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2011年8月

「逆転裁判 蘇る逆転」 クリア後の感想

「ゴーストトリック」で初めて巧舟さんの作品に触れ、同じ方の手掛けた「逆転シリーズ」にも興味を持つようになったのですが、なかなか手を出せず・・・
たまたまツイッターで「ゴーストトリック」の話題が再浮上したのをきっかけに再プレイし、またしてもその面白さ(と、ミサイルの愛らしさ)の虜となり、ついに「逆転シリーズ」に手を出すことになりました。

どれから始めようか迷った末、最初から順番にやってみることに。

ということで、「逆転裁判 蘇る逆転」の感想、行きます。
 
 
主人公の成歩堂龍一(なるほどう りゅういち)は新米弁護士。

普段は鋭いツッコミで笑わせてくれるものの、法廷では追いつめられて冷や汗かきっぱなし。
先輩弁護士の千尋さんをはじめ、たくさんの仲間たちの助けを借りながら、持ち前の正義感の強さと、時にはったりをかます度胸を武器に、次々と難事件を解決して行くお話です。
 
 
物語の舞台は、現在よりちょっと未来。
実際の裁判精度とは大きく違って、被告人が有罪か無罪かだけを最長3日間で判定する「序審法廷制度」というものが存在していて、本作で成歩堂が活躍しているのは、ここの部分。
 
 
ゲームの目的は、無実の罪で起訴された被告人の無罪を証明すること。

関係者から情報を聞いたり、証拠品を集めるなどして法廷の準備をする「探偵パート」と、法廷で証人たちの証言の矛盾点を探り、その証言を突き崩す「法廷パート」の2つのパートを繰り返し、最終的に事件の真相を暴き被告人の無罪を証明します。

よく練られたシナリオで、裁判を進めながら手探りで事件の真相に迫って行くのがとても面白いです。
 
 
「探偵パート」での証拠品集めは、面倒と言えば面倒なんですがね(^^;
いや・・・っていうか・・・場所を移動するのが・・・面倒で・・・
行きたい場所に、ひょいっとひとっ飛びできなくて、建物の入口まで行って、○○室に入って・・・と、まぁ、当たり前なんですが、先に進めなくて何度も行ったり来たりするハメになると、これが面倒くさくて面倒くさくて。
ま、仕方ないですね、こればっかりは。

このパートでしっかりと情報や証拠を集めて準備しておかないと、後の法廷でタイヘンなことになります。
必要な証拠品や情報を全て集めないと「法廷パート」に進めない仕組みになっているので、イザ法廷が始まってみたら証拠品が足りなくて負けちゃった!・・・なんてことにはなりませんが。
 
 
「法廷パート」では証人の証言にツッコミを入れる作業がメイン。
まず、証人に証言させ、証言のムジュン点を探り出し、それを証明する証拠品を突きつける・・・
自信たっぷりに取り澄ましていた証人が、ムジュン点を突かれて態度を豹変させて行くのが、見ていて楽しいです(ドSかw)

当てずっぽうにツッコミを入れていいかと言えば、そんなことは無くちゃんとペナルティもあり。
一定回数以上間違った指摘をすると、裁判官の心証を悪くして、下手すると裁判に負けてしまいます。

「有罪」を立証しようとする検察側との駆け引きもあり、絶体絶命なまでに追いつめられた成歩堂が、わずかな隙を突いて一気に形勢逆転・・・
このスリリングな展開がね、病み付きになるのですわ。
これこそが、「逆転裁判」のタイトルの由来であり、神髄なんでしょうね。
 
 
今作品は全5話が収録されていて、最後の1編はDS版に追加されたものだそうです。
たしかに、これだけ他4編とは厚みがぜんぜん違います。
(単にボリュームというだけのハナシではなく)

前の4編は、探偵パートやってるうちに真相が読めてしまったり、証拠品眺めてるうちにおかしな点に気付いてしまい、「もっと、早く気付けよ、なるほどくん!」とツッコンでしまったり・・・まだ、荒削りな感じが否めなかったのですが、第5話は手応え十分でした。

