さんの切なる願いは、健太の成仏。
自分が事故を起こしたせいで死なせてしまった健太に対して責任を感じている様子。
健太さえ成仏できれば、橋本さんも成仏できるかもしれんねぇ。

健太が成仏できない理由は、まぁ、色々あるんだろうけどメインはお母さんへの想い。

お母さんにもう一度会いたい。
会って自分のことを忘れないでって言いたい。

ということで、カズ&チュウさんが走り回ってお母さんの行方を探す。

健太もチュウさんも霊体なのに、カズ以外の人にもちゃんと見えているのが不思議でしょうがないんだけども。

それはともかく、やっとこさお母さんの居場所を突き止め会いに行ってみると、お母さんは既に再婚していた。

健太くん大ショック!

そりゃそうだ。

夫と子供を一度に亡くして1人生き残ってしまったお母さんは、それでも生きて行かなければならなくて、きっとすごく辛い想いを乗り越えて新しい生活を手に入れたんでしょう。
だからといって、橋本さんや健太くんのことは絶対に忘れてはいないはず。

チュウさんの言う、現実と向き合わんといかん!という理屈も分かる。
分かるけれど、まだ小学生の健太くんにはなかなか受け入れられないよなぁ。

基本的に優しいカズはチュウさんの荒療治に腹を立て、チュウさんが余命幾ばくもないことを口走ってしまう。
 
 
で、チュウさんは自分の死を回避すべく、タイムパラドックスなんのその、現在の自分を説得しに行くことに!

過去の自分が未来の自分に会いに行くなんて明らかなルール違反なため、連帯責任でカズがこれまで小細工して来たこともチャラにされちゃうそうで。

そりゃないよ、チュウさん!!!
ってことで、カズと健太はチュウさんを追いかけてカズの故郷へ。

どうにかして忠雄に検査を受けさせようと画策するも、この頑固親父と来たら本人も呆れ果てるほど。
こんな親父が家族だったら苦労するよね。ホントに。

でも、この人って、単にものすごーく意地っ張りなだけなんじゃないのか?
意地っ張りで不器用で…根っこの所はとても優しい人みたいなのにねぇ。

がむしゃらに働いて会社を大きくしたのは、家業を継がなかった一雄への当てつけでしょ?
継がなかったことを後悔させてやる!って怒鳴り散らしてたもんね。
本当は継いで欲しかったんでしょ?
自分に反抗して家に寄り付かなくなった息子に、本当は帰って来て欲しいのに言えなくて、突っぱねることしか出来なかったんだよね。

チュウさんは自分が生き霊となってカズの前に現れた理由を理解したみたいですね。
うん。私も分かったと思う。
息子との関係を修復したいんだよね。
それが出来ないうちは死んでも死に切れない…そう思ってるんでしょ。

さて、カズはそんなチュウさんの胸の内を分かっているのかいないのか…
次は最後の重要なポイントに向かうそうです。
 

ドラマ「○○妻」第6話&第7話 感想

ひかり(柴崎コウ)正純さん(東山紀之)に自らの過去を告白し、動揺を隠せない正純さんでしたが

(恐らく)一睡もせずに辿り着いた結論は

ちゃんと籍を入れて夫婦になろう!

おや、頑張ったじゃん。

まぁ、あんな話しを聞かされて、
やっぱ無理だわ。別れよう
…とは、正義感の強い正純には言えないわな。

そうは言ったものの、正純さんはビビっているワケで。

なんだかんだで、ひかりが婚姻届を出せなかったと聞いて露骨にホッとした顔してたし。

ニュースキャスターの仕事は失いたくない。
さりとて、ひかりも失いたくない。

とっても優柔不断な正純さんは仕事にも支障を来たし、番組中のコメントは精彩を欠き、プロデューサーの板垣やアシスタントの風谷くんに八つ当たりする始末で、あわや降板か!?という騒ぎに。

もうホントにいったい何をやってるんだか ┐( ̄ヘ ̄)┌

そう簡単に決断できることじゃないけどな。
正純さんに同情するよ。

ひかりは正純の家族にも事情を説明したようで、正純母と姉×2も騒然。

っていうか、正純母、キャラ変わっちゃって。
自分が仮面妻だったことを暴露されちゃったし、お父さんも死んでしまって、タガが外れたのか?
今まで本性を隠していたワケよね、正純母。
自分の意見を言わず、何でもハイハイって人の言うこと聞いて、夫の暴力に耐えて、大人しい従順な妻のフリしてた。
それって、相当なストレスだと思うけど?
そんな状態で何十年も、よく保ったな。
いや、病んでるよね。
仮面を脱ぎ捨てた結果が万引きかよ…┐( ̄ヘ ̄)┌

長姉の美登利は好き勝手に怒鳴り散らすばかりで、自分の子供のことすら見えてないし。
長男、かなり傷ついてるよ?
放っておいたら取り返しのつかないことになるかもよ?

