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2015年1月

真・女神転生IV プレイ日記 30

(ネタバレ全開ですので、閲覧の際は自己責任にてお願いします)

またまた間の空いてしまった真IVプレイ日記。
忘れていませんよ。放置していませんよ。休み休みですが継続中です。

今度こそニュートラルルートに行くぞ!と決意を固め、転生リスタートで4周め。

ようやくようやく よ う や く!

ニュートラルルート確定です ヽ(´▽`)/

若干ロウ寄りの状態でワルターと同行することを選び、砂漠の東京と爆煙の東京で出る選択肢は概ね均等になるように選んで行ったら、白の森にスティーブンが出現しました。

メインクエスト「全てを知った君へ」が発生。

ホワイトメンを倒す順番って、ルートによって違う???
なんか、前に白の森に来た時と違う気がするんだけど?
バトル自体は大したこと無いんだけど、次に倒すホワイトメンのところになかなか辿り着けなくて、右往左往してやたら時間掛かって白の森をクリアしました。

いくつか明らかになった点。

あの白い服の女の子は東京そのもの。
彼女の願いに応えて、ある少年が東京を守った。
その時に出来たのが、あの東のミカド国と東京を仕切っている天蓋で、天蓋はマサカドだって???
『かつての君』が守った世界を、『今の君』が元に戻す

…って、なんかよく分かんないけど、目を覚ましたらイザボーが居ました。

ワルターとヨナタンは行方不明。
魔界のゲートが開かれて東京は悪魔まみれ。
天使たちは東京ごと悪魔を滅ぼす所存で、悪魔vs天使の大決戦勃発間近。
修道院は機能せず、タヤマは死亡、ユリコもダメ。
指導者を失った人間たちは混乱状態。

そんなこんなで、どうしていいか分からず半べそかいてるイザボーと共に往くことに。
 
 
とりあえず新宿東口、神舞供町のフロリダへ。
フジワラさんとツギハギさんに会って話しを聞きます。

えーっと、つまり…

フリンは、かつて東のミカド国と東京を仕切っている天蓋を作った少年の生まれ変わりってワケ?

フジワラとツギハギは、その時、少年がマサカドを操る依り代として使った刀を守っていて、それを抜ける者が現れるのを待っていたんだって。

この刀を引き抜いたフリンならマサカドは呼びかけに応じるだろうってんで、刀を預かって銀座へ。
 
 
前から気になっていた銀座の巨岩の前でマサカドの太刀を抜くと、マサカド登場。

マサカドに
東京を覆う天蓋を外して、東京の女神を復活させるつもりだな?
と、言われて、「あー、そうなんだ 」とつぶやくワタクシ。

ぜんぜん分かってなくてゴメンナサイ (;´Д`A ```

とにかく、東のミカド国と東京が1つになると聞いて、イザボーちゃんは大喜び。
カオス、ロウでのイザボーちゃんの末路を見て来た後だから、なんか嬉しい。

よし、イザボーのためにも頑張る。

マサカド公を完全復活させるには希望の大魂とやらを捧げないといけないそうで、「これをいっぱいにして来い」って聖杯を押し付けられました。

そんなフワッとしたこと言われても… (゚ー゚;
もう少し具体的に指示お願いできませんかね、マサカド公?

ダメだ。
埒が明かないので退散。

とりあえず銀座のハンター商会を覗いてみたら、ランキング方式を変えるとかなんとか…

依頼を達成して行けば、皆も希望を持てるのではなくて?

つまり、クエストを片っ端から片付けて総合チャンピオンになれば良いってことだなっ!

よっしゃ、任せろ。
放置しっぱなしのチャレンジクエストやるぞ。

 

本日の悪魔合体メモ

 パレス   (ケルプ+ゲーデ)
 スラオシャ (カンギテン+ルフ)
 ヘイムダル (カンギテン+ヴィヴィアン)
 オーディン (クーフーリン+ティターニア)

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ドラマ「○○妻」第3話 感想

疲れたニャ (=ФωФ=)
正純さん、大荒れ。
なんだかとても…正純さんが気の毒に思えて来ました。
 
 
無事に契約の更新を済ませ元に戻ったかと思ったら、そうは問屋が下ろさなかった。
やっぱり納得いっていない正純さん(東山紀之)であります。そりゃそうだ。

今回は、正純さんの家の事情が明らかに。

お父さん、単に俺様なだけではなくて、DV父だったのね。

もっぱら被害を受けていたのは母と2人の姉で、いちばん年下の自分はいつも守られていた。
男なのに何も出来ない自分に不甲斐なさを抱き、いつか弱い者を守れる人間になろうと心に誓った。

正純という名は、正しく純粋な人、という意味か。

ひかり(柴咲コウ)の介護のおかげか、父が意識を取り戻したけれど、ひかり以外とは話そうとしない。

その態度にぶち切れまくる正純。

父が口を閉ざしている理由を知っているらしいひかりは、正純にも話そうとしない。
約束だから。

そんなひかりにも怒りを覚え、正純は拳を振り上げるが、姉2人に声を掛けられ我にかえる。

それじゃ、お父さんと同じじゃない…

正純さん、大ショック。
ショックのあまり、飲んだくれて大遅刻をやらかす。
それも、正純が特に力を入れているDV特集の日に。

DV問題に力を入れているのは、自分がそういう状況を目の当りにして来たからよね。

元看護師のひかりの処置によって、なんとか番組は乗り切ったけれど…
 
 
一方のひかりは
前回、『私はこういう生き方しか出来ないの!』と叫んでおりましたが、全く同じことを母の春枝さん(黒木瞳)がおっしゃっており…

夫と子供を放置して遊び歩き、2人を苦しめていた春枝さん。
完璧な妻でありながら、契約結婚にこだわるあまり、夫を苦しめているひかり。

正反対のようでいて、けっきょく同じようなことをやっているワケで。

ひかりは17歳の時に出会った男性との間に何かあったようで。

結婚してたって言ってたよね?
17歳で結婚したの?
それで、その人と破局して契約結婚にこだわるようになった?

