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「ピクミン」のレビュー

「ピクミン」は、謎の惑星に不時着した宇宙飛行士オリマーが、そこで出会ったピクミンという不思議な生物(?)を使って飛び散ったロケットのパーツを集め、故郷の星に帰ることを目指す・・・という内容のゲームです。

このゲームではプレイ中に常に時間が流れていて、1日は十数分に設定されています。
日没時には、何があろうと作業を中断しなければなりません。

そして「30日」というタイムリミットもあります。
期間内に必要なパーツを集めないと、オリマーの命が危ないという過酷なものです。
この「縛り」が、このゲームを難しくしている要因なのですが、逆にプレイにメリハリを付ける長所でもあると思います。
 
 
パーツを拾い集めるためには、障害物を退けたり橋を架けたりして道を造り、時には手強い敵と戦わなくてはなりません。
作業をし、戦い、パーツを運ぶのは全てピクミンたち。
オリマーはピクミンたちを指揮するだけ。
とはいえ、1日の作業予定を考えるのも、それぞれ性質の異なる3種類のピクミンのうちどれの数を増やすのか考えるのもオリマー。
オリマーがシッカリとピクミンを管理&監督しないと、無事に故郷の星に帰れるかどうか怪しくなります。

このピクミンたちがまた曲者で、指示すればちゃんと働くのですが、指示をしなければ何もせずにボーッとしてます。
目的の場所に連れて行く途中で障害物に引っかかったりして隊列から外れてしまうと、そのうちその場で寝ちゃったりします。
その都度オリマーが側に行って突ついたり、笛吹いたりして呼び寄せ、次の指示をしないと何時までもそのまま。
日没時に隊列に戻しておかなかったピクミンは死んでしまうため、放っておくワケにはいきません。
本当に世話が焼けます。
まぁ、可愛いんですけど。
 
 
時間制限こそありますが、貴重な1日、どこで何をするかはプレイヤー次第。
自由度は高いです。

ピクミンをどう働かせればより効率よくパーツを集められるのか、考えを巡らせるのがこのゲームの最も面白い部分。
同時に、難しい部分でもあります。
見た目が可愛らしいので勘違いしがちですが、小学校低学年のお子様がクリアするには少し難しいです。

それに、ピクミンたちはどんどん死んでしまいます。
水に落ちて溺れてしまうのも居れば、大きな敵に踏みつぶされるのも、目の前でムシャムシャ食われてしまうのも・・・
(血が飛び散ったりはしないけれど)正直、残酷です。
「子供の情操教育的にどうなの?」と不安を感じる親御さんもいらっしゃるかも。
でも、自然界の過酷な生存競争や食物連鎖について語り合うきっかけになるかもしれません。
そのへんは、大人のフォロー次第。
不安でしたら、なるべくお子様がプレイしている時に側に居て様子を見ていてあげるのが良いでしょう。
 
 
システム的に困るようなことは、特に何も無いです。
パーツの散らばり具合も、敵の強さも、とてもバランスが良いです。
ボリュームは若干薄いような気もしますが、なかなか1回でベストなエンディング(全部で3パターンあります)を迎えることは出来ないので、物足りないということは無いかと。

オリマーもピクミンも可愛らしく、彼らの邪魔をする生物もどことなくユーモラスで憎めません。
どこかで見たような「謎の星」の長閑さと、過酷な状況におかれたオリマーとの対比もおもしろい。

1日の終わりに綴られるオリマーの日誌が、これがまた味わい深くて良いのです。
チャッチャと飛ばさずに、じっくり読んであげてください。
 
 
パッと見、ほのぼの癒し系のゆるゲー
実は相当シビアで難易度も高く玄人好み

まったりとピクミンと戯れたいのであれば、時間的縛りの無い「ピクミン2」の方をオススメします。
少しくらい緊迫感があった方が燃えるゼ!という方は、ぜひ、こちらの「ピクミン」を。

個人的には「不朽の名作」・・・だと思います。
だから、ゲームキューブで発売されたこのゲームがWiiで蘇ったことは、素直に嬉しいです。
まだ遊んだことの無い人には、この機会にピクミンの世界を体験して欲しいと思います。


   
 
 
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