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2007年8月

モノノ怪のOPが・・・

モノノ怪をリアルタイムで見たせいで、今日も眠いですよ。
睡眠時間4時間くらい?
そりゃ、眠いわな。

そんな話しはどうでも良くて

OP絵、変わりましたねー。

全体的に、少し明るい雰囲気になったような気がしなくもない。

所々に新しいカットが挟み込まれてました。
微妙に動きが違うところもあったり。
詳しくチェックしてないんで、見落としてる部分もあるかもしれないですが。

最初の方に、これまでのお話しの中で使われていた背景画が出てきました。
その話しの中で象徴的に使われてる、やたら目立つ絵が。

振り返ってみると、あの背景画って、毎回すごく重要な意味持ってたんですねー。
それ1枚で物語をほとんど語っちゃってるような。

「座敷童子」の時は花魁だったり、観音様と赤子だったり。

「海坊主」は、あのクリムトもどきでしょ。

「のっぺらぼう」では、梅の絵。

梅って、お蝶の実家の梅沢家の「梅」ですよね。
梅に取り囲まれてる。
つまり「家」に縛られてる。
お蝶の母親は家名を守るためにお蝶に期待を掛け、お蝶はそれに応えようとして・・・
お蝶もその母親も、「家」に捕われ、身動きができなくなってたんですね。

今では、ほとんど無くなってしまったけれど、
「家」の為に自分を捨てる
なんてハナシは、普通にあることだったのかもしれない。

梅にウグイスは定番として
飛び立てなかったもう一羽のウグイスは、お蝶の母親かなぁ。

なんてね、最初に見てから1週間経っても、まだアレコレ考えちゃうんですよ。
スルメみたいです。
昨日も、座敷童子を見直して、また泣いちゃったりしてました。

今度の「鵺」はどうだろう。
なんだか、また雰囲気変わって、いい感じですよ。
神出鬼没の薬売りさんが、またまた怪しさ炸裂させてましたねぇ。
いや、襖をスターーーンと開けるとことか、メチャクチャ格好良かったですけど。

感想は、もう1回、見直してから書きます。
 
 
あぁ、そういえば「お絵かきBBS.COM」で、モノノ怪がお題になってましたね。
終わっちゃってから書くのもどうかと思うけど。
いやぁ、レベル高かったー。
美麗な薬売りさんを堪能しましたよ。
見るだけなら見れるので、参加しそこねた人も行ってみては?
「お絵かきBBS.COM」の「版権お題」ってところで、過去ログ繰って行けば見れます。

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 攻略日記#3

〜 再びメルカ島 海王の神殿 〜

いつの間にか、ゲームを立ち上げるたびに、テトラに「助けて」って言われるようになりました。
ゴメンナサイ、ちっとも助けに行けなくて。

メルカ島に戻る途中、大砲島に寄り道したら、ポストマンに出会いました。
「パチンコで撃ち落とさないで」だって。
ぺりおさんか、キミは。

どっかの村の誰かさんと違って、リンクは良い子だから、そんなことはしないよ、たぶん。
ここは、それだけ。冒険を進めたら、きっと何かが起こること請け合いなのだ。
 
 
メルカ島に戻ったら、いざ、海の神殿へ。
ラインバックが追いかけて来る。
じいちゃんも来る。

じいちゃんに言われたとおり、奥の祭壇に乗ると「砂時計」をゲット。
これを持ってれば命を吸われることは無い!
しかし、砂が全部下に落ちると効き目が無くなってしまうんですと。
砂を元に戻すには、一度外に出ればよろし。
魔物を倒すと時の砂が手に入るかも!
・・・だってさ。

力のとびらを妖精さんに開けてもらって先に進む。

下におりて行くと・・・なんか出た。
ファントムとかいう、なんだか、強そうなヤツ。
見つかりそうになったら、聖域に逃げ込んでやりすごせ!とのこと。
わっかりましたー!
じゃぁ、ファントムに見つからないように気を付けながら・・・
 
 
地下1階
まずは、右上のスイッチをオン。
片方のしょく台に火がついたので、ブーメランでもう一方のしょく台も点火。
左上の部屋にあるカギを取りに行けるようになりました。
カギのある部屋の右の方にある床スイッチを踏むと、ドアが開く。
カギを取ったら、ファントムに見つからないようにコソコソッと移動して、次のフロアへ。
 
 
地下2階
下の方のスイッチをオン。
剣で叩くとファントムに見つかるです。
わざと見つかって、おびき寄せます。
そのスキに、上の方に回り込んでスイッチをオン。
カギが落ちてきます。
さらに、ファントムが居ないスキにその付近のレバーを引っ張ると、炎の壁が消えて先に進めるようになりました。

でも、モタモタしてたらファントムに捕まってしまいました。
死にはしないけど、砂時計の砂がゴッソリ削られました。
ふぅ〜、ヤバいね。気を付けよう。

左の方にある2つめの炎の壁は、壁越しにブーメランを投げてスイッチを操作。
ファントムに見つからないよう気を付けながら、カギの方に進んで行きます。
ちなみに、赤いツボを投げると聖域を作ることが出来ます。
ファントムが通り過ぎるのを待って時間を無駄にしたくない時とかに、上手く使うと良いかも。
カギの落ちている部屋の手前にトラップがあるので、床のスイッチを踏んだままブーメランを投げてカギを取りました。
またコソコソッと移動して、次のフロアへ。
 
 
地下3階
フォースを3つ集めて、台座にセットしなければなりません。
左上の隅っこにあるのは、すぐに取れました。
フォースを持ってると動きが遅くなるので、ファントムに見つかりそうになったら、その場に放り出して聖域に逃げ込め!
どうにか運んで台座にセット。

右の方でもフォースを発見。
これを運ぶ途中で、何度も床のトゲトゲに引っ掛かってゲームオーバーしました。
トゲトゲは右の壁ぎわのちょっと高い位置にあるスイッチを入れると引っ込みます。
高い方のフロアに立ったまま、ブーメランでスイッチを操作します。
それに気付かずに、何度も引っ掛かって3回くらいゲームオーバーしたです。

最後の1個を取るためには、カギを入手しなくてはいけません。
カギはファントムが持ってます。
まず、左下の隅っこに行きレバーを引っ張る。
そうすると、右下の大きな部屋に入れるようになります。
その部屋の床スイッチを踏むと落とし穴が開くので、カギを持ってるファントムの動きを良く見てスイッチを踏み、ファントムを穴に落としちゃいます。
カギを拾ってドアを開き、フォースを入手。
先に、このカギ持ってるファントムを穴に落としてしまった方が、楽だったかもねー。

フォースを3つ揃えると、奥の扉が開いて次のフロアへ行けるようになりました。
 
 
地下4階
霧が無いので、のんびり探索できます。
でも、あんまりすること無いんだな。
でかい宝箱から、北西の海図を入手。
右の部屋にあるワープポイントから、神殿の外へ。
 
 
港へ戻って、ラインバックに話しかける。
ホコリだらけの地図は、フーッと吹いてキレイにする。

港の手前に居る人が、大砲がどうのこうの言ってたけど・・・
とりあえず、出航だ。
 
 
 
 大砲島に行く
 
 「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」プレイ日記の目次
 

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 プレイ日記一覧

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計の攻略日記の目次です。
いっぱいネタバレしていますので、まだクリアしていないところを読む時には、ネタバレ覚悟でお願いします。
 
 
 #1 メルカ島 海王の神殿

 #2 火の島 炎の神殿

 #3 メルカ島 再び海王の神殿

 #4 大砲島 〜 北西の海

 #5 モルデ島 〜 風の島

 #6 風の島 風の神殿

 #7 メルカ島 またまた海王の神殿

 #8 大砲島 〜 モルデ島

 #9 モルデ島 勇気の神殿

 #10 大海原の探索(ちょっと寄り道)

 #11 幽霊船
 
 #12 サウズ島
 
 #13 メルカ島 そろそろいい加減にしてほしい海王の神殿

 #14 ゴロン島 ゴロンの神殿 その1

 #15 ゴロン島 ゴロンの神殿 その2
 
 #16 大海原を迷走中

 #17 氷の島 氷の神殿 その1

 #18 氷の島 氷の神殿 その2

 #19 メルカ島 もうカンベンしてぇ〜な海王の神殿

 #20 死者の島

 #21 遺跡島

 #22 遺跡島 ムトーの神殿

 #23 大海原をとことん探索 その1
  物々交換イベント

 #24 大海原をとことん探索 その2

 #25 メルカ島 これで最後に違いない海王の神殿
 
 
 
[みなもと入手先リスト]
 それぞれ、一覧表になっています。
 別窓で開きます。
 
 力のみなもと

 勇気のみなもと

 知恵のみなもと

 
 
[クリア後感想]
 
 クリア後感想
 
 

ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 攻略日記#2

〜 火の島 〜

1回めの日記からだいぶ空きましたが続きです。
やっと海に出ました。
ペンで描いたとおりに船は進んで行く。すごい。

寄り道せずに、真っ直ぐに火の島へ。
島に上陸するには、ちゃんと「いかり」のマークの所に船を着けないとダメなのね。
 
 
上陸したけれど、誰もいなくて、なんだか様子が変。
東の方にトコトコと進んで行くと、シカバネ発見。
フォーチュンに仕えていた、占い師のカシヅクさんだそうです。

色々お話しを聞いたら、島をウロウロしてしょく台の場所をマップにメモ。
途中でモンスターと戦って死にそうになったりもしたけれど・・・

占い師の家の地下に下り、「お〜〜〜い!」と叫ぶと、フォーチュンが応えてくれました。
ここ、けっこう大きな声を出さないと反応してくれなくて、電車の中などでプレイしてたら、絶対無理。
しかも、大声を出さないことには先に進めない。
困るじゃんか。
携帯ゲーム機なんだから、もうちょっと考えてゲーム作ってくださいです。

何はともあれ、フォーチュンの指示に従い、右のマップを調べて3つの「しょく台」の位置をタッチ。
扉が開いて、フォーチュンが登場。
「何しに来たの?」と、問われ
「バカンス!」と、答えてみる。
すみません。冗談です。

幽霊船について、語っていただきました。
ついでに、占ってもらうと

炎の神殿で闇の力と立ち向かえ、と。

闇の力と聞いて逃げ出すラインバック。
いいよ、最初からアテにしてないから。

じゃ、炎の神殿に、行きますか。

火の山は噴火中で岩がガンガン降ってきますが、当たるようなことは、まず、無い・・・と、思います。

神殿の入り口は、両側のロウソクを本当にDS本体に向かって息を吹きかけて消します。
ほぇ〜っ、すごい。
(この時、リンクをちゃんとロウソクの前に立たせておかないとダメみたいっす)
 
 
では、扉も開いたことだし、炎の神殿に突撃〜〜〜っ!