フラレたくらいで、こんなふうにはならないよね?
よっぽど何か酷い目に遭ってないと。

契約とはいえ夫である人にも言えず、抱えているのも苦しくて意識の無い義父に向かってぶちまけてしまいたくなるほどの秘密ってなんだ???
 
 
自分のことを理解してくれる人が居るというのは有り難いことだけれど、なんでもかんでも『分かられている』のもしんどいものかもしれない。

完璧すぎるひかりの『妻』っぷりに息苦しさを感じている様子の正純さん。

窮屈だからイラついて文句を言ったり、きつく当たったりしているくせに、ひかりが居ないと1人では何も出来ない。
なんだかんだ言って頼ってる。甘えてる。
なんだろね、この正純さんの幼児性。
靴下脱がして!ってなんだよ…

駄々っ子正純さんは
お家に帰りたくないニャ〜 (=ФωФ=)
と、再び酔っぱらって、若い女の子の家に転がり込んじゃったよ。

鋭い嗅覚で女の匂いを嗅ぎ取るひかりさんは、もちろん全てお見通しですよね?
 
 

ドラマ「ウロボロス」第2話 感想

「魚心あれば水心」って、そんなにレアなことわざでもないけどね。

このことわざが鍵となって、真犯人に辿り着くって…
うん、まぁ、いいや。

毎回、現在の事件を解決しながら、過去の結子先生殺人事件について小出しにして行くのかな?

今回の現在の事件は
竜哉(小栗旬)がオーナーをしているキャバクラのオーナーが殺人犯でしたーっつう話しで。

過去の事件については
結子先生は銃で撃たれて亡くなっていたのと、犯人は4人組で、そのうちの1人も銃で撃たれて負傷してるはずだっつー話し。
その時、現場に居たのはイクオ(生田斗真)で、竜哉の方は後から駆けつけた、と。

それから、結子先生が竜哉とイクオに繰り返し、人の道から外れるなと言い聞かせていたのが印象的でした。

しっかり、人の道から外れてますけどねー ( ̄ー ̄)

第1話はね、まぁ、いいんですよ。
犯人が警察官だったからね。
下手すれば事件を隠蔽される可能性もあるから、イクオと竜哉の2人で闇に葬ったとしても。

でも、今回の事件で犯人を殺す必要があるか?
ちゃんと証拠も出てたじゃん?
逃走中の殺人犯と、あのオーナーの指紋が一致してたじゃん?
それだけで引っ張れるよね?
普通に逮捕でいいじゃん?
あの犯人を殺すのは正義じゃないだろ?

ちょっとモヤッとしてしまいまして

あぁ、このドラマは何も考えずにお気楽に
ただただ小栗旬と生田斗真と上野樹里を眺めていればいいドラマなんだろうな
と、悟りました。第2話にして既に。

この分だと、感想も書かない方がいいような気がして来ました。
毒吐きまくりになりそうだから。
一応、見続けますけどね。 
 
 

ドラマ「○○妻」第2話 感想

お母さんだったの !!(゚ロ゚屮)屮

正純(東山紀之)が契約を更新してくれないため、あっさりと家を出て行ったひかり(柴崎コウ)の前に彼女の過去を知る謎の女が現れた

…と思ったら

このド派手な格好をしたチャラッチャラした女は、ひかりの実の母(らしい)春枝さん(黒木瞳)でした。

ひかりの育った家庭環境は、この母親から察するにあまりよろしくない状態だったようですね?

家を出たひかりはカプセルホテルに滞在しているみたいだし、他に頼る身内も友達も居ないってことですか。

ただ、ひかりは過去に何かあって、それが原因で契約結婚にこだわってるのは確かなようで。
元夫に裏切られた?
それだけで、ここまで契約結婚にこだわるかしら???
籍を入れられないワケでも?
 
 
一方、ひかりに出て行かれた正純は

姉2人が押し掛けて来て家の中はゴタゴタのドタバタ。
全てひかりに任せっきりだったため、ネクタイ1本選べない。
番組では暴言を吐き、その後始末もままならない。

公私に渡ってグダグダの情けなさっぷりを披露。
 
一応、ひかりが新しい契約相手を見つけたと言って来ると、知るか!と突っぱねて見せてはいたけれど、けっきょくのところ、ひかりが居ないと何も出来ないんだな。
 
 
なんだかんだあって、家に戻って来たひかりの差し出す契約書にサインする正純。

これで元通り…になったのか???

ひかりが献身的に正純を支える理由。
それは、正純は今のまま光り輝く存在であり続けて欲しいから。

結婚すると人は変わってしまうから。
(結婚しなくても変わる時は変わりますがね)

子供を作らないのは、正純だけを見ていたいから。

まぁ、理屈としては分からなくもないけれど、ここまで徹底するからにはそれなりの理由が無いとね。
納得できませんよ。
正純はサインしてたけど (^-^;
 
 
ひかりの連れて来た新しい契約相手っつーのも、ひかりの仕込んだサクラだったワケで。
ったく、恐ろしい女だな。
目的のためには手段を選ばずってか。

2人の姉にそれぞれ適切なアドバイスをしてマンションからお引き取り願ったけれど、それも意地悪な見かたをすれば厄介者を体良く追っ払った、とも言えるしな。

何故、ひかりは正純を選んだの?
自分が全てを捧げるのに相応しいと思ったから?
自分がコントロールしやすいからの間違いじゃね?

