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もふもふ、ちくちく

ずっと前から気になっていた羊毛フェルトに挑戦してみた。

左側のモフッとした状態の羊毛を、先に小さなトゲの付いた専用の針でチクチクと刺し続けると、ミクロンな繊維が複雑に絡み合って、次第に右側の球体のように固形化して行く。

針を刺す回数を調整すれば、フワフワな塊にもズッシリとした塊にもなる。
もちろん球体だけでなく、細長くしたり布状にしたり、針加減1つで色々な形状を作れる。
 
 
まったくの初心者なので、材料はキットを利用することにした。
選んだのは、なるべく単純な形の組み合わせで出来そうなもの。
・・・ということで、これ。

 
 
キットに道具は含まれていないので、別に用意しなければならない。

私が揃えたのは、これだけ。

最低限必要なのは、専用の針。フェルティングニードル。
キットのパッケージに書いてあった品番を確かめて、標準サイズの針2本パックを購入。
でも、作業開始10分で1本折ってしまい、極細サイズの針が1〜2本セット出来るホルダー付きのものを買い足してみた。
使った感じでは、初心者は標準タイプの針だけで十分な気がした。
ただし、けっこう折れやすい。
針の扱いに慣れると折らなくなりそうだけれど、最初は1〜2本折る覚悟はしておいた方が良いかも。
他に3本セット出来るホルダー付きのものあるけれど、こちらは大きなものを作りたい人向けで、マスコット程度のものを作る分には必要ないと思う。

もう1つ必要なのが、フェルティングマット。
針先が固いものに当たると折れてしまう恐れがあるため、直接テーブルの上などで作業するのは危険なのだ。
要は、針先が軽く刺さるくらいの柔らかさがあり、表面が平らで繊維が付着しにくいものであれば、何でもいい気がする。
たとえば発泡スチロールのブロック、とかね。
適当なものが手近に無ければ、大して高いものでもないので、素直にこのマットを購入すれば良いと思う。

写真がちょっと寄り過ぎてしまって分かりづらいけど、針の乗っている白い物体がフェルティングマットだ。
葉書より少し大きいくらいのサイズだ。


他に、指先を保護するサックもある。
作業中に、ついウッカリと自分の指を針で刺してしまう。
これが、とても痛い。
私は作業開始20分にして流血の騒ぎになった。
指サックは購入しなかったが、パッチワークキルトで使用する革の指ぬきを持っているので、それで代用した。
専用のものでなくても、十分に役に立ってくれた。
ただし、金属製のものは指は守ってくれても針を折ってしまう可能性があるので、避けた方が良いだろう。
 
 
チクチク、チクチク、なかなか根気の要る作業だ。
針が刺さると痛いし。
型があるワケでもなくて自分の感覚だけを頼りに造形して行かなければならないし、ある程度進んでしまうとやり直しが効かないし。
思っていた以上に難しい。

それでも、右も左も分からない私にも、キットに入っていた手順書きを頼りに、作品を完成させることが出来た。

え?
完成した作品の写真は無いのかって?

えーと・・・なんか・・・微妙で (^-^;

お手本どおりに作ったはずなのに、ふわふわのミツバチではなく、ミツバチに見えなくもないけどあんまり可愛くない怪しい生物・・・が出来上がってしまった。

だいたい、どうしてこんなに材料が余っているのだろう?
多少、多めに入っているのだろうが、それにしても余り過ぎだ。
初心者のくせに、目分量で適当にやるからだ。
 
ちなみに、見本の写真と私の作品を見比べた相方くんは大爆笑。
(そんなに笑うなっっっ!!!)

そして、その後、慰められた。
(な、慰めるなっっっ!!!)

そういうワケで、とてもじゃないが人様にお見せ出来ません。
 
 
調子に乗って、こんな本まで買ってしまった。

この本に載っているような可愛いのが作れるようになるには、当分修行を積まなければならないだろう。
性懲りも無く次のキットも購入したし、余ってる材料もあるし、しばらくは地道に特訓だ。
どうにか人目に晒せるような作品が作れるようになったら、この場で発表したいと思う。

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