FFXIII-2 クリア後の感想(後ろの方にちょっとネタバレ)
ご注意!!!後半にストーリーに関するネタバレがあります。
FFXIII-2 はタイトルを見ても分かる通り、FFXIII の完全なる続編。
物語は FFXIII のエンディングから直結しています。
なので、FFXIII プレイ済み推奨です。
一応、前作の内容をおさらいできるようにはなっていますが、やはり、実際にプレイしていた方が(それでなくても取っ付きにくい)物語に入り込みやすいと思います。
主人公は、前作で重要な役回りながらほとんど出番の無かったセラ。
そして、今作で初めて登場するノエル。
前作のメンバーも登場しますが、あくまでゲスト扱いです。
彼らの後日談だと思ってこのゲームを買うと、大いに肩すかしを食らうことになりますのでご注意を。
ボリュームは、さほど多くはありません。
(本編クリアだけなら30時間弱だったかな)
「マルチエンディング」と謳われているので、途中で複雑に分岐して周回プレイ必須だからこの程度なのかしら…と思いきや、用意されている複数の結末は…
おっと!
ストーリーについては後で語ります。
細かい点では色々言いたいことはありますが!
楽しかったですよ。
前作も普通に楽しめた私には、今作も十分に面白かったです。
もう少し難易度上げても良いんじゃないかな、とは思いましたが。
私はノーマルでプレイしましたが、ちょっと頑張れば撃破できる程度の敵しか居ない…
トロフィーも割と楽に取れてしまいました。
幅広い層のプレイヤーに対応するために控えめに調整したのかもしれないけれど、だったら難易度ハードがあっても良かったのでは。
前作がどうにも我慢ならなかった人にはオススメできませんが、前作を受け入れられた人なら手に取ってみても良いんじゃないですかね。
前作で足りなかった部分は補完されていて、より楽しめるようになっていると思います、たぶん。
では、もう少し細かく語ってみましょう。
システム周りetc.について
今作はストーリーがタイムトラベルものなので、年代を変えて同じ場所を何度も訪れることになります。
マップが共通なのは、まぁ、良いとして…
細かいこと言っちゃうと、数百年も経過してるのに、ほとんど変化無しなのはどうかと思いましたねぇ。
そこまで手を入れる余裕が無いのでしょうが、使い回し感は否めませんでした。
前作を「1本道!一本道!」と非難されたのがよほど身に染みたのか、「マルチエンディング」というFFらしからぬ要素を大胆に取り入れるのみならず、お遊び要素もふんだんに盛り込まれています。
セラ&ノエルがライトニングたちと違って勝手気ままに歩き回れる身分(っていうか、勝手に振る舞い過ぎ)なので、タイムパラドクス無視して違う時代の人たちと接触しまくり、フラフラとお遣いミッションしまくり、パズルもクイズもあるし、カジノまで完備。
まぁ、楽しいから良し。
戦闘は FFXIII と同じです。
細かいところでは改良が為されていいますが、ほぼ同じと言っていいでしょう。
今作も前作同様、6つのロール(よーするにジョブ)があり、クリスタリウムという、すごろく板のような物を使ってキャラを成長させて行きます。
前作はロールごとに別々だったクリスタリウムが1つにまとめられ、どのロールがどの程度成長しているか、どのくらいレベルを上げれば次のスキルを覚えるのか、わりと分かりやすくなっています。
例えば特定のロールだけを先にMAXまで上げてしまうというような偏った育て方も出来るなど、自由度も少しアップしているかな?
