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図書館戦争 #8「策動セシハ手塚慧」

砂川のウソ証言により、「図書の不正処分」嫌疑をかけられた郁は、査問委員会に掛けられることに。
(当の砂川は病気を理由に欠勤中・・・って、なんだ、そりゃ?)

上司たちが設定問答集まで作ってくれたというのに、委員たちの誘導尋問に見事に引っかかり、どんどん追いつめられて行く郁。

「どうしよう、このままでは犯人にされちゃう~~~!」と、大ピンチな郁を颯爽と助けに来たのは王子様(堂上)

「時間切れですっ!」

ええーーーっ、そんなのアリ?
勤務より査問の方が優先じゃないの?
・・・ここでは、アリ、らしい。
査問委員会に私物(レコーダー)の持ち込みも出来ちゃうくらいだしな。
(持ち物チェックぐらいしないのか?っていうか、しろよ。私が委員ならチェックするよ、普通)

そのレコーダーにまんまと録音されていた、堂上と郁の(小牧いわく「ベタ甘会話」)で、「あぁ、やっぱりこのアニメはラブコメなんだな」と認識する。
それなら、もう、細かいとこは突っ込まないわ。
メインは「郁と堂上の恋の行方」で、図書隊と良化隊の武力対立も、検閲下にある世の中の仕組みも、手塚・兄の暗躍も、みんな単なる「背景」だと思えば、説明が足りなくても、設定がゆるゆるでも、もう、しょうがない・・・
ということにしておくわ、無理矢理。
 
 
さて、郁が査問にかけられた裏には、図書隊内に存在する「原則派」と「行政派」の二つの派閥の対立も関係していた様子。
図書館の独立性を重視する「原則派」と、行政の管理下に置くべきとする「行政派」
「原則派」の稲嶺氏直属の組織であるタスクフォースの誰かが不祥事を起こせば、稲嶺氏を失脚させる恰好の口実になるということらしい。
そこで、思想的に近い「未来企画」が、「行政派」をちょいと突ついて、郁に「図書の不正処分」の共犯者としての濡れ衣を着せた、と。

でも、手塚・兄の狙いは、稲嶺の失脚ではなく、ましてや郁でもない。
弟・光を仲間に引き入れること。

あのさぁ、言っていい?
手塚光がどんだけ優秀な人材か知らないけどさ、そんな姑息な手段を使って仲間に引き入れたところで、素直に組織のために働いてくれるとは到底思えないんだがなっ。
兄ちゃん、策士らしいけど、策を巡らす方向が間違ってない?

どうもね、手塚・兄のキャラが???なのよね。
弟の光はブラコンだそうで、兄に対して今でも憧れを抱いているらしい。
でも、そんなに魅力的な人物には、ちーっとも見えないんだよな。
アタマは切れるが、その使い道を間違ったヤバい男
にしか、見えん。
まぁ、ある種の人間の目にはそういうタイプが魅力的に映るかもしれんが。
 
 
査問の影響で、図書隊内で肩身の狭い想いを強いられている郁。
仲間たちが必死のフォローを試みる中、郁を呼び出した手塚・兄は、自らの理論を滔々と述べる。
「未来企画」が目指すのは「検閲の無い社会」
でも、実現できるのは10年後か、20年後か・・・

あくまで行政側の組織である「良化委員会」
それに対抗するために生まれた超法規的組織である「図書隊」
これは、間違ってないよね。
(すみません。またアタマ混乱しちゃったもので)
そこで、図書隊も行政の管理下に入れば、両者の武力対立など無意味なものになる。
そりゃそうだよね、どっちも同じ組織の指示の元に動くことになるんだから。
そうしておいて、最終的には検閲の無い社会を目指す
というのが、手塚・兄の主張・・・ってことでいいかな?

「身の潔白を証明してやるから、弟に未来企画に来るように言え」と郁に切り出す手塚・兄。
郁の答えはNO。
実の兄にこんなひどい仕打ちをされている手塚を、これ以上苦しませたくないから。
その理由は立派。
郁のこういうところは、すごく好感が持てる。

でも、「10年も待てません。今、読みたいんですっ!」は、マズいだろ。
そりゃ、自分勝手というもんだ。
本当に本が好きなら、たとえ何年掛かっても検閲の無い社会を目指して努力すべきだろ。
そのために武装解除が必要なら、そうすべきだろ。

確かに、郁はフィーリングのみで突っ走ってる娘っ子ではある。
でも、根底には「本を守りたい」って気持ちがあるんだよね?
本当に言論の自由を守る気があるのなら、自分が読みたい本だけじゃなくて、全ての本を守りたいと思うはずだよね。
だけど、この調子では、郁は「自分が本を読みたいから、とりあえず武器を取って戦ってる」っていうだけの、短絡的で幼稚な勘違い娘にしか見えないぞ。
「本が好き」なんじゃなくて、「図書隊が好き」なんじゃねーの?と、疑っちゃうよ。
 
 
手塚・兄と郁の交渉が決裂したところで、王子様(堂上)が現れて、郁を回収して行きました。
今回、堂上周りの描写はすごく良かったですよ。
郁のことを案ずる、堂上の苦しい胸の内がよく出ていました。

きわめつけは、「アタマなでなでしようとしたら、届かなかったーーーっ!」という件でしょう。
「ベタ甘会話」の連発で雰囲気盛り上げても、ロマンチックなまま終わってはくれず、やっぱりこういうオチが待っていたのであった。
 
 
そんなこんなで(?)、事件はうやむやのまま終息。
そして、手塚・兄からの手紙によって、郁の「王子様」の正体が明かされる!
(最初から、バレバレだったけどね。気付いてなかったのは郁だけだ)

っていうか、兄ちゃん、なんでそんなこと知ってるの?
 
 
堂上の王子様っぷり炸裂も良かったんですが、それよりも更に良かったのが柴崎。
男どもをゾロゾロと引き連れて、男子寮の堂上たちの部屋に怒鳴り込むっ!
自分を騙しやがった朝比奈は、ズバッと切り捨てっ!
手塚に処分を依頼された時計を質入れして、飲みに行っちゃおっ!

もぉ、柴崎、最高。最強っ!!!
 
 
 
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