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大人として読むべきオススメの本

ジャンルなど何でもいいと思うし、そもそも「大人として読むべき本」なんて無いと思うが、読む人の年代によって受け止め方が異なるということは大いにあり得る。

そこで、アラフォー女性にオススメの本を1冊。
 
「スキップ」 北村薫 著

女子高生がうたた寝から目覚めたら、心は17歳のまま40過ぎのオバサンになっていたという悪夢のようなお話。
恐ろしいがホラーではない。
ややこしいSF系でもない。
なんでそんな現象が起きたのかという説明もほとんど無いのだけれど、現実を受け止めしっかりと前を向いて歩いて行く主人公の姿に、同世代の女性はたくさんの勇気をもらえるのではないかと思う。

何を隠そう、北村薫さんの著作の中で、私が最も好きな作品だ。
 
 
昔読んだ本や読めなくて挫折した本を読み返してみるというのも、大人ならではの読書と言えるだろう。

べつにこれがオススメという訳ではないけれど、実際に私が体験した2つの例を挙げてみよう。
 
 
「我が輩は猫である」 夏目 漱石 著

最初に読もうとしたのは中学生の時。
言わずと知れた文豪の代表作だし、あまりにも有名な書き出しの一文と、猫視点というのに釣られて手を出した。
が、しかし、中学生のガキに理解できるような本ではなかった。
最初の数ページで挫折。
高校生になって、もう一度チャレンジ。
難しいと思いつつも半分くらいまでは読み進めたが、やっぱり挫折。
20代半ばで、もう一度手に取ってみた。

面白い!

なんであんなに読めなかったのか不思議なくらい、面白いのだ。
やたら長くて途中ちょっとダレるんだけど、そこを乗り越えたら後はもう一気に読破。

ちゃんと理解できているのかどうかは疑問だけれど、「面白い」と感じることは出来るようになったのである。

 
「風と共に去りぬ」 マーガレット・ミッチェル 著

読もうと思ったきっかけが何だったのかは忘れてしまった。
最初に手に取ったのは高校生の時だ。
文庫本の最初の1巻を買って来て読み始めたけれど、どう頑張っても半分くらいまでしか読めなくて放置した。

読めなかった理由は、ただ1つ。
主人公のスカーレットが、どうしても好きになれなかったのだ。

それから10年くらい経って、それもきっかけは忘れたが、もう一度読んでみる気になった。

すると、あら不思議。

あんなに嫌いだったスカーレットが、たまらなく素敵な女性に感じられた。
どこが良いんだかサッパリ分からなかったバトラーが魅力的に思え、アシュレーにはイライラするようになっていた。
小説の中のスカーレットたちは変わらないのだから、変わったのは私の方だ。
スカーレットの生き方に共感できるくらいには、私も大人になっていたのだろう。
 
 
これらの本を今読み返せば、また違った何かを得ることが出来るかもしれない。
こういうことがあるから、私はいつまでたっても本棚の奥の古い本を処分することが出来ずに居るのだ。 
 
 
「ブログ学園」との連動企画ネタのこのエントリーは、提出期限後に「オトナ偏差値」というものが発表されました。
前回の「大人買い」についてのエントリーは、偏差値63でした。
266人中15位ということは、わりとオトナな方?
算出方法は謎ですが。

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