1F
炎をよけて右下の部屋へ。
扉が閉まって閉じ込められましたが、モンスターを全滅させるとドアオープン。
宝箱のトラップも解けて、小さなカギを入手。

壁に書いてあるヒントを頼りに正しい道を通って、4つのスイッチのある部屋へ。
回転斬りをエイッと決めるとスイッチオン。
次のフロアに進めるようになりました。
 
 
2F
右側まん中へんにトラップ部屋。
モンスターを全滅させると空箱が出現し、ブーメランを入手。

さっそく、ブーメランが大活躍。
触るとビリビリするモンスターは、ブーメランを当てて気絶させてから斬ればビリビリしないのね。
そういえば、風のタクトにもそんなのが居たっけ。今、思い出した。

次の2つのしょく台は、左側のスイッチをブーメランでスイッチオン。
1Fに下ります。
 
 
1F
ブーメランを使って次々とスイッチを操作し、進んで行きます。
まっすぐ投げられないところは、壁を回り込むようにして投げれば良いのだな。

左下のトラップ部屋へ。
ガイコツ2体が居ます。
ブーメランを投げて炎を消してから、剣でやっつけます。
ブーメランは敵がある程度近づいた時に、まっすぐ投げるようにした方が当てやすいみたい。
 
 
2F
炎のバーがクルクル回っているところは、ジャンプして右の方に渡って行けます。
この右側の道が、なぜか見つからなくて、しばらくそのへんをウロウロ歩き回って死にそうになってました。

次のカギはネズミが持ってます。
片方の穴の前にリンクを立たせて、ネズミはブーメランで倒しました。

次のスイッチは、ブーメランを使って、まず赤いブロックを下げておきます。
モンスターが居るので、これもブーメランで倒す。
赤と青のブロックの間に立ち、ブーメランでスイッチを切り替えて青のブロックを下げると、先に進めます。
カギを使って3Fへ。
 
 
3F
扉の前のロウソクは、また吹き消す。
ブーメランで4つのスイッチをオン。小さなカギが出現。
カギもブーメランを投げて取ります。
(階段の手前の方に、仕掛けを解く手順のヒントがあります)

扉をあけると・・・うわぁ、なんか、ヤバそうな扉があるよぉ。

次のトラップルームでゲームオーバしてしまいました。
ブーメランが上手く当たらなくてモタモタしているうちに・・・

そのトラップルームを抜けると、こんどはガイコツ×2。
これを倒すと炎の壁が消えて奥に入れるように。

床のスイッチを踏むと左のロウソクに火がつくので、ブーメランを左から右回りに投げて着火。

スイッチで床を出現させて右側の部屋へ。
回転するバーを避けて奥の部屋へ行くと・・・
ボスカギが手に入ってしまった・・・

さっきのヤバそうな扉をボスカギでオープン。
初のボス戦です。

炎焔幻術師ブレイズ
3体に分裂していて、ダメージを与えられません。
そこで、ブーメランを使って合体させる。
どうもよく分からなかったのですが、何回か繰り返していると本体が姿を現し、剣での攻撃が効くようになりました。
本体が現れたら、剣を使ってゲシゲシ攻撃。
しばらくすると、また分裂してしまうので、またブーメランを上手く投げてクルッとひとまとめ。
また本体が現れたら剣で・・・
と、それを繰り返して倒しました。

周りのツボの中にハートが入っているので、危なくなったらそれを壊して回復するといいよ。
 
 
力の精霊リーフが解放されました。
でっかい宝箱からは、ハートの器が手に入ります。

青いワープポイントで脱出。

フォーチュンの家にご報告に戻ります。
闇の力に立ち向かうには、他に知恵と勇気の精霊の力が必要なんだそうです。
メルカ島の海の神殿に何か手がかりがありそうな気配が・・・
ということなので、メルカ島に戻ることに。

出発前に、フォーチュンが力のみなもとをくれました。
10個集めると精霊の力がアップ?
ってことは、精霊がなんか手助けしてくれるの?
なんだかよく分からないけど、たくさん集めた方が良いのは確かだね。

じゃ、メルカ島に戻りま〜す。
 
 
 
 メルカ島に戻る
 
 「ゼルダの伝説 夢幻の砂時計」プレイ日記の目次
 

さよなら絶望先生 第八話 感想

「私は宿命的に日陰者である」

初めて男子生徒にスポットライトが当たったーーー!
・・・けど、当たったのが、よりによって、いっとう影の薄い臼井影郎だったので、彼がフィーチャーされていたという実感はあまり無いのであった。
むしろ、智恵先生に全部持ってかれた気が・・・

今週の先生は、開始早々に絶望。
「すごいことが陰に隠れてしまう社会に絶望したーーー!」
・・・だそうです。
どうでも良いけど、長いよ、先生。
もうちょっと端的にお願いします。

確かに、単独で見ればすごいことなのに、他のすごいことに隠れてかすんでしまうってことは、よくあるよな。
それは納得。
だからといって、絶望するほどのことでも無いと思うが。

そんな感じで、陰に隠れてしまったすごいことや、影のすばらしさについて先生と女生徒たちが語り合っている炎天下。
実は臼井君もその場に居るんだが、誰にも認識されていないという・・・
影が薄いにも程がある。
っていうか、彼って、身の丈測定で先生に50円認定されてた生徒だよね???
先生、覚えてないんですか・・・
先生の記憶力にも問題がありそうな気がしなくもないぞ。

そんな臼井君を妖精だとのたまう可符香。
魂のステージが低いと妖精さんは見えないんだそうな。
どう頑張っても彼が妖精に見えないアタシの魂も、きっとステージが低いのだろう。良いけど別に。
 
 
そして新学期。
先生、いきなりの遅刻。
ロスタイムで夏休みはあと5日間・・・
(「実家案内」がロスタイムにカウントされていやがる)
しかし、智恵先生にしょっぴかれて来たのであった。
うわ~ん、化猫、モノノ怪って書いてあるーーーっ!(泣かなくても良かろう)

大人なんだから、そういうのやめて下さい」と千里に叱られた先生。
(育ちが良いから)非難されることに慣れていない先生はひどく傷ついたらしく、「もう死んじゃおっかなぁ・・・」とつぶやく。
すると、千里は

「どうぞ、止めませんから」

先生、冷や汗。
生徒たちも、先生の扱いに慣れて来たな。

動揺を隠し、弱い大人にならないために「非難訓練」の開始を宣言する先生。
非難されたストレスから起きる数々の悲惨な事例をあげるうちに、先生は「非難社会」に絶望。
2回絶望するのは初めてか?

でも、2回目の絶望は大したことなかった(いつも大したことないけどナ)ようで、あっさり立ち直って、謎の指導係のオジサンを交えて非難訓練スタート。
以下、罵詈雑言の嵐・・・

で、ここでも影の薄さを発揮する臼井君。
美人に非難された方が傷は浅いって・・・
そうなのか???
むしろ、強烈にヘコみそうな気もする・・・と、アタシは思ったんだが、ある種の人たちは逆に快感を得られるようだ。

ところで、最後のシャワールームのシーンは何ですか?
ぼーっと見てたら、いきなりあのシーンに切り替わったんで面食らいましたよ。
ヒッチコックの「サイコ」だってのは分かるんですがね。
(わざわざモノクロームにしちゃって・・・)
あれをあそこに持って来た意味が分からんのよ。
まぁ、意味も無く唐突に妙なカットが割り込んで来るのは、このアニメではよくあることだけど、そのわりには長々とやってたからね。
なんか意味あるのかなー?とか、思ってみたりなんかしてみたり。
なんだか、よく分からないけど、ま、いいや。

とりあえず、智恵先生は最強であった
っつーことで、幕。
 
 
 
 第九話へ
 
 アニメ「さよなら絶望先生」&「俗・さよなら絶望先生」の感想一覧
 

MYST

週末に「MYST」を買ってまいりました。
PSPに移植されたやつね。
前から気にはしていたんだけれど、なかなか店頭でお目にかからなくて、この週末にたまたま出先で見つけたもので、思わず買ってしまいました。

オリジナルが発売されたのは、もう10年以上前ですよね。
当時、自分はまだゲーム機を持っていなくて、たぶん、これが一番最初にプレイしたゲームらしいゲームだったと思います。

買ったばかりのMacで、どうせならグラフィックの奇麗なゲームをやりたいと思って、当時評判だったこのゲームをやってみたのでした。

今となっては、いきなりこんな難解なゲームに手を出すのもどうかと思うのですが。
よくクリアできたものです。

いわゆるアドベンチャーゲームという括りに当てはまるのでしょう。
あちこちに仕掛けられたギミックを動かしながら、謎を解いていくだけの、作りとしては単純なゲームなんですが・・・
とにかく、難解なのです。
いちおう、先に進むためのヒントは在るものの、そのヒントを見つけるのがひと苦労でね。

だぁれも居ない世界にぽーんと放り出され、何をしていいかも分からず、ひどく寂しい想いをしたものでした。

1回はクリアしているはずなのですが、当然の如く記憶はほぼ白紙。
かろうじて残っている記憶も、一部、他のゲームと混同していそうです。
(当時、似たようなゲームを何本かプレイしたからな)

とりあえず冒険を始めたものの、今のところ、ミスト島をウロツキ回りながら途方に暮れています。
この手のゲームは、あくせく進んでも面白くないので、のんびりやっていこうかと思ってます。
出来れば攻略サイトには頼らずに進めたいのだけど・・・それは無理かな。

PSPなのでグラフィックは問題無しなのですが、これまたPSPゆえにロードが長いのが難点。
時々「フリーズしてるんか?」と疑うほど、時間がかかることもあったり。
片手間にダラダラやってるだけなんで、まぁ、いいですヨ。

モノノ怪 第七話「のっぺらぼう 後編」 感想

うがぁ〜〜〜っ、難しい。
薬売りさんじゃぁないけれど、実に面倒くさいモノノ怪だ。
いつも難解で、感想まとめるのも一苦労の「モノノ怪」だけれど、いつにも増して手強い。
今回は、あらすじ吹っ飛ばして、いきなり感想にまいります。
 
 
結論から言ってしまうと、
お蝶は既にこの世の人ではない
とね、考えて・・・みたんですよ。(ちょっと、薬売りっぽく言ってみた)

お蝶の主人たち4人が生きているのかどうかは、この際、どうでも良い。
本当に一家を殺してしまったのかもしれないし、全ての殺戮がキツネ面の男が見せていた幻なのかもしれない。
もしも殺されているとしたら、下手人は誰なのか。
生身のお蝶自身なのか、モノノ怪となったお蝶なのか、そのお蝶が操るキツネ面の男なのか・・・
それも、どうでも良い。

恐らく、薬売りは、いつものようにモノノ怪の気配を察知した退魔の剣に導かれて、この屋敷にやって来たのでしょう。
いつもなら家人を問いつめて真実を聞き出すところだけど、今回は違った。
薬売りはお蝶1人を相手に、真実を探り出して、モノノ怪を祓う。
主人や姑たちは、繰り返される同じ会話や、過去の幻の中に現れるだけで、実際には姿を現さない。
だから、誰もいないんじゃないかなー?と、思っただけのハナシです。

母の願いを叶えたいというお蝶の情念が、モノノ怪となってこの場所に留まっていたのであって、現実のお蝶はとうの昔に死んでいるんじゃないだろうか。
主人や姑たちも居なくて、全てがモノノ怪の作り出した幻。
でないとしたら、「あの場所」で、お蝶と家人たちの時間が止まってしまっていると考えるしか無いと思う。
まぁ、それも有りだけど、ちょっと苦しいような。
 
 
では、お蝶が「もう戻りたくない」と言っていた「あの場所」とは
何度も繰り返された、主人や姑たちの会話。
とっくりの欠片を拾い集めながら、窓枠に切り取られた空を見上げ、ほっと息をつくお蝶。
そこに、キツネ面の男が現れて、お蝶に包丁を差し出す。
たぶん、あれが一家惨殺事件の起こった(もしくは、お蝶がキレた)直前。
あの場面のことを指しているのでしょう。

お蝶が「あの場所」を「牢獄だと思い込んだ」と、薬売りは言います。
「思い込んだ」っつーことは、本当は牢獄じゃないってこと。
実は、「あの場所」は、お蝶が現実から目を背けるために逃げ込んだ、堅固な城だった。
城を出れば、お蝶は現実を受け入れなければならない。
母の期待に応えられなかった自分を認めなければならない。
それだけでも、あの場所に留まる理由にはなるかもしれないけれど・・・
一家を惨殺していて、自分も死んでる・・・くらいのヘビーな現実があった方が、家人に虐げられ、その憂さを晴らすために殺戮を繰り返す、あんな酷い場所でも留まっていたいと思う理由としては、説得力がある気がするんだよね。
 