ひかりの正純に対する態度に腹黒さは感じないけれど、何を考えているのかサッパリ分からないため、ひかりが不気味な女に見えてしまう。

正純でなくても、オマエ何もんだよ?って言いたくなります。
 
 
時々ゴーンって鳴り響く鐘の音は何の暗示なのかな?
ウエディングベル?
それとも…

他にもリンゴとか、指を組み合わせて祈るような仕草とか、思わせぶりなパーツもみんな意味あるのよね?

まだ色々謎だらけですが、最後に全てが繋がってスッキリすることを切に願います。
 
 
ところで、近ごろ、子役の子たちの下の名前が読めません (; ̄ー ̄A

ドラマ「流星ワゴン」第1話 感想


行きましょう。そこは、あなたにとって大切な場所…

またしてもまたしても西島&香川コンビでお届けされる、ハードボイルド系2作に続き今度は大人向けファンタジー?

原作は重松清。
私は既読ですが、例によって読んだのがかなり前なので大筋しか記憶していません。

永田一雄(西島秀俊)は職を失い、妻は家を出てゆき、息子は引きこもって暴れている。
(某夫妻が送って差し上げに来そうな家庭状況だな)

死んじゃってもいいかなぁ、もう…
と、深夜の駅前のバスターミナルで居眠りしていると、ワインレッドのオデッセイが現れる。

車に乗っていたのは5年前に事故死した父子だった。

誘われるがまま車に乗ってしまった一雄。

車は一雄を過去へと運んで行く。

辿り着いたところは、一雄にとって重要な意味を持つ、いわば人生の分岐点となるポイントだった。

そこにフラリと、父、忠雄(香川照之)が一雄と同年代の姿で現れる。
現実の忠雄は癌で余命幾ばくも無く、遠い故郷でほとんど寝たきりで居るはずなのに。

過去で状況を変えることが出来れば、絶望的な未来も変えることが出来るかも知れない。

そう考えた一雄は、状況を変えるために精一杯頑張る。

でも…
なんだよ、変わってないじゃないかよ!

というところで、第1話が終了。
 
 
言ってしまえば、これは父と息子の物語なのよね。

蓋を開けて見れば実に些細な行き違いから、大きな亀裂が出来てしまった一雄と忠雄。

息子のことを第一に考えていたつもりの一雄 vs 全部おまえらのせいだ!と荒れ狂うヒロ。

オデッセイに乗ってる橋本さん父子も。

みんな、父と息子。

過去の分岐点を、忠さんと一緒に巡りながら、一雄は父との関係を修復して行く。

この不思議なドライブの果てに、一雄は現在の絶望的な状況を変えることが出来るのか?
バック トゥ ザ フューチャーみたいに?

原作は随所で泣きながら読破しましたが、ドラマはどうでしょうね?
とりあえず、今回はほろりとも来なかった。

橋本さん(吉岡秀隆)は良い味出してたと思うけど…
 
 

ドラマ「ウロボロス」第1話 感想

ウロボロスとは
己が尾を呑む蛇…ですよね。
このドラマのウロボロスは、蛇じゃなくて2匹の竜がお互いの尻尾に食い付いている…
その形は ∞ にも似て。

どうやら、2匹の竜の物語…っつーことみたいですね。
 
 
龍崎イクオ(生田斗真)は見た目ボヤァッとした優しげな兄ちゃんだけど、署内検挙率ナンバーワンの実績を誇る刑事。
鼻が利く(デカワンコ?)

段野竜哉(小栗旬)は素性不明のインテリ系極道。
息をするように嘘をつく。

2人は同じ養護施設で育った幼なじみ。
その養護施設の寮母さんを何者かに殺害され、その事件自体が隠蔽されてしまったため、自分たちの手で犯人を見つけ出して復讐しようとしている模様。

で、どうやら、その犯人(もしくは事件を隠蔽したヤツ)は、金時計組っちゅう超エリート集団のメンバーらしいよ。

イクオの同僚、日比野ちゃん(上野樹里)のお父さんもエリート警察官。
ってことは、金時計組と関係あるのかなぁ?
 
 
刑事と極道。
表と裏の両面からターゲットを追い続けて来た2人が、金時計組に近付くためにそれぞれの世界で成り上がって行くことを決意して、第1話は終了。

ふむ。
そういう話しだったのか。
例によって、全く情報を仕入れないまま見てしまったもので。
とりあえず生田斗真と小栗旬のツートップ見れるから良いか〜程度の期待しかしてなくてスミマセン。
他にも、近ごろ良く見かける名脇役的役者さんが続々出て来てオイシイ。
ムロツヨシとかムロツヨシとかムロツヨシとか。
もりりんも居たねw
 
 
原作はコミックらしいですね。
それもまだ連載中。
くれぐれも結末は映画で!とか、決着つかないまま有耶無耶にして終了というのだけは勘弁して下さいお願いします。

感想を書くかどうかは未定だけれど、一応、見続けます。
 
 

ドラマ「○○妻」第1話 感想

ぜんぜん見るつもりは無く、何の予備知識も無く、ぼんやりとテレビを眺めていた流れでなんとなく見てしまった「○○妻」

なんだこれ、ワケ分かんないけど妙に引き込まれる!?