強くなり過ぎるのがイヤなら、成長を止めておくことも出来ますしね。
何故か「オプティマ」から「パラダイム」に名称変更されましたが、どのキャラがどのロールでバトルに参加するかあらかじめ数パターンを登録しておき、それを切り替えながら戦うという方式も相変わらず。
直接操作できるキャラは1名で、他の2名は自動的にロールの特性に沿った行動をとります。
バトルに参加するのは最大3名ですが、今回はセラ&ノエル+モンスターといった編成になっています。
モンスターはアタッカー、ヒーラーなどのロールの特性1つだけを持っていて、その特性に沿った行動を勝手に行います。
仲間にしたモンスターにアイテムを与えて成長させたり、一部のスキルは別のモンスターに継承させることができるなど、育成要素もあり。
本編をクリアするだけなら新たに捕まえたモンスターを適当に取っ替え引っ替えしているだけでもなんとかなりますが、攻略も終盤にさしかかると仲間モンスターの存在が重要になって来ます。
モンスター無しでは攻略不可能というのは、好みが分かれるところかもしれませんね。
エンカウント率はそこそこ高く感じました。
エンカウント後、一定時間内であればバトルを回避することも出来ます。
ただ、序盤ではとうてい太刀打ちの出来ない強敵が普通にウロウロしていて、うっかり逃げそびれてバトルが始まってしまったら、もうリスタートするしか無いというのは如何なものでしょうか。
この辺りは改良の余地があると思います。
このゲームの最大の特徴は、いったんクリアした部分を再度やり直すことが出来ることでしょう。
「あのシーン、もう1回見たい」「あのボスともう1回戦いたい」と思ったら、普通なら2周めに託すしか無いのですが、このゲームではいつでも好きな部分だけやり直すことが出来ます。
本筋を一度クリアすれば、やり直すことで違った展開になることもあります。
『タイムトラベル』という要素を上手くゲームに取り入れていて、とても良く出来ていると思いました。
そういうわけで、このゲームには2周めという概念がありません。
ストーリーについて
ここからはネタバレありです。
ネタバレはちょっと…な方はスクロール厳禁でお願いします。
先ほども少し触れたとおり、今回のお話はタイムトラベルものです。
また、よりによって、何故そう言う七面倒くさいネタを持って来るかな。
世界観を掴むだけでも大変なのに。
(相変わらず固有名詞がバンバン出て来て、意味を知りたかったらコレ読んでおいてネ♪と、どさっと資料を渡されるという仕様です)
ノエルくんは破滅に向かう世界の未来を変えるため、セラはお姉ちゃんに会いたい一心で、アテの無い旅に出発。
何者かが混乱させてしまった歴史を修正していっているつもりが、最終的にむしろかなりピンチな状況に陥ってしまうという…
オマエら、なにやってんだよ?!
な、ストーリーに仕上がってます。はい。
エンディングについてとやかく言う気は、私はこれっぽちも無いですが、そこに至るまでの過程がどうもねぇ・・・
主人公2人が突っ走り過ぎて、展開は早過ぎるし、「えーっ、なんでそうなるの?」的な強引な発言も多々見られます。
一部、本筋だけでは意味不明な部分もありました。
中でも私が一番気になったのは、敵役として配置されたカイアスの設定です。
単なる不老不死で長い時を生き続けているだけなのか、それとも何らかの特殊能力も供えていてヴァルハラと現実世界を行き来したり、時を旅したりすることも出来るのか。
よく分からん。
本当は何がしたかったのかも、よく分からん。
あえて、彼については曖昧にしておいたんでしょうかね?
全ての真相と決着は更なる続編で、と言いたいのでしょうか?
「マルチエンディング」って言うから、もう少し凝った分岐が見られるのかと思いましたが、どのエンディングもオマケ程度の内容でした。
一応、本筋ではあやふやだった点がハッキリしたものもありますが。
それでも、多少無茶なストーリー展開も許容範囲だったし、巷で波紋を呼んだエンディングについても、別になんとも思わなかったし、辻褄合わせが面倒くさいタイムパラドクスものにしてはよくまとまっている方だと思いました。
最初から続編ありきでこのゲームが作られたのなら、どう頑張ろうが結末が変わるはず無いですしね。
(どうも、一生懸命やり込んだら「真エンディング」という名のベストエンディングに辿り着けると勘違いして、その結果、激しく落胆した人が多いようだ)
今後、DLCでストーリーの補完もされるようですが、どの程度の内容であるかは未知数です。
(現時点で判明しているのは、サッズをメインにしたサイドストーリーがあるということ)
まさか、FFXIII-3 の発売までDLCで繋ぐつもりなのか?
絶対にあり得ないと言い切れないところが怖いです。
とにかく、プレイヤーは最悪の状況のまま放置されている状態なので、我々が忘れないうちに出来るだけ早く続編を作って欲しいものです。
DLCだけで繋ぎ止めるには無理があるから!
ってことで、FFXIII-3 が出るとしたら買うことになるでしょう、やっぱり。
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