デモンズソウル クリア後の感想(ネタバレ無し)
ダークソウルが面白かったので、その前作であるデモンズソウルも買ってしまったという逆流派です。
ダークソウルでこのシリーズに慣れ、そのままの勢いでデモンズになだれ込んだから無事にクリアすることが出来ましたが、先にこのゲームに手を出していたら果たしてゴールに辿り着けたのか・・・
そう思ってしまうほど、かなり難易度の高いゲームでした。
世界観とストーリー
中世ヨーロッパの趣のダークファンタジー。
コレでもかと言うくらい辛気くさい世界を、1人孤独に奔走するアクションRPGです。
ストーリーは、あって無いようなものです。
足を踏み入れたものがことごとく行方知れずとなる呪われた王国に入り込んだ主人公が、そこに巣食うデーモンを相手に戦いを繰り広げ、最終的に…
どうなったのかよく分からない!
エンディングは2パターンあるのですが、どちらに転んでもハッピーエンディングではないような?
そんな気がします。
よーするに、よく分かってない。
150時間もプレイしたのに!
けど、ストーリーは二の次三の次でいいのです!
濃厚なストーリー展開が無くてもまったく不満を感じさせないゲーム内容ですから。
キャラメイク
ダークソウルよりは作りやすかったです。
頑張れば日本人好みのカワイイorカッコイイ顔に近づけることも出来ます。
体型が男女それぞれ1パターンしか無いので、あまりにカワイイ顔に作ってしまうとバランス悪くなりますが。
見た目の他に「生まれ」と言って、俗にいうジョブのようなものを最初に決定します。
成長させて行くうちに、どの生まれを選んでいても大差なくなりますが、序盤は生まれによって難易度が左右される恐れがあります。
私は何も考えずに「貴族」を選びましたが、パッと見のステータスは低いくせに、最初から魔法が使えるという下駄を履かせてもらっているおかげで、比較的楽に序盤を進めることが出来ました。
基本的なシステムなどなどなど
ゲームを開始して簡単なチュートリアルを済ませると、ポンと見知らぬ世界に放り込まれます。
いきなり最大HPほぼ半分の状態にされ、「アンタは死んで、身体は預かった。返して欲しかったらデーモン倒して来れば?あと、ここからは出られないから、ヨロシク」って宣言されるんだから、「冗談でしょ?」と涙目で訴えたくなること請け合いです。
最初に行ける場所は1カ所で、そこをクリアするまではどんなに辛かろうとレベルアップすら出来ません。
開始直後でアイテムも装備もロクなもの持ってないし。
ここで心折れてしまう人が居ても不思議ではありません。
そして、そこをどうにか突破すると、新たに4つのダンジョンが解放されます。
一応、推奨される攻略順序はありますが、ここから先は何処をどう攻略するもプレイーヤーの自由です。
各ダンジョンは基本的に3つのエリアで構成され、奥に行くほど敵が強くなります。
それぞれダンジョンの一番手前のエリアをクリアして、次は二番めのエリアを攻略して回って・・・というのがセオリーでしょうが、1つのダンジョンを一気に最深部まで攻略してしまってから次のダンジョンに移っても、文句を言う人は誰もいません。
キャラクターは「生身」と「ソウル体」の2つの状態を行き来します。
「ソウル体」だと、最大HPは「生身」のほぼ半分。
雑魚にゲシッと一発殴られただけで死にかねない(既に死んでるけど)、かなりシビアな状態です。
要所に配置されたボスを倒すか、特定のアイテムを使うことで「生身」に戻れますが、死亡すればまた「ソウル体」にされます。
ええ、今作も、実によく死にます。
薄暗いダンジョンはどこも危険がいっぱいで、命がいくつあっても足りません。
とにかく何をするにも「ソウル」が必要で、これはこの世界で経験値兼お金のような役割を果たすものです。
冒険中に死んでしまうと直近のセーブポイントに戻されるのですが、この時に、所持していたソウルを死んだ場所に落として来てしまいます。
落としたソウルを回収しようと急ぐ途中で、あっさり命を落として大量のソウルが消滅・・・そんなことは日常茶飯事。