見終わった後で調べたら、スタッフが「家政婦のミタ」とかぶっているらしいことが判明。
そう言われて見れば、なるほど、テイストがミタさんっぽい。
 
 
久保田正純(東山紀之)は信念と熱意はあるが、視聴率的にはちょっと危ういニュースキャスター。

その妻ひかり(柴崎コウ)は完璧に家事をこなすばかりでなく、正純の仕事を陰で支えるスーパー妻。
実に良く出来た妻だけれど、完璧すぎてちょっと怖い。
どうも、他人の心の声が聞こえているんじゃないか?そんなフシがちらほら。

正純の父は典型的な俺様タイプで、そんな夫に従順すぎるくらい従順な母。
長姉の美登利はお受験を控えた娘のことで頭がいっぱいで、お受験に失敗した息子のことなど眼中にない様子。
もう1人の姉の実結はいい齢して妙な宗教に片足突っ込んだり、詐欺まがいの仕事に手を出したりして、とても危なっかしい。
父親は投資に失敗して巨額の借金を作り、当の本人は脳梗塞で倒れ意識不明。
住む家を失った母は姉妹弟の間でたらい回しに…

ということで、そこら中に爆弾抱えたような家族ですな (゚ー゚;

ま、いちばんの爆弾はひかりさんでしょうけど!

テレビには出ないと宣言している小説家を夫の番組にゲスト出演させるために脅迫するってのは、内助の功の範疇を越えてるだろ…

しかも、この夫婦、入籍してなかった。

婚姻届を持ち出して、いい加減、正式な夫婦になりたいと迫る正純に対し、ひかりが差し出したのは契約書!

3年ごとの更新で6年め…
つまり、2回めの更新の時期が来てたワケね。
更新の時に契約内容の見直しが入るのはよくあること。
契約書には「夫はその収入の20%を妻に支払う」という一文が追加されていた。

正純でなくても、何考えてんのか分からん!
…ですよね。

いろんな夫婦の形がある。
入籍をしない。それもアリでしょう。
子供を作らない。それもアリでしょう。
3年ごとに契約更新?
あんまり聞いたことないけど、新鮮味があっていい…のかもしれない。言い換えれば3年ごとに2人の関係を見直す、ということでもある。

でも、6年間も一緒に生活して来て、それなりに上手く行っていて、じゃぁ、籍を入れようよって話しになった時に、何故そこまで拒むのか?

愛していないのかと尋ねれば愛していると答える。

わっかんねーよ。
正純が「出てけ!」と怒鳴るのも頷ける。

そして、あっさりと家を出て行くひかり。

そんなひかりの前に現れた、胡散臭げな女。
どうやら、ひかりの過去を知っているらしい。
 
 
「○○妻」の○○には『契約』が入るのね、ということは分かった。

この先、この○○には色んな言葉が入ることになるのかな?

ひかりが口ずさむ森のクマさん。
「名もなき毒」に出て来た原田いずみも、この歌を歌っていたね

…などとぼんやり思いつつ、次週を待ちます。
 

映画「ベイマックス」感想(ネタバレは無いはず!)

これも年末ギリギリに見に行ったので、なんだかんだで感想が今頃になってしまいました。

なんかプロモーションと違う?
涙と感動のハートフル癒し系ストーリーかと思ったのに戦隊ヒーローものかよ?!

…なんて情報はネットで確認済み。
いやむしろ、ハートフル癒し系だったら見に行かなかった。
癒し系に見せかけて戦隊ヒーローもの?!
というギャップをこの目で確かめるために映画館まで出かけて行ったようなものです。

で、実際、フタを開けてみたら

面白い。面白いっていうより、楽しい!

ちゃんと感動できる部分もあるし。

たくさん笑って、ちょっぴり泣いて、映画を見終わった後にはスッキリと心が軽くなっていました。

癒し系に見せかけて戦隊ヒーローもの?!
と思ったら、やっぱり癒し系だったぁ!

子供が見ても面白い(隣の席の子供もケラケラ笑ってた)が、大人が見たらもっと楽しめる
きっと、そんな映画。
 
 
ストーリーはとてもシンプル。

13歳で高校を卒業しちゃうほど頭は良いけれど、対人関係および素行に若干の問題がありそうな少年ヒロ。
大学で科学を学んでいる兄のタダシがそんな弟を見かねて自分の研究室に連れて行くと、そこには変人科学オタクがわんさかと集っている。
指導教官はヒロの尊敬するキャラハン教授。
俄然やる気を出したヒロは大学に入学することを決意。
タダシ兄、してやったりである。

大学で開かれるロボットの展示会に出品し、それが教授に認められれば入学できる!
ってんで、ヒロは渾身の新作『マイクロボット』を作り上げ、それが教授の目にとまり見事に入学資格を勝ち取る。

兄弟が喜んだのも束の間、展示会場で火災が発生し、教授を助けようと火の中に飛び込んだタダシは命を落としてしまう。

そんなタダシが遺したのが、人の心と身体を癒すケアロボット、ベイマックス。

突然の兄の死にショックを受け、やる気も失ってしまったヒロとベイマックスとの距離が少しずつ縮まるそんな中、ヒロは兄の死が単なる事故ではなかったことに気付く…
 
 
このベイマックスが、サイコーなんですよ o(*^▽^*)o

生みの親のタダシも言っていたように、思わずムギュッとしたくなるぷにぷにボディ。
安心感をもたらす程よいサイズ。
そのぽってりとした絶妙なフォルム。
ぽてぽてとした動作も可愛い。

タダシ兄、天才。

その見てくれだけで心を癒す効果がある。
もちろんクライアントの心身の状態を把握して適切な処置を施すという高度な処理も出来る。

なんというハイスペック癒し系ロボ。
一家に一台ベイマックス!ですよ。
マジで欲しい。家に居て欲しい。

初めてベイマックスの背に乗ってヒロが空を飛び回っているシーンは、何故だかとても感動しました。
2人(?)で夕日を眺めているその後ろ姿にもジーンと来ました。

無機質で感情の無いロボットで、ただプログラムに従ってケアしてくれているだけなのに、とても離れがたいのです。
   
 
ベイマックスの造形もそれは素晴らしいんだけれども、物語の舞台になっている『サンフランソウキョウ』の町並みもとても魅力的です。

サンフランシスコと東京をミックスしたというこの架空の街は、良い意味で無国籍風。
近未来なはずなのに、どことなくレトロな感じがして、私はノスタルジックな気分でこの町並みを眺めていました。
 
