ゴンゾウ 第二話
2人のうら若き女性が銃撃され、いったいどっちが死んだの?という、実に緊迫した場面で終わった前回。
上手いよねぇ。
あんな所で切られたら、次、見ないことには気になってしょうがないじゃないか。
で、生き残ったのは警察官の鶴の方。
まぁ、そうでないと話しが繋がらないし。
井の頭署には佐久間率いる本庁の捜査一科「精鋭部隊の13係」が乗り込んで来て、捜査本部が設置されることに。
救急車で搬送中に、鶴が「私のせいだ」と口走っていたことから、犯人の狙いは鶴だったのではないか?という方向で捜査がスタートしたけれど・・・
いや、もう、黒木のキャラにぞっこんです、ワタクシ。
心の奥底に葛藤を抱えつつの演技なのか、それとも本当にこれが素の状態なのか、イマイチ判別不能のボケっぷりがとってもラブリーだわ。
捜査本部にお茶を入れに来て佐久間とスッタモンダしているシーンなんて、傑作。
「何をしている?」と佐久間に問われ、「美味しいお茶を入れてるんだ〜!」と、ニッコリ。
備品係を軽視するような発言に対しては、「全国の備品係さんに失礼だぞ!!!」と、叱りつける。
ったく、どこまで本気なんだか。
捜査本部の入り口に貼る、ええと、なんていうんだっけ???
とにかく「なんとかかんとか捜査本部」とかって墨書きした貼り紙。
とんでもない達筆で書き上げた
「井の頭公園バイオリニスト殺人事件捜査本部」の文字を眺めながら
「失敗したぁー」
と、とっても残念そうに言うから、字、下手だもんねー、と思っていたら
「バではなくヴァにすべきだったぁー」
などと宣い、
「そこか!」とルミ子さんに突っ込まれてるし。
このドラマ、笑いのセンスが上質ですねぇ。
けっきょく、鶴の「私のせい」発言は、警察官としての言葉ではなく、1人の女の子として発したものだったようで。
一緒には帰ったものの、なんとなく天野もなみに好感を持てなかった鶴は、「コンサートなんて無くなればいい」と思ってしまった。
そんな折、もなみが死に、自分が生き残ってしまった。
自分を責めたくなる気持ちは、分かる気がする。
鶴が立ち直るには、しばらく時間が掛かるかも知れない。
具体的にはまだ明らかになっていないけれど、同じように、心に何らかの傷を負って「備品係」に収まっている黒木が、鶴にどう対処して行くのかも気になるところ。
一方では、手柄を先走った日比野の単独行動を未然に防ぎ、成り行きで一緒に現場に赴くことになる。
そこで、黒木は包丁を振り回す容疑者を素手で取り押さえるという活躍ぶり。
なんだ、まだ現場でイケるんじゃ?
そう思わせつつ、この一件で負傷した寺田の穴を埋める形で、結果として黒木を捜査の第一線へと引きずり出すことになる。
また、この一件で「老い」を痛感した寺田が、一線を退く決意をする。
そんな寺田の心情にしても、ちらっと孫の写真を出すことで、すんなりと繋がって行くんだな。
カワイイ孫の成長を見守りながら、静かに暮らすのも悪くない・・・もう潮時だ、って、そう思っちゃったんでしょう。
上手い伏線だよね。
事件の方は・・・
最初に撃たれたのがもなみだったし、もしも鶴が犯人を追いかけて名乗ったりしなければ撃たれていなかったかもしれない感じだったので、狙いはもなみの方ってことになるのかな。
第一話から、やたらとバイオリンのケースが大写しになってるのが気になってるんだけど・・・考え過ぎ?
いずれにしても、まだ何やら潜んでいそうな気配もあり、ひとすじ縄ではいかない事件のようだ。
次回予告では、黒木は私服で走り回っていたので、覚悟を決めて前線への復帰を果たしたらしい。
華麗・・・とは言いがたい復帰ぶりのようだが、楽しみだ。
シリアス部分とコメディ部分の緩急の付け方がセンス良いし、脚本がなかなかしっかりしていて、安心して見ていられる。
ありえない連続殺人とか、非現実的なトリックとか、おかしな方向に行かないで、1つの事件とそれに関わる人たちの姿を丁寧にじっくり突き詰めて行って欲しいなぁ。
良いじゃないか、たまにはそんな刑事ドラマがあっても。
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