大量のソウルを抱え込んだままウロつくのは心臓に悪いので、さっさと使ってしまいたいところですが、今作ではレベル上げは攻略の拠点となる「神殿」に戻らないと出来ません。
使用している装備品は徐々に耐久値が下がり、放っておくと壊れてしまいますが、鍛冶屋の所まで行くかアイテム(持てるアイテムには、装備品も含めて重量制限があるので、なるべく余計な物は持ち歩きたくないのです)を消費しないと修理出来ないし。
このへん、ちょっと不親切。
不親切だと感じた「ダークソウル」は、あれでもだいぶプレイヤーに優しく改良されていたのですね。
このゲームの特徴の1つに「ソウル傾向」というのがあります。
傾向はキャラクター自身と各ダンジョンに設定されており、キャラの行動等により最白と最黒の間で変動し、どちらかに偏ることで様々な変化が起こります。
(例えば、ダンジョンが最白の状態でないと取れないアイテムがあるとか)
最初のうちは別に気にしなくても問題は無いのですが、トロフィー獲得を狙うなど攻略が進むにつれ「ソウル傾向」を自身でコントロールする必要が出て来ます。
ちょっとしたとこでガクンと傾向が変化するくせに、逆に戻すのは大変だったりするので、けっこう気を使います。
まぁ、仕組みを理解してしまえば、難しくは無いのですがね。
この要素は、面倒くさいと言えば面倒くさいけれど、私はなかなか面白い試みだと思いました。
とにかく難易度の高いゲームなのですが、なんて言うのかな、理不尽な難しさではないのです。
例えば、アクション要素はあるけれど、複雑なコントローラー操作を要求されるようなことは無い点とか。
操作の上手い下手は、ダメな人はどう努力しようがまったくダメだと思うのですが、(ダークソウルもそうだったけど)デモンズの難しさは別のところにあります。
相手の攻撃をタイミング良く弾いて致命傷を与えられると楽なんだけど、それが自分には難しいと思えば遠距離攻撃でチビチビ削ってもかまいません。
すごく厄介な場所に敵が配置されていて、むやみに突っ込んで行くと一斉に雑魚が襲って来てタコ殴りされてしまうけど、きちんとよく考えて進めば安全に切り抜けられるし。
マトモに相手したら瞬殺されそうなボスでも、ちょっとしたコツで楽に倒せるようになるし。
大丈夫だ、問題無い!
上手な人は華麗なコントローラーさばきでバッサバッサと敵を倒して進むことも出来るだろうし、それが無理ならコツコツと何度も同じこと繰り返して敵の配置を覚え、対処の仕方を学べば突破できる。
下手でも学習能力があれば、いつかはクリアできる・・・そんな難しさなのですよね。
プレイヤーそれぞれが自分なりのやり方を見つけて、それが上手くいった時に得られる達成感こそが、このゲームをプレイする醍醐味でしょう。
その達成感を味わうために、何度も何度も死んでスタート地点に戻されるという屈辱に耐え、イラッときたりムカッときたりしながらも、少しずつ少しずつ前進して行くのだろう、と。
マルチプレイに関しては、たまに侵入されたくらいで、私は利用しませんでした。
召喚サイン(呼んでくれたら協力しますよ〜という、他プレイヤーの意思表示)もチラホラと見られました。
フレとつるんでミッションに行ったりするワケでもないこのゲームで、発売から何年も経っているのに、いまだにオンに人が居るというのはオドロキですね。
1人でもなんとかなりますし、見知らぬ誰かとの協力プレイや対戦プレイを楽しむのも遊び方の1つ。
どちらかが必須というわけでなく、オフソロを貫くかマルチで楽しむか、プレイヤーが自分で遊び方を選べるのも良い点だと思います。
万人にオススメとは言いがたいですが、チャレンジ精神旺盛で負けず嫌いな人であれば、かなり楽しめると思います。
あと、ダークな世界観に耐性のある人、ね。
ダークソウル、デモンズソウルと続けてプレイして、私は完全にこのシリーズの虜になりました。
次に新作が発売されることになったら、今度はきっと予約して買うでしょう。間違いない!
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