こういう、なんちゃってジャパンな味付けは普段の私ならムッとするところだけれど、この映画ではその『なんちゃって』ぶりが良い方向に作用しています。

(欧米人が)日本っぽい(と思う)要素を適当に放り込んだのではなく、日本のことをきちんと調べた上で1つの要素としてブレンドしている。
その違いなんだと思います。
 
 
ヒロを取り巻く仲間たちも個性豊か(豊かすぎる?)でよろしい。
特にワサビ!
見かけに寄らず無駄に几帳面なワサビに幾度となく笑わせられたわ。

適役として登場するマスクの怪人はいい感じに不気味です。
(マスクが歌舞伎の隈取りってのが、またセンス良いのよ ♪)

たまたまテレビでこの映画の制作現場を紹介している番組を見て、表情1つ1つ、目の動きに至るまで細かく気を配って作られているのだということを知りました。
ヒロのくしゃくしゃの髪の毛の感じとかも、とても細かくてリアル。
CGの表現もここまで来たのか〜と感動しました。
 
 
愉快な仲間たちとドタバタ走り回り、ベイマックスのロボットならではの無感情な声で発せられる空気読まない言葉にクスクス笑い…

変人の科学オタクたちがそれぞれの特技を生かし、力を合わせて悪いヤツをぶっ飛ばす!

いや、本当に楽しい ヽ(´▽`)/
 
水面下で蠢く大人の醜い思惑。

タダシがヒロに伝えたかったこと。

単純明快なヒーロー物語でもあるけれど、メッセージも仕込まれています。

一度は兄のメッセージを見失ってしまったヒロだけれど、最後にはきちんと理解しましたよね。

タダシがどれほどの熱意と愛情を持ってベイマックスを作り上げたのか。

タダシの言っていた『人の役に立つ』ってどういうことなのか。
そのために自分は何をすべきなのか。

タダシはベイマックスを通して、ヒロに生きる道筋を示してくれたのよね。
ありがとう、兄ちゃん。

私は吹き替えで観たのですが、タダシの声が小泉孝太郎さんだって全く気がつきませんでしたw
優しげで穏やかな語り口調が、タダシのキャラにとても良く合っていたと思います。
 
 
諸手を挙げて大絶賛したいところだけれど…
若干、分かりにくいなぁと感じた部分もあり。

大学で火事が起きたのと、復讐の発端になった研究所の事故が起こったのは時系列的にどっちが先なのか?

これが分かりにくい。

そのせいで、
火事を起こしたのは誰なのか?

ってのが、分からなかった。

一応、ヒロが推理を語っているんだけれど、それが事実なのかどうかは明確にされていません。

2つの事故の時系列がハッキリすれば、犯人は自ずと明らかになるんだけれども。

マスクの怪人の正体を明かすのを出来るだけ後ろに引っ張るため、敢えて曖昧にしたのかしら?

映画をサラッと見た感じでは

火事は偶然起こった、あるいは他の人間が火事を起こして、マスクの怪人はどさくさに紛れてマイクロボットを盗んだだけ、とも受け取れちゃうんだよな。

タダシの死にいちばん責任を負うべき人物は誰なのか、そこんところがちょっと曖昧。

まぁ、たぶん、マスクの怪人の中の人なんだろうけど。
それだと少し後味悪い気も…
 
 
とにかく、
これほど見ていて『楽しい!』と感じた映画は初めてかもしれないってくらいの楽しい映画だったので、細かいところは気にせずに楽しんじゃうのがオススメ。

ひたすらひたすらベイマックスが愛おしいしね。

今回は2Dで見たので、3Dでもう1回見に行く予定です。

ベイマックス、もう大丈夫だよ

なんて言わないんだからねっ!w
 
 
追記:エンドロール後のフレッド親子のくだりについて

あるレビュー記事を読んでいたら、現地アメリカの劇場ではこのエンドロール後のシーンで大爆笑が起こったと書いてあり、何故だろう???そんなに面白いシーンだったっけ?と首を傾げておったのですが、その謎が判明しました。

フレッドの父として登場したのは、マーベルコミックス(ベイマックスの原作を掲載している漫画雑誌)の会長さん、その人だったのですね!

この会長さん、色々な作品にカメオ出演するのがご趣味の名物お爺ちゃんだそうで。

そんな人物がヒーローオタクなキャラとして登場したら
なるほど、そりゃ、ウケるはずだわ ( ̄▽ ̄)

映画「インターステラー」感想(けっこうなネタバレ)

見たのは先月なんですが、感想を書けないまま年越してしまいました。
実に感想書くのが難しい。
何を書いてもネタバレになりそうで。
決定的なことは書いていませんが…だいぶネタバレしてますw

最初にお断りしておきますが、私は完全文系の人間です。

数式を見ただけで思考停止するし、ワームホールだのブラックホールだの聞いたことはあるけど何だかよく分かってないし、相対性理論だってなんとなくしか分からないし。

そういう諸々をちゃんと理解している人ならば、この映画の見方はぜんぜん違うだろうし、きっと何倍も面白いんだろうと思います、たぶん。

その辺のところをふまえた上で、この感想を読んでいただければ幸いです。
 
 
現在からそれほど遠くはないと思われる未来。
地球は砂嵐と植物に蔓延する疫病から来る食糧難に悩まされ、呼吸器系をやられて病死かはたまた餓死か…という人類滅亡の危機に瀕していた。

家の中にまで砂埃が積もり、外は見渡す限りのトウモロコシ畑。
人類の叡智は食糧難を克服するために農業に注がれ、科学だの殊に宇宙に目を向け国家の予算を注ぎ込むなんて世論が黙っちゃいない。
NASAは解体、アポロの月面着陸は捏造だったとされていて、科学好きな娘は問題児扱い…
主人公のクーパー親子は部品欲しさに古いドローン(無人飛行機)を追いかけていて、むしろ科学技術は逆行しているようにさえ見える。
クーパーは凄腕の宇宙飛行士らしいけれど、墜落のトラウマと先に書いた事情から宇宙開発が打ち切られている所為で職を失い(気が進まないまま)トウモロコシ農家をやってるみたい…

物語の冒頭部分では、どうも世界観がよく分からないのです。
なにしろ説明が殆ど無いので。

そのうちになんとなく状況が掴めて来るのですが、最初の方は何がなんだか分からない不安な心持ちで見ていました。

SFだって聞いてたのに、埃っぽいアメリカの田舎町に一面のトウモロコシ畑だしね!

