「あしたの、喜多善男」 第一話 第二話
脚本が飯田譲治。
ただそれに釣られて、見る気になった。
飯田譲治・・・といえば、アナザヘヴンとかナイトヘッドとか沙粧妙子とか・・・ちょっと(いや、かなり)古いけど。
主演は小日向文世さん。
いや、悪くないよ。この俳優さん自身は。
ただね、裏が「貧乏男子」なわけ。
今まさに旬な男・小栗旬にぶつけるのは、ちと可哀想な気がしなくもない。
地味だよね。
小栗旬も嫌いじゃないが、ドラマ的にはこっちの方が好みなので、自分はこっちを見ることにします。
小日向文世演じる主人公・喜多善男は、冴えない中年男。
ロクでもない自分の人生に、自分の意思でピリオドを打つことを決意した。
11日後に。
その日は唯一の友人の命日でもあり、「11」という数字は彼にとって因縁のある数字でもあった。
主人公は地味だが、彼に関わって来る人物は、ことごとく怪しい雰囲気を漂わせた濃い人たち。
偶然知り合ったキャバクラのスカウトマン・平太(松田龍平)。
何かと親切にしてくれる彼に、善男は次第に信頼を寄せるようになるが、平太は恋人・リカ(栗山千明)の借金を精算するために、善男の生命保険金目当てで近付いたのだった。
善男の元妻・みずほ(小西真奈美)は、再婚相手の突然の死により、どこぞの会社の社長の座に納まり多額の保険金を手に入れようとしていた。
彼女には、何やら大きな秘密がある様子。
そんなみずほに付きまとう、やり手の保険調査員・杉本マサル(生瀬勝久=ボヤッキーはノーメイクで行けそうだ)。
みずほの秘書を務めるのは要潤で、みずほのカウンセラーは岩松了(時効警察の課長さん)
濃い・・・書いててイヤんなるくらい、濃い。
っつーか、怪しい。
死ぬまでの残された11日間を、思い残すこと無く過ごそうと決めた平凡な男の周囲で、刺激的な出来事が起こり始める。
残りわずか11日で、どうでも良い人生とおサラバするつもりなのに、何で今さら~?
って感じである。
登場人物がことごとく怪しかったり、ネガティブ善男(善男の本心が具現化したもの?)が登場したり・・・
なんだか、ちょっとツインピークス(これも古くてゴメンよ)みたいだ。
この、ネガティブ善男が怖い。
ノーマル善男は、どこからどう見ても人の良さそうなオッサンなのだけれど、「オマエ、ホントに死ぬ気あるのか?」と凄んで来るネガティブ善男(もちろん、小日向さんが演じている)は、まるで別人のように狂気じみていて怖い。
やっぱり、役者さんってすごいや。
それと、松田龍平は、最近ますますお父さんに似て来たね。
デビュー当初は、これほどまでに似ているとは感じなかったのだけれど。
容姿だけでなく、声や話し方まで、気持ち悪いくらいにそっくりだ。
話し方なんかは、本人が意識してやっているのかどうか???
第一話で、やたらと「オレのオヤジが・・・」ってセリフが多かったのは、やっぱり意識的に言わせていたんだろうが。
最大の謎は、たぶん元妻のみずほが鍵を握っているのだろう。
けれど、平太も根深い所でなんか抱えていそうで油断ならない。
善男の知らない所で勝手に事態が動きだしているようだし、善男自身の気持ちもこの先どう変化して行くのか行かないのか、実に興味深いのだ。
善男に残された時間は、あと9日である。
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