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ゴンゾウ 伝説の刑事 第三話

伝説の刑事が捜査の最前線に華麗に(?)復帰・・・の巻

かつての「超」が付く程のヘービースモーカーも、今やタバコをキャンディに持ち替え(糖尿病が心配)

強靭な体力は見る影も無く、炎天下の聞き込みでバテバテ(ぎっくり腰も併発)

獲物をあぶり出す天性の勘で、迷子のワンコを探し出す・・・(それも仕事だけど、一応)

大丈夫かい、黒木さん。
やだー、やだーと言いつつも、なんだかちょっと嬉しそうに出陣してったんだけどねぇ。

嫌がっていたのは、心の底にある恐怖心のせいなんだな。
自分がもう刑事として通用しないと思い知らされることが怖いから。
黒木本人が自覚していたのかどうかはともかく、佐久間さんにはズバッと図星刺されてました。
あれだけ食って掛かってたところを見ると、痛いところ突かれたんだろう。
 
 
今回はあれですね、「過去の自分を取り戻せるのか?」っつー話しでしたね。

黒木が見つけ出した目撃者は、事件現場の公園で暮らすホームレスの男・ロダンこと杉浦。
事件解決に大きく前進する有力な目撃情報かと思われたが・・・
多額の借金を放り出し、家族も捨てて逃げ出した杉浦は、家族と連絡を取るきっかけとして黒木を利用したのでした。

けっきょく、目撃情報は全部ウソ。

まぁ、簡単に事が運びすぎるんで、変だよなぁ・・・とは、思ってたけどな。

「寿命が終わる日まで、あの段ボールハウスで息をひそめている」
その杉浦の姿が、黒木自身と重なるわけですよ。
備品係で埋もれたまま、朽ちて行くのか・・・と。

「元の人生を取り戻せるかもしれない」そう杉浦に言った黒木の言葉は、そのまま自分に向けたものだったのかも。

ウソがバレた後も、黒木は杉浦を責めず、無理に口を開かせた自分のせいだと言うんですね。
ホントは、「やり直せるかも!」と思い始めたところで、ガツンとカウンター喰らった恰好になってしまい、相当に凹んでいるのに。

泣き言を言いに行った寺田からは、逆に泣き言を聞かされ、「もう、戻らない」宣言されちゃうし。
どんどん凹んで行く黒木さん。

もう1人、忘れちゃいけない、飯塚クン。
信じてもいいかなーて思ってた人(日比野)に、容疑者扱いされ、けっきょく傷害罪で送検されることになってしまった。
それよりなにより、裏切られた彼は深く傷ついてしまった。
彼が立ち直れるかどうか、その鍵を握っているのが、日比野クン。
逃げずに、ちゃんと向き合って、飯塚クンの更生に力を尽くさねばね。

「過去は取り戻せない」と、公園に帰る杉浦
「もう戻らない」と、過去を捨て一線を退く決意の固い寺田
過去を精算し、人生をやり直さなければならない飯塚
三者三様、過去の自分にケリ付けなければならない人たちなのです。
そして、もちろん黒木も。
みんな、繋がっとるわけだな。
 
 
で、あの塩むすびですよ。
塩むすびは杉浦の原点。
過去の自分は取り戻せなくても、新たに始めることは出来る。
奥さんの想いがこもっている塩むすびを頬張りながら杉浦、号泣。
アタシも落涙
段ボールハウスを撤収した杉浦は、公園を出て新たな一歩を踏み出すことでしょう。

そして、我らが黒木も、便乗で塩むすびを頬張りつつ、捜査の最前線に踏みとどまることを決意した様子。

鶴も、犯人が足を引きずっていたことを思い出したみたいで。
これは大きな手がかりになりそうですよ。
今後はもなみの交友関係に絞って捜査が進められることになるのかな。
次週もまた、波乱がありそうだけどっ!
 
 
しかし、分かんないのは、佐久間ですよ。
「捜査から外してくれ」と頼む黒木を「大丈夫、これからです」と励まして立ち去るその顔に浮かぶ笑み・・・

なんで、そこで笑うのーーーっ!!!

どうやら、彼は黒木を立ち直らせたうえで叩きのめしたいようで。
そこまで敵意を持たれる理由って、何?

「のび太」みたいな眼鏡をかけたカワイイ後輩が、なぁんでこんなことになっちゃったんで???
黒木の方は、ぜんぜん頓着無いみたいですけどねぇ。
 
 
今回、コメディ部分は大人しめだったけど、ルミ子さんの切り返しは相変わらず絶妙だった(いいよねー、ルミ子さん)し、黒木が身だしなみを整える鏡のところにはスパロボのちびフィギュアが並んでいたし・・・
さりげなく笑わせてもらいましたよ。
 
 
 
 
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