おまけに、娘の部屋にはポルターガイストが出るしね!

ホラー映画じゃなくてSF映画だったよね、これ?
って思ってましたw

もちろん、僅かの辛抱で主人公は宇宙に飛び出して行くんですが。


娘マーフィーの部屋のポルターガイストが何らかのメッセージを伝えようとしていることに気付いた父娘は、それを解読して突き止めた座標の場所に行ってみると、そこは極秘に再結成されたNASAの研究施設だった。

そこでは人類が移住可能な惑星を探すミッションが人知れず実行されていた。

明かされる、高度な文明を持ち、時間さえも超越するほどの進化を遂げた謎の生命体の存在。
彼らはメッセージを送り続け、ご丁寧にワームホールまで作って人類を救おうとしてくれているらしい。

そして、次のミッションの参加者にクーパーが抜擢される。

と、ここまで来てようやくSFっぽくなって来ました。
 
 
クーパーは苦渋の選択を強いられます。

愛する娘を悲しませてまでも、ミッションに参加する意味があるのか?

娘は大好きなパパがいつ帰るとも知れない危険な旅に出るのを当然嫌がる。
父親としても、可愛い娘の側でその成長を見守りたいのが心情でしょう。
でも、娘と一緒に地球に留まっていても、いずれ人類は滅んでしまう。
人類滅亡すなわち娘の死。
人類を救うという壮大な目的のミッションだけれど、クーパーにとっては娘の未来を守るための旅だったのではないかな。
旅のさなか、クーパーは幾度となく『娘を救えなければ意味が無い』的なことを口走っていたような気がするのです。
人口培養によって産まれた人類のコロニーを作るBプランではなく、全人類の移住を目指すAプランにこだわったのも、僅かな時間のロスが地球時間では何年にも値してしまうことに対して焦りを滲ませていたのも、娘を守りたいからこそ、なのかな、と。
いくら崇高な目的であっても、『人類』なんて漠然としたものよりも具体的な対象があった方がモチベーションは維持しやすいと思うのです。
クーパーの場合は、娘を救うことの延長線上に人類の未来があるワケだし。
愛する娘が待っていると思えば、何が何なんでも生きて帰ろうと足掻くだろうしね。
 
クーパーはそんな自分の想いを娘がいつか理解してくれると信じて、反抗的な態度を取り続けるマーフィーを残して旅立ったのだと思います。
 
 
この物語にはもう一組の父娘が登場します。
クーパーと同じミッションに参加するアメリアと、その父にしてミッションの責任者を務めるブランド教授。
こちらは娘の方が宇宙に飛び立ち、父親の方が地球に残っていますが、大切な人と遠く隔てられてしまっているという点は同じ。
アメリアの方は恋人も何処と知れぬ宇宙で生死不明という二重苦です。

彼らのおかげで『時間』というものの残酷さを感じることになります。

ある星に調査のために降りて1時間足らず滞在して戻ったら、地球では数十年経過していたり、とか。

娘は自分が地球を旅立った時と同じ年齢に達してしまっている。
父親は何年も前に亡くなっていたと知らせが届く。
自分たちの方はさほど時間が経過していないのに。

たとえ恋人と再会することができたとしても、アメリアは恋人を見送った時よりも10歳老けてしまっているワケよね。
彼の方は、ほとんど齢とっていないのに。

人間の力ではどうすることも出来ない『時間』というものに、苛立ちと共に怒りや恐怖すら覚えます。
 
 
クーパーたちは先のミッションの参加者で、地球に移住可能な星を発見したと信号を送り続けていたマン博士という人物を救出します。
これが、えらく人間くさい人で。

あくまで地球に帰還することを目指すクーパーと、自分が助かりたい一心のマン博士との間で醜い争いまで勃発する始末。

英雄も、ただの人ってことですか。
 
功績だけが語り継がれる英雄も、実際のところは普通の人なんでしょう。
クーパーだって娘の待つ地球に帰ることを優先させて、もっと遠い星まで探索を進めることを拒否しているし、アメリアは自分の恋人が眠っている星に行きたがっているんだもの。
人類を救うという崇高な目的は何処へ行った?ですよ。
でも、誰もそれを責められません。
だって、それが人間だから。

 
行く先々で困難な状況に遭遇し、かろうじてそれを乗り越えながらミッションを遂行していたクーパーたちですが、ついに最悪の状況に。

クーパーは一縷の望みをかけて、アメリアの恋人エドマンズが信号を発している星に降りることを提案。
でも、クーパーはアメリア1人をエドマンズの星に送り込み、自身はブラックホールへと飲み込まれて行く…

水で覆われた惑星のとても不思議な風景や、氷に閉ざされた惑星の荒涼とした景色にも目を見張るものがあったけれど、このブラックホールの比では無かった。

きれい。きれいだけど、なんか怖い!


