「100万トンのバラバラ」感想

毎日毎日、バクダン抱えて飛んで来る巨大戦艦。
戦艦が街の上空に到達するまでに破壊しないと、大変なことになってしまう。
今日もティトリはノコギリ担いで、仲間と共に出撃する。
街と街の皆を守るため、立ち向かって行った戦艦で、ティトリは１人の女の子を救出する。
それ以降、街の運命はなんだか妙な方向に動き始め・・・
　
　
かれこれ５時間程ガリガリしました。
いや、もう、私はこの絵を眺めているだけでシアワセな気分になれるんでね。
それだけでも、これを購入した意義はあったと言えるのですが、ゲーム内容的にも中毒性があって面白いです。
　
　
大まかに分けて「ストーリーモード」と「チャレンジモード」の２種があります。

「ストーリーモード」では、上に書いたような物語がまったりと展開されます。
まだ途中なので、この先どんな展開が待っているのか、私も知りません。
（もったいなくて、先に進めないの！）

「チャレンジモード」の方は、ストーリーモードとまったく同じ世界観で、何かしらの条件を与えられた上でのミッション達成を目指します。
　
　
ゲームは、いたってシンプル。

２Dで描かれたカラフルな戦艦を、米粒みたいなキャラを移動させながら切り刻んで行くだけ。

ガリガリガリッと上手く切り離すと、面積の小さい方が落ちる。
そうやってガリゴリ切り取って行って、戦艦が街の上空に到達するまでに、規定のサイズにすればクリア。

もちろん、敵もそう簡単にやられてくれる訳ではなくて。

やたらと攻撃的な虫や、しつこく追いかけて来るミサイルや、あの手この手を使って妨害して来ます。
敵の攻撃に当たってしまうと、ティトリの連れている仲間が１人ずつ減って行きます。
最後に残ったティトリもダメージを受ければ、その時点で大失敗。

隊員全員がピンピンしていても、戦艦が街の上空に達してしまえば大失敗。

それだけでも大変なのに、戦艦に捕らえられている仲間を救出したり、「パーツ集めて来い」だの「あれは落としちゃダメ！」だの、無茶なことを言われたりします。
もちろん、そういった条件を満たせなかった場合も大失敗。

基本的には切り刻むだけですが、バクダンを使ったり、落ちているアイテムを利用したり、いくつかのワザも使えます。
難易度が上がったり、ストーリーが進むにつれ、そういったワザも駆使しなければなかなか落とせなくなって行きます。
（難易度は最初から選べるのは「イージー」と「ノーマル」ですが、ゲームを進めるに従い上級難易度が出現します）

各ステージに登場した仲間たちは住民登録され、無駄に詳細な住民票を見ることが出来るようになります。
また、墓場には戦いで散っていった戦友たちが眠っています。
住民票にも墓場にも達成率が・・・
住民票はともかく、墓場コンプリートって・・・　(ﾟｰﾟ;

１度クリアしたステージは、それ以降何度でもチャレンジできます。（難易度変更も可）
サクサクとストーリーを進めるのも良いですが、ネチネチと最初の戦艦相手にチャレンジを繰り返し、住民票を集めたり墓場に墓碑を並べたり、単にスコアアップを狙ったりするのも一興です。
　
　
操作もいたってシンプル。
丸ボタン押しながら方向キーかアナログパットでガガーーーーッとやるだけ。
時々R1押すくらい。

やっぱり、こういうのは単純だからこそハマるんですよ。
なにより、ガジガジと切り刻む感覚がカイカンなんです。

基本的には同じことの繰り返しなので、飽きてしまうかな？とも思ったのですが、その気になればけっこう奥が深そうなので、長く遊べそうです。
って言うより、ずっと手元に置いておきたいですね。
飽きてしまって放り出しても、忘れた頃に、またガジガジしたくなると思うから。
　
　
絵本のような明るく優しい色合いで、目も和む。
ゲーム全体から醸し出される、ゆる〜い空気。
にもかかわらず、意外と過酷なミッション。

雰囲気は、あれです、猫目リンクのゼルダに近いです。
ゲーム内容はぜんぜん違いますけど。
DSのゼルダで「ぐへぇ、リンク可愛いぜぇ・・・」って思えた人なら、絶対、この雰囲気好きです。

寝る前にちょいと１隻バラしてやるぜ！
・・・のつもりが、つい「もう１かい！」を選んで眠れなくなっても当方は責任を負いません。
空いた時間にチョコチョコと遊べる手軽さも携帯ゲーム機ならでは。
１ステージごとにセーブできるので、電車の中で遊んでいても安心です。
根詰めてガーッとやり込むより、ゲームの空気感にあわせて、のんびりゆるゆる遊ぶのが良いと思います。

ディスクや取説のデザインも可愛くて、UMD版を購入して正解でした。
ロード時間を気にする人は、ダウンロード版の方をオススメします。（若干気になるので）

「100万トン」は第二の「勇なま」になれるかな？
それくらいの素質はある良作だと、私は思います。
　
　


　 　
　
　
　その他のゲームレビューはこちらからどうぞ