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JIN —仁— 第三話

男性陣は、握り飯をぱくりとやって、ぽろりと涙をこぼす咲に
女性陣は、照れくさそうに頭をかきながら笑う仁に
軒並み持ってかれたのではないかと思う月曜日。
皆様いかがお過ごしですか。
 
 
さて、懸命にコロリと戦う仁が、自らコロリに倒れてしまうという展開に。
主人公なのでここで死ぬはずは無い。
が、死んだ途端に未来に戻って、「はい、もう一回やり直し」と再び過去に放り込まれるという展開も全く考えられない訳では無いので油断ならない。
(妄想の中で、それっぽいことをやっているが)とりあえず、そんな面倒くさい話にはならずに、無事にコロリから生還したのでホッとした。
咲の「おかえりなさい」で、泣きそうになった。
 
 
前回、自分が誰かの命を助けることで歴史が変わってしまうのではないか・・・そう怖れていた仁ですが、やはり歴史はそれほどヤワなものではなかったようで。

タエが、辻斬りにあって命を落とす。
仁が救った命は、ほんの少し生きながらえただけで、運命は変えられない。
(だとしたら、喜市も恭太郎も???)
「自分が歴史を変えてしまう」などと考えるのも驕りで、強大な歴史の前で、自分はあまりにも無力だ・・・
それは、あまりにも空しい。
自分の行為に恐れをなして息をひそめ縮こまっているよりも、遥かに苦しい。
「自分は未来から来た」なんて話を咲に理解できるとは思えないが、仁が苦しんでいることは分かる。
「先生は私の運命を変えました。・・・咲は生きておりますよ」
その一言が、仁を救う。

人の生き死には変えられなくても、変えられるものもある。

コレラに立ち向かう仁の姿は、江戸をコレラの猛威から守りたいと願う人たちの想いと呼応し、やがて幕府をも動かした。

その様子を目の当たりにした龍馬は、自分の進むべき道を見つける。

何かを成し遂げるには仲間が必要だと考え、「何か違う」と思いながらも行動を共にしていた。
でも、それは間違いだった。
自分の信じる道を歩きたい。
それが誰も歩いていない道でも、正しい道であれば仲間は後から付いて来る。

・・・はぁ、良い言葉だぁ。しみじみ、感動しましたよ。

龍馬は自分も泥まみれになりながら、町の人を競わせて汚物を埋めるための穴を掘りまくってしまう・・・そんな人だ。
指導力と、それに従わせるだけの人としての魅力を併せ持っている。
仁に「これが龍馬なんだ」と言わしめる素養に元々恵まれている。
放っておいても、いずれ龍馬はその境地に達していただろう。
でも、仁の存在が、そのタイミングを少し早めたかもしれない。

仁は、自分の持っている知識をこの時代に広めることを決意する。
既に、無かったはずの「点滴」の技術が江戸の町に伝わった。
こうして早め早めに医学が進歩して行けば、仁の居た2009年には救えなかった未来を、救えるようになるかもしれない。
そう考えたんですね。
 
 
とても良く出来たドラマだと思う。
見知らぬ世界に放り込まれて途方に暮れていた仁が、この世界で自分の出来る限りのことをして生きて行こうと決意する。
ドラマチックなエピソードを並べながら、彼の心の動きを三話に渡って描き、彼を取り巻く人たちの姿も見せて行く。
実に良く出来ている。
登場人物も、ことごとく魅力的。
タイムスリップという元々荒唐無稽な話の中に、程々のリアリティも感じられる。
こんなに出来のいいドラマは、久々に見ました。

次回以降は、いよいよ仁がこの世界でやるべきことをやっていくという流れになるのでしょう。
龍馬との絡みも含めて楽しみです。
もう、野風と未来の存在やホルマリン漬けの胎児など、どーでも良い気がしているのですよ。
変に出しゃばって来て、ゴチャゴチャにしないで欲しいなぁ。

蛇足:
仁の「チョンマゲもどき」は、小太郎のそれもよりも数段チャーミングだと思う。

 
 
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