ブラックホールの中で、クーパーは自分に託された本当の使命を知ることになります。

全ては未来によって約束されていた
ってことなんですよね。
私は完全文系の人間なので、こういう表現になっちゃうんですけど。

クーパーが送ったブラックホールのデータを元に、マーフィはブランド博士と共同で行っていた重力の研究を完成させます。
 
クーパーが帰り着いたのがコロニーってことは、人類が移住可能な惑星は見つかっていないんですよね。
クーパーとマーフィーの連携で、コロニーへの移住は可能になって人類滅亡は免れたけれど。
エドマンズの星は居住可能っぽく見えたけど?
クーパーがアメリア救出に向かったようだし、あの星が人類にとって第二の故郷になるのかしら?


(文系の私にはよく分からないけれど)たぶん恐らくきっと科学的にもしっかりとした裏付けが為されていると思われる本格的なSF映画。
SF好きにはたまらないのではないでしょうか。
そうでない人にも、人間ドラマとして楽しめる内容になっていると思います。

同じく宇宙を舞台にした映画で記憶にも新しい「ゼロ・グラビティ」があり、何かと比較されるのではないでしょうか。
同じ宇宙ものでもタイプはまるで違うと思うし、どちらも面白かったのですが
どっちが好きかっていわれたら…
ごめんなさい、私は「ゼロ・グラビティ」の方です。
なにがどうして「ゼロ・グラビティ」の方を選ぶのか自分でも分かりませんが、見ている時の衝撃や見終わった時の感動などは「ゼロ・グラビティ」の方が勝っていました。
たぶん、単に好みの問題でこの映画自体がどうのこうのって話しではないと思います。
「2001年宇宙の旅」が好きな人からは、きっと大絶賛されるのではないかな、この映画。


映画「ホビット 決戦のゆくえ」 感想

「竜に奪われた王国」でとんでもない所で放置されてから約9ヶ月。
ついに、物語が完結する時がやってまいりました。
楽しみにしていた反面、これで終わってしまうのかと思うと寂しさもあり、複雑な気持ちで映画館に足を運びました。

いざ、始まってみると全編クライマックスと言っても過言ではないくらい見どころ連発で、全く長さを感じないくらい面白かったです

が、正直なところ、悪く言えばとっ散らかったような印象…なのです。はい。

では、決定的なネタバレはしない方針で感想(というか思いついたことダラダラと書いてるだけ)行ってみます。
 
 
物語はスマウグによって焼き尽くされる湖の街からスタート。
バルドお父ちゃんがひたすらカッコいい。
あと、長男も!頑張った!
スマウグを討ち取った英雄であり、その後の避難を先導したりもして、バルドはすっかり街のリーダーに。
なんとなく自然とそういうポジションに収まってしまう人物というのは、現実にも居るものですよね。
本人にその気は無いようですが、ふと気付けば人間チーム代表バルド!みたいな立ち位置になっていました。

開始早々にスマウグが退場してしまって、この後何やるのかと思ったら、ここから先が長かった。
 
 
鼻血見てぶち切れてオークを追いかけて行ったはずのレゴラスは、当たり前のようにして湖の街に戻って来てバルドと普通に話ししていましたが、この2人、お知り合いだったんでしょうか?

バルドは闇の森のエルフ相手に商売していたみたいだから、面識があっても不思議は無いですが…
「竜に奪われた王国」でちょろっとでもバルドとレゴラスの繋がりが分かるシーンがあったら、もっと自然だったのになぁと思いました。

ただでさえ目立つレゴラスに八面六臂の活躍をされたのでは他の人たちの立つ瀬が無いなぁと危惧(私はレゴラスが大好きなんですけどね!)しておりましたが、割と控えめだったのは好印象。
(最初の方でちらっと顔を見せてから、しばらく出て来なくて、レゴラスはぁ?と思いながら見ていたのはナイショ)

それでも見せ場はちゃんとありました。
「竜に奪われた王国」からのボルグとの因縁もちゃんと決着付けたし、八艘飛びどころではない空中瓦礫渡りやってくれてましたし、あの矢筒が決して無尽蔵に矢が沸き出す魔法の矢筒ではないってことも分かったし(^-^;

剣を失ったトーリンに自分が使っている剣(元はと言えばトーリンから取り上げたオルクリストよね、それ)を投げて寄越したところなんかは、レゴラス、なんだ、良いヤツじゃん!と思えるシーンだったし、レゴラス万歳ヽ(´▽`)/ちょっと何を言っているのか分かりません。
 
 
スランドゥイル眉毛王も息子に負けじと無双っぷりを披露してくれました。
うん。あんなに立派に戦えるなんて夢にも思ってなかったですよ。
反抗期の息子(アンタ齢いくつだ?)を抱える父親の苦悩とかは必要だったのかどうかは分かりませんが。

立派に戦えると言えば

捕われのガンダルフを助けに向かったのは、中つ国最強の御三方。
エルロンド卿、サルマン、ガラドリエル様。
特にガラドリエル様(1人だけホラー)のお強いことお強いこと。

あっ、中つ国の魔法使いは魔法使わないんですね!
普通、RPGなんかだと杖は魔力を高めるために持つもので、物理攻撃力は期待してはいけないものですが、あの魔法使いたちは杖でガンガン殴り倒してましたからね!

