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ドラマ「MOZU season2 ~幻の翼~」第3話 感想

都市伝説に、俺はなる?!

ということで、帰って来た宏美ちゃん。

まぁ、それはちょっとこっちに置いておいて、今回も名波汐里(蒼井優)から行ってみましょう。

グルジブでテロリストに処刑される寸前で彼女を助けたのは、やっぱり新谷くん(池松壮亮)だったのねぇ。
殺すフリして逃がしたらしい。
まぁ、それなら組織に入りたてのペーペーでも何とか出来るかもしれない。
新谷本人曰く、『衝動的に』やったらしい。

彼女にグルジブの取材を依頼したのは『クリヤマ』と名乗る人物で、彼女たちがテログループに拘束されると、政府は一切交渉には応じず見殺しに。
テロリストとの交渉相手がこの『クリヤマ』だったので、この人物はそれなりの権力を持つ者と思われ。
取材の依頼そのものも無かったことにしようとしていたようで、彼女は完全に裏切られ、仲間を全て殺されるという結果に終わった。

『クリヤマ』という人物は自分がグルジブを探っていたことが知られては困る、ということなんだろうか?

どうやって帰って来たのかは知らんが、帰国した彼女が真実を追い続けているのは、この事件のことがあるからなのかもしれないねぇ。

命を助けられた恩があるから、汐里は新谷に協力しているようだけれど、具体的に何をどう協力しているのかはよく分かりません。
偽刑務官の殺害も、汐里が手引きした…というワケではなさそうだし。
情報提供かな?
新谷が持っていた倉木の資料なんかは汐里が渡したものかも。
空港爆破テロ事件について調べているのも、弟の死の真相を知りたがっている新谷に協力するため、か。
 
 
前回、お父さんに轢き殺されかけた明星(真木よう子)は、もう現場復帰してテロリストのアジトに突入したりしてました。
相変わらず、このドラマの登場人物の回復力は異常です。

お父さんが乗っていた車はロシア大使館のもので、大使館側は盗まれたと主張している…
よりによってロシアとは、胡散臭いわね。

実家に掛かって来ていた無言電話は、お父さん本人からではなく、公安を裏切った父への警告なのではないか、と推理する明星。
家族ぐるみで公安にマークされていたとしたら、明星の公安での動きもコントロールされてんじゃね?
津城(小日向文世)とか、すっげえ怪しいンすけど。
 
 
指名手配中の倉木(西島秀俊)が何をやっていたかと言うと、明星たちがマークしていたテログループのアジトに先回りしてました。
男3人をどうやって1人で連れ出したのかは知らん。
いくら薬で動きを封じたとしても、相当な重労働だったと思うぞ。

執拗な水責めで尋問するも大した情報は得られず。

倉木は『イワン・タイラー』にしか興味が無いようで、東(長谷川博己)もイカれているが、倉木もだいぶイカれている。
少なくとも冷静さは何処かに捨てて来た模様。
「俺が止めてやる!」と息巻く大杉さん(香川照之)ですが、この暴走超特急を止めるのは無理!

『イワン・タイラー』は、この世に居ない。5年前にも存在していなかった。

テロリストはそう言っていましたが、その言葉の真意は?

『イワン・タイラー』が何者かはさておき、5年前、千尋たちと接触した可能性のある『日本語の堪能なグルジブ人』って、もしかして明星のお父さん?
 
 
今回、比重が置かれていたのは新谷くんでして。

まず、和彦と宏美の入れ替わりについて、もう少し詳しい話しが聞けました。

「女の子の格好をしていれば死んだお母さんに会える」と嘘をついて、純粋な和彦を騙して入れ替わったんだそうです。
(髪が伸びるまで、どうやって誤摩化したのよ?宏美の髪、あれ、ウィッグじゃないでしょ?)

心を病んで行く和彦を見て、宏美は事の重大さに気付いたものの、2人は入れ替わったまま時が過ぎ、宏美が日本を離れている間に和彦が命を落としてしまう。

新谷は弟の人生を奪ったことに責任を感じているんですね。
自分が女装を強要される苦痛から逃れるために、弟と入れ替わったりしなければ、弟は殺人鬼になることも無く、まったく違う人生を歩んでいたかもしれない…

新谷が罰せられるべきと考えているのは、彼自身なのかもしれない。

最後まで兄を信じていた純粋な弟の姿はとても哀れに見えて、なおさら罪の意識は深くなるでしょう。
いっそのこと、恨まれていた方が楽だったかもしれんよ。

新谷が日本に戻って来たのは、贖罪のため。

アイスピックを使った連続殺人は、やっぱり新谷の仕業ではありませんでしたね。
『新谷宏美』を騙った何者かの犯行でした。
実行犯は、ただのチンピラっぽかったけど。

連続殺人事件の容疑者として『新谷宏美』の名を挙げ、半年前の空港爆破テロまで『新谷宏美』の仕業だとする公式発表を耳にすると、新谷の怒りが爆発。

『新谷宏美』と同じように女装をして、『新谷宏美』を騙る実行犯を殺害してMOZUのマーキングを残す新谷。

『新谷宏美』の名を利用することは絶対に許さん!という意思表示でしょう。

和彦と宏美。
微妙に雰囲気が違うんですよね。

宏美ちゃん(本当は和彦の方)は狂気に満ちてギラギラと熱っぽい感じがしたんだけど、和彦(本当は宏美の方)はとても静かで冷たい感じがします。

記憶を失ってる間の宏美ちゃん(本当は和彦の方)はなんとなく不安げに見えたし、同じ男の服装をしていても、和彦(本当は宏美の方)とは空気感が違っています。
女装しても、なんか違う。
目つきや動作とかの細かい微妙な差なんだけど、それをちゃんと演じ分けている池松くんは凄いなぁって思います。
 
 
あんな公式発表をした池沢(佐野史郎)が、この件に絡んでいないとは考えにくいので、偽『新谷宏美』の連続殺人の黒幕は池沢?

東が『新谷宏美』は都市伝説になるなどと新谷に言っていたし、東と池沢は繋がっているのかな?

池沢と『クリヤマ』は同一人物のようだし、ここに来てあらゆる疑惑が池沢に集中して来ましたよ。

ただ、池沢が1人でこんなことをしでかすとも思えないので、もっと大きな闇がその背後に潜んでいるのかも…
 
 

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