 
それに手を貸していたのがキツネ面の男。
彼はお蝶を失いたく無かったんだと思う。
お蝶が真実を受け入れ、「あの場所」から出てしまえば、自分は必要無くなってしまう。
彼が恋したお蝶も、消えてしまうかもしれない。
お蝶の方も、潜在的には「あの場所」が城であることを知っていた。(だからこそ、キツネ面の男を操ってあの場所に戻させていたわけだし)
だから、ただ窓から空を眺めながら、お蝶はあの台所に留まり、同じことを繰り返していた。
 
 
でも、薬売りが乱入したことで、流れが変わった。

薬売りは、お蝶に事実を見せつけていく。
母親の期待を一身に受け、厳しく躾けられて過ごした少女時代。
そして、母親の希望を叶えるため、好きでもない男の元に嫁ぐ娘時代。

実際に別人格になって勝手に遊んでいたというワケでは無さそうだから、お蝶の場合は、俗にいう多重人格とは違うような気がします。
あれは、お蝶に自分の本心を見せるための演出、かな。
お蝶は、自分がそんな欲求を持っていたことを認識していないから、自分から乖離していくもう1人の自分を見て驚いてる。
なんで認識していないかというと、お蝶は母親の意に添わない欲求を持つ自分の心を次々と封殺してきたから。
そして、殺して来たことも認識していないから。
そんな自分は居なかったことにしてしまっているんですね。

事実を見せつけられ、どんどん追いつめられていくお蝶が「かかさま、聞いて・・・」と訴え続ける場面は、切なく胸に迫るものあり、狂気じみて恐ろしくもあり・・・

で、
「ばっかみたい」
ここで、アタシはぞぞーっとしたワケなんですが(桑島さん、スゴいです)
次から次へと自分の本心を殺し続けたお蝶は、最終的に、母親の期待に応えようと必死になっている自分までも「ばっかみたい」と、殺してしまったんじゃないですかね。
それで完全に自分を見失って、モノノ怪化したんじゃないかとアタシは考えているんですが。
 
 
モノノ怪がキツネ面の男を操り、お蝶をこの屋敷に縛り付けた。
それが「真」
母親のゆがんだ愛情を受け止めようとして歪んでしまった心。
それが「理」
他人の欲望のために、己を忘れたモノノ怪。
それが「形」
薬売りがかざした鏡に映ったのは・・・お蝶自身でした。
 
 
真だの理だのを語っている時点で、既に紙吹雪が散ってるのがスゴく引っ掛かったんですけど。

今回も薬売りの変身シーンは無くて、お蝶がモノノ怪は自分自身だと気付いた直後に、白装束姿のお蝶の背後に、変身を遂げた薬売りが抜き放った退魔の剣を手に立っている場面に飛んでしまってます。
あの紙吹雪は、モノノ怪が滅せられた時に舞い散るのではなかったっけ?
キツネ面の男がモノノ怪ではないのなら、薬売りは斬る必要無いと思うんだけど。
お蝶が真実を受け入れて、操るのをやめてしまったから、キツネ面の男は自然に消滅してしまったのかな。
だから、紙吹雪が散ってるのか?
最後のひとひらをお蝶が手のひらに受け、「ありがとう・・・」と呟いているってことは、そうなのか?
そうかもしれん。いや、分からん。(どっちだヨ)
 
 
で、あのキツネ面の男。
あれの正体は、なんだ?っつー話しですが
元は、煙管に宿るあやかしだったんじゃないかと自分は考えました。
かまどや屏風に宿るあやかしが居るくらいだから、煙管に宿ってたって悪くはないでしょ。
その煙管に宿っていたあやかしと、普通に恋をしたい、誰かに愛されたいというお蝶の情念が結びついて生まれたのが、あのキツネ面の男。
だから、完全にお蝶の別人格というワケでもない。
お蝶に恋をしつつ、操られてもいて、半分はお蝶自身・・・という、ややこしい状況だったのでは。

元があやかしだったとしたら、お蝶との祝言の席に出てきたたくさんの面達は、キツネ面の男のあやかし仲間っつーことで辻褄が合うような気もするし。無理矢理だけど。

私だけの胸の内にあるもの。
同じ時を過ごそうと、同じ景色を見ようと、私とあなたの胸の内にあるのは決して同じではなく。
私だけの胸の内にあるあなた。あなたは、だぁれ?

冒頭の口上が、お蝶とキツネ面の男の関係を物語っていますよね。
彼はあくまでお蝶の心の中に棲む者。
だけど、独立した意思も持っていて、お蝶に恋し、彼女を守ろうとしていた。
他の欲求はお蝶に殺されてしまったけれど、「恋をしたい」という想いには応えてくれる者が在った。
だから、その想いだけは殺されずに、キツネ面の男としてお蝶の中に存在できたんじゃないかな、と思うのです。

キツネ面の男は実は薬売りで、一連の出来事は全て薬売りの打った大芝居だという見方も出来なくはないですが・・・

わざわざ顔を奪われてひっくり返ってみたり、お蝶に真実を見せまいと抵抗してみたり、そんな手の込んだことをする必要は無いと思う。
薬売りがモノノ怪に操られるってのも変な話しだし。
最後の薬売りの態度からして、薬売りがお蝶に惚れていたとはとうてい思えない。
全部が大ウソじゃぁ・・・それでは、お蝶さんが可哀想過ぎる。
本当にお蝶に恋したあやかしが居て、お蝶と一緒に消えてしまった、と、考える方が切ない悲恋物語になって素敵かなぁ・・・とか、思ったりなんかしてね。
その方が、お蝶の「ありがとう」も重みが増すってもんだ。

でも、この考え方だと、キツネ面の男もモノノ怪になっちゃうのよね。
それがネックなんだけれど、まぁ、良いじゃないですか。ロマンチックな方が。
 
 
今回の話し、いくらでも解釈のしようがあって、どれも間違いではないと思います。
モノノ怪の形と真と理。
それさえしっかり押さえておけば、細かい解釈は見る人の自由で良いんじゃないかと。

一家惨殺は(誰の仕業にせよ)本当に起こり、お蝶の心はモノノ怪となって妄想の中に閉じ込められ、現実のお蝶は心神喪失状態で牢に居て、処刑を待っている。
それもアリだと思います。

一家惨殺は妄想でしかなくて、佐々木家の人々はピンピンしてる。
モノノ怪が祓われたことで時間が動きだし、お蝶は自分らしい生き方を求めて、あの屋敷を出て行った・・・
それでも、ぜんぜん構わないと思います。
 
 
最後に、気になったこと、ひとつだけ。
お蝶の主人たちの顔を覆う布、これ、4枚組合わせたらWindowsのロゴですよね。
なんで?何故にWindows???
・・・あっ、そうか、「窓」つながり!
シャレのつもりかーーー!?

すいません、毎度毎度、締まらない締めで。
 
 
 アニメ「モノノ怪」関連記事一覧はこちらです
 
 
 

「狐笛のかなた」 上橋 菜穂子 著

[あらすじ]
主人公の少女・小夜は、里外れの森の中で祖母と2人で暮らしている。
みんなには内緒にしていたが、小夜は人の心が聞こえてしまう「聞き耳」という不思議な力を持っていた。
ある日、小夜は森の中で傷ついた子狐を助ける。
子狐を抱えて猟犬から逃げる小夜をかくまってくれたのが、小春丸と名乗る少年。
彼は、訳あって森の奥のお屋敷に閉じ込められるようにして暮らしていた。
その日から、大人たちの目を盗んで度々会うようになった小夜と小春丸だったが、それも長くは続かなかった。

それから、数年後。
祖母を亡くし、一人きりになってしまった小夜は、買い出しに出かけた市場で自分のことを知っている人物に出会う。
自分の生い立ちと、母から受け継いだ能力を知った小夜は、次第に大人たちの争いに巻き込まれていく。
そんな中、小夜は不思議な目をした少年と出会った・・・
 
 

***

物語の舞台は「和」の雰囲気を持つ架空の世界。
無理矢理に当てはめるとすれば、日本の戦国時代あたりが妥当だろうか。

領土を巡り、何代にも渡って争う2つの国がある。
領主たちはそれぞれ海を越えて渡って来たという呪者を使い、攻防を続けていた。
小夜たちの住む春名ノ国には、怨嗟と呪詛と血の臭いが充満する。
でも、物語全体を見通してみると、さほど暗さは感じない。
日だまりの匂い。土の匂い。
川のせせらぎや木々を揺らす風の音。
都会育ちの現代人のアタシにも、何故か懐かしいと思わせてしまう風景が浮かび上がる。
そして、そんな世界を涼やかに駆け抜けていった小夜と野火の姿が、清々しい印象を残してくれた。
 
 
人とは違う能力を持ち、人里離れて暮らす孤独な少女・小夜。
過酷な生い立ちを持つ彼女は、それを不幸と嘆くことも無く、ひっそりと慎ましく生きていくことを望んでいる。
逃げようと思えば逃げられたものを、後に残る者たちのことを想い、危険と知りながら敵に立ち向かう道を選ぶ。
優しく、強く、濁りの無い心を持った少女である。
 
 
そんな小夜を、ずっと陰で見守って来た野火。
野火は、カミガミの住まう世とこの世との境「あわい」で生まれた霊狐で、呪者の術によって使い魔にされていた。
小夜に命を助けられ、その温かい心に触れた野火は、主に命じられるがまま生き物の命を奪うたび、心に痛みを覚えるようになっていた。
さらに、長いこと人の形を取って来たことが拍車をかけ、より人に近い心を持つ、霊狐とも人ともつかない曖昧な存在になっていた。

小夜の身に危険が迫った時、野火は壮絶な決意をする。
一切の迷いも無しに。
主である呪者の命令に背けば、命を失うというのに。
命を主の手に握られ、主に従って働くしか無い野火の苦しみと、その中で守るべき者を得た彼の喜びは、切なく胸に突き刺さる。
 
 
とにかく、この小夜と野火が良い。
ただ彼らがそこに居るだけで、大人になってしまったアタシなどは、胸の奥が揺さぶられるような気がする。
大人になると、なんと色々なものが見えなくなってしまうのだろう。
大朗や春望が良い例だ。
過去の亡霊に取り憑かれて身動き取れなくなっている大人たちと、自分の想いとまっすぐに向き合う若い2人。
小夜と野火だけでなく、大朗や春望らの抱える事情や心情もきちんと描くことで、片手落ちにならず、大人が読んでも十分に感動できる深みのある物語になっている。
主要なキャラだけでなく、端役のキャラまで実に魅力に溢れていた。
特に、野火の仲間の霊狐・玉緒や、野火の友人で天狗見習いの木縄坊などは、それぞれを主役にして物語が1本書けてしまいそうなほど。

そして、忘れてはいけないもう1人。
大人の事情によって、素性を隠し、人里離れた森の中の屋敷に幽閉されるようにして少年時代を過ごして来た小春丸。
彼は敵方の呪者に呪いを掛けられてしまうけれど、それ以上に深い呪いが彼の心には巣食っていた。
大人たちの争いの、一番の被害者だったのかもしれない。
物語の最後で、小夜と野火の姿を見た彼は、いったい何を想っていたのだろう・・・
 
 
いちおう、「児童文学」に分類される作品らしい。
そのため、固有名詞が若干覚えづらいものの、文章はとても読みやすく、物語の作りもさほど複雑なものではない。
でも、そこに込められた想いは深く、「子供には分からないんじゃないか?」と疑われる心の機微もそこかしこに見える。
子供が読んでも面白いだろうが、大人が読むと別の捉え方が出来て面白さ倍増。
実際、アタシは一気に物語に引き込まれ、続きが気になって仕方がなくて、猛烈な勢いで読み上げてしまった。
良い物語は、大人も子供も関係ないのだ。
 