憔悴しきっているガンダルフと、サウロンを抑えるために力を使い果たしてしまったガラドリエル様をエルロンド卿に預け、サウロンの始末はサルマンが引き受けていました。
なるほど、ここから指輪物語のサルマンへと繋がるわけですか。

そこかしこに指輪物語に繋がる伏線が散らばっていて、指輪物語を既に見ている(読んでいる)人にとってはそれを見つけるのも楽しみの1つでしょう。
 
 
さて、肝心のトーリンとその仲間たちですよ。

「竜に奪われた王国」では影が薄くてウッカリ見落としそうになっていたトーリンに、ようやくスポットライトが当たって良かったです。
黄金に取り憑かれた様子とか、そこから立ち直っていく過程などは、もう少し突っ込んで欲しかった気もしますが。

登場人物が多いから仕方ないとはいえ、全般的に13人のドワーフたちの扱いが軽い気がします。

トーリンとフィーリ&キーリのイケメン血族は別格として、後はバーリンとドワーリンくらいしか目立った活躍が見られない…(u_u)
見た目の個性は強烈なんで、なんとなく存在は認識できているけれど、どうも有象無象感が拭えない。

常軌を逸してしまっているトーリンに忠実なドワーフさん一行にも、ちょっとイラッと来ました。
トーリンの異変を、ただオロオロと遠巻きに見ているだけのように見えてしまって。
バーリン(私この人大好きなんですが)あたりが、もうちょっとビシッと諌めてくれたら…
一応、それっぽいこと言ってるシーンはあるんだけど。

ビルボが仲間にいて良かったですよ、マジで。

旅の仲間としての信頼関係は確立しているけれど、やっぱり1人だけホビット族なので少し距離感があり、そのおかげで事態を冷静に客観視できるし、同族ならではのしがらみも無いので思った通りに行動できる。

ビルボはアーケン石を拾っていたんですね。
「竜に奪われた王国」を見た限りでは、拾ったのかどうか確認できなかったから。

様子のおかしいトーリンにアーケン石を渡すことを躊躇し、それを持ってバルド&スランドゥイルの元へ走るビルボ。
(闇の森の館に忍び込んだこと、スランドゥイルにバレてた!やっぱり!)

こういう機転の利くところって、ホビットの特性なのか、ビルボ個人の気質なのか…
たぶん前者なのでしょう。
身体は小さくて戦闘には不向きだけれど、いちばん大事な所でいちばん良い働きをするのはいつもホビットですよね。

ビルボはアーケン石をバルドたちに託したら、すぐにエレボールに引き返します。
アーケン石を隠し持っていたこと、それを他の人に渡してしまったことがバレたら、正気とは思えないトーリンに何されるか分からないのに。
この行動からも、ビルボがトーリンたちを本当に大事に思っていることが明らか。

案の定、エレボールから放り出されるんですがね。

トーリンの身に起きている異変やら、トーリンたちとビルボの友情やら、本来メインであるはずのこっちの要素に時間を割いて欲しかったなぁ。
そしたら、トーリンや旅の仲間たちとの別れのシーンでもっと感動できたはず。

絵面的には地味ですがね(;´▽`A``

戦闘シーンはもう素晴らしい出来で、こっちをメインにしたくなる気持ちも分かりますが!

襲いかかるオーク軍をドワーフ軍とエルフ軍の連携技で迎え撃つシーンなんて鳥肌ものでしたわ。
(オマエら、いつそんな打ち合わせしたんだよ!w)
 
 
そんな中、どうしても気になったのがタウリエルの存在であります。

原作に無いキャラを投入するのは別にいいんです。
登場させることに何らかの意味があるのなら。
「竜に奪われた王国」ではそれなりに存在意義がありそうに見えたタウリエルだったのですが、今作ではどうも持て余し気味のように感じました。

タウリエルはレゴラスを闇の森から引っぱり出すために必要なキャラだったのでしょう。
だとしたら「竜に奪われた王国」で、その役目を終えているはず。
ホントに女っ気の無いお話しなので、ちょっとくらいラブロマンス的なものがあっても悪くないです。
ドワーフ一行の中でひときわイケメンのキーリと絡ませるのも、納得がいきます。
だから、もう少しなんとかならなかったのかなぁって。
異種族だからってことで戸惑っているタウリエルの苦悩とかさ、そんなことおかまい無しに押せ押せのキーリとかさ、もっと見たかったわけ。
そしたら、北の砦でお互いを探して名前を呼び合ってるシーンとかで、もっと盛り上がったと思うんですよ。
残念。
 
 
冒頭で『とっ散らかったような印象』と書いたのは、どのエピソードもなんとなく物足りない…と感じたからなのであります。
全般的には、とても満足しているんですけどね。
 
 
「思いがけない冒険」から2年。
無事にホビット庄に帰り着いたビルボの姿を見ていたら、本当に長い旅を終えて故郷に戻って来たような気持ちになりました。

そして、がらーんとしたビルボの家に入ると、否応なく思い出されるワケですよ。
ドワーフたちが次々とこの家に押し掛けて来た夜のことを。
もう居ない人たちのことを。
無事に帰り着いた安堵感と同時に、どっと押し寄せて来る寂しさ。

長い旅の終わりと、中つ国で繰り広げられる物語はスクリーンでは見納めだってこと。

「ロード オブ ザ リング」「ホビット」という壮大な物語を素晴らしいクオリティで映像化してくれて、本当にありがとう。

最後の最後で、スランドゥイルがレゴラスにアラルソンの息子を捜すように言ってたけど

なにそれスピンオフへの布石?! ∑(゚∇゚|||)

60年前だと、アラゴルンは何歳なのかしら?
レゴラスが会いに行くの?
それ見たい。無理だろうけど見たい!

指輪を葬る旅に同行する以前からアラゴルンとレゴラスが仲良しだった前提で、「ロード オブ ザ リング」を見直すわ。
 
 
この物語は、ビルボの111歳の誕生日にガンダルフが訪ねて来るシーンで幕を下ろします。
そう、「ロード オブ ザ リング」の冒頭のあのシーンですね。
ビルボが持ち帰り、ずっと隠し持っていた指輪(ガンダルフ、ぜったい気付いてるよね?ビルボと別れる時、目が笑ってなかったもんね?)を巡る物語へと繋がっている…

やっぱり、「ロード オブ ザ リング」を見直さないと!
 
 
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謹賀新年

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