こうなってくると、この先もこのシリーズを追ってみたくなる・・・

主人公の成歩堂と、彼のライバルで御剣検事の名コンビがなかなか魅力的ですしね。
彼らを取り巻く、仲間たちのその後も気になりますしね。

というわけで、逆転裁判2と3も買ってしまいましたヽ(´▽`)/

この手のゲームはあまり遊んだことが無かったのですが、とても楽しかったです。
いつでもセーブできるので、片手間に遊ぶにも最適。
なかなか、オススメの良作ですよ ♪
 
 
「事件は終わっても、人生は続いて行く」
これは、名言。
メモっとこ。

   
 
 
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「ラストストーリー」クリア後の感想

[ストーリー]

清々しいくらいに王道です。

主人公エルザがホンの偶然から不思議な力を手に入れて
薄幸のお姫さまと運命的な出会いを果たし
その不思議な力に絡んで、やがて大事件に巻き込まれて行って

・・・みたいな。

敵味方がハッキリしていて、とても分かりやすい

それを悪いとは私は思いませんよ。
この「ラストストーリー」に関しては、単純な骨子に程々のボリュームの肉付けがあって、私としては満足。
キャラもベタと言えばベタだけど、みんな魅力があって良いと思います。

ただ、とても狭い地域での出来事(拠点になる大きな街が1つあって、その周辺だけでお話が展開して行きます)なので、ワールドマップの行ける場所がどんどん広がって行くという、RPGにつきもののワクワクした感じは無いです。
それが少し残念かな。
 
 
[システム等、全般的なこと]

バトルについては別に書くとして、それ以外の点で気になったこと。

次に何処に行って何をすれば良いのか分かりづらい。
個人的に、これが一番困った。
メインストーリーは、キーになっている人と会話することで話が進むことが多いのですが、それが誰で何処に居るのか指示が無かったり、指示があっても会話の中でサラ〜ッと流れて行ってしまったり・・・
どうすればいいのか分からなくて、無駄に走り回ったことが幾度と無くありました。

拠点となる街はやたらと広く、大勢の人が行き交っています。
通りを移動していて誰かにぶつかると、いちいち怒られるという手の凝りよう。
看板に頭ぶつけたり、何かに足を取られてすッ転んだり
(正直、最初は面白がっていましたが、だんだん鬱陶しくなりました…)
イベントもふんだんに盛り込まれていて、ちょっとしたお使いを頼まれ願いを叶えてあげるとご褒美をもらえることも。
こういったサブイベントは無視しても支障がなく、興味のある人だけどうぞ的なスタンスを保っているのも好感が持てます。

装備を替えると見た目も変わるのが楽しい。
装備の色を自分ごのみに変更することも出来ます。
私はキャラごとにイメージカラーを決めて楽しんでいました。
防具の種類はさほど多くはないのですが、強化するごとに少しずつデザインが変わっていきます。
種類ごとの性能差はあまり無いため、見た目で選んでもさほど支障は無く、上下別の種類でコーディネートしてもオッケー。
ベルトなどアクセサリー的なパーツを外しても性能に差が無いので、ゴテゴテした飾りを取ってスッキリさせてみたり
防具選びに関しては、オシャレを楽しむ感覚でやっていました。

武器&防具は強化してこそ。
1周めでは強化用の素材もあまり手に入らず、ほとんど強化無しで進めてしまいましたが、2周目では積極的に強化に励みました。
というか、一部の敵が強くなっているので、強化しないことには太刀打ちできないのです。
(主人公エルザの装備さえ強化していれば、仲間は余り物を適当に装備さておくだけで何とかなりますが)
単に攻撃力(防御力)が上がるだけでなく、強化することでスキルが派生するものもあり。
このゲームが本格的に面白くなるのは、2周め以降、装備の強化に着手し出してからではないかと思います。

バトルにも関連することですが・・・
バトルに参加するメンバーは主人公のエルザを含めて7人。
ただし全員がバトルに参加する局面は一度も無く、ストーリー進行に合わせて数人ずつ出たり入ったりします。
自分でメンバーを選ぶ自由は全くありません。
概ね、その場に必要なキャラが居るようになっていますし、長い間離脱していたキャラも復帰後すぐにレベルが追いつく仕様になっているので、攻略上で困るようなことはありませんが、窮屈さを感じないといえば嘘になります。