難しいことは考えなくていいのかもしれない。
子供たちは小夜と野火の冒険に心を踊らせ、淡い恋物語に胸ときめかせて読めばいい。
そして、大人は・・・
醜い争いを続ける大人の愚かさを見て我が身を振り返り、澄んだ目をした小夜と野火のまっすぐな心に触れて、無くしてしまったものを思い起こし、こっそりと目頭を拭えばいい。

心の奥底に埋もれてしまった感情と、身体の奥深くに眠っている記憶を呼び覚ましてくれる。
そんな物語だった。
 
 
 
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さよなら絶望先生 第七話 感想

「仮名の告白」
「ある朝、グレゴール・ザムザが目を覚ますと神輿を担いでいた」
の、2本立てだと思う。
あぁ、毎回、サブタイトルがどれだか分からねー。

前半は藤吉晴美、後半は日塔奈美をフィーチャー・・・したんだと思う、たぶん。
時節がら、舞台はコミケと夏祭り。

先生と藤吉さんの「同人誌」における勘違い大会は楽しかった。
アララギ派って・・・先生、大丈夫???
そのままコミケに出店して、先生(と、まとい)はコスプレ扱いされてるし。
なんで可符香や千里がコミケに来てるのかが最大の謎だろう。コイツら、ホントに、どこにでも顔を出すな。
千里が藤吉さんの作品にダメ出ししたり、先生が禁断の5コマ目について熱く語ったり・・・と、色々ありましたが、そこそこ笑えました。

後半は夏祭り会場でひたすら神輿担ぎ。
今まさに旬のネタから、そうでもないネタまで、色々担がれてましたね。
耳が痛い人も居たでしょう。
「普通」な日塔奈美が担がれていたんだけれど、あまりに「普通」過ぎてフィーチャーされていたんだか、なんなんだかよく分からない・・・
ついでに担がれていた霧ちゃんや、「あたしも担いで欲しい」と、つぶやく、色っぽい智恵先生の方が印象に残ってますよ。
 
 
今回は感想はあっさり目です。
なんとなく・・・
つまらなくはないんだけれど、最初に見た時のようなインパクトは受けないんですよー。
だから、あんまり書く気も起きない。
絶望先生ワールドに慣れて来ちゃったのかなぁ?
自分的にはパロとかエロとかはどうでも良くて、初回の冒頭で桜の木にいきなりぶら下がってた・・・ああいうブラックさを求めてるんだけど、違うのかなぁ?
 
 
 
 第八話へ 
 
 アニメ「さよなら絶望先生」&「俗・さよなら絶望先生」の感想一覧
 

地球へ・・・ 第20話「決戦前夜」

ぽかーんと口を開けて見てました。
開いた口がふさがらないっていうか、

いや、むしろ、大笑いと言うべきか。

このアニメを作ってる人たちが、何をしたくてこれを作ってるのか、さっぱり分からん。
何度も書いてるけど、100%原作をなぞっただけのものを作れとは言いません。
でも、どうせ作るのなら、独立した1本の作品として通用する、しっかりしたものを作って下さいよ。
もう、グダグダだもんよ・・・
 
 
主人公のはずのジョミーは、ほとんど蚊帳の外状態で、彼が何を考えているんだか少しも伝わって来ません。
彼が一般市民を犠牲にしてでも、断固として地球へ向かおうとするのは何故なのか、ぜんぜん分からん。
下手すりゃ、ナスカの報復してるだけかと思っちゃいますよ。
 
 
キースが守ろうとしているSD体制も、その中味がちっとも分からない。

なんで登場させたんだか知らないけど、レティシアね。
養父はSD体制に疑問を持っていることを口にする。
さらに、レティシアがミュウであることが発覚し、連行されそうになる彼女を養父母は守ろうとする。
なんなんだよ、いったい。
そんなことが出来るんだったら、SD体制なんて、あっても無くてもどっちでもいいじゃん。
だいたい、母親がジョミーのことを覚えていた時点で、私はひっくり返るほど驚いたよ。
あの後、あの3人はどうなったんでしょうね?

ぶち壊しキャラのスウェナが一枚噛んでるレジスタンス運動らしきものも、そんな組織があるってことは、それだけミュウ因子を持ったものがボロボロと成人検査をすり抜けているということになってしまう。
だったら、わざわざブルーが助けに来てくれて、やっとのことで逃げ出すことが出来たジョミーの成人検査はなんだったのーーーっ???
仮に、レジスタンスがミュウ因子を持っていない人たちだとしても、そんな大目こぼしがあるSD体制は、最終的にミュウの敵とするにはあまりにもユル過ぎる。
ミュウがそんなに必死になって倒さなくたって、勝手に崩れるんじゃない?

だいたい、SD体制より母の愛の方が強し!って言っちゃったもんね、さっき。

シナリオ書いてる人は、たぶん、あそこが親子の愛情の深さを物語る泣きポイントだとでも思ってノリノリで書いたんでしょうね。

でも、その後でキースが言ってる「SD体制に依存した人類は、それ無しでは生きていけなくなってしまった」というセリフと、矛盾しているんですけどーーーっ!

SD体制に依存してるの、アンタだけじゃないの、キース?

って感じですよ、このアニメ見てると。

アニメでは「崩れかけのSD体制を、一部のエリート集団が守ろうとしている」という図式になってしまっているのね。
すくなくとも、自分にはそうとしか理解できません。

肝心の「SD体制」が人類に何をもたらしているのかは、中途半端なままで実体が分からない。

スウェナはマザーの仕込みだったから、記憶処理が甘かったり、自由に行動出来過ぎだったりしたのだということは納得できますが、ジョミーの両親はどうなの?あの人たちもマザーの仕組んだ罠?だから、ジョミーの記憶を消されていなかったり、体制批判を口にしたりできるの?

どこかで、SD体制で管理されている人間たちの姿をちゃんと描いておかないと、どうしてジョミーがそれを破壊したいと思っているのか本当の意味は伝わりません。
今の描き方だと、SD体制の問題点はミュウに対する迫害だけみたいに受け取られかねませんよ。
 
 
マツカのキースへの忠誠も、どうしてそう思えるのかが描かれていない。
セルジュに向かって「キースはキミが思っているような人ではない」と言ってますが、じゃぁ、マツカはキースをどんな人だと思ってるのか?ってのが、分からない。

マツカが「この人の側に付いていてあげなければ!」という強い想い抱く根拠となるようなエピソードって、アニメにあったっけ?
たった一言のセリフで、マツカのキースへの想いを表現しようとしたって、それは無理と言うもの。
 
 
なんだか、原作から適当なエピソードをピックアップして、そこに適当なオリジナルエピソードをぶち込んで、適当に繋いで来ただけ・・・
って、そんな印象です。
そのツケが今になって回って来て、あっちこっちで矛盾が生じたり、肝心なところが抜けてたりして、もうグチャグチャ。
いったい、この物語の着地点はどこになるんでしょう?
全く予測不可能で、別の意味で興味深いです。

原作を知らない人たちは、このアニメをどう見ているんでしょう?
それも、興味深いです。
面白いかな、これ???
 
 
 第21話へ
 
 アニメ「地球へ・・・」の感想一覧
 

モノノ怪 第六話「のっぺらぼう 前編」 感想

[あらすじ]
自らの夫とその家族を惨殺した咎で死罪を言い渡された女・お蝶。
薬売りはその事件にモノノ怪が絡んでいるとにらみ、お蝶のつながれている牢に姿を現し、お蝶から事情を聞き出そうと試みる。
すると、そこに面をかぶった姿のモノノ怪が現れ、お蝶を連れ出してしまう。

そのモノノ怪は、お蝶を牢から救い出すために生まれたのだと言い、お蝶に「一緒になってくれ」と申し入れる。
お蝶はこれを受け入れ、2人は祝言の席へ。
ところが、その宴の途中で、場面はお蝶が佐々木家に嫁いだ日に変わってしまう。
顔を奪われ、いったんは倒れた薬売りが再び現れ、モノノ怪の芝居を打ち砕いたのだった。

お蝶の戻りたくない「あの場所」とは・・・
そして、面で顔を隠すモノノ怪の、真の狙いとは・・・
 
 

***

薬売りさん、壊れました???
序盤で、いきなりボケてましたが・・・
イワシの頭をメザシの頭と言ってみたり
(「鰯の頭も信心から」のことを言ってるんだと思いますよ、念のため)
味噌で煮ようが塩で焼こうがサバはサバ・・・って
確かにサバですが、意味分かりませんよ。
だいたい、どこをどう辿っていけば「女1人の手でやったこととは思えない」につながるんです?
サバが。

でも、こういうボケは好きです。
あからさまにコミカルなのよりも、シレッとした顔で変なこと口走って妙な笑いを取る方が。
「海坊主」はドタバタしすぎで、ちょっと興ざめデシタ。
加世ちゃん、悪くないんだけどねー。
「化猫」では、ほど良いスパイスになっていたのに、「海坊主」では少々でしゃばり過ぎちゃった感が。

おっと、「のっぺらぼう」の感想でした。
とにかく、前半の薬売りとお蝶の会話は、とっても良かったです。
お蝶に殺害方法を尋ねているところとかね。
薬売りの抑揚の無い口調で畳み掛けるように語りかけ、ことごとく外す。
でも、表情変わらず・・・みたいな。
薬売りさん、怪しさ絶好調。

まぁ、たぶん、ボケたフリして、色々探り出そうとしてたのでしょうが。
退魔の剣も、最初からカタカタ騒ぎっぱなしだったし。

そう、今回は、いつもはなかなか姿を現さないモノノ怪が、いきなり向こうから登場。
薬売りに向かって「怪しいヤツ!」とキッパリ言い切る、積極派。(キミもあからさまに怪しいがね)

「モノノ怪の形、見えたり!」と、格好良く剣をかざす薬売りだけど・・・
退魔の剣は口をカクカクいわせるばかりで、カキーンと鳴らない。
ぽかんと口を開けた退魔の剣は、心無しか恥ずかしそうだ。
とにかく、これはモノノ怪の「形」では無かったのね。
  
  
モノノ怪は「お蝶を牢獄から救い出すために生まれた」と、自分で言ってます。
「牢獄」とは、夫とその家族に虐げられた生活のことを言ってるんですかね?
それとも、お蝶の幼少時代から始まっているのか?(かなり、母親からプレッシャーかけられて育ったみたいですから)
今のところ、まだ分かりません。

この牢が、現実のものではないのは、途中で分かりました。
不審人物と思われる可能性は無きにしも非ずだが、薬売りが本当に詐欺罪(?)でしょっぴかれるとは思えない。
だいたい、小道具、全部(含む退魔の剣)牢に持ち込み可だなんて、あり得ないし。
考え方次第で「城」にも「牢」にもなる、なんて、薬売りは言っていたし。
 
 
とにかく、お蝶さんが怖いですね。
無表情で、まるで人間味が無い。
モノノ怪の方が、感情豊かで、よっぽど人間らしく見えてしまう。

それに、お蝶は溜め込みやすい性格のようです。
「心に澱のように溜まっていく毒を吐き出して欲しかった」と、モノノ怪が言ってますので、お蝶の鬱憤のはけ口としてこのモノノ怪が生まれたのは間違い無さそう。

台所でお蝶に菜切り包丁を手渡しているモノノ怪・・・
佐々木一家惨殺の下手人はこのモノノ怪なのか、それとも手を貸しただけなのか。
そもそも、殺害自体が妄想なのか。
それも、まだ分からん。
 
 
「あの場所」に戻りたくないと言うお蝶さんに、モノノ怪はプロポーズ。
お蝶が承諾すると、モノノ怪は小躍りして喜び、さっそく祝言。
宴もたけなわ、お蝶を見守っていたという面たちも姿を現し、みんなで祝福しているところで、舞台は回る。

祝言は祝言でも、お蝶が佐々木家に嫁ぐ日に場面チェンジ。
間に挟み込まれる、お蝶とその母の会話・・・
「それを見せてはいけない!」と狼狽えるモノノ怪。
と、そこに割り込んで来たのが薬売り。

顔がへのへのもへじだ。
まぁ、せっかくのオトコマエが台無し。

「面と書いてオモテと読む。しょせん人の顔など表に現れている形に過ぎない。これが自分の顔と認めれば容易く自分の顔となる」
ってことで、顔を取り戻す薬売り。

あぁ、そうか、さっきのサバはここにつながってたのね。
表面をいくら取り替えても、物の本質(この物語で言うところの「形」)は変わらないってことだ。

己が定まっていれば、「顔」を取り戻すのは容易い。
コロコロと面を変えるモノノ怪は、つまり、己が定まっていない、と。

フフン、わざわざここに来て顔を取り戻すところを見せたのも、それをモノノ怪に思い知らせるためだな?
 
