ゲームレビュー

「真・女神転生IV」クリア後の感想(ネタバレは無いと思う、たぶん)

全ルートクリアしていないけど、もう4周目だし、いい加減レビュー書いてもいいよね。
発売から1年経ってしまったし (;´▽`A``
 
 
◇ ストーリー&世界観的なこと

『メガテン』と言えば、このシリーズをプレイしたことのない人でも(ある程度ゲームに詳しい人なら)どんなゲームかイメージくらいは思い描けるかと思います。

悪魔が出て来て、なんとなくオドロオドロしい感じ?

まぁ、だいたいそんな感じです。

今作は、町並みや着ている服装や人の名前から受ける印象はなんとなくヨーロッパ的だけれど
サムライ???
キチジョージ村?(えっ?村???)
などという日本情緒溢れる名詞も出て来たりして、なんだかよく分からない世界観の街からスタート。

そして、幼なじみの2人組が憧れの職業『サムライ』になろうと田舎から出て来て、片方が受かって片方が落ちるという、よくあるパターン。
主人公はもちろん受かった方。

この、主人公たちの暮らすなんだかよく分からない『東のミカド国』が何なのかがゲームを進めるにつれ分かって来て、何も知らない主人公たちが次第に『世界』を知っていく様子と、プレイヤー自身が理解して行く過程がごく自然にオーバーラップする仕組みは、とても良かったと思います。

今作はゲームを進めると、東京の街を探索できるようになります。
現実の東京とほぼ同じマップなので、土地勘のあるプレイヤーなら各ポイントの位置関係が把握できて探索しやすいのではないでしょうか。
(細かい地名は多少変えてあるものの、だいたい分かる)
街の中も、どこかで見たような光景で溢れていて楽しいです。

『東のミカド国』と『東京』は、姿形は違うけれど似たような構造の社会になっていて、その社会の仕組みを維持するのか破壊するのか、それとも…?という、そんな話しの流れになります。

エンディングは4種類(うち、1種はいわゆるバッドエンドかな)
ゲーム中に何度も選択肢が出て来て、それをどう選ぶかにより主人公の傾向が3種に分類され、辿り着く結末が変わります。

この『傾向』が主人公の思想、行動基準を反映したものとなるため、主人公のキャラクター付けはハッキリと為されていません。
そのぶん、彼と行動を共にする仲間たちは、それぞれの傾向を象徴するような強烈な個性を発揮しています。

このシリーズの場合、どちらが善でどちらが悪なのかとか、どちらが正解でどちらが誤りとか、そういう区別はないんですよね。

どちらの側に軸足を置くかによって、『世界』は違った様相を見せる。

ちょっと哲学的でもあります。
 
 
◇ システム全般的なこと

ストレスフリー!
プレイしていてストレスを感じることは、(序盤の死にまくりを除いたら)殆どありませんでした。

まず、何時でも何処でも任意にセーブできる!
こんなに有り難いことはないです。

おまけに強敵の気配がある時は(概ね)ガイド役から警告が入るので、予期せずボス戦に突入してしまい、善戦虚しく敗退してダンジョンの入り口からやり直し…なんてことにはなりません。

また、万が一全滅してしまっても、救済措置があります。
地獄の沙汰もマッカ(金)次第とはよく言ったもの。
全滅すると三途の川に送られ、そこにいる渡し守にゲーム内通貨のマッカか、3DS本体機能のゲームコイン(スリープ状態にして持ち歩いていると勝手に貯まる)を支払うことで、バトル直前の位置に生き返らせてくれます、ありがとう。

操作性の点でも、特に不自由を感じることはなかったです。
ほぼタッチペン無しでOKってのも快適です。
家でゴロゴロしながら遊んでる分には良いけれど、電車での移動中などで遊ぶのにいちいちタッチペン取り出して…って嫌じゃありません?私は嫌です。
3DSの面目丸潰れだけどねw

メインで進行するクエストの他に、任意で請け負うクエストもあります。
お小遣いや経験値稼ぎに。
良い装備品を手に入れるために。
特定の悪魔を仲間に出来るようにするために。
簡単なのから面倒くさいのまで、選り取りみどりの大ボリュームです。
一部、特定の傾向でしか発生しないクエストもあるため、全部をクリアしようとするとかなり大変。

周回前提のゲームなので、もちろん2周め以降へのデータの持ち越しもあり。
全部を引き継ぐか、一部を引き継ぐか選択することも出来ます。
どちらか選べるというのは嬉しいですね。
 
 
◇ 難易度含めバトルについて

バトルはターン制&コマンド入力式で、フィールド上に敵のシンボルが見えていて、それに触れることでバトルに突入します。
この時、敵がこちらに触れるよりも先に攻撃ボタンを押すと『先制』という形になり、有利な状態でバトルを開始することが出来ます。

この『先制』に成功するか否かでバトルの勝敗を左右しかねない、危ういゲームバランス(褒めてる)

特に序盤は仲魔(後述)のレベルも低く、大したスキルも持っていないため、ものすごく全滅しやすいです。
私は序盤の雑魚戦で何度も全滅して三途の川でゲームコイン(だって、まだマッカ貯まってないし)を貢ぎました。
心折れやすいプレイヤーの中には、この時点で投げてしまう人もいるかもしれません。

ゲームに慣れて来ると、プレスターン(敵の弱点属性を突くと行動回数がプラスされる、など)を利用して、敵には殆ど行動させないまま圧倒的勝利!なんてことも出来るようになるのですが。

バトルの難易度は若干高めかと思われます。
ボスは相手の弱点を上手く利用するなどしないと、容易には勝てません。
ですが、まったく手応えが無くてもゲームとしてはどうかと…
工夫すればちゃんと勝てるギリギリの水準を保っているので、私としては丁度いいバランスだと思います。

一応、難易度の変更も出来るようになっていますしね。
どうしても勝てなければ難易度を下げるという手もあり。

それと、今作では同行している人間の仲間が1名(同行者が複数の場合はランダムで選択される)バトルに参加します。
主人公のレベルアップに合わせて彼らも成長し、新しいスキルを覚えて行くようです。
ただし、直接操作は出来ません。勝手に行動します。
彼らがもう少し頭が良いと助かったんですけどねぇ。
氷結反射の敵に平然と氷結系魔法ぶちかましてピンチを招いてくれたりして…誰とは言わないけど(言ってる)
それもご愛嬌ということにしておきますか。
実際、彼らのおかげで命拾いしたこともあるし。

バトルをオートで実行することも出来るいうのも、ありがたい機能でしょう。
周回を重ねて主人公も仲魔もレベルが上がると序盤の雑魚などは、ひたすら面倒くさいだけ。
そんな時はオート!
すごい早さで勝手にバトルしてくれる。助かる。これが無かったら、面倒くさくて何周もする気起きなかったはず。
もっとも、油断していると全滅の憂き目に遭うこともありますがね。
やばい!と思ったら、手動操作に切り替えることも出来ます。
 
 
◇ 悪魔の仲間、すなわち仲魔

一緒にバトルに参加してくれるのは人間の仲間(むしろ彼らはバトルにおいては添え物的扱い)の他に、悪魔の仲間たちが居ます。
このゲームの最大の特徴というべきシステムで、仲魔無しにこのゲームは語れません。

バトルでエンカウントした悪魔に話しかけ、アイテムやお金を貢いだりしてご機嫌とって仲間になってもらいます。

仲魔にした悪魔たちをバトルの主力として使ったり、仲魔同士を合体させて新たな悪魔を作る悪魔合体の素材にしたりします。

仲魔はレベルアップ時にスキルを覚えていくのですが、自分が覚えるスキル枠が全て埋まると、主人公にスキルを伝授してくれます。
この時、覚えたいスキルを任意で選べるので、良いスキルを持った仲魔を育てれば、それにつれて主人公のスキルも充実して行く、という仕組みです。

主人公にどういうスキルを持たせるかによって、バトルの感触が変わって来るのも面白い。
攻撃系の魔法をみっちり仕込んで仲魔にサポートさせても良し、攻撃は仲魔に任せて主人公はサポートに徹するも良し。

とにかく、仲魔無しにはどうにもならないし、仲魔次第でどうにでもなる。
それがメガテン。たぶん。
 
 
悪魔合体については…

使いたい悪魔や作りたい悪魔、その他の色々な条件を選び、手持ちの仲魔で合体可能なリストを提示してくれるのは非常に助かりました。

が、少々不満点があります。

まず1つめ。
悪魔合体では素材にした仲魔の持っているスキルのうち、新たに作る仲間に何を持たせるかを自由に取捨選択できます。

持たせたいと思うスキルはだいたい同じなので、どうしても似たようなスキルを持った仲魔に偏りがち。
ふと気付いたら、見た目が違うだけで持っているスキルは殆ど同じ、どれもこれも大差ない仲魔ばかりがストックを埋め尽くしていた…なんてことになってしまいます。

