「わがままファッション ガールズモード」を紹介してみる。
あくまで「ご紹介」ということで、自分の感じた印象を書いてみます。
「娘が欲しがっているんだけれど、内容が今ひとつピンと来ないな?」とか、「クリスマスプレゼントにどうかな?」などとお考えのお父様お母様のご参考になれば、と思いまして。
もちろん、それ以外の「興味はあるんだけど・・・」という方々にも。
まず、簡単に言うと「お店屋さんごっこと着せ替え遊びが同時にできるゲーム」です。
やることは
自分のお店を持って、お客さんに服を売ってお金を稼ぎ、そのお金で新しい服を仕入れて来て、また売って・・・
その繰り返しです。
ゲームの中心である「接客」では、お客さんの要望に合わせて在庫の中からアイテムをピックアップします。
客さんが気に入ってくれれば喜んで買って行ってくれますし、気に入らないと買わずに帰ってしまうこともあります。
しっかり売って稼ぐためには、お客さんの好みやブランドの傾向を把握し、よく考えて仕入れをして行かなければなりません。
効率良く稼ごうと思うと、色々と大変。
まぁ、でも、自分の好きな服だけ仕入れていても何とかなるレベルなので、そんなに気にしなくても大丈夫です。
用意されているアイテムは膨大な数。
「秋物」「冬物」と季節ごとにアイテムはどんどん入れ替わって行くようですし、その日にしか手に入らない限定品もあったりして、飽きさせない工夫もされています。
その他にも、コンテストに参加して賞品をもらったり、特定の条件をクリアすると選べるお店の内装が増えたり・・・など
達成感を得られる仕掛けも施されています。
一応、ひと区切りはありますが、基本的に「終わり」が無いゲームなので、長く楽しめるのではないかと思います。
肝心の服のデザインは、私から見ると「少し凝り過ぎ、ゴテゴテし過ぎかな?」という印象です。
普通にかわいい服があんまり無くて、あり得ないほど極端・・・に、私には感じられます。
ゲームの中で普段と着ているのと同じような服ばかり扱っていても楽しくないですけどね。
それに、子供やファッションにあまり詳しくない人(たとえば男性とか)にも楽しんでもらうには、これくらい極端なものを用意する必要があったのではないかと思われるので致し方ないかな、と。
そんな中で、こういったゲームにありがちな、いかにも子供っぽいデザインではなく、大人っぽい服もちゃんと用意されている(というより、むしろそっち系の方が多い)のは好感触です。
ちょっと背伸びをしたいお年頃の女の子も目をキラキラさせるに違いないですし、大人の女性にも充分に楽しめる品揃えでしょう。
アイテムがマンガ的にデフォルメされておらず、程よくリアルに描き込まれているのもGOODです。
このゲームのもう1つの楽しみが「着せ替え」
このゲームは単にアイテムを売って儲けるだけのものではありません。
自分の分身とも言うべきキャラを作り、オシャレを楽しむことが出来るのです。
毎日服を取っ替え引っ替えして、メイクをしたり、美容院で髪型を変えたり・・・
私は、絶対に自分が着られないような服を、キャラに着せて楽しんでいます。
毎日のコーディネートの参考にするのもいいですし、その人次第の楽しみかたを見つけられるはずです。
通信機能を使えば、友達同士でお店を行き来したり、仮想のショッピングタウンに支店を出したりすることもできて、さらに楽しみは広がって行きます。
支店には自分でコーディネートしたマネキンを飾っておくことが出来ます。
気に入ってくれた誰かが買ってくれれば、お店の売り上げになります。
もちろん、自分も他の人のお店でお買い物をすることが出来ます。
服が売れるのはもちろん嬉しいですし、他の人のお店を見て回るだけでも楽しいです。
お店に並んだマネキンは1つとして同じ物がありません。
膨大な数のアイテムの中から何を選び、それらをどう組み合わせるかはプレイヤーのセンス次第。
同じゲームをプレイしていても、見ているもの、触れているものは違う。
それが、このゲームの一番面白いところだと、自分は思っています。
ゲーマー視点で見渡せば、多少気になることはあります。
お客さんの言動があまりにも無茶苦茶(毎日同じ物を買って行く人が居たり、ブランドさえ揃っていればコーディネート的にはNGでも大絶賛だったり)とか、
自分の服を管理しづらい(というか、実質出来ないに等しい)とか、
縦持ちなのに左利き対応していないとか
全般的に難易度がユルユルとか
「ここがこうだったら、もっと良かったのに・・・」という点が無いわけではないです。
ただ、そういった点を差し引いても、かなりの優良タイトルと言えると思います。
とにかくオシャレ心をくすぐる要素が満載で、アイテム収集癖を刺激する仕掛けも有りと来たら・・・
娘にせがまれて買ったのに、ママ(あるいはパパ)の方が夢中になってしまう可能性も大です。
パッと見は「女の子向け」のゲームですが、小学校低学年以下のお子さんには少し難しいと感じられるかも知れません。(「遊べない」というほどでは無いですけど)
むしろ大人の女性の少女魂を呼び覚ますゲーム・・・なのではないかと私は思います。
ちょうどゲームに登場するお客さんたちと同世代(10代後半から20代)か、それ以上の年代の女性の方が、このゲームを存分に楽しめるのではないか、と。
ファッションセンスには自信が無いという人でも大丈夫です。
このゲームで遊んでいるうちに、自然と服への興味が沸き、実際の着こなしも上手くなるかも知れません。
最後に1つ注意点を。
残念なことに、セーブデータがゲーム1本につき1つしか作れません。
キャラを複数作って、アイテムやお店を別に管理するといった遊び方は出来ないのです。
なので、2人、3人のお子様のいらっしゃる御家庭では気を付けて下さい。
くれぐれもケンカしないように。
それと、副作用的に実際に服を買いたくなります。
私だけかも知れませんけど。
その他のゲームレビューはこちらからどうぞ