それから、このゲームはレベル上げが異様に楽です。
所々に「サモンサークル」という場所が用意されているのですが、これを使って30分くらい戦っていると、レベル10個くらい軽く上がってしまいます。
ある程度レベルが上がると経験値が貯まりづらくなって来ますが、そこまで上げればそのチャプターのボスが普通に倒せるくらいになっていると言う親切過ぎる設計になってます。
 
 
[バトルについて]

このゲームで最も特徴的なのが「ギャザリング」というシステム
・・・ですが、まずバトル全般について

敵に向かってスティックを倒すだけで攻撃してくれるという仕様が、意外にも快適。
敵に近付いて行って、射程圏内に入ると勝手にアタックしてくれるので、丸ボタン連打しなくていいんですよね〜。
敵に向かってスティック入れっぱなしにしておけば、狂ったように連続で攻撃してくれるし。

序盤は出来ることも少なく、力押しでどうにでもなってしまうものの、フィールド上の障害物を利用して奇襲を仕掛けたり、大技を使ったり、戦略的な要素はふんだんに盛り込まれています。
ゲームを進めるにつれて出来ることがどんどん増え、最終的にはそういった要素を上手く使いこなさないと容易には勝てなくなって行きます。

さて、このゲームのキモである「ギャザリング」について
エルザが「ギャザリング」を発動することにより、様々な効果が発生します。
敵の注目を一身に集め、敵を誘導して仲間から引き離したり、ギャザリング中は敵の行動速度が遅くなったり・・・
バトルが始まったら、即、ギャザリング発動!
という感じで戦って行くことになります。

このゲームのもう1つの特徴が、魔法の扱いです。
仲間の唱えた魔法は、効果が発生するサークルとなってフィールド上に一定時間存在し続けます。
攻撃系の魔法サークルに入って攻撃すると、チェインが発生してダメージ割り増しになるとか
回復系のサークルに飛び込むと、HPが徐々に回復するとか
さらに、エルザの「ウィンド」というスキルを使ってサークルを「拡散」することによって、範囲内の仲間の攻撃力や防御力をアップしつつ、敵の防御力を下げるとか
本当に序盤はゴリ押しで進められますが、本編を勧めるにつれ、仲間の魔法を上手く使いこなす必要が出て来ます。
そのためには、仲間に安全に魔法を唱えてもらえるような状況を作り出さなければならず、だったらエルザはどう立ち回ればいいのか・・・
そこまで考えて戦うようになって来ると、俄然、バトルが面白くなるのです。

大量の敵味方が入り乱れ、そのように複雑な立ち回りを要求されるにも関わらず、敵味方の位置関係が把握しづらいのが、私が最も困った点です。
具体的な例を挙げると、力尽きて倒れた味方を復帰させるにはエルザが側に行って触れなくてはならないのですが、仲間がどこに倒れているのか分からない・・・
どこ?どこ???と走り回って、やっと見つけて復帰させて・・・とやっているうちに、敵の位置を見失ったり違う場所で違う仲間が倒れていたり・・・
画面の片隅に、小さな点でかまわないから敵味方の位置が分かるような表示がされていれば、だいぶ快適に戦えるようになったと思うのですが。
 
 
 
Wii で本格的な PRG をプレイするのは、これが初めてでした。
Wii と言うことで、最初から幾つかの懸念はありました。
一番心配していたのは操作性かな。
Wii 自体あまり使っておらず、 Wii リモコンに馴染んでいないので。
けっきょく、開始早々にクラコンを買いに走りました。

グラフィック的なことは最初から期待していなかったので失望もありませんでしたが、キャラや小道具、背景などの造形がとても良いので、これをもっとキレイな画質で見たかったな・・・とは、思いました。

確か、「新たなRPG」というのが謳い文句だったと記憶しているのですが、その割には私には「オーソドックスなRPG」のように感じられました。
(悪く言うと、古くさい?)
バトルに関しては、間違いなく斬新ではあるのですが。

Wii で遊べる RPG をお探しでしたら、手に取ってみてはいかがでしょう。
変なクセも無く、難易度も全般的に低いので、お手軽に遊べると思います。
それを「物足りない」と感じる方がいらっしゃるかもしれませんが。
(マルチプレイは遊んでいないので、この件に関してはノーコメントです、ゴメンナサイ)

   
 
 
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