次姉の結実も相変わらず怪しげな宗教もどきに足突っ込んで、正純と別れる決意をしたひかりにわざわざ連絡とって勧誘しちゃったりしてて何やってんだこの人と思ったら、意外にもグッジョブでした。
自分より不幸な人は放っておけないそうで。

不幸なのはアンタだけじゃないわよ。

自分が不幸だと感じると、この世で自分だけが不幸だと思ってしまいがちで、多かれ少なかれ皆なにかしら抱えてるってことを忘れてしまう。
それを知っているからと言って、苦しみが軽くなるってワケではないんだけどね。

なんかねぇ…
ひかりさんにあんまり共感できないのよねぇ。

独りよがりなんだよなぁ。

自分から身を引くにしてもさ。
自分一人で決めて、あんな形で家を出て行ってさ。
出て行かれた方は、たまったもんじゃないよ?
置いて行かれた方の気持ち、考えたことある?

正純さんのためを思って身を引いたつもりが、けっきょく苦しめてるじゃん?

ちゃんと向き合おうとせずに逃げ回ってるだけじゃん?

そもそも、最初からきちんと事情を話していればこんなことにはならんかっただろうに。
この6年間、幸せでしたって言われてもね…

その結果があれだよ。

ようやく正純と向き合おうと心に決めたものの時既に遅し。

正純は若いキャスターの熱意にほだされて、支えてもらう気満々だよ。

ひかりが家を出て行って何日経過してるのかは知らんが、正純さんの変わり身の早さにもビックリだ Σ( ̄ロ ̄lll)

衝撃の場面に居合わせてしまったひかりは、茫然自失でフラフラといつもの交差点へ。
そこへ突っ込んで来るトラック!

おいっ!
轢かれたら、トラックの運転手にも迷惑掛かるんだぞっっっ!

ホントにこの人騒がせ妻はっっっ!!!
 
 

ドラマ「○○妻」第5話 感想

父が墓場まで持って行くつもりだった家族の秘密とは…

要約すると

自分はこんなに妻を愛しているのに、妻は自分を愛してなどおらず、自分を拒絶し子供にばかり愛情を注ぐ。
そんな姿を見ていたらイライラして来て、妻と子供に暴力を振るってしまった。

ということ。

う〜ん…あんまり同情の余地ねぇな。

正純さん(東山紀之)ひかり(柴咲コウ)の契約夫婦と逆で、籍は入ってるけど愛情の無い形だけの夫婦だったってことを言いたいのだろうか?

悲劇はお父さんの方はお母さんを愛していたことで。
どっちも愛情が無ければ離婚って話しにもなったんだろうけど。
あの年代の夫婦だと世間体を気にしたり、経済的な理由から離婚はしないとかいうこともありがちだよな。
でもまぁ、子供も全員独立してるんだし、そんなに嫌なら離婚するなりせめて別居するなりすれば良いのに、なんでそんなに嫌いなお父さんと一緒に暮らしてたんだ、お母さん?

犠牲者は3人の子供たちですわね。
両親がきちんと夫婦間の問題を解決しておいてくれたら、子供たちは父親に暴力を振るわれるという傷を負わずに済んだのに。
心の傷は大人になっても癒えないままで、そのおかげで子供たちは父親を愛せなくなっちゃってるじゃん。

こんな両親の『真実』を聞かされて、あっさり父に理解を示してしまう正純さんもどうかと思いますが。
これまで見て来た感じ、正純さんは単純で熱い男のようなので、こういう話しには弱いのかもしれん。

それはともかく、
お父さんの秘密の暴露から死に至る流れの中で自分たち夫婦についても考え直したようで、ひかりさんに改めて結婚を申し入れる正純さん。

いかなる過去があろうとも受け止める所存!

ということで、ひかりさんの告白タイム。

要約すると

高校生の時に駆け落ちした相手との間に子供ができたけれど、相手が逃げてしまったために自分1人で産む。
ところが育児ノイローゼに陥り、子供を放置して死なせてしまう。
少年院に送られ、出て来た時には最愛の父は自殺。母は相変わらず放浪。
自分も自殺しようとしたが死に切れず、入院先で正純と出会う。
正純との再会を願って、彼が何気なく言ったアドバイスに従い看護士になる。
そして5年後、奇跡の再会を果たす。

ごめん、ひかりさん、怖いわ。
なんなのこの粘着ぶり。

他に何もすがるものが無く、正純だけを支えにして生きて来たのだろうけど…
ごめん、やっぱり怖いわ。

支えっていうか、もう依存のレベルじゃね?