 
せっかく掴みかけた幸せが崩れて行く・・・と、お蝶は嘆くけれど、全てはモノノ怪の仕組んだまやかしだ、と、薬売り。

欺くからには、隠さねばならなぬ真実がある。
モノノ怪の顔から、するりと面が外れ・・・

「オモテを忘れたモノノ怪。お前の形を現せ」
ってことで、次週に続く・・・
 
 
そこで切るかぁーーー!
今回は、大量のヒントをバラまいただけ・・・という印象で、まだ何とも言えません。
残り一話で、どうやってまとめるのか見ものです。

なんとなく、諸悪の根源はお蝶さんの母君かな、という気はします。

ここで展開されている出来事全てが現実のものではなく、お蝶さんの心の中、かな?・・・とか。

目の前の現実を認めたくないあまりに、心だけが過去のある時に戻ってしまい無限ループに陥っている・・・って、なんか、そんな話しをどこかで見たような見なかったような。

「あの場所」が、どこを指しているのかも、お蝶さんを見守っていたという、たくさんの面の正体もまだ分かりません。
モノノ怪の真の狙いも分かりません。
「お蝶さんと一緒になる」というのがモノノ怪の狙いのようですが、「一緒になる=夫婦になる」という意味ではないような。

仮面→ペルソナ→personal→人格
ってことで、そのあたりがカギかな、たぶん。
 
 
 
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 アニメ「モノノ怪」関連記事一覧はこちらです
 
 
 
 

櫻井祭り

あまりの暑さにゲームする気さえ失せて、ここ数日、だれーっとアニメ見て過ごしてました。
エアコン効いててもさ、一歩部屋を出ると、とんでもないんだもの・・・やる気も失せるよ。

で、何を見てたかっていうと、
「BLACK BLOOD BROTHERS」と「化猫」

そうです、どっちも主人公の声は櫻井孝宏さんです。
あとは、「アドヴェントチルドレン」でも見れば、自分的には完璧です。

というわけで、個人的に櫻井祭りでした。
この声、クセになるな・・・
薬売りの声は少し低めですが、ジローさんとクラウドの声はわり近いトーンで、しかも大きな声出すとほとんど一緒。
ジローさんが「カーサーーーっ!」って叫ぶところを「セフィロスーーーっ!」って置き換えても違和感無いかもしれない。
 
 
BBBは、前から原作を読んでから見たらどうかな?と思っていたんですが、なかなか見れなくって。
で、やっぱり原作知ってから見ると、面白かったです。

うぉぉぉ、ジローさんが動いてるぅぅぅ!

って、それだけで、既に至福の時です。

内容知らないで見ていた時は、完全に置いてきぼり状態でした。
それで原作読んだらよく分かるのって、アニメ単体としてはどうなのよ?って感じですが、4巻までの内容をあの話数にまとめるのは、どう考えても強引ですよね、やっぱり。
4巻目なんて、毎回、冒頭で断片的に語られるだけで、かえって混乱させられる始末だったし。

脳内がジローさんで満タンになってしまったので、この勢いのあるうちに原作の続きを読もうっと。
 
 
「化猫」の方は、通常音声とコメンタリー音声の両方でじっくりと。

改めて見直すと、やっぱり「化猫」の段階では、まだ実験的な感じがして、「モノノ怪」になってようやく表現がこなれて来ているのかな・・・という印象です。

でも、脚本は「化猫」の方が良いと思う。
説明的なセリフは一切無いけど、かといって意味不明になることも無し。
逆に説明的なセリフの多かった「海坊主」は、いまひとつだったな。
セリフ多いくせに、イマイチ分かりづらいし。
オチも、あんまり納得いかなかったし。

なんだよ、坊主丸儲け(ちょっと違う)かよ?って、感じでね。

だってさぁ・・・
妹は何も知らずに馬鹿な兄貴を信じて犠牲になり、坊主の勝手な思い込みでモノノ怪を生んで、海を荒らしてさんざん人に迷惑をかけて、で、けっきょく自分はキレイになっちゃいましたー!
だよ?
酷くない?

薬売りのキャラがブレるのも、そろそろどうにかして欲しいなぁ。
徹底してクールに行くのか、意外と茶目っ気もあるお兄さん風で行くのか。
「座敷童子」の薬売りが突出してクールなのかもしれんが。
 
 
そういえば、お絵描きBBSに久々に行ってみたら、「版権お題」の次の次のお題に「モノノ怪」が上がってた。
次の次ってことは・・・25日スタート、かな?
キレイな薬売りさんで溢れかえるんだろうなぁ。
楽しみだ。

FFT獅子戦争 攻略日記 #37

Chapter4 愛にすべてを その13

レベル1からのスタートだったクラウドも、だいぶ追いついてきました。

レベルの低いクラウドが倒されないよう、あらかじめ敵はカエルかチキンにしてあげるという、とっても親切で面倒見の良い先輩たち。
エルメスの靴を履いて、さらにヘイスト掛けてもらって、せっせとカエルとチキンを攻撃するクラウド。
その周囲を、JP獲得移動を付けた先輩たちがウロウロと歩き回る。
フリーバトルは、ここのところ、ずっとそんな感じです。
おかげで、1バトル終えるのに時間かかってしょうがない。

「クラウド 育成」ってキーワードで検索してウチに来る方が、けっこういらっしゃるのですよねぇ。
確かに、あの時点でレベル1で入って来られても困りますもんね。
でも、上に書いたような方法で、極力クラウドに行動させるようにしてあげれば、すぐに追いつきます。
クラウドは、最初から黒魔法や召喚を覚えているので、魔道師系として育てるのも良いかもしれません。
あと、クラウドの固定ジョブ「ソルジャー」は何故か女性専用装備のリボンを装備できるので、ステータス異常にも強いです。
 
 
儲け話も地道に消化してるんですが、なにしろ数が多くて、まだまだ制覇には時間がかかりそう。(それまでに、みんな限界までレベル上がっちゃいそうだよ)
やっと空想科学小説ウィユヴェールを見つけてきました。
見つけて来たけど・・・そんなので遊んでるヒマ、あるだろうか???
 
 
儲け話を消化中、ドーターに入ろうとするとバトル発生!
もぉ、ビックリさせないでくれよぉ。
PSP版追加イベントです。
メリアドールを仲間に入れていると発生すると思われます。

ドーターでラムザはクレティアンと遭遇。
大ピンチのところにメリアドールが駆けつけ、助けてくれます。
で、そのままバトルに突入。
こちらの出撃メンバーはラムザを含めて4名。メリアドールは強制参戦してきます。

敵は魔道師系ばかりで大した攻撃はしてきませんが、さすがにクレティアンがとんでもなかった・・・

メリアドールが倒されるとゲームオーバーなので、注意。
(メリアドールは装備ひっぺがしたままでバトルに入ってしまったので、クレティアンに集中攻撃されてあっという間に散ってしまいました)
クリスタル継承や装備品を盗むなどしたい場合は、メリアドールを白魔にでもしておくと良いかもしれません。
ちなみに、クレティアンがドラゴンロッド持ってました。
 
 
 
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「FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争」プレイ日記の目次
 

地球へ・・・第19話「それぞれの場所」

回を重ねるごとに加速度的につまらなくなって行ってるような気がする今日この頃、最終回が激しく不安だ。
始まった当初は、そんなこと無かったのにねぇ。
どのあたりから、違和感が強くなったんだろう?
ナスカに降りたあたりかな・・・

前回、私が激しく毒吐いていたスウェナの件ですが。
スウェナって、グランドマザーの仕込みだったんですね。
だから好き勝手なことしてても許されてて、記憶操作も甘かったんだ。
スウェナだけでなく、サムもシロエも、キースを立派に育て上げるためにグランドマザーが配置した駒に過ぎなかった、と。
今回キースが教育ステーションに行ったのも、グランドマザーの指示だったみたいだしねぇ。

おまけに、キースってば「シロエ、さらばだ!」とか言って、本、捨てて来てるしナ。
シロエやサムが大事にしていた「母の記憶」を、自分がまったく持ってないことで、原作のキースは絶対に何かを感じていたはずなんだけど・・・
それが、その後のキースに大きな影響をもたらしてるはずなんだけど・・・
アニメのキースは、そんなことまるっきりスルーしてるみたいだし。

うん、キースは、もう、完璧に原作のキースとは別人だわ。
そういうことにしておかないと、無理。

どうも、このアニメの話しの持って行き方からすると、
 ミュウ(人間) VS SD体制
ではなくて
 ミュウ   VS キース&グランドマザー
と、解釈する方が正しいようです。
とにかく、グランマはキースを対ミュウ最強兵器として育て上げたかったみたいですね。
人間の頂点に立つ者・・・というよりは。

だとすると、SD体制の締め付けがユルユルでも、大した問題じゃない。
テラズナンバ-5が簡単にぶっ壊れちゃっても、大した問題じゃない。
そして、テラズナンバ-5がぶっ壊されたというのに街に混乱が起こってないのも、大した問題じゃない。

アタラクシア陥落は、人間がSD体制に疑問を感じることになる、すごく重要なポイントだったのに、えらく簡単に片付けられてしまったよ。

はははははは・・・・(半ばヤケクソ、笑うしか無い) 
 
  
ヤケクソついでに、また、毒吐いちゃお。

スウェナがジョミーを育ての親に会わせてあげるんだけど、それって、余計なお世話じゃないの?
自分の親がさ、他の子供を育てて幸せそうにしてるの見て、嬉しいかな???
泣く泣く引き離されて、再会したところで自分は声を掛けることさえ出来ないのに。
どうせ、両親はジョミーの記憶なんて消されてるんでしょう?
遠くから姿を見るだけでも良いのかなぁ?
ジョミーはスウェナにお礼言ってたけど・・・
そういう想いって、すごく複雑で、他人にちょっかい出して欲しくないデリケートな部分じゃないのかなぁ。

いや、正直、自分は「なに無神経なことしてんのよ、このバカ女!」って即座に思ったんでね。
あぁ、どうやら、私はスウェナが嫌いみたいですよ。
 
 
このへんも、SD体制の描き方を中途半端にするのに一役買ってます。
ジョミーが、どうして自然出産にこだわったかっていうと、SD体制下ではそれが認められていないからなんですよねぇ。

親は、ただ、一時的に預かって育てるだけ。
そこに親子としての愛情があるのかどうか、ママに本当に愛されていたのか、ジョミーはすごく不安に思っていたのですよ。

もしもその不安が、この中途半端な再会で解消されたのなら(ジョミーは「アタラクシアでの日々は本物だった」と言っているから、たぶん解消されたんだろう)、それを意図したかどうかは分からないけれど結果としてそうなるように仕組んでくれたスウェナに対して「ありがとう」と言うのも、まぁ、納得は行きます。

ただ、それによって、「SD体制下の親子関係でも、ちゃんと親子としての情がある」ということになってしまって、だったら、それはそれでも良いんじゃないの?ってハナシになってしまうんでないか?
それじゃぁ、ぶっ壊す意味が半減するじゃん。

