ドラマ「○○妻」最終話 感想
先週、いきなり意識を失ったのは単なる過労だったそうで、ひとまず安心
…できないのよねぇ。
序盤からフラグ立ちまくりなんだもの、ひかりさん。
心からの笑顔も見せるようになったひかり(柴崎コウ)
これまでの張りつめたような雰囲気が消えて、穏やかで、とても人間らしくなった。
そういうふうに感じられるのは、柴咲コウさんの演技力の賜物なのかな。
正純(東山紀之)もイラついた感じが無くなって、とても良い感じの人になっている。
そんな2人は、まるで新婚カップルのよう。
今まで6年も一緒に暮らしていても夫婦ではなかったからね。
籍が入っているとかどうとか言う問題じゃなくて、本当の意味で、夫婦じゃなかった。
でも、今は本当の意味での夫婦になれた。
姉2人と甥っ子姪っ子は既に籠絡済み。
残るはお母さん。
どんどんイヤな婆さんになって行っているお母さんは、どうやら自責の念に耐えかねている様子。
夫を愛せず、そのせいで夫が自分のみならず子供にも暴力を振るうようになってしまった。
それがお母さんの罪。
夫を愛せなかったこと自体は罪とは言えないと思うけど。
人から勧められて結婚したけれど、どうも好きになれない。
引き合わせてくれた人の手前、別れることも出来ない。
なんてことは、このお母さんの世代ならギリギリあるかもしれないハナシ。
ただ、夫が暴力を振るう原因が自分にあると薄々知っていながら、何も対処しなかったのはダメだよな。
子供に被害が及んでいるんだから、そこはなんとかしなきゃ。
結果として、久保田家の子供3人は父親を愛せないまま大人になってしまったんだから。
で、良心の呵責に耐えかねて、やっていることは八つ当たりじゃん。
ホントに困った人だ。このお母さんは。
ふざけんな!と放り出しそうなところだけど、ひかりさんは一緒に罪を背負って行かせて下さいとお願いしちゃうのである。
信じられない。
ここは家族皆で背負いましょうよということで、なんとなく丸く収まるのである。
大丈夫か。
まぁ、この一悶着でお母さんも落ち着いて、大人しくなるかもしれんが。
このまま幸せモード全開で結婚式で華々しくフィナーレ
…にならないのが、このドラマ。
2人で仲良くお買い物に出掛けた帰り道、不良少年グループに絡まれてしまう。
っていうか、正純が説教して逆ギレされる。
いったんは、ひかりがバット振り回して追い払ったものの、戻って来た1人に突き飛ばされ、正純を庇おうとしたひかりも一緒に階段から転落。
頭を強打したひかりは意識不明の重体に。
来ました。
鬱フィナーレへの序曲。
正純さんをニュースライフに復帰させようと、既に根回し済みだったひかりさん。
なんか知らんけど、娘を連れて家を出て行った板垣(城田優)の奥さんを説得して家に帰らせたらしいわよ。
板垣の奥さんの潜伏先なんて、どうやって調べたのよっっっ。
っつーか、そんなことされて嬉しいか?
気味悪くないか?
それほど親しくしてもいない他人ん家の家庭事情にまで首突っ込んで。
しかし、板垣はひかりさんに感謝して、正純さんに番組出演をお願いしちゃうのである。
そして、ワンポイント復帰を果たした正純は公共の電波を使ってプライベートなことを延々と語ってしまうのである。
局のお偉いさんでなくても、引っ込めろ!だ。
ひかりの献身ぶりを猛烈アピールしていたけれど、どうなんだろう?
四六時中自分のことを考えてくれて、文句も言わずひたすら自分のために尽くしてくれる…
ごめん、ちょっと重いわ。
有り難いけど、窮屈で息が詰まる。
所々手を抜いてくれるくらいの方が良いわ。私は。
だってさー、それに応えるためにこっちも四六時中必死で頑張らなきゃならないじゃん。
やだよ、そんなの。疲れるよ。
番組の始まる前に意識を取り戻し、正純の語るのを見ていたひかりだったけれど
自分の出演を終えた正純が、そそくさと病院へ向かうと…
ひかりは番組を見届けると息を引き取ったらしい。
正純のニュースライフを見るために、一瞬だけ意識を取り戻したってことか。
ひかりが亡くなっても、正純は強く前を向いて生きていく、というオチ。
なんで、ラストシーンが正純とお義母さんのツーショットなんだよ ( ゚д゚)?
最初は、もっとミステリアスなドラマなのかと思って見ていたけれど、ぜんぜん違って何がしたいんだかよく分からないドラマになっていたような?
せめて正純さんがねぇ、もう少し、すごい人に見えたら良かったのに。
純粋で正義感が強くて、子供みたいに真っすぐに未来を信じて、言葉の力で人を救うことが出来る
たぶん、正純をそんなキャラにしたつもりなんだと思うんだけど、どうもそうなってない。
度々正純に良さげなことを語らせているけど、上っ面だけでほとんど心に響かず、その言葉が記憶に残ってないんだよなぁ。
ひかりの献身ぶりも、さっき書いたみたいに、自分としては共感しきれずモヤッとするし。
色々と残念なドラマでございましたが、正純さんのグダグダっぷりを眺めているのは面白かった。うん。
板垣死すとも自由は死せず! by 板垣(城田優)
一番印象に残ったのは、このセリフ。そこかよっ。
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