下手したら相手を破壊してしまいかねない。
さもなくば共倒れ。
これでは愛される方が受け止めきれずに逃げ出すのも無理ないよ。

ひかりの父の自殺の理由はなんなんでしょうね?
奔放な妻を受け入れたはずだったけれど、やっぱり受け止めきれなかったのか…?

正純さんは受け止めきれるのかいな?

次回予告によると、ひかりの過去が暴かれてしまう模様。
マズいよね、それ。
正純さん、DV問題に特に力を入れてるニュースキャスターだったよね?
その妻が過去に育児放棄で子供死なせてるとか…かなりマズい…よね
 

ドラマ「流星ワゴン」第4話 感想

一雄(西島秀俊)橋本さん(吉岡秀隆)親子のオデッセイでタイムスリップしたのは1年前。
ここまでいくつかのポイントを回ったけれど、どれも比較的近い日付の出来事のように見える。
一雄の人生のターニングポイントは1年前に集中していたのだろうか?w
それと、元々そこに居たはずの過去の一雄は何処に行っちゃってるんでしょうか?
1年後の未来からやって来た一雄の意識が憑依している状態なんでしょうか?

ま、SFじゃないし、そういう理屈は考えなくていいか (;´▽`A``

ところで、
美代子さん(井川遥)はギャンブル依存症だったのねー。

それも相当根が深い。
単に『息抜きにパチンコやったらハマっちゃって〜』ってレベルの話しじゃないよね。
一雄はその程度にしか考えていないようだけど。
ダメダメだな、一雄。

一雄がお金の管理を全部自分でやっていたのは、幼い頃に母親が家計のやりくりで苦労している姿を見て育ったからなんでしょうね。

確かにお金の管理は大変。
苦手な人はとことん苦手だろうし。
夫婦のうち、そういうのが得意な方がやれば良いんじゃないかと私は思うのですが。
もちろん、お互いに相談した上で。

一雄のダメなとこは、全部自分で決めちゃってるとこなんだよな。
一雄は美代子さんに負担をかけまいとして、良かれと思って、自分1人でやってるんだけどさ。
でも、それって、相手を閉め出していることにもなるんだよね。
人によっては『なぁんにも心配しなくていいから楽チン♪』と思う人も居るだろうけれど、美代子さんの場合は違うんじゃないの?

ヒロくんがいじめられていることを理由に引っ越そうとすることも。
息子がいじめられているとしたら母親にも知る権利はある。
いくら息子に口止めされていたとしても。
子供の前ではお母さんは知らないフリしていれば良いんだから。
でも一雄は言わない。

この夫婦は、一事が万事、この調子で来てしまったのでしょう。

何かあれば相談して欲しいし、きちんと説明して欲しい。
一雄に『キミは何も心配しなくていい』って言われるたびに、美代子さんは突き放されたような気持ちになるんじゃないの?

あの人はいつだって最高の夫なんです。

その一言が、彼女の気持ちを如実に物語っているのではないですか?

一雄は優しい。
いつだって家族を大事に想ってくれる。

だけど、そうじゃない、そうじゃないんだよ。

他人から見れば贅沢な悩みだろうけれど。
贅沢な悩みだと自分でも分かっているから口には出せないし、だからこそ余計にそんなことに不満を抱いている自分を許せなくなる。

そうやって心の中に積もりに積もった鬱屈を、ギャンブルで発散させるようになってしまったのではないですかねぇ。

借金してまでパチンコにのめり込んでいたことが発覚しても、一雄は何も尋ねない。
怒るどころか、優しく気遣ってみせる。
違う。違うんだよ。
ええ、もう、テレビの画面に向かって、一雄にダメ出ししてましたわ。
なんでギャンブルに走るようになってしまったのか、そこんところが大事なのに、肝心のところをスルーしてる一雄。
分かってないのに分かった気になって、自分は物分かりのよい良い夫だと思ってる。
美代子さんの立場にしてみたら、カンベンしてくれってなるよ。

忠さん(香川照之)いわく

俺も何も分かっとらん。
分かっとらんが、分かっとらんちゅうことは分かっとる!

これですよ、これ。

一雄は自分が分かってないってことを分かっていないから、やること為すこと独りよがりになっちゃうのよ。

親父のようにはならない!

そう、何度も繰り返す一雄は、父の忠雄を反面教師として来たのでしょう。
でも、皮肉なことに、一雄の人生は破綻寸前まで追い込まれてしまっています。
自分が最も嫌っていた父と正反対のやり方で生きて来たはずなのに。

何も分かっとらん一雄は、これで少しは未来が変わるかもしれないとドヤ顔していたけれど、美代子さんは性懲りも無く借金してましたよ?
根っこのところを治療していないから当たり前。

ふぅ…

にしても、今期はダメ夫のドラマばっかりなのか?
 
 

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