それとも、育ての親の姿を見て、やっぱ、これじゃいかん!SD体制はぶっ壊さなきゃ!と決意を新たに出来たから「ありがとう」なの?
でも、それだったら、「本物だった」発言はおかしいよねぇ。
 
 
唯一、今回のシナリオで「おぉ!」と思ったのは

ジョミーがトオニィに向かって「僕らも人間だ」って言ったところ。
これはジョミーだからこそ言える、この物語に於いて絶対にはずすことの出来ない大事なセリフですよね。
ミュウも人間。
それをちゃんと言っておかないと、後で大変なことになる・・・
 
 
ふと気付けば、残りあとわずか。
このままジョミーVSキースという図式のまま突っ走るのか、それともどこかでキースが反旗を翻すのか。
寝返るだけの下地が今のキースにあるとは思えませんがね。
とにかく、アニメ版キースからは、まったく感情が伝わってきませんので予断は許しませんが。
あくまでそういうキャラとして描いているのだったら大成功ですけど、感情がチラチラ見え隠れする原作版のキースを知っている身としては寂しい。
あぁ、どうやら、私は原作のキースがすごく好きみたいです。
昔読んだ時はブルーしか目に入ってなくて、キースなんてむしろ嫌いだったのに、歳を重ねると物の見方が変わって来るんですねー。
 
 

 第20話へ 
 
 アニメ「地球へ・・・」の感想一覧
 

さよなら絶望先生 第六話 感想

「見合う前に跳べ」

わざわざ「失踪します」と前置きして失踪する糸色先生。
この人は、きっと寂しがり屋なのだ。
心の奥底では探して欲しいと思っているから、わざわざそんなことを言うのだ。

っていうか、先生、また授業放棄ですか・・・
 
 
一方、可符香は夏風邪(夏風邪は・・・以下略)で病院へ。
やたらと患者の少ないその病院にいたのは、糸色先生に瓜二つの医者。
なんと望の兄で、その名も糸色   命!
医者としては最悪の名前を持つ兄であった。

その命先生から、望先生が見合いのために帰郷したことを聞かされ、興味津々の可符香と、自分との関係をキッチリさせたい千里は現地へ。
千里がそこまで先生に執着しているとは、正直意外だったな。
いや、「先生」に執着しているのではなく、「先生との関係」をキッチリさせないと気が済まないだけなのだった。
その割には、かなり長いことうやむやになっていたため、婚姻届けを手に先生に迫ったことなどスッカリ忘れていたよ。
 
 
最初から同行しているまといはともかく、他のレギュラーメンバーもそれぞれの成り行きで何故か先生の郷里にたどり着いてしまう。

そこで彼女たちを待ちうけていたのは、チャラチャラした服装(いや、全然、似合ってないし)で散歩する先生と、執事のセバスチャン時田。

時田に案内されて、生徒たちは先生の御実家へ。
望ぼっちゃんは、これから「見合いの儀」に臨むんだそうな。
その「見合いの儀」というのは、付近一帯の住民がこぞって参加するもので、目が合った者同士が即座に結婚・・・という、無茶苦茶なしきたりであった。
生徒たちも着物に着替えさせられ強制参加。
一部、かなり乗り気なヤツも混じっているが。
これを好機と先生にへばり付くまといと、今こそキッチリさせようと先生に迫る千里が火花を散らすも、望ぼっちゃんはこれをかわして逃走。

望ぼっちゃんは、これまでも幾度かこの「見合いの儀」に参加しているが、決して誰とも視線を交わそうとはせず、ピンチ(?)を乗り切っていたのだと言う。
業を煮やした時田は、あの手この手で望ぼっちゃんを追いつめるが、もはや見合いではなくイヤガラセの域に到達。

そして、逃走を続ける先生が抜け道で出会ってしまったものは・・・
この屋敷に棲みついていた目玉だらけのモノノケ。
目を合わせない達人の先生も、さすがに分が悪い。
思わず目を合わせてしまい、先生、気絶。

相手が人外の者ではどうしようもなく、結婚は不成立に終わったけれど、先生の心にはまた1つ大きな傷が増えてしまったのであった。

最近、千里ちゃんが大活躍だねぇ。
前回は身の丈取締役として圧政を敷き、今度は第三の目を開いちゃったりして、どんどんバケモノじみていく。
委員長キャラじゃなかったのか???
 
 
黒板ネタが無い代わりなのかどうかは知らんが、合間、合間に昔の映画のチラシみたいな映像が大量に挟み込まれていたけど・・・あまりに大量過ぎて、とてもじゃないけど追いきれませんデシタ。

本編ネタは、今回は普通。
あんまり毒が無くてアッサリめでした。
せめて、先生の「絶望したーーーっ!」は、毎回叫んで欲しいんだけどなぁ。
 
 
 第七話へ
 
 アニメ「さよなら絶望先生」&「俗・さよなら絶望先生」の感想一覧
 

「BLACK BLOOD BROTHERS4 倫敦舞曲」  あざの 耕平 著

世間ではとっくに7巻が発売されているというのに、自分はまだこんな所でウロウロしてます。

当シリーズ長編4冊めとなる「倫敦舞曲」は、いわゆる過去話。
転化する前の「望月次郎さん」のおハナシ。
 
 
時は1895年、冬。所は大英帝国の首都・ロンドン。
留学中の大日本帝国海軍少尉・望月次郎と、その先輩・秋山真之少尉は、巷を騒がせる連続殺人事件の捜査に関わることになる。
その事件は、かつてロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」の模倣犯で、しかも吸血鬼?と噂されていた。
事件の陰に潜む闇の世界の住人たち。
偶然、彼らと関わることとなり、次第に深入りして行く次郎。
彼は自らの剣を捧げる人と、出会ってしまったのだった。

 
 
読んでみて納得。
ジローさんの、あの「どこか間の抜けた感じ」は天性のものでしたか。
持って生まれた性質に、人里離れた山奥で、変わり者の祖父に育てられたという環境が拍車をかけて、浮世離れしたジローさんのキャラは確立された模様です。

言葉尻は馬鹿っ丁寧なくせに、どこか小馬鹿にしたようなセリフを吐いて人をけむに巻く。
優しくて、誠実で、意地っ張りで、思い込んだら猪突猛進。
心身共に鍛えられているし頼りがいは無いわけじゃないんだけど、なぁんか間が抜けていて、いまいち頼り切れない・・・
そんなジローさん像は、転化前に既に完成されておりました。

べつに、吸血気になったから、あんなキャラに変わったわけではなく、その後の100年で変わったわけでもなく。
やっぱり、この男は100年経っても成長してなかったのだ。
いや、確かに、大日本帝国海軍少尉・望月次郎は初々しいですがね。
(ケインには、キッパリ「少年」呼ばわりされてるし)
可愛くって、危なっかしくて、見ちゃいられない・・・

ジローさんが、根っからの「護衛者」だというのも、これを読んでよく分かりました。
(真之センパイに思いっきり断言されてるしな)
ジローさんが刀を振るい続けるのも、子供のころからみっちり剣術を仕込まれていた経験がベースにあるからなのですね。
明治生まれの軍人さんだと、剣術の腕前を誇るような局面はほとんど無かったはずなのに、何故、あれほどの剣技を身につけているのかという疑問も、キレイに払拭されました。
爺ちゃんに仕込まれたから。
たとえ吸血鬼となって素手でも戦えるだけの力を備えたとしても、ジローさんにとっての「武器」は刀なのね。
 
 
一方で、アリス天然説は、少々怪しくなってきました。
天真爛漫なのはそのとおりなんですがね、ああならざるを得なかったというか、ああでもしてないとやってられないんじゃないだろうかという疑念がふつふつと湧いてきました。
なにぶんにも、アリスは背負ってるものが巨大過ぎて、マトモにそいつと向き合っていたら正気ではいられないんじゃないかと思うんですわ。
あの無邪気でのほほ〜んとした態度や物言いは、彼女が生き抜くために身につけた1つの技なんじゃないか。
それを気の遠くなるほど長いこと続けて来てるから、もう、完全に染み付いて、まるで「天然」みたいになってしまっているだけなのではないか、とね、考えたわけです。
 
 
カーサ姉御の気持ちも、だいぶ分かって来ましたよ。
カーサは特異な状況で転化しているせいで、吸血鬼の中でも浮いた存在で、とても大きな孤独を抱えてる。(本当はお守役のケインも居るし、まったくの孤独ってワケではないのだろうけれど、こういうのって本人が「自分は孤独だ」って思い込んじゃうと、まわりに誰がいても目に入らなかったりするんだよね)

カーサは自分の孤独と、ずっと一人きりで生きて来たアリスの孤独を重ね合わせているんでしょう。
カーサにとってはアリスはすごく特別で大切な存在なんだけど、アリスの方は親しいことは親しいけれど、カーサが特別大切な存在かっていうと、そうでもないんだよな。
それはアリスが薄情とかそういう問題じゃなくて、アリスの存在意義からして、カーサを特別視することは出来ないんだよね。理屈抜きで出来ないものは出来ないんだからしょうがない。
それでも、カーサは自分がアリスの一番側に居ると自負していたところに、ジローさんが割り込んで来たから面倒くさいことになったわけで。
ぶっちゃけ、嫉妬だよね。
自分の居場所をジローさんに取られた格好になってしまったから。
しかも、アリスの方は、そんなことまるっきり頓着してないし。
あぁ、ホントにカーサが気の毒。
たぶん、その嫉妬が元になって、カーサの感情がどんどん変化して行って、後の大事件を引き起こすことになり、現在に至る・・・んだと思うんだけど。
今後、このシリーズを読み進めて行けば、カーサの心の変遷ももっと明らかになって行くのでしょうか。
ジローさんとアリスのバカップル100年の旅路よりも、そっちの方が気になるわ。
 
 
今回のおハナシには、実在の人物がわりと堂々と顔を出してまして・・・
次郎さんの先輩、秋山少尉は日露戦争で名を馳せた軍人。
自分は歴史通というわけでもないし、実在の秋山少尉がどのような人物だったのかは知る由もありませんが、このおハナシに登場する秋山少尉はなかなか魅力的な男です。
ブラム・ロイドは、かつてのコードネームをペンネームにして小説「吸血鬼ドラキュラ」を執筆したらしい。「ブラム・ストーカー賞」なんて、優秀なホラー作品に与えられる賞に名前が残っているほど、その筋では有名な人。
このへんの「遊び」も、楽しいです。
 
 
ジローさんのバックボーンが明らかになり、ジローさんとアリスの繋がりの強さもハッキリと見えた今作。
かなり旗色悪いぞ、ミミちゃん。
だいたい、並の三角関係じゃないからな。
むこうは転生して「弟」になっちゃっているというねじれ現象は、ミミコにとって幸なのか、はたまた不幸なのか???
とにかく、頑張れ、ミミコ。
カーサも頑張れ。(なにを?)
 