氷結系の得意な悪魔には火炎系のスキルは持てない
…なんて縛りがあると、仲魔の個性が出てより面白みが増すのでは無いかと思います。
確か、ライドウなんかではそういう制限があったと記憶しています。
悪魔合体を出来るだけ簡略化しようとしてそういった制限を取っ払ったのかもしれませんが、ジャックフロストがアギ撃てるなんて、なんか変…

そして2つめ。
悪魔合体をしていると、時々、エラーが発生して予想外の悪魔が出来上がってしまうことがあります。
中には合体エラーでしか入手できない特殊な悪魔がいらっしゃいまして、それはそれで構わないのですが…
今回はエラーが起きにくい仕様のため、一部の悪魔が非常に入手困難になってしまいました。

3DSの「すれ違い」機能を使って他のプレイヤーとカードを交換することで、そういった悪魔を手に入れることは出来ますが、すれ違いに成功したからと言って必ずしも欲しい悪魔になって帰って来るワケではなくて。

合体エラーが起きにくい分、「すれちがい通信を使ってどうにかしなさいよ!3DSなんだし!」ってことなのでしょうが、発売から日が経つ程すれ違いそのものが達成される率は下がります。
だいぶ出遅れてゲームを開始した私は、とっくに諦めました。
 
 
◇ まとめ

メガテンらしさは継承しつつ、初めてこのシリーズに触れる人にも取っ付きやすい。

歴戦のメガテニストは物足りなさを感じるかもしれませんが、初めてメガテンに触れる人にとっては優しい仕様になっていると感じました。
(少なくとも、何年か前にDSで出た「ストレンジ ジャーニー」よりは初心者には遊びやすいと思う)

オドロオドロシさやグロい表現が無いと言えばウソになりますが、そこそこの表現に抑えられていますし。
(だいたい、それを無くしたらメガテンではなくなってしまう)

メガテン入門として選ぶには、最適の一本ではないかと感じました。

逆にこのシリーズに強い思い入れがあればあるほど違和感を感じるかもしれません。

私はメガテンに関してはさほど多くプレイしていないので、普通に楽しくやってます。
シリーズ関係なく、単独のRPGとして見れば出来は良いと思うのですよね。

RPGは好きだけれどメガテンをやったことは無い。よく耳にするタイトルだし、ちょっと興味はある。
そういう人に、そっとこのゲームを差し出したいです。
そして、この真IVが面白いと感じたら…
どっぷりとアトラスの沼に沈んでください。
それだけの牽引力はある作品だと思います。
 
 
   
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ドラッグ オン ドラグーン3 クリア後の感想(ネタバレ無し)

タイトルに偽りありです。Dエンドはクリアしていませんw
でも、そろそろ感想を書いておかないと忘れてしまいそうなので書きます。
ネタバレは無いと思います。
 
 
◇ストーリー的なこと

「ドラッグ オン ドラグーン」シリーズとしてナンバリングされていますが、ストーリーの直接的な繋がりはありません。
なので、前作、前々作、それからニーアをプレイしていなくても特に問題無しです。

『ウタヒメ』と呼ばれる特殊な能力を持った5人の女性たちが統治する世界で、裏切りのウタヒメとされる主人公ゼロが自分の妹たちである5人のウタヒメを抹殺して行く、そういう殺伐としたお話しです。

ゼロは非常に大雑把な面倒くさがりやで、本音を絶対に言わないヒネクレ者でもあるので、妹たちを殺さなければならない理由が何なのかすら明確にされないまま、ひたすら殺戮を繰り返します。
酷いもんです。

しかも、ゼロと愉快な仲間たちは始終エロ話ばかりしているので、緊張感&悲壮感まったく無しです。

もっとも、この話しを深刻にやられたら重くてどうしようもなかったと思うので、これぐらいふざけ切っていてちょうど良かったのかもしれません。

ゲームを進めるにつれてゼロの真意が見えて来ると、次第にゼロの隠された心情も感じ取れるようになり、最終的には感動できる、はず、たぶん。

登場するキャラクターは、マトモなの1人も居ないんじゃないかってくらい変な人ばっかりです。
ゼロの相棒とも言うべきドラゴンのミハイルが、とっても可愛くて良い子なのが救いです。
本当に、いろんな意味で救いです。

それと、イベントシーンでもバトルの演出でも派手に血が飛び散りまくり。

エロとグロが苦手な人は購入の際によく考えて!

恐らく、ボリューム的にはそれほど多くはないです。
追加シナリオ(有料)を含めてちょうどいいくらいではないですかね?

この追加シナリオは、本編で不明な部分を補うというよりはウタヒメや彼女らを取り巻くキャラたちの人となり(?)を理解するのに一役買うような内容で、それなりに楽しい。
ですが、それより何よりトロフィー取得に絡むというアコギな商売しているので、トロフィーコンプリートにこだわる人は気をつけてください。
 
 
◇システム的なこと

ゲームの構造は少々変わっています。
客観的な視点でゼロの行動を記録しているとある人物の書き記した『報告書』のような形になっていて、1つのチャプターをクリアするごとに次に進めるチャプターが追加されて行き、一度クリアしたチャプターは何時でも、何回でも繰り返しプレイできます。

そして、いくつかの似て非なる並行世界のエピソードを全て見ることで、ようやく物語の全体像が見渡せる、という仕組み。

いわゆるマルチエンディングですが、全てのルートを解放するのに特に面倒くさい条件は無い(最後のルートだけは条件がありますが、それも大したもんじゃない)ので、普通にゲームを進めて行けば自然と辿り着けます。
 
 
バトルに関して。

操作するのはゼロ1人。

敵はマップ上にあらかじめ存在していて、ゼロが近付くと一斉に襲いかかって来ます。
一部、エリア突破条件になっているものを除けば、道中の敵は無視して逃げてもOK。

ゼロが装備できる武器は4種類。
ただ、妙に使い勝手が悪い武器もあり、私はほとんど剣一択。たまに単体の大型相手にナックル系の武器に持ち替えるくらいでした。
 
 
戦闘は非常に単純です。
極端な話し、適当にボタンを押してるだけでもなんとかなります。
なんとかならない時は、『ウタウタイモード』という無敵状態になってしまえば、たいていどうにかなります。

かといって、簡単なのかといえば、そうでもなくて。

敵から受けるダメージが、かなり大きいのです。

このゲームには防御力という概念は、あまり無い気がします。
最大HPが増えていくだけで、レベルが上がっても被ダメージ量は大して変わっていないような感触でした。

おまけに大量の敵が一斉に襲いかかって来たり、攻撃の届きにくい高い位置に遠距離系の武器を装備した敵が陣取っていたりして、ダメージを受けやすいです。

短気なゼロ姉さんでなくても、イラッと来ることが度々ありました。

回復アイテムの持てる数は少ないし、回復スフィアも有ったり無かったり、その回復量もまちまちだったり。

力尽きた時にコンティニューすると、その回数に応じて被ダメージ量が減っていくし、回復アイテムは満タン(そのチャプター開始時の状態)に戻っているので、コンティニューを繰り返していればそのうち突破できる理屈ではありますが、ストレスは溜まります。
 
 
ゼロを操作するだけでなく、ドラゴンに乗ってのバトルもあり。

ある意味フライトシューティングなのですが…うん、まぁ、そんなに出来のいいものとは言いがたい。
あくまでRPGのオマケに付いている『シューティングっぽい何か』です。
好意的に言えば、『シューティングに不慣れなプレイヤーでも楽にクリアできる』レベルです。

チャプターごとにボスが居るのですが、このボスが皆、特定の手順を踏まないと倒せません。
(いや、倒せないどころかダメージすら与えられない)
この手順を把握するまで、何度コンティニューしたことか。
コンティニューした時のロード中に、倒し方のヒントが出るんですがね。
死んで覚えろと?
どこのフロムソフトウェアだっつーの。

ゼロと一緒に戦ってくれる仲間は、ドラゴンの他に『使徒』と呼ばれる連中が居ます。
バトルに参加するのは2人。
直接操作は出来ませんが、人数が増えて来ると編成を変えることは出来ます。
もっとも、ついて来ているだけで、ほとんど役に立っていないように見えました。

唯一、良かったのは、バトルに参加していない使徒も、会話には参加している点でしょうか。
固定パーティ形式だとパーティに入っていないメンバーは「どこで何やってるの?」状態になりますが、みんなで喋りまくっているので(大人の事情で)バトルに参加していないだけで、一緒に行動しているんだろうな、少なくとも近くには居るんだろうな、と感じられました。
 
 
ゲームを進めていてどうにも困ったのが、チャプターを開始してしまうと装備を変更できない点です。

4種の武器はあらかじめ各ボタンに割り当てられているので問題ないのですが、たとえば剣のうちでA、B、Cどれを装備するかはチャプターに進む前にしか変更できません。
そのおかげで、「しまった、この槍装備したものの重すぎて使いにくいわ」と思っても変更できないし、せっかく拾った武器もそのチャプターをクリアするまでは装備できないのです。

それと、装備変更やお買い物の位置がおかしい。
何故、次に進むチャプターを決めた後でないと出来ないんですかね???
装備を強化したり変更したり、アイテムを補充したり、準備を整えてから次に進むチャプターを選ぶ…という方が操作の流れとしてはスムーズだと思うんですけど?

