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ドラマ「ペテロの葬列」 最終話 感想

果たしてこの最終回必要だったの?という疑問は拭えませんが、たしかに投げっぱなしになっていた伏線をひたすら回収していたから、必要無いと言うワケではないんだろうけど、なんだかなぁ…
 
 
坂本くんがバスジャックなどやらかしたせいで、元人質の皆さんが受け取った『慰謝料』は警察に没収されました。
皆さんの手元に戻る可能性もなきにしもあらずのようですが、皆さんは却ってスッキリした様子。
ネットで叩かれるなど嫌な想いもさせられていますが、そちらは嵐が過ぎ去るのを待つとして、それぞれ地道に歩き出したので安心しました。

とばっちりの多恵さんが少々気の毒な気もするけど、暮木こと羽田(長塚京三)が御厨を殺害しているのを知っていて口をつぐんでいたのだから、それなりの責任は負うべきでしょう。
羽田を説得して自首させる…という道も、多恵さんにはあったのにねぇ。
 
 
杉村さん(小泉孝太郎)は会社を去ることになり、園田編集長(室井滋)も異動。
思わぬ大金を手にして自分の人生について見直したてっしー(ムロツヨシ)は一時は会社を辞めることも考えたようですが、編集長と副編集長がいっぺんに居なくなったうえに自分まで居なくなったら大変だろ!ってことで、居残ることに決めたようです。
一抹の不安を隠せないシーナちゃんとホストくん… (^-^;
 
 
その編集長と副編集長コンビの最後の大仕事になったであろう、森元常務(柴俊夫)の回顧録は無事に完成。

しかし、森氏は認知症の奥さんを道連れに自殺してしまいました。

いったんは取りやめると言っていた回顧録を再び書くことにした時に、既に森氏は覚悟を決めていたのかもしれませんね。
本の完成を祝う席で、テネシーワルツを聴きながら妙に悟ったような表情をしていらした。

森氏の元を訪ねて第一発見者となった井手は杉村さんを喚び出して隠蔽工作をしようとしますが、杉村さんは当然これを拒否。

どんな結末であれ、森さんが自分で決めたことなのだから、それを尊重すべきだ。

それを踏み荒らす権利は誰にも有りませんね。
善良なる一市民の義務として、通報しないワケには行きませんし。

井手は自分の頼みの綱の森氏が死んでしまったことと、自分宛の遺書が無かったことに相当なショックを受けている様子。
とてもマトモな判断が出来る状態ではなさそうです。

それに対し、井手を怒鳴りつけながらも冷静な杉村さん。

どこまでも優等生な杉村さんを前にして、これまで何かと絡み続けていた井手がついに暴発。
どうやって嗅ぎ付けたのか知らんけど、菜穂子(国仲涼子)橋本さん(高橋一生)のツーショット写真をバラまきやがった。

最後に罪が明らかになったのは菜穂子さんでしたか。

その結果、杉村さんと菜穂子は離婚することに…

まぁ、井手が何もしなかったとしても、どこかでこの夫婦は破綻していたんじゃないですかね。
少なくとも、菜穂子自身は壊れていたんじゃないかな。

今多氏は、菜穂子を社内の権力争いに利用しようとする輩から守るための城壁として、杉村さんを自社に招き入れたようですが…
やっぱりそこにね、無理があったんじゃないかと。

菜穂子は、自分が杉村から大事な仕事を奪ってしまったという罪悪感に常に苛まれていたようだし。
籠の鳥のような生き方をして来た菜穂子にとって、杉村もまた鳥籠のような存在になってしまっていたし。

そんな状態で暮らしていても、どんなに恵まれていても、幸せとは感じられない。
自分を誤摩化してそんな暮らしを続けていったら、たぶん、壊れる。

そんなこんなで心が揺れ動いているところに、最悪のタイミングで間野さん(長谷川京子)が2人の間に割り込んで来て、たまたま菜穂子の手の届く所に居たのが橋本さんで、菜穂子に利用されたあげくに会社にも居られなくなった彼は被害者と言えなくもない。

もっとも橋本さんにも野心は有ったようで。
菜穂子を手に入れれば、今多コンツェルンも手に入るかも…という下心があったことを匂わせていましたが
それ、ホント?
菜穂子への優しさから嘘をついたのではないの?
橋本さんにも野心が有って自分に近付いたのだ、と、菜穂子に思わせておけば、彼女の罪悪感は少しは薄れると考えてそう言ったのではないの?
橋本さんは純粋に菜穂子に想いを寄せているように(自分には)見えていたので、なんかそんな気がしてならない。
  
 
一方、間野さんにストーカー行為を働いているのは、この前広報室を訪れた弁護士の清田で間違いないらしい。
別れた夫にストーカーされていると思っていたら、夫は既に亡くなっていて、ストーカーは清田だったと。
清田は間野の夫は生きていると言っていたけれど、嘘をついていたのは清田の方でした。
ストーカーは間野の元夫だということにしておきたいから、嘘をついたんでしょうね。
そんなすぐにバレるような嘘つくくらいだから、あんまり頭よくないんと違うか、この弁護士 ε-( ̄ヘ ̄)

ただ、弁護士という肩書きは強力で、警察はあまりアテに出来ないから1人で戦うと言う間野さんに、園田編集長という強い味方が。
完全復活を遂げた園田編集長は頼りになります、きっと。
 
 
仕事も家族も失ってしまった杉村さん、これからどうするんでしょうか?

間野さんのこと、ガン無視して去って行きましたが ( ̄▽ ̄;)

ということで
To be continued なのですよ。

どこかで探偵事務所でも開くとか。
(睡蓮のマスターが付いて来てくれるみたいだしw)
人の話しを丁寧に聞いて回るのが得意なので、探偵業は杉村さんに向いているでしょう。
 
個人的には前回の「名もなき毒」の方が面白かったです。
今回は(前にも少し書いたけれど)杉村さんがあまり探偵ごっこしてないので、どうも物足りない。
杉村さんには、もっと動き回って欲しかった。

バスジャック事件で華々しく幕を開けて、前回よりもスケールアップするのかと思ったら、なんだかこぢんまりと終わってしまって。
ドラマの前振りで「日本中を騒がせる大事件に…」とか言ってませんでしたっけ?
その割には、「え?これだけ???」でしたよ。

いや、杉村さん的には大転換期なワケなんですけども。

あ、そうか。
つなぎだと思えば良いんだ。
ここまでは探偵・杉村三郎が本格始動するための準備期間だったと思えば。
To be continued って言い切ったからには、やる気満々なんですよね?

でも、原作はもう使い切っているのですよね。
小泉孝太郎演じる杉村三郎はとても良いキャラなので、今後も活躍して欲しいですが。
TVオリジナルで続編は…やめておいた方が懸命なような気も。

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