 
 
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モノノ怪 第五話「海坊主 大詰め」

[あらすじ]

そらりす丸に姿を現した一艘の虚ろ舟。
それは、50年前に荒れる海を鎮めるために流されたもので、源慧の妹・お庸が彼の身代わりとなって封じられたはずだった。
とすれば、お庸の魂を鎮めてやれば怪異も治まると考えた一行は、虚ろ舟の中を改める。
だが、虚ろ舟はもぬけの殻で、お庸の亡骸すら無かった。

切々と自分と妹と虚ろ舟にまつわる真実を語る源慧。
それでも、退魔の剣は反応しない。
「違う・・・」と、薬売りは言う。
この海に渦巻くモノノ怪は、お庸の怨念ではない。
薬売りのたぐり寄せたモノノ怪の「真」とは・・・
 
 

***

今回もまた、「醜い人間のエゴの犠牲になったか弱い女子供が、モノノ怪になって無念を訴えて来る」って話しかと思ったら、違いましたねぇ。
確かに、モノノ怪を生むのは「人の情念」であって、「死者の情念」とは、これまで、ひとっことも言ってませんでした。
ちょいと意表を突かれましたよ。
 
 
ンでは、気になった点をかいつまんで・・・
 
源慧の語る過去話について。
  
源慧と妹のお庸は、この海の近くの島で生まれ、幼い頃に両親を亡くし寄り添うように暮らしていた。
そして、仏門に入ったのは、島の人たちが決めたから。
幼い子供2人で生きて行くには、島の人たちの世話にならざるを得なかったのではないでしょうか。
だから、「せめて立派な僧侶になって島に帰って来て、育ててやった恩を返してネ」ってな感じで送り出されたのではないかと思います。

まぁ、このへんは本当なんだろうけれど、それ以外の部分は、自分に都合のいいように、源慧が脚色したもの。
ただ、源慧自身も、それが真実だと思い込んでいたから、ややこしいことになってしまっているのね。

脚色その1:源慧とお庸は深く愛し合っていた。
脚色その2:お庸への道ならぬ想いを断ち切るために、迷いを抱えつつも、修行に励んでいた。
脚色その3:島の人々の想いを察し、自ら生け贄になることを申し出た。
この3つは、大ウソ。
 
お庸が他の男と結ばれることを恐れ、その時に自分が抱くであろう嫉妬と絶望を恐れた
と、自分の愚かさを認めてみせる。

虚ろ舟に入る段になると、恐怖が先に立ち、自分には人柱になることなど無理だと悟った
と、いちおう、自分の弱さは認めてみせる。

自分の身代わりとなって虚ろ舟に乗ると言いだしたお庸を、涙ながらに見送るだけで、一緒に虚ろ舟に乗る勇気も無く、お庸の後を追って自害することも出来ず・・・
と、またまた、自分の弱さを認めてみせる。

そんなふうに、なかなかに手の込んだことをして信憑性を持たせていますが、
大いに納得の行かない加世ちゃん。
まぁ、納得いかないわな、普通。
 
 
それでは、薬売りさんに睨みつけられて、ようやく引きずり出されてきた本音。

島の人たちに言われて否応無しに仏門に入ったけれど、それでも修行を続けたのは、坊主になって出世すれば楽な暮らしが出来るから。
欲まみれの俗っぽい発想で、高い志など、コレっぽっちも無かった。

そして、人柱になって欲しいと頼まれ仕方なく島に戻って来たものの、死にたくないに決まってる。

そうしたら、なんと都合の良いことに妹が身代わりになると言い出したもんだから、内心、小躍りして喜んでいた。

ところが、妹は、そんな兄を心から慕っていたのだと言う。
その時、自分は愛される喜びを知った。
そして、自分の心がいかに醜いかを思い知ってしまった。
 
 
それ以降・・・
お庸が自分を恨んでいるのではないか?
純粋に自分を慕ってくれていた妹の気持ちに気付かなかったばかりか、あろう事かその気持ちを利用して自分だけが生き残ってしまった。
お庸を恐れ、そんな自分の醜い心を恐れ続けた源慧。

恐れが恐れを呼び、肥大してしまった源慧自身の心の闇。
やがて、その闇は源慧を離れて海を漂い、モノノ怪となった。

モノノ怪の「真」は、心の奥底にある自分の醜さを隠すために、本人も気付かぬうちに切り離してしまっていた、源慧の分身でした。
 
 
そして「理」は・・・
退魔の剣でモノノ怪を斬るということは、源慧の心を斬るということ。
分かれてしまった心を1つにし、彼が目を背けてしまった本心を心に戻すということ。

それでも良いか、と、問う薬売り。

「斬って下され・・・」

自分の醜さから目を背けること無く、受け入れる。
そして、切り離していた「自分の醜い心」と共に忘れてしまっていた「愛される喜び」を取り戻す。
それが、モノノ怪の「理」となりました。
 
 
薬売りによって解き放たれた源慧の半身は、元に戻る。
そこに横たわっていたのは、美しい姿の僧侶。
(源慧はどう少なく見積もっても60代後半になってるはずだから、ありゃ、いくらなんでも若過ぎだろうが)

自ら目を背けたくなるほどの「醜い自分」を取り戻したとたん、美しい姿になるというのも皮肉なもの。
というか、その「醜い自分」も含めて自分自身なのだよね。
それを無理矢理切り離したら、どうしたって、いびつになってしまう。

大事なのは、「醜い自分」を否定するのではなく、それを受け入れ、「醜い自分」に負けないよう努めること。
それが人として正しく在る、ということなんだな。
全てを受け入れた源慧は、今度こそ真に立派な僧侶になることでしょう。
 
 
二の幕で海座頭が登場したのも、海に棲むあやかしだから、という単純な理由ではなかったようで。
海座頭に「オマエの一番恐ろしいものはなんだ?」と問わせることで、モノノ怪の「真」が誰かの「恐れ」であることを匂わせていたんですね。
 
 
クリムトもどきの絵にも、やっぱり意味がありました。
あの、男女が抱き合っている絵ね。

クリムトの絵に、よく似たのがあるのです。
タイトルは「FULFILLMENT」日本語に訳すと「成就」

源慧が語っている背後に何度も出てきていたし、タイトルからしても適当に持って来たとは考えられないでしょ?

女性の方は幸福そうな表情を浮かべているのに、男性の方は後ろ姿で顔が見えません。
純粋に兄を慕い、その想いに殉じたお庸さんと、本心を誤摩化し続けて来た源慧の姿とも重なると思いませんか?

そして、足元に沈む嘆くような表情の黒い顔。
あれは、源慧が切り離してしまった「醜い自分」ということで。

けっきょく、最初から、あの絵が全てを語っていたということになりますか。
 
 
今回は、やたらめったら薬売りさんがカッコ良かったです。
薬売りが両腕を広げると、袂がふわっと広がって、蝶の羽のように見える。
その格好でヒラヒラ、クルクル、無意味に舞っていたけど、あれはいったいなんだったんだろう?
良いんだけど、意味なくても。キレイだから〜。

フレンドリーに会話してるのも良いけど、やっぱり、凄みのある表情で真実を突き詰めて行く時の薬売りは、ホント、ホレボレしますね。
「それは、真では、ない・・・」とか言って、あの目でギーッと見つめられたら、「すいませーん、なんでも喋ります、喋りますとも!」って、聞かれもしないことまでベラベラと喋ってしまいそうだわ。

念願の変身シーンも拝めたし。
便宜上「変身」と書いているけれど、変身って言うより「もう1人出てきてる」って感じなんですよねぇ。
今回は、変貌を遂げた薬売りに鏡を手渡しているカットが入って、それがどう見ても素の薬売りの手。
う〜ん、どうなっているんでしょう?
分からん。
 
 
残念だったのは、ちょっと源慧が喋り過ぎだった点。
状況から見て、彼に語らせるしか無いんだけれど、もう少し「絵」で表現して欲しかったな。
時々若い声で喋らせたりして、工夫はしているんだけどねぇ・・・
 
 
さて、事件解決の回はエンディング後も油断ならない。

折れた刀に向かって「ありがとう」と呟き、涙を流す辻斬りの侍・佐々木兵衛。
飛び散った刀の破片・・・
右目を押さえて笑う兵衛・・・

なにー、なんなの、その邪悪な笑いはっ!
源慧の穏やかな微笑みとは対極のものだわよ。

まさか、自分の心の醜さに気付き、切り離しちゃったんじゃないでしょうね?

まさか、まさか、そのせいで新たなモノノ怪を生んじゃったとかっ?

コラッ、薬売りさんの仕事、増やすんじゃないよ!

やっぱり、薬売りの仕事は、いつまでたっても終わらないようです。
難儀だねぇ。
 
 
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ゲームな近況

近頃、ちょっとゲームの記事が少なめ?
ゲームをやってないワケじゃないんですけどね。
 
 
FFT獅子戦争は相変わらずチマチマと進めているっていうか、進んでない・・・

その気になれば今日明日中にでもクリアできるのですが、「儲け話」に明け暮れているため、遊んでいる時間は多いのに本編がちっとも進まないのです。
あぁ、儲け話、多すぎ。
 
 
DSは、めっきり稼働率が下がってます。
おい森はいまだに3日に一度くらいは顔出してますが、完璧ルーチンワーク化していて、かなりダレ気味。

夢幻の砂時計は、火の島をクリアした所で止まったまま。
世界樹は続きをやりたい気持ちはあるけど、手をつけられず。
どっちも、やってる時間が無いってのが真相。
 
 
その一方で、FF7再プレイは、順調に進行中。
楽しいので、ついつい、こっちに手が伸びてしまう・・・

FF7再プレイして、つくづく思い知ったわ。
自分はFINAL FANTASYが好きなのでも、ましてやスクエニが好きなのでもなく、FF7が大好きなのだ、と。
 
 
となると、気になるのはクライシスコア。
なんだか、限定版が予約できない状況になったりしているようですが・・・
う~ん、自分は予約はしないで様子見するかも。

なんでPSPでアクションやらなきゃならんのだろう?

スクエニのアクションRPGっていうと、どうしても、あの悪名高いダージュ・オブ・ケルベロスを思い出してしまい、いささか不安が・・・

なんで普通にRPGじゃダメだったんだろう?
 
 
で、PSPのソフトで、にわかに購入意欲がわいてるのがありまして

それは、「ワイルドアームズ クロスファイア」

シリーズ初のシミュレーションRPGってのもあれですが、初代や2ndの制作スタッフが担当しているという点に期待も膨らむわけで。
WAは、やっぱり初代や2ndは別格ですからね、自分にとっては。

時間的に無理っぽいためすぐには買わないかもしれないけれど、いずれ買うのは間違い無しかと。
うわぁ、そんなこと書いてたら2ndやりたくなってきたッ!
 
 
あぁ、忘れてた!
「キングダムハーツ2FM+」は、いい加減、あきらめモードに突入しました。
セーブデータは残しておくので、忘れた頃にまたやるかもしれないけど、もう、当分いいです・・・

FFT獅子戦争 攻略日記 #36

Chapter4 愛にすべてを その12

[ランベリー城 地下墓地]

ザルエラの他はアンデッド5体。
フィールドが狭くて移動しづらいマップなので、遠距離攻撃のできる弓使いを3名投入。
いつの間にか持っていたアルテミスの弓(たぶん、どっかで盗んだか、倒した敵が宝箱化して入手したもの)+ブレイザーという装備。
他は、アイテム士と、魔道士系1名ずつ。
「悪夢」を使って「眠り」にされるので、アイテム士と魔道士は守りの腕輪を装備。
メリアドールがゲスト参加しますが、初期位置がラムザたちとかなり離れているため、ほとんど戦力外です。

ザルエラは、たぶんそれほど強くないです。
少なくとも、リオファネス城のあれに比べたら可愛いもんです。

このバトルは、ひたすらザルエラ狙い。
特に後ろの3匹は完全に無視。メリアドールに任せておけば大丈夫です。
弓使い3名は、なるべくバラバラに散ってザルエラを攻撃。
アイテム士も積極的に攻撃参加。

約1名、死の宣告を喰らってましたが、カウントゼロになる前にバトル終了。
楽勝だったね。

他には、ルカヴィにはホーリーがよく効くので、魔道士を大量投入してホーリー攻めにするとか、極悪命吸唱で吸い尽くすとか、そんな手を使っても。
いずれにせよ、ザルエラに集中攻撃して速攻勝負に出るのが良策かと。
 
