ゴンゾウ 伝説の刑事 第五話
「幻の拳銃」
事件発生から一ヶ月が経過。
一向に進展は無いまま、今回は凶器となった拳銃に的を絞っての捜査となる。
犯行に使われた拳銃は、モデルガンを改造したレベルの物ではない、未知の拳銃だった。
黒木の直感勝負の捜査が功を奏して、それが「イカズチ」と呼ばれる幻の拳銃であることが判明する。
いやぁ、暴力団事務所への殴り込み(違います)シーンは、良かったねぇ。
運動会みたいで。
それに続く、黒木の取り調べシーンも。
子供のケンカみたいで。
その後の、黒木の片肌脱ぎもねっ
このドラマは、やっぱり、笑える部分と深刻な部分のバランスが絶妙だわ。
大の男3人がアイスキャンディーなめながら歩いてるシーンも、好き。
さりげないシーンなんだけどね。
炎天下の聞き込み捜査はキツいだろうなぁ・・・と想像しつつ、オッサン(ゴメン、日比野はオッサンじゃないね)のカワイサにほのぼのしてしまった。
毎回おごらされている岸さんが、なにげに私は気に入ってるのさ。
黒木の抱えている事情を知りつつ、なぁんにも触れない。
黒木の無茶に振り回されても文句も言わず、しっかりフォローしてくれてる。
いい人だよねぇ。
今回の大きなポイントは、凶器を単なる改造拳銃にしなかったところだと思う。
遠い昔、優れた性能を持ちながら消えて行った幻の拳銃。
警察に採用されなかったために、その拳銃に社運をかけていた製造元は倒産してしまった。
その拳銃「イカズチ」に込められた、旋盤工の津田の想い。
愚かで切ない老職人の想いが、ドラマを生むのだ。
そうして、今回も、また、アタシはジワッと涙ぐんじゃったワケで。
妻に先立たれ、息子からは完全に年寄り扱いされる。
今や先細りの町工場の職人。
大した仕事も無く、近所の子供たちの相手をして暇をつぶしているだけ。
そこへ、希望に満ちあふれていた若き日の自分が関わっていた「イカズチ」が姿を現す。
この「イカズチ」を甦らせることが出来るのは、世界でただ1人、自分だけ。
職人としての情熱が、人としての誇りが、「イカズチ」を甦らせしまったわけだ。
文字通り、墓場から。
でも、自分が甦らせた「イカズチ」によって、若い女性の命が奪われたことに気付いた津田は、自分の右手を潰し、全てを精算しようとする。
ただ、その前に「イカズチ」を買って行ったブローカー・綿貫に接触することにした。
津田との会話で何かを感じた黒木は、単独で津田を尾行していたが・・・
この屋上のシーンは圧巻だったなぁ。
屋上から落下しそうになる津田を、片手で捕まえる黒木。
自分の愚かな行為のせいで罪も無い人を死なせてしまったことを恥じ、死なせてくれと言う津田。
「俺も人を殺した。俺を信じてくれた人を・・・」
黒木、衝撃の告白。
そうだったのか。
自分がヘマしたせいで同僚を死なせたとか、なんか、そんな感じかな?と思ってたんだけど、もっと複雑な事情がありそうだな。
そして、人を死なせた自分に死ぬ権利は無い、と。
津田は間一髪マットに受け止められて助かったが、黒木は発作を起こしてしまう。
本人は「発作じゃない」と言い張っていたけど、ありゃ、どう贔屓めに見ても発作。
黒木は過去に飛び降り自殺を図ったことがあるそうで、その記憶が甦ったんでしょうかね。
黒木をこれほどに追いつめる「過去」って、いったい何なんでしょう。
知るのが、ちょっと怖いような。
恐らく綿貫は海外に逃亡してしまうだろうから、凶器の線から容疑者に辿り着く道はほぼ断たれたようなもの。
また一歩進んで一歩後退。
つまり、またしても前進せずかと思いきや、思わぬところから新たな容疑者が浮上・・・か?
現場復帰を果たした鶴の下に舞い込んだ、無関係かと思われた1つの情報。
どこにも記録の無いボランティア団体「日本青空クラブ」
その会長が銃器を隠し持っているという情報提供を受けた鶴が、確認に行くと・・・
その男は、軽く足を引きずっていたのだ。
あの日、鶴が目撃した犯人の後ろ姿と同じように。
思わず駆け出した鶴だが、果たして・・・?
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