あと、ロード時間がやたら長い(しかも頻繁に入る)のと、所々でラグが酷かったのが気になりました。
 
 
音楽はとても良いです。
ボーカル入りのもそうでないのも、切なげなバラードもボス戦時のロック調のも良かったです。
このシリーズは音楽に関しては安定していますね。
 
 
全般的には「言う程悪くないじゃん?」という印象でした。
なんか、あまり良い評判聞かなかったので。
5〜1の5段階評価で言えば真ん中の3です。
良くもないし悪くもないし、極めて普通。

バトルも慣れて来ると爽快になって来るし、ストーリーも始めのうちはワケ分からなかったけれど、進めて行くうちにちゃんと感情移入できて、最後には切なくなったし。

本編で説明しきれなかった分を他のメディア(小説だの設定資料集だの…)で補完するというやり方ではなく、ちゃんとゲーム本編で全部理解できるようにしてくれ(追加シナリオで補完するのはかろうじて許せる範囲)

と、いうのが私の基本姿勢なのですが、DOD3に関しては多少不明な部分も残りましたが概ね本編のみで理解できました。

ただ、最後のステージはどうなんですかね?
何故、あそこだけアレ?
レベル上げようが装備整えようが、どうしようもないではないですか。
ひたすら練習すれば、そのうちクリアできるのかもしれないけれど忍耐力にも限度ってものがあります。
まぁ、私はもう少し粘ってみますけど。

個々のキャラクターには魅力あると思いますし、DODの世界観(残酷と狂気と絶望と救い)が嫌いじゃなくて、血みどろとエロに耐性があるなら、今ならだいぶお安くなっているので手を出してみても良いんじゃないでしょうか。
 
   
 
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「レイトン教授VS逆転裁判」 クリア後感想(ネタバレなしです)

レベルファイブのレイトン教授と、カプコンの逆転裁判といえば、どちらもシリーズ作品が何本も作られているアドベンチャーゲームの代表作。
その2つがタッグを組んだら、いったいどういうことになってしまうのか。

なにしろ、両者の主人公であるレイトン教授&ルークくんと、なるほどくん&真宵ちゃんはルックスの面においてもかなりの隔たりがあるんですもの。
こんなのを同じフィールドに立たせたら違和感ありまくりでしょうに…

ちなみにワタクシはレイトンシリーズは未プレイです。
逆転の方は全部とは言いませんが、相当数をクリア済みです。
なので、そのへんをふまえた上でこのレビューを読んでいただけると幸いです。


 
 
ロンドンを本拠地に活躍するレイトン教授とその一番弟子ルーク少年のもとに、謎めいた少女マホーネが教授のかつての教え子のしたためた手紙を携えて現れる。

一方、成歩堂龍一と真宵ちゃんは研修で訪れたロンドンの地で、偶然に少女マホーネの弁護を請け負うことになる。

マホーネと関わったことがきっかけとなり、彼らは中世ヨーロッパの雰囲気漂う高い塀に囲まれた小さな街へと迷い込んでしまう。

そこは「ストーリーテラー」の紡ぐ物語が全てを支配し、恐ろしい魔女裁判がまことしやかに行われている、そんな不思議な世界だった。

異世界で出会ったレイトン教授となるほどくんは、この街のナゾを解き明かし、魔女の嫌疑をかけられたマホーネの無罪を勝ち取ることができるのか…

だいたい、そんなお話。

両者が異世界に迷い込むという設定のため、彼らが周囲から浮きまくりでもなんら問題なく、むしろ異邦人っぽさを存分に醸し出していて、「上手いことやったな」という印象です。
レイトン教授と真宵ちゃんのツーショットなどは、実際、かなりのギャップがあるのですが「まぁ、お互い異邦人だしね」の一言でねじ伏せてしまえばよろしいかと。
(まぁ、真宵ちゃんはどこに居ても浮きまくりだしなっ)

この不思議な街の雰囲気がとても良く、結末に至るまでの過程はハラハラドキドキ、思わず涙ぐんでしまうエピソードもあり、最後まで非常に楽しめました。
最後の最後の種明かしはかなり強引で無茶で、笑っちゃうくらいなのですが。
まぁ、それでもなんとか納得はできました。
 
 
このゲームは、大雑把に「謎解きパート」と「法廷パート」の二部構成になっています。

「謎解きパート」では街の人たちと会話するなどして情報や証拠品を集めたり、レイトンシリーズでおなじみの『ナゾ』を解いたりします。

正直なところ、レイトンシリーズ初体験なので『ナゾ』についてはあまり多くは語れないのですが…

全体的にナゾの難易度は低めかな、という印象でした。
適当に動かしているだけで解けてしまうものも多々あり。
あんまり手強くて先に進めないのはストレスたまりますが、クリアしなくても本編に影響の無いナゾはもう少し難しくても良かったかなと思います。

それから、この「謎解きパート」に含まれる会話シーンが若干多めという気がしました。
謎を解くのに必要なヒントが含まれているものなら致し方ないのですが、そうでもないものもあり、「続きが気になって早く先に進みたい」という気持ちのせいもあって、もどかしく感じることがありました。
 
 
一方、「法廷パート」の方は異世界の魔女裁判ということで、だいぶ勝手が違います。

科学捜査などは一切行われず、一度に何人もの証人が証人席に並んだり勝手に出たり入ったり、時には証人同士の作戦会議まで開かれる始末。

あやふやな証言。数少ない証拠品。
法廷中すべてを敵に回した圧倒的不利の状況から、真実を導き出して被告人の無罪を勝ち取る。

そんな「逆転裁判」ならではの展開が今作でも見られて嬉しい限りです。
いやぁ、やっぱり逆転シリーズはなるほどくんでないとね!と、思ったとか思わなかったとか。

証人たちのキャラがぶっ飛んでいるのも逆転ならでは。
タクシュー節炸裂のおとぼけ会話も満載。
いやぁ、やっぱり逆転シリーズはタクシューさんでないとね!と、思ったとか思わなかったとか。
 
 
追加エピソードが配信されており、本編クリア後もしばらく楽しめそうです。

私個人としてはとても楽しくプレイできたので普通に良策だと思います。

今作がレイトンシリーズ初体験だった私は、思わずレイトン先生の旧作を買ってしまいました。

レイトンシリーズと逆転シリーズ。
両者の魅力が半々。
足して2というより0.5+0.5=1という印象なので、いずれか(あるいは両方)の熱狂的なファンにとっては物足りないかもしれませんが、未経験の人にとっては今作が入門的位置づけになるかもしれません。

   
 
 
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「極限脱出 9時間9人9の扉」クリア後感想(ネタバレは無いはず)

そもそものきっかけは、3DS と PSP VITA の両方から発売されている「極限脱出 善人シボウデス」というタイトルが妙に気になったこと。

なんか、すごくインパクトがあるじゃないですか。

そんなある日…
主婦ゲーマー仲間でお喋りしている時にそのゲームの話題になり、前作である「極限脱出 9時間9人9の扉」を所有しているお友達が貸してくれることになったのです。

あまりアドベンチャーゲームには手を出さない私にとって、とても有り難いことです。
興味を持っても、なかなか自分で買おうという所まで行きませんから。

そういう経緯で、私の元にやって来た「極限脱出 9時間9人9の扉」

最初は、他のゲームの合間にノンビリやろうと思っていたのですが…

いざ、始めてみたら、ノンビリどころの騒ぎじゃなかった!

