「レイトン教授VS逆転裁判」 クリア後感想(ネタバレなしです)
レベルファイブのレイトン教授と、カプコンの逆転裁判といえば、どちらもシリーズ作品が何本も作られているアドベンチャーゲームの代表作。
その2つがタッグを組んだら、いったいどういうことになってしまうのか。
なにしろ、両者の主人公であるレイトン教授&ルークくんと、なるほどくん&真宵ちゃんはルックスの面においてもかなりの隔たりがあるんですもの。
こんなのを同じフィールドに立たせたら違和感ありまくりでしょうに…
ちなみにワタクシはレイトンシリーズは未プレイです。
逆転の方は全部とは言いませんが、相当数をクリア済みです。
なので、そのへんをふまえた上でこのレビューを読んでいただけると幸いです。
ロンドンを本拠地に活躍するレイトン教授とその一番弟子ルーク少年のもとに、謎めいた少女マホーネが教授のかつての教え子のしたためた手紙を携えて現れる。
一方、成歩堂龍一と真宵ちゃんは研修で訪れたロンドンの地で、偶然に少女マホーネの弁護を請け負うことになる。
マホーネと関わったことがきっかけとなり、彼らは中世ヨーロッパの雰囲気漂う高い塀に囲まれた小さな街へと迷い込んでしまう。
そこは「ストーリーテラー」の紡ぐ物語が全てを支配し、恐ろしい魔女裁判がまことしやかに行われている、そんな不思議な世界だった。
異世界で出会ったレイトン教授となるほどくんは、この街のナゾを解き明かし、魔女の嫌疑をかけられたマホーネの無罪を勝ち取ることができるのか…
だいたい、そんなお話。
両者が異世界に迷い込むという設定のため、彼らが周囲から浮きまくりでもなんら問題なく、むしろ異邦人っぽさを存分に醸し出していて、「上手いことやったな」という印象です。
レイトン教授と真宵ちゃんのツーショットなどは、実際、かなりのギャップがあるのですが「まぁ、お互い異邦人だしね」の一言でねじ伏せてしまえばよろしいかと。
(まぁ、真宵ちゃんはどこに居ても浮きまくりだしなっ)
この不思議な街の雰囲気がとても良く、結末に至るまでの過程はハラハラドキドキ、思わず涙ぐんでしまうエピソードもあり、最後まで非常に楽しめました。
最後の最後の種明かしはかなり強引で無茶で、笑っちゃうくらいなのですが。
まぁ、それでもなんとか納得はできました。
このゲームは、大雑把に「謎解きパート」と「法廷パート」の二部構成になっています。
「謎解きパート」では街の人たちと会話するなどして情報や証拠品を集めたり、レイトンシリーズでおなじみの『ナゾ』を解いたりします。
正直なところ、レイトンシリーズ初体験なので『ナゾ』についてはあまり多くは語れないのですが…
全体的にナゾの難易度は低めかな、という印象でした。
適当に動かしているだけで解けてしまうものも多々あり。
あんまり手強くて先に進めないのはストレスたまりますが、クリアしなくても本編に影響の無いナゾはもう少し難しくても良かったかなと思います。
それから、この「謎解きパート」に含まれる会話シーンが若干多めという気がしました。
謎を解くのに必要なヒントが含まれているものなら致し方ないのですが、そうでもないものもあり、「続きが気になって早く先に進みたい」という気持ちのせいもあって、もどかしく感じることがありました。
一方、「法廷パート」の方は異世界の魔女裁判ということで、だいぶ勝手が違います。
科学捜査などは一切行われず、一度に何人もの証人が証人席に並んだり勝手に出たり入ったり、時には証人同士の作戦会議まで開かれる始末。
あやふやな証言。数少ない証拠品。
法廷中すべてを敵に回した圧倒的不利の状況から、真実を導き出して被告人の無罪を勝ち取る。
そんな「逆転裁判」ならではの展開が今作でも見られて嬉しい限りです。
いやぁ、やっぱり逆転シリーズはなるほどくんでないとね!と、思ったとか思わなかったとか。
証人たちのキャラがぶっ飛んでいるのも逆転ならでは。
タクシュー節炸裂のおとぼけ会話も満載。
いやぁ、やっぱり逆転シリーズはタクシューさんでないとね!と、思ったとか思わなかったとか。
追加エピソードが配信されており、本編クリア後もしばらく楽しめそうです。
私個人としてはとても楽しくプレイできたので普通に良策だと思います。
今作がレイトンシリーズ初体験だった私は、思わずレイトン先生の旧作を買ってしまいました。
レイトンシリーズと逆転シリーズ。
両者の魅力が半々。
足して2というより0.5+0.5=1という印象なので、いずれか(あるいは両方)の熱狂的なファンにとっては物足りないかもしれませんが、未経験の人にとっては今作が入門的位置づけになるかもしれません。
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