 
ルカヴィを目の当たりにしたメリアドールは、ようやく聖石に隠された力を知った。
自分の父ヴォルマルフが既にこの世の者ではないこと、弟イズルードの死もルカヴィによってもたらされたことを聞かされ、これまでのことをラムザに詫びるメリアドール。
彼女は聖石がダイスダークの手に渡っていることをラムザに告げ、自分も共に戦うことを約束してくれる。

 
 
バトル終了後、メリアドールが加入。
騎士剣セイブザクイーンが欲しいし、いちおう、仲間に入れておく。
たぶん、使わないと思うけど。

エルムドア(ザルエラ)を倒してジェミニを入手。
メリアドールの持っていたサジタリウスも譲り受ける。
これで、聖石は9個。
 
 
あっちこっちで事態が急変です。
ゼルテニア城では・・・
義父の汚名を晴らそうと乗り込んできたオーランはディリータの配下に置かれ、バルマウフラは教会が送り込んだディリータの見張り役であったという正体がバレる。

平民出身の男が騎士団を動かすようになり、やがて王になる。

ディリータは、民の求める『英雄』になろうとしていた。
そのためにすべてを利用する。
北天騎士団と教皇を倒し、オヴェリアの国を作るためにやっているのだとディリータは言うが・・・

そして、イグーロス城では・・・
父バルバネスの墓にモスフングスというキノコが生えているのを発見するザルバッグ。
このことから、父はモスフングスの毒を使って長兄ダイスダークにより殺害されたのだと確信する。

 
 
 
 ドーター(メリアドールがらみの追加イベント)に進む
 
 「FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争」プレイ日記の目次
 

さよなら絶望先生 第五話 感想

「身の丈くらべ」&「シミと毒だし」豪華(?)二本立て

今週はコロンビア映画ですか・・・
いったい、どこまでやるつもりなのでしょう。

オープニングがまた変わった?っていうか元に戻った?と思ったら、これも含めて前フリでしたか。
あぁ、びっくりした。どこか上の方からダメ出しされたのかと思ったよ。
と言うわけで、今週もブレブレブレブレ・・・と、スタート。
 
 
今日は身体測定。
でも、そんな上っ面の数字に惑わされてどうする!と、先生は生徒たちを一喝。

身体測定社会に絶望した先生。(今週は開始10分以内に絶望)
身体測定社会って・・・他に言い方無かったんかいな。
もうちょっと、何か、こう、文学的なひねりを利かせるとか、さ。
国語の先生だったよね、確か。

まぁ、そんなわけで、先生は「身の丈測定を実施します」宣言。
生徒たちの人間の器を測り、それぞれの身の丈に合った人生を送るように指導するんだって、さ。

最初の犠牲者は男子生徒・臼井君。
彼の身の丈は50円だそうです。

センセー、それは、「身の丈」ではなく、「フトコロ具合」というものでは?

先生こそ、金で「人の器」を測ってんじゃねーよ。
 
 
身の丈以上のことをしようとすると悲しい結果が待っていると、とっても偏った実例をあげる先生に、珍しく千里が共感を示す。
そして、身の丈に合っていない者たちをキッチリ取り締まり始める千里。

そのあまりのキッチリぶりに疲れた先生は、開き直って「セレブ死に」という道を選択。
セレブな刃物ってなんですか?セレブなバナナって???
庶民のアタシには分かりまっせーーーん!

よせば良いのに「セレブと言えば、あれですよぉ!」の、可符香のアドバイスを真に受け、先生はとことん贅沢三昧。
やがて、そんな生活に虚しさを感じた先生は、ドンペリで溺死をはかるが、生まれついての貧乏性ゆえドンペリの量をケチってしまい、失敗。
ねぇ、それって妄想じゃなくて、ホントにやってたの?
送られて来た請求書の額は、目の玉が飛び出るほど。
死ぬ予定で全財産はたいたあげく、死に切れなかったら・・・
どうせなら、そこで絶望すべき。
 
 
庶民は庶民らしく、温泉でリフレッシュですよ。
商店街の福引きで当てた二等賞「温泉旅行」ってとこが、とってもビンボーくさいな。

露天風呂に浸かり日頃の疲れを癒す先生でしたが、先日の身体測定で危機感を抱いた生徒たちも、同じ温泉でデトックス。

温泉の効き目で、すっかり毒の抜けた生徒たち。
毒が抜けたらトンデモナイことになると狼狽える先生・・・
次々と、毒が抜けた故につまらなくなってしまった物を例に出し、無闇に毒を抜いてはイケナイのですぅーーー!と、先生、熱弁を振るう。

添加物てんこもりの夕食のおかげで生徒たちは無事(?)元に戻ったけれど・・・
毒気の戻った可符香にドボンと温泉に突き落とされ、先生も毒抜き。

・・・アンタは、毒しか無いのか。

ちょっとだいぶ前に流行った成分分析風にいうと、
糸色望の100%は毒で出来てます・・・ってか?

センセー、来週も元気に毒吐いて下さいねー。
 
 
 
 第六話へ
 
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地球へ・・・第18話「再会のアルテメシア」

えぇい、こうなったら、とことんグチってやるわ。
アニメ版「地球へ・・・」が好きな人は、読まない方が良いですよ。

私もね、そんなに「地球へ・・・」という作品や、竹宮恵子先生ご本人に、特に思い入れがあるわけじゃないんですよ。
もっと好きで、もっと大事に思ってる作品は山のようにありますよ。
それでも、このアニメを見てると、無性に腹が立つんですわ。
(だったら見なきゃ良さそうなものだけど、最終的にこのアニメ版「地球へ・・・」がどこに辿り付くのかは見届けたいのさ)

100%原作どおりにする必要は無いです。あくまで「原作」ですから。
でも、原作の本質的な部分をねじ曲げておいて、それでも原作と同じタイトルを冠することに何の意味があるんでしょう?
乱暴な言い方をすれば、そんなもの、似たようなストーリーで、似たようなキャラがウロチョロしているだけの、パクリじゃないですか。

たとえ原作から離れてしまっても、1つの作品として立派に成り立っているのなら、まだ良いと思います。(だったら、「原作」じゃなくて「原案」にしてね)
だけど、いじくり回された物語は、どこかでひずみが生じている。
作っている方は物語が破綻しかけているのに気付かないまま、ドンドン突き進んで行って、けっきょく物語をぶち壊してしまう。
アニメ版「地球へ・・・」は、今まさに、その道をたどってます。

原作には無かったエピソードを取り入れたのは良いけど、それがことごとく物語を破綻させているってこと、分かってるのかな、作ってる人?
通して見ると、すごくチグハグなのに気付いているのかな?
 
 
いちいち取り上げたらキリが無いんだけど・・・

「僕らの敵は人間じゃない!」と言った舌の根も乾かないうちに、撤退して行く船まで破壊させ、市民への攻撃も辞さない構えのジョミー。

人格が分裂でもしているんですか?


トオニィたちナスカチルドレンの扱いも酷いもんだ。
彼らが生まれたのは、ジョミーがそう望んだからなのですよ。
ジョミーはナスカで生まれた子供たちに、強く育って欲しいと願っていた。
トオニィたちは、そのジョミーの想いに応えて急成長を遂げたんです。(トオニィたちは子供だから、その「強さ」をちょっと勘違いしてるけど)
ジョミーが居なければ、今の彼らは無い。
だから、ナスカの子供たちにとってジョミーはとても大切な存在なの。
自分の親以上に慕っていると言っても良いくらいに、ジョミー大好き!なの。
あぁ、それなのに、「殺しちゃって、船を乗っ取っちゃう?」って・・・
あり得ないのよ、そんなセリフ。
確かに、彼らは人間とミュウが相容れないことの象徴みたいな存在だけれど、ただの戦いの鬼ってワケじゃないのに。
彼らなりに一生懸命ミュウのために戦ってるだけなのに。
それも、ジョミーに「よくやった」って頭撫でて欲しくて、ね。
 
 
それに、たぶん、原作を読んでいない大部分の人が勘違いしてるんじゃないかと思うんだけど、

キースは洗脳なんてされてませんから。

彼は本当に特別な人で、一般人と比べるとよっぽど自由な意思と感情を持つことを許されてます。
ただ、彼はそれを全て抑えて、マザーの意思に従って動いている。そう訓練されているだけのことです。それは、洗脳とは言いません。
 
 
洗脳されているのは、キース以外の他の人間たちです。
でも、このアニメでは、マザーに抑圧されてる(そして、抑圧されていることに気付いてさえ居ない)人間たちの姿がまったく描かれてない。
先週のメガネ男は命令違反して平気な顔してたし、今週はスウェナがやってくれました。
クジラとミュウについて、アレコレ突っついてるみたいですがね、そう簡単に調べられるわけがないの!
そもそも、そんなことに興味持つはずが無いの!持った時点で、記憶消去です!
ジョミーのことをスウェナが覚えているのだっておかしい。
彼女は成人検査を通過したのだから、子供のころの記憶、特にジョミーなんて危険因子に関わる記憶は念入りに消されているはずですよ。
それなのに「ジョミー、あなただったの・・・」って。
そんなにハッキリとスウェナがジョミーの記憶を保持していたら、「記憶を手放すな」というブルーの言葉も、子供のころの記憶を命がけで守ろうとしたシロエの行為も、みんな意味の無いものになってしまうではないですか。
(ハッ!まさか、この女も隠れミュウにするつもりか?)

おまけに、アタラクシアに降り立ったジョミーを、一般人のスウェナが1人でお出迎え・・・

あり得ないって。
 
どうもね、「地球へ・・・」という物語の世界観をまるで分かってない人がシナリオ書いてるとしか思えないのよね。
 
 
このアニメを作っている人たちは、ブルーをできるだけ長生きさせてカッコ良く描くことしか考えてないんですかね。
ジョミーやキースの心の内の葛藤は、もう、どうでも良いんですかね。
それこそが、この物語の核だと思うんですけどね、私は。

特に終盤は「誰が主人公だよ?」ってくらいに、キースの存在が重要になって来るのに、このままではただの敵役で終わってしまいそう。

次回、キースの秘密が明らかになりそうですけれど、今から軌道修正するのか、したとして間に合うのか、微妙なところです。

さっき、原作本読み返したら、終盤でまた泣きそうになりましたよ。
原作知らない人は、アニメを見終わった後に読んでみると良いと思う。ぜんぜん違うから。
 
 
 第19話へ
 
 アニメ「地球へ・・・」の感想一覧
 
 

モノノ怪 第四話「海坊主 二の幕」

[あらすじ]
薬売りの活躍で船幽霊は追い払ったものの、一難去って、また一難。
次いで、そらりす丸を訪れたのは海座頭というあやかし。
海座頭は「オマエのいちばん恐ろしいものは何か?」と乗客たちに問う。
自分の心の奥底に眠る真の恐怖を見せつけられ、バタバタと倒れていく乗客たち。

海座頭は菖源に問う。
彼の恐ろしいものとは、師匠の源慧だった。

そして、源慧は答える。
彼の恐ろしいものとは、この海をあやかしの海へと変じさせたもの。
それは、50年前、虚ろ舟に入れられ、この海へ流された彼の妹。
その妹に会うために、源慧は羅針盤に細工をし、船を龍の三角へと導いたのだった。

やがて、生け簀が赤く染まり、虚ろ舟が姿を現す・・・
 
 

***

わ、若本さん・・・やり過ぎです。

思わず吹き出してしまいましたよ。
「ぁおまえがぁ、いちばんんんっ、恐ろしいものはぁぁ、ぬぁンどわぁぁぁ」とか言われるとね、笑っちゃうって。
若本節絶好調も悪かぁないですが、ちょっと調子に乗りすぎと違いますか。
 
 
ンでは、本編。

薬売りは退魔の剣に導かれて、この船に乗ったようです。
常日頃、退魔の剣に「あっち行け、こっち行け」言われているんでしょうか。
「剣に聞いてくれ」とか、それっぽいニュアンスのことを薬売りは何度も