なにしろ、心の赴くままに選択しながら進んで行って、最初に辿り着いたのは壮絶なバッドエンド。
真相は何も分からないまま。

真相が気になって気になって仕方なくて、ふと気付いたら夢中で解き進めていました、ごめんなさい。
 
ということで、具体的に語ってみます。ネタバレは極力避けます。努力します。
 
 
[ストーリー的なこと]

謎の大型船に拉致されて来た9人の男女。
9つの扉を通って脱出しなければ、9時間後に船は沈没してしまう。
そして、ゲームのルールに従わなければ爆死。

ゲームの首謀者であるゼロとは誰なのか?
その目的は何なのか?

死と隣り合わせであるだけでなく、タイムリミットまで設定された極限状態に置かれ、疑心暗鬼が渦巻く中で難解な謎解きに向き合う彼らは、はたして無事に生還できるのか…
 
 
今作には6つのエンディングが用意されています。
各ルートはゲーム中の主人公の選択によって分岐し、全てのルートを通ることでようやく物語の全貌が明らかになります。

各ルートに散りばめられたキーワード。
それらがひとつひとつ明らかになっていくのは爽快でもあり、なかなか真相に辿り着けないのがもどかしくもあり。

先程も書いた通り、私は最初は何も分からないままのバッドエンドで、その後も試行錯誤を繰り返して最後にグッドエンドと言うか事件の真相が明らかになるエンディングに辿り着いたので、「あぁ、そういうことだったのね!」と、感心することしきりでした。

が、いまひとつ納得し切れない部分も残りました。

これだけ大掛かりなことを企てるだけの資金を、どうやって『ゼロ』は得ていたの?
とかね。

ネタバレになるので、全部は書きませんけど。

真相解明の部分で説明し切れていない点があるのが少し残念ですが、含みを持たせた終わり方というのも無いわけじゃなし。
到達点はともかく、道中に関しては「よく練られたシナリオというのは読んでいて清々しいわ」と感じるほどでした。

登場人物もなかなか良いですしね。
9人9様。
それぞれが期待どおりの役割を演じてくれていて、好感が持てました。
 
 
[システム的なこと]

本作は「ノベルパート」と「謎解きパート」が交互に出て来る構成になっています。

この「謎解きパート」が手強いです。

話しの続きが気になって早く先に進みたいのに、仕掛けが解けなくて扉が開かない!!!

そんな事態が多発してました。

謎解きの最中にも行動を共にしているキャラとのイベントがあったりして、それがまたエンディングに至る重要な鍵だったりもするので気が抜けません。
 
 
システムに関して、とても残念なことが1つ。

繰り返しプレイすることが前提なゲームであるにも関わらず、謎解きパートをスキップできないのです。
一度クリアしたパズルを何度も解かされるのは、正直、面倒です。

謎解きパート中の会話イベントの選択肢によって、その後の進行が変わったりするので(スキップできないのは)致し方ないのかもしれませんが、再考の余地はあると思います。

それでも、謎解きパートはまだ良い。
もっと苦痛だったのは、ノベルパート。

ノベルパートは早送りは出来ますが、こちらもスキップは出来ません。
こちらも重要な選択があるからスキップできないのは仕方ない…仕方ないけど…

長大なテキストを何度も何度も繰り返し読まされるのは、「ごめんなさぁい\(;゚∇゚)/ 」です。

2回め3回めくらいまでは、読み飛ばしてしまった部分を発見するなどのメリットもありましたが、さすがに6回めともなるとだいぶストレスになって来ていました。

既読の部分をスキップできたら、もっと快適にプレイできたのに。残念です。
 
 
そんなこんなで細かいところでは残念な点もありますが、全体的な感想としては

とても面白かった!

緊迫感のあるストーリー展開。
手応えを感じさせる謎解き。

片手間に遊ぶつもりだったのに、ふと気付けば、暇さえあればDSを起動していました。

こんなゲームに出会わせてくれてありがとう。
貸してくれたお友達に感謝です。

こうなると、「善人シボウデス」も俄然気になります。
共通して登場するキャラも居るようですしね。
いずれ、そのうち、そちらもチャレンジしたいです。

   
 
 
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「ニーア レプリカント」クリア後の感想(ネタバレ無しです、たぶん)

*ストーリーや世界観などなど

小さな村で暮らす身寄りの無い兄と妹。
元々病弱な妹が不治の病に罹ってしまい、主人公は伝説の「白の書」という喋る本と共に、妹を救う方法を求めて各地を奔走する。
まるで雲を掴むような話し。
その過程で出会う個性的な仲間たち。
彼らを待ち受けていた過酷な真実…

お世辞にも明るいとは言いがたい世界観です。

かつて文明が栄えていた痕跡はあるものの、それらは遠い昔のこと。
動植物は姿を消しつつあり、人には原因不明の不治の病が蔓延し、世界はゆっくりと確実に滅びに向かっている…・そんな印象です。

『残酷』というのが、この世界に一番しっくり来る言葉かな。
色んな意味で。
抑えた色調で描かれた風景の中で飛び散る血飛沫は強烈な印象を残します。
さすが、CERO "D"
(グロい表現はそれほどでもないのですが、真っ赤な血は鮮烈なので苦手な方は要注意です)

そんな世界でも一生懸命生きようとしている人達が居るのが救い、だと思います。

時おり挟み込まれる主人公と白の書の会話や、白の書とカイネの毒舌合戦なども、暗く沈みがちな世界観の中でホッと心が休まる一コマです。

今作はエンディングが4パターン用意されており、周回を重ねることで全てのエンディングを見られる仕組みになっています。

周回…と言っても、このゲームは二部構成になっていて、そのうちの後半部分だけを繰り返すことになるので、ボリュームはそれほどではありません。
(クエストのおかげでボリュームアップしていますが、本編だけだと、むしろ短いと思う)

そのせいなのか、かなり説明不足な感があるのは否めません。

とても衝撃的な世界の仕組みであるにも関わらず、説明はごく大雑把。

設定資料集などを買って補わないと意味不明なままです。
私はクリア後に wiki を読んで、ようやく理解しました。

やっぱり、大事なことはきちんと本編の中で説明して欲しいです。

世界観は良く出来ていて、キャラも良い。
個々のエピソードも悪くない。
周回を重ねると、別の視点から物語が見えるようになるという試みも面白い。

それだけに、このあまりの説明不足は非常に残念です。
ボリューム的に削らざるを得なかったのかもしれませんが、肝心なところを削ってしまってはダメでしょう。

それから、この作品は音楽が秀逸です。
思わずハミングしてしまう、耳に残る名曲ぞろい。
どの曲も世界観にとてもマッチしています。
ボーカル入りの曲もあるのですが、日本語ではなく架空の言語(?)で歌われており、歌詞によってイメージが限定されることが無い点も良いと思いました。
 
 
*バトルやシステム周りなどなど

いわゆるシームレスバトル。

敵はある程度近付くと出現し、戦うのが面倒であればバトルを回避することも可能です。
相当な数の敵に、かなりしつこく追い掛けられることになりますが。

場所によっては大量の敵が湧いて出て、次から次へと突き飛ばされてこちらは何も出来なくなることもしばしば。
受けるダメージは大したこと無いので死にはしませんが、イラッと来ることもありました。
 
 
バトルで使用できる武器は3種類(前半は1種類)で、種類ごとに個別のアクションが用意されています。
また、同じ種類の武器でも、重さによって振りの感覚が違うのはなかなか芸が細かいと思います。
多少振りが遅くてもパワーを取るか、振りの早い武器で手数を稼ぐか、自分の好みや敵の特性によって選べるのは楽しいです。

魔法も数種類用意されているのですが、属性などがあるワケでもなく、どれも似たようなものだったので、けっきょく一番使い勝手の良いものだけしか使いませんでした。
 
 
基本的に武器攻撃で連打して、頃合いを見て魔法を打ち込んで行けば難なく突破できます。
バトルの難易度としては、それほど高いものではないと感じました。
ただ、スピーディーな動作を要求される場面も多々あり、バトル中はかなり忙しかったです。

仲間に(大雑把に)指示を出すことも出来ますが、はたしてちゃんと機能しているのかどうか疑問。
仲間はアテにしない方が無難かと思われます。
 
 
バトルの難易度は3種類用意されており、スタート画面に戻ればいつでも変更できます。

難易度による違いは、敵の強さとアイテムのドロップ率のみ。
難易度をイージーに設定するとドロップ率が下がり回復アイテムを入手しづらくなるので、難易度を下げると楽になるかと言うとそうでもないような?
逆に難易度をハードに上げると、敵がキャラのレベルに応じて強くなり、敵の攻撃をしっかり避けつつ戦わないと苦戦することになります。
手応えのあるバトルを楽しみたいならハードで試してみるのも一興かと。
 
 
本編を補ってあまりあるクエスト。

とにかく面倒。

遠い街まで足を運ぶ必要のあるものや、素材を集をめなければならないものや、リアルで時間経過を必要とするものなど
お金を稼ぐ手段がクエストの報酬かアイテムの売却だけなので、クエストを無視するワケにもいかず…

本編が気になって早く先に進みたいのに、クエストが片付かなくて…(T_T)ということが、よくありました。
まぁ、クエストは1回クリアしたら周回しても復活しないので、そう言ったストレスは1周めだけでしたが。

個人的には、クエストで水増しするなら、適当なおお使いミッションばかりでなく、本編を補うようなサイドストーリー的なものをたっぷり用意して欲しいと思いますね。
 
 
移動が面倒くさい。

それほど広い世界ではないのですが、移動がとても面倒です。
後半に入ると移動手段が用意され若干楽にはなるものの、全てのポイントにジャンプできるわけではなく、最寄りのポイントに運んでもらって後は徒歩で移動しなければなりません。
中でも、頻繁に足を運ぶことになる武器を加工してくれる人の所に行くのに、毎回、敵がウジャウジャしている平原を突っ切らなければならないのは苦痛でした。
 
 
*まとめ

良いゲームだった。

一言で言うと、そんな感じです。

世界観は暗いけれど全く救いが無いわけでもなく、バトルもそこそこの手応えで楽しめ、トロフィー狙いのやり込み要素もちょうど良いボリューム&難易度でした。

ニーアは4つ全てのエンディングを見て、初めて完結する物語だと思います。
1回クリアしただけでは、この物語を理解したことにはなりません。

ニーアと仲間たちと共にこの世界を駆け抜けて、時おり涙しながら、そして最後の結末を迎える…

4つめのエンディングは、『ニーア』という世界に触れた方には是非とも体験していただきたいです。
唯一無二。
まさに、そんな内容ですから。

登場人物全てがハッピーになる、いわゆる「大団円」を迎えないと納得できない方にはご不満かと思いますが…

私にとっては、記憶にも心にも残る大事な1本となりました。

   
 
 
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デモンズソウル クリア後の感想(ネタバレ無し)

ダークソウルが面白かったので、その前作であるデモンズソウルも買ってしまったという逆流派です。

ダークソウルでこのシリーズに慣れ、そのままの勢いでデモンズになだれ込んだから無事にクリアすることが出来ましたが、先にこのゲームに手を出していたら果たしてゴールに辿り着けたのか・・・
そう思ってしまうほど、かなり難易度の高いゲームでした。
 
 
世界観とストーリー

中世ヨーロッパの趣のダークファンタジー。
コレでもかと言うくらい辛気くさい世界を、1人孤独に奔走するアクションRPGです。

ストーリーは、あって無いようなものです。

足を踏み入れたものがことごとく行方知れずとなる呪われた王国に入り込んだ主人公が、そこに巣食うデーモンを相手に戦いを繰り広げ、最終的に…

どうなったのかよく分からない!

エンディングは2パターンあるのですが、どちらに転んでもハッピーエンディングではないような?
そんな気がします。

よーするに、よく分かってない。
150時間もプレイしたのに!

けど、ストーリーは二の次三の次でいいのです!
濃厚なストーリー展開が無くてもまったく不満を感じさせないゲーム内容ですから。
 
 
キャラメイク

ダークソウルよりは作りやすかったです。
頑張れば日本人好みのカワイイorカッコイイ顔に近づけることも出来ます。
体型が男女それぞれ1パターンしか無いので、あまりにカワイイ顔に作ってしまうとバランス悪くなりますが。

見た目の他に「生まれ」と言って、俗にいうジョブのようなものを最初に決定します。
成長させて行くうちに、どの生まれを選んでいても大差なくなりますが、序盤は生まれによって難易度が左右される恐れがあります。
私は何も考えずに「貴族」を選びましたが、パッと見のステータスは低いくせに、最初から魔法が使えるという下駄を履かせてもらっているおかげで、比較的楽に序盤を進めることが出来ました。
 
 
基本的なシステムなどなどなど

ゲームを開始して簡単なチュートリアルを済ませると、ポンと見知らぬ世界に放り込まれます。
いきなり最大HPほぼ半分の状態にされ、「アンタは死んで、身体は預かった。返して欲しかったらデーモン倒して来れば?あと、ここからは出られないから、ヨロシク」って宣言されるんだから、「冗談でしょ?」と涙目で訴えたくなること請け合いです。

最初に行ける場所は1カ所で、そこをクリアするまではどんなに辛かろうとレベルアップすら出来ません。
開始直後でアイテムも装備もロクなもの持ってないし。

ここで心折れてしまう人が居ても不思議ではありません。

そして、そこをどうにか突破すると、新たに4つのダンジョンが解放されます。
一応、推奨される攻略順序はありますが、ここから先は何処をどう攻略するもプレイーヤーの自由です。

各ダンジョンは基本的に3つのエリアで構成され、奥に行くほど敵が強くなります。

それぞれダンジョンの一番手前のエリアをクリアして、次は二番めのエリアを攻略して回って・・・というのがセオリーでしょうが、1つのダンジョンを一気に最深部まで攻略してしまってから次のダンジョンに移っても、文句を言う人は誰もいません。
 
 
キャラクターは「生身」と「ソウル体」の2つの状態を行き来します。

「ソウル体」だと、最大HPは「生身」のほぼ半分。
雑魚にゲシッと一発殴られただけで死にかねない(既に死んでるけど)、かなりシビアな状態です。

要所に配置されたボスを倒すか、特定のアイテムを使うことで「生身」に戻れますが、死亡すればまた「ソウル体」にされます。

ええ、今作も、実によく死にます。
薄暗いダンジョンはどこも危険がいっぱいで、命がいくつあっても足りません。

とにかく何をするにも「ソウル」が必要で、これはこの世界で経験値兼お金のような役割を果たすものです。

冒険中に死んでしまうと直近のセーブポイントに戻されるのですが、この時に、所持していたソウルを死んだ場所に落として来てしまいます。
落としたソウルを回収しようと急ぐ途中で、あっさり命を落として大量のソウルが消滅・・・そんなことは日常茶飯事。
大量のソウルを抱え込んだままウロつくのは心臓に悪いので、さっさと使ってしまいたいところですが、今作ではレベル上げは攻略の拠点となる「神殿」に戻らないと出来ません。
使用している装備品は徐々に耐久値が下がり、放っておくと壊れてしまいますが、鍛冶屋の所まで行くかアイテム(持てるアイテムには、装備品も含めて重量制限があるので、なるべく余計な物は持ち歩きたくないのです)を消費しないと修理出来ないし。

このへん、ちょっと不親切。

不親切だと感じた「ダークソウル」は、あれでもだいぶプレイヤーに優しく改良されていたのですね。
 
 
このゲームの特徴の1つに「ソウル傾向」というのがあります。
傾向はキャラクター自身と各ダンジョンに設定されており、キャラの行動等により最白と最黒の間で変動し、どちらかに偏ることで様々な変化が起こります。
(例えば、ダンジョンが最白の状態でないと取れないアイテムがあるとか)
最初のうちは別に気にしなくても問題は無いのですが、トロフィー獲得を狙うなど攻略が進むにつれ「ソウル傾向」を自身でコントロールする必要が出て来ます。
ちょっとしたとこでガクンと傾向が変化するくせに、逆に戻すのは大変だったりするので、けっこう気を使います。
まぁ、仕組みを理解してしまえば、難しくは無いのですがね。
この要素は、面倒くさいと言えば面倒くさいけれど、私はなかなか面白い試みだと思いました。
 
 
とにかく難易度の高いゲームなのですが、なんて言うのかな、理不尽な難しさではないのです。

例えば、アクション要素はあるけれど、複雑なコントローラー操作を要求されるようなことは無い点とか。
操作の上手い下手は、ダメな人はどう努力しようがまったくダメだと思うのですが、(ダークソウルもそうだったけど)デモンズの難しさは別のところにあります。

相手の攻撃をタイミング良く弾いて致命傷を与えられると楽なんだけど、それが自分には難しいと思えば遠距離攻撃でチビチビ削ってもかまいません。

すごく厄介な場所に敵が配置されていて、むやみに突っ込んで行くと一斉に雑魚が襲って来てタコ殴りされてしまうけど、きちんとよく考えて進めば安全に切り抜けられるし。

マトモに相手したら瞬殺されそうなボスでも、ちょっとしたコツで楽に倒せるようになるし。

大丈夫だ、問題無い!

上手な人は華麗なコントローラーさばきでバッサバッサと敵を倒して進むことも出来るだろうし、それが無理ならコツコツと何度も同じこと繰り返して敵の配置を覚え、対処の仕方を学べば突破できる。

下手でも学習能力があれば、いつかはクリアできる・・・そんな難しさなのですよね。

プレイヤーそれぞれが自分なりのやり方を見つけて、それが上手くいった時に得られる達成感こそが、このゲームをプレイする醍醐味でしょう。

その達成感を味わうために、何度も何度も死んでスタート地点に戻されるという屈辱に耐え、イラッときたりムカッときたりしながらも、少しずつ少しずつ前進して行くのだろう、と。
 
 
マルチプレイに関しては、たまに侵入されたくらいで、私は利用しませんでした。
召喚サイン(呼んでくれたら協力しますよ〜という、他プレイヤーの意思表示)もチラホラと見られました。
フレとつるんでミッションに行ったりするワケでもないこのゲームで、発売から何年も経っているのに、いまだにオンに人が居るというのはオドロキですね。

1人でもなんとかなりますし、見知らぬ誰かとの協力プレイや対戦プレイを楽しむのも遊び方の1つ。
どちらかが必須というわけでなく、オフソロを貫くかマルチで楽しむか、プレイヤーが自分で遊び方を選べるのも良い点だと思います。
 
 
万人にオススメとは言いがたいですが、チャレンジ精神旺盛で負けず嫌いな人であれば、かなり楽しめると思います。
あと、ダークな世界観に耐性のある人、ね。

ダークソウル、デモンズソウルと続けてプレイして、私は完全にこのシリーズの虜になりました。
次に新作が発売されることになったら、今度はきっと予約して買うでしょう。間違いない!

   
 
 
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FFXIII-2 クリア後の感想(後ろの方にちょっとネタバレ)

ご注意!!!後半にストーリーに関するネタバレがあります。
 
 
FFXIII-2 はタイトルを見ても分かる通り、FFXIII の完全なる続編。
物語は FFXIII のエンディングから直結しています。
なので、FFXIII プレイ済み推奨です。
一応、前作の内容をおさらいできるようにはなっていますが、やはり、実際にプレイしていた方が(それでなくても取っ付きにくい)物語に入り込みやすいと思います。

主人公は、前作で重要な役回りながらほとんど出番の無かったセラ。
そして、今作で初めて登場するノエル。
前作のメンバーも登場しますが、あくまでゲスト扱いです。
彼らの後日談だと思ってこのゲームを買うと、大いに肩すかしを食らうことになりますのでご注意を。

ボリュームは、さほど多くはありません。
(本編クリアだけなら30時間弱だったかな)
「マルチエンディング」と謳われているので、途中で複雑に分岐して周回プレイ必須だからこの程度なのかしら…と思いきや、用意されている複数の結末は…
おっと!
ストーリーについては後で語ります。
 
 
細かい点では色々言いたいことはありますが!

楽しかったですよ。
前作も普通に楽しめた私には、今作も十分に面白かったです。

もう少し難易度上げても良いんじゃないかな、とは思いましたが。
私はノーマルでプレイしましたが、ちょっと頑張れば撃破できる程度の敵しか居ない…
トロフィーも割と楽に取れてしまいました。
幅広い層のプレイヤーに対応するために控えめに調整したのかもしれないけれど、だったら難易度ハードがあっても良かったのでは。

前作がどうにも我慢ならなかった人にはオススメできませんが、前作を受け入れられた人なら手に取ってみても良いんじゃないですかね。
前作で足りなかった部分は補完されていて、より楽しめるようになっていると思います、たぶん。
 
 
では、もう少し細かく語ってみましょう。
 
 
システム周りetc.について

今作はストーリーがタイムトラベルものなので、年代を変えて同じ場所を何度も訪れることになります。
マップが共通なのは、まぁ、良いとして…
細かいこと言っちゃうと、数百年も経過してるのに、ほとんど変化無しなのはどうかと思いましたねぇ。
そこまで手を入れる余裕が無いのでしょうが、使い回し感は否めませんでした。

前作を「1本道!一本道!」と非難されたのがよほど身に染みたのか、「マルチエンディング」というFFらしからぬ要素を大胆に取り入れるのみならず、お遊び要素もふんだんに盛り込まれています。
セラ&ノエルがライトニングたちと違って勝手気ままに歩き回れる身分(っていうか、勝手に振る舞い過ぎ)なので、タイムパラドクス無視して違う時代の人たちと接触しまくり、フラフラとお遣いミッションしまくり、パズルもクイズもあるし、カジノまで完備。

まぁ、楽しいから良し。
 
 
戦闘は FFXIII と同じです。
細かいところでは改良が為されていいますが、ほぼ同じと言っていいでしょう。

今作も前作同様、6つのロール(よーするにジョブ)があり、クリスタリウムという、すごろく板のような物を使ってキャラを成長させて行きます。
前作はロールごとに別々だったクリスタリウムが1つにまとめられ、どのロールがどの程度成長しているか、どのくらいレベルを上げれば次のスキルを覚えるのか、わりと分かりやすくなっています。
例えば特定のロールだけを先にMAXまで上げてしまうというような偏った育て方も出来るなど、自由度も少しアップしているかな?
強くなり過ぎるのがイヤなら、成長を止めておくことも出来ますしね。

何故か「オプティマ」から「パラダイム」に名称変更されましたが、どのキャラがどのロールでバトルに参加するかあらかじめ数パターンを登録しておき、それを切り替えながら戦うという方式も相変わらず。
直接操作できるキャラは1名で、他の2名は自動的にロールの特性に沿った行動をとります。

バトルに参加するのは最大3名ですが、今回はセラ&ノエル+モンスターといった編成になっています。

モンスターはアタッカー、ヒーラーなどのロールの特性1つだけを持っていて、その特性に沿った行動を勝手に行います。
仲間にしたモンスターにアイテムを与えて成長させたり、一部のスキルは別のモンスターに継承させることができるなど、育成要素もあり。
本編をクリアするだけなら新たに捕まえたモンスターを適当に取っ替え引っ替えしているだけでもなんとかなりますが、攻略も終盤にさしかかると仲間モンスターの存在が重要になって来ます。
モンスター無しでは攻略不可能というのは、好みが分かれるところかもしれませんね。

エンカウント率はそこそこ高く感じました。
エンカウント後、一定時間内であればバトルを回避することも出来ます。
ただ、序盤ではとうてい太刀打ちの出来ない強敵が普通にウロウロしていて、うっかり逃げそびれてバトルが始まってしまったら、もうリスタートするしか無いというのは如何なものでしょうか。
この辺りは改良の余地があると思います。

このゲームの最大の特徴は、いったんクリアした部分を再度やり直すことが出来ることでしょう。
「あのシーン、もう1回見たい」「あのボスともう1回戦いたい」と思ったら、普通なら2周めに託すしか無いのですが、このゲームではいつでも好きな部分だけやり直すことが出来ます。
本筋を一度クリアすれば、やり直すことで違った展開になることもあります。
『タイムトラベル』という要素を上手くゲームに取り入れていて、とても良く出来ていると思いました。
そういうわけで、このゲームには2周めという概念がありません。
 
 
ストーリーについて

ここからはネタバレありです。
ネタバレはちょっと…な方はスクロール厳禁でお願いします。

先ほども少し触れたとおり、今回のお話はタイムトラベルものです。
また、よりによって、何故そう言う七面倒くさいネタを持って来るかな。
世界観を掴むだけでも大変なのに。
(相変わらず固有名詞がバンバン出て来て、意味を知りたかったらコレ読んでおいてネ♪と、どさっと資料を渡されるという仕様です)

ノエルくんは破滅に向かう世界の未来を変えるため、セラはお姉ちゃんに会いたい一心で、アテの無い旅に出発。
何者かが混乱させてしまった歴史を修正していっているつもりが、最終的にむしろかなりピンチな状況に陥ってしまうという…
オマエら、なにやってんだよ?!
な、ストーリーに仕上がってます。はい。

エンディングについてとやかく言う気は、私はこれっぽちも無いですが、そこに至るまでの過程がどうもねぇ・・・
主人公2人が突っ走り過ぎて、展開は早過ぎるし、「えーっ、なんでそうなるの?」的な強引な発言も多々見られます。
一部、本筋だけでは意味不明な部分もありました。

中でも私が一番気になったのは、敵役として配置されたカイアスの設定です。

単なる不老不死で長い時を生き続けているだけなのか、それとも何らかの特殊能力も供えていてヴァルハラと現実世界を行き来したり、時を旅したりすることも出来るのか。
よく分からん。

本当は何がしたかったのかも、よく分からん。

あえて、彼については曖昧にしておいたんでしょうかね?
全ての真相と決着は更なる続編で、と言いたいのでしょうか?

「マルチエンディング」って言うから、もう少し凝った分岐が見られるのかと思いましたが、どのエンディングもオマケ程度の内容でした。
一応、本筋ではあやふやだった点がハッキリしたものもありますが。

それでも、多少無茶なストーリー展開も許容範囲だったし、巷で波紋を呼んだエンディングについても、別になんとも思わなかったし、辻褄合わせが面倒くさいタイムパラドクスものにしてはよくまとまっている方だと思いました。

最初から続編ありきでこのゲームが作られたのなら、どう頑張ろうが結末が変わるはず無いですしね。
(どうも、一生懸命やり込んだら「真エンディング」という名のベストエンディングに辿り着けると勘違いして、その結果、激しく落胆した人が多いようだ)

今後、DLCでストーリーの補完もされるようですが、どの程度の内容であるかは未知数です。
(現時点で判明しているのは、サッズをメインにしたサイドストーリーがあるということ)

まさか、FFXIII-3 の発売までDLCで繋ぐつもりなのか?

絶対にあり得ないと言い切れないところが怖いです。

とにかく、プレイヤーは最悪の状況のまま放置されている状態なので、我々が忘れないうちに出来るだけ早く続編を作って欲しいものです。
DLCだけで繋ぎ止めるには無理があるから!

ってことで、FFXIII-3 が出るとしたら買うことになるでしょう、やっぱり。

   
 
 
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「ダークソウル」クリア後 感想(ネタバレは無いです、たぶん)

無事にプラチナトロフィーもゲットできましたので、感想なぞ書いてみます。

ファーストキャラで(1.5周)約150時間。
セカンドキャラで(2.5周)約100時間プレイしてます。
なんだかんだで、けっこうやってるんですね〜。

「ダークソウル」はツイッターで話題になっていたので、買ってみることにしたのですが・・・
なにしろ、プレイ中の皆さんのつぶやきは悲鳴にも似た悲痛な内容でして。

はたして私にクリアできるのだろうか?

そんな不安を抱えてのスタートとなりました。

そして、ふたを開けてみれば・・・

やっぱり大変だったL(゚□゚)」

ということで、順番に語って行きましょうね。
 
 
世界観とストーリー

雰囲気は中世ヨーロッパかな。
剣と魔法とドラゴンと
石造りの建物が並ぶ廃墟、人気の無い宮殿、深い森、下水道
徘徊する醜悪な魔物
ダンジョン最奥に待ち受ける凶悪なデーモン

いわゆる、「ダークファンタジー」の要素がてんこ盛り。

かなり陰気くさいです。
怖くはないけど、ダークな雰囲気が苦手な人は回れ右!です。

ストーリーは、あって無いようなものです。
呪われた存在と言われる「不死者」である主人公が、あっちこっちで大暴れして、最終的に新たな世界の幕を開ける・・・
って、たぶんそんな内容。

何周もしてるのによく分かってないです、ゴメンナサイ。

要所要所でイベントムービーは挿入されるものの、特にセリフがあるワケでもなく、他のキャラとの絡みもほとんど無く・・・
一応、NPCのサイドストーリー的なものもありますが、実にアッサリした内容です。

間違ってもドラマチックなストーリー展開は期待しないように。
 
 
キャラメイク

かなり細かく調整することが出来ますが、なかなか自分好みの顔にはならなくて苦労しました。
日本人好みのカワイイorカッコイイ顔を作るのは難しいかも。
世界観に合わせるためには、ああいうバタ臭い風貌にせざるを得ないのかもしれないですね。

見た目の他に「素性」と言って、俗にいうジョブのようなものを最初に決めなければなりませんが、これによる縛りはほとんど無いです。
ステータスの初期値と初期装備に若干の違いがあるだけで、成長させて行くうちにどの「素性」を選んでいても差は無くなります。
言い換えれば、ゲームを進めながら自分のプレイスタイルに合ったキャラを育てて行くことが可能、ということ。
 
 
基本的なシステムなどなどなど

全体的に、お世辞にも「親切」とは言いがたいです。

ゲームを開始して簡単なチュートリアルを済ませると、ポンと見知らぬ世界に放り出されます。
何処に行って何をすれば良いのか、ぜんぜん分からない。
行ける場所は何カ所かあり、その時点では太刀打ち出来ない敵がうじゃうじゃ居ます。
自由度が高いと言えば聞こえは良いけれど、進む場所を間違えれば詰まってしまう可能性もあり。
使い道のよく分からないアイテムがあったり、いちいち説明が足りなくて、このゲームに馴染むまでは初心者には辛かったです。
 
 
キャラクターは「生者」と「亡者」の2つの状態を行き来します。
ゲーム開始時は「亡者」(一生懸命作ったのにゾンビ顔でガッカリよ)で、「人間性」というアイテムを使用することで「生者」に戻ります。
そして、死亡すると、また「亡者」に。
「生者」でなければ出来ないこともあるし、なにしろ顔がゾンビなので、出来るだけ「生者」の状態をキープしたいところですが、私などは下手っぴですぐに死んでしまうため、ほとんど「亡者」状態で歩き回っていました。
もう少し、両者でそれぞれ「出来ること」が違っていたら、攻略に幅が出て楽しかったかもしれません。
(たとえば、生者でなければ行けない場所があるとか、亡者の時しか使えない技があるとか)
 
 
初期値はショボイ装備でも強化すればそれなりに使えるようになるので、見た目重視でコーディネートしても良し。
次々と新しい装備品に持ち替えるよりも、お気に入りの装備品をコツコツと鍛えていく方が好きな人に向いてます。
ただし、装備品には重量や能力による制限があり、なんでもかんでも装備できるという訳ではありません。
能力以上の物を装備しようとすると、十分な攻撃力を得られなかったり、重過ぎると動きが鈍ったりします。
装備したい武器を使いこなせるように能力をアップしたり、重さを見比べながら防具の組み合わせを調整したりするのも面白味の1つかと。
(逆に面倒くさいと思う人も居るかもしれませんが)
 
 
この世界でもっとも大事なのは「ソウル」
とにかく、何をするにも「ソウル」が必要。
経験値兼お金のようなものです。

冒険中に死んでしまうと直近のセーブポイントに戻されるのですが、この時に、所持していたソウルを死んだ場所に落として来てしまいます。
再度その場所に行って回収すれば何の問題もありません。
でも、回収する前にまた死んでしまうと、先に落とした方のソウルは消滅してしまいます。
少しくらいなら消失しても、「あ〜、やっちゃった(てへっ)」で済みますが、さすがに何万もロストするとねぇ・・・
まぁ、そのくらいのことでいちいち凹んでいたら、このゲームは出来ませんがね。

そうなのです。
とにかく、よく死ぬのです。

特にゲーム開始直後は、少し進んでは死に少し進んでは死に・・・
ホンのわずかの距離を移動するのに一苦労。

ボスも一筋縄ではいかない凶悪なのが顔を揃えていますし、落下ダメージもあるため、「行けるのかな?」と思って一歩足を踏み出したら転落死、夢中で敵と戦っていたら方向を見失って転落死・・・などということも日常茶飯事。

そして何より、雑魚敵から受けるダメージがハンパ無い。
一般的なRPGで村を出発して最初に遭遇する程度の敵が、一撃でHP半分近く削って行きやがるのですから。
そんなのに2体3体と寄って来られたら、あっという間にオシマイですよ。
多少時間が掛かっても、面倒でも、敵と戦う時には1対1の状態に持ち込むこと。
これは、このゲームで生き残るための鉄則です。

序盤は死んでナンボのゲームだと思います。

恐らく、一周めの前半が一番大変です。
様子が分からないし、装備も貧弱。回復手段も限られている。
多くの人が、この段階で挫けてしまうのだと思います。

でも、一つ山を越えるごとに確実に楽になって行きます。

同じことを何度も繰り返すことで、キャラクターのみならずプレイヤー自身にも経験値が入っているのですね。

マップを覚え、敵の配置を把握し、対処の仕方を身に付ける・・・

その過程で味わう苦痛に耐えつつ、着実にプレイヤースキルを上げて行くことが出来るかどうかが鍵です。

私も泣き言を言って何度も投げ出しそうになりながらのプレイでしたが、苦労した分、嫌なマップを踏破したり、強敵を倒したりした時の達成感はひとしおで、その達成感を味わいたくて必死で頑張ったという感じでした。

いや、もう、「最初はあんなに苦労したのに、こんなにスイスイ進めるなんて、私も強くなったのねぇ」と、しみじみ喜びをかみしめるのが快感でww
 
 
マルチプレイに関しては期待はずれでした。
特定のフレと会って協力したり対戦したりするのは、とても難しいシステムになっています。
見知らぬ人同士のマッチングを優先したようなのですが・・・
協力プレイに関しては別に良いのですがね、対戦に関してはこちらの都合を無視して勝手に侵入されるので、かなり迷惑。
けっきょく、私は他の方の世界に出向くことは無く、終始ソロプレイでした。
(ソロでも、ちゃんとプラチナトロフィーは取れます)
 
 
ダークな世界観や多少のグロに耐性のある人
至れり尽くせりの、ゆとりRPGに飽き足らない人
精神的に打たれ強い人(マゾとも言う)
イラッと来てもムカッと来ても、難関を突破した後にはコロッと忘れちゃう人

そんな人は、チャレンジしてみてくださいな。
面白いから!
間違いない!

あまりに「ダークソウル」が面白かったので、勢いで「デモンズソウル」買っちゃいました。
このシリーズの次回作が出たら予約して買うでしょう。
それくらい、面白かったということです、個人的には!
 
 
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「逆転裁判 2」 クリア後の感想

「逆転裁判 蘇る逆転」と被る部分もありますが、一応書きますね。
 
 
主人公の成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)は弁護士。
物語の舞台は、現在よりちょっと未来。
実際の裁判精度とは大きく違って、被告人が有罪か無罪かだけを最長3日間で判定する「序審法廷制度」というものが存在していて、本作で成歩堂が活躍しているのは、ここの部分です。

普段は鋭いツッコミで笑わせてくれるものの、法廷では追いつめられて冷や汗かきっぱなし。
たくさんの仲間たちの助けを借りながら、持ち前の正義感の強さと、時にはったりをかます度胸を武器に、次々と難事件を解決して行くお話です。
 
 
ゲームの目的は、無実の罪で起訴された被告人の無罪を証明すること。

関係者から情報を聞いたり、証拠品を集めるなどして法廷の準備をする「探偵パート」と、法廷で証人たちの証言の矛盾点を探り、その証言を突き崩す「法廷パート」の2つのパートを繰り返し、最終的に事件の真相を暴き被告人の無罪を証明します。

ゲームの構造は前作と同じで、新たに「サイコロック」というものが登場。
「探偵パート」での情報収集中、証言者の嘘を暴いて真実を聞き出します。
やってることは、「法廷パート」の「つきつける」と同じなのですが、これがあることにより、やや単調(退屈?)だった「探偵パート」の面白みが増しました。

シナリオの面白さは、もはや折り紙付き。

なるほどくんと真宵ちゃんの名コンビ、ライバルの御剣、おなじみのイトノコ刑事など、前作に引き続き登場するキャラもたくさん居ます。
若干、説明不足な気もするので、前作を未プレイだと「この人、誰?」状態に陥るかもしれません。
本編攻略に支障を来すほどのことは無いですが、前作をやっておいた方が理解度は増すと思います(キャラへの愛着度も)

今作は、全部で4話を収録しています。
最初のエピソード「失われた逆転」は半分チュートリアルみたいなものなので、実質3編かな・・・

「再会の逆転」は真宵ちゃんの故郷・倉院の里で起こった事件で、またしても真宵ちゃんが容疑者にされてしまうというもの。

「逆転サーカス」は、その名の通りサーカスが舞台。

「さらば、逆転」は、例のトノサマンがらみの事件で、今度は真宵ちゃんの命が危険に晒されることに!
これでもか!ヒロインやってます、真宵ちゃん。

登場するキャラの濃さは相変わらず
そして、シナリオは前作より更に厚みを増し、難易度もパワーアップしています。

「逆転裁判 蘇る逆転」が気に入ったなら、迷わず手に取るべきですともッ。

   
 
 
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「逆転裁判 蘇る逆転」 クリア後の感想

「ゴーストトリック」で初めて巧舟さんの作品に触れ、同じ方の手掛けた「逆転シリーズ」にも興味を持つようになったのですが、なかなか手を出せず・・・
たまたまツイッターで「ゴーストトリック」の話題が再浮上したのをきっかけに再プレイし、またしてもその面白さ(と、ミサイルの愛らしさ)の虜となり、ついに「逆転シリーズ」に手を出すことになりました。

どれから始めようか迷った末、最初から順番にやってみることに。

ということで、「逆転裁判 蘇る逆転」の感想、行きます。
 
 
主人公の成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)は新米弁護士。

普段は鋭いツッコミで笑わせてくれるものの、法廷では追いつめられて冷や汗かきっぱなし。
先輩弁護士の千尋さんをはじめ、たくさんの仲間たちの助けを借りながら、持ち前の正義感の強さと、時にはったりをかます度胸を武器に、次々と難事件を解決して行くお話です。
 
 
物語の舞台は、現在よりちょっと未来。
実際の裁判精度とは大きく違って、被告人が有罪か無罪かだけを最長3日間で判定する「序審法廷制度」というものが存在していて、本作で成歩堂が活躍しているのは、ここの部分。
 
 
ゲームの目的は、無実の罪で起訴された被告人の無罪を証明すること。

関係者から情報を聞いたり、証拠品を集めるなどして法廷の準備をする「探偵パート」と、法廷で証人たちの証言の矛盾点を探り、その証言を突き崩す「法廷パート」の2つのパートを繰り返し、最終的に事件の真相を暴き被告人の無罪を証明します。

よく練られたシナリオで、裁判を進めながら手探りで事件の真相に迫って行くのがとても面白いです。
 
 
「探偵パート」での証拠品集めは、面倒と言えば面倒なんですがね(^^;
いや・・・っていうか・・・場所を移動するのが・・・面倒で・・・
行きたい場所に、ひょいっとひとっ飛びできなくて、建物の入口まで行って、○○室に入って・・・と、まぁ、当たり前なんですが、先に進めなくて何度も行ったり来たりするハメになると、これが面倒くさくて面倒くさくて。
ま、仕方ないですね、こればっかりは。

このパートでしっかりと情報や証拠を集めて準備しておかないと、後の法廷でタイヘンなことになります。
必要な証拠品や情報を全て集めないと「法廷パート」に進めない仕組みになっているので、イザ法廷が始まってみたら証拠品が足りなくて負けちゃった!・・・なんてことにはなりませんが。
 
 
「法廷パート」では証人の証言にツッコミを入れる作業がメイン。
まず、証人に証言させ、証言のムジュン点を探り出し、それを証明する証拠品を突きつける・・・
自信たっぷりに取り澄ましていた証人が、ムジュン点を突かれて態度を豹変させて行くのが、見ていて楽しいです(ドSかw)

当てずっぽうにツッコミを入れていいかと言えば、そんなことは無くちゃんとペナルティもあり。
一定回数以上間違った指摘をすると、裁判官の心証を悪くして、下手すると裁判に負けてしまいます。

「有罪」を立証しようとする検察側との駆け引きもあり、絶体絶命なまでに追いつめられた成歩堂が、わずかな隙を突いて一気に形勢逆転・・・
このスリリングな展開がね、病み付きになるのですわ。
これこそが、「逆転裁判」のタイトルの由来であり、神髄なんでしょうね。
 
 
今作品は全5話が収録されていて、最後の1編はDS版に追加されたものだそうです。
たしかに、これだけ他4編とは厚みがぜんぜん違います。
(単にボリュームというだけのハナシではなく)

前の4編は、探偵パートやってるうちに真相が読めてしまったり、証拠品眺めてるうちにおかしな点に気付いてしまい、「もっと、早く気付けよ、なるほどくん!」とツッコンでしまったり・・・まだ、荒削りな感じが否めなかったのですが、第5話は手応え十分でした。

こうなってくると、この先もこのシリーズを追ってみたくなる・・・

主人公の成歩堂と、彼のライバルで御剣検事の名コンビがなかなか魅力的ですしね。
彼らを取り巻く、仲間たちのその後も気になりますしね。

というわけで、逆転裁判2と3も買ってしまいましたヽ(´▽`)/

この手のゲームはあまり遊んだことが無かったのですが、とても楽しかったです。
いつでもセーブできるので、片手間に遊ぶにも最適。
なかなか、オススメの良作ですよ ♪
 
 
「事件は終わっても、人生は続いて行く」
これは、名言。
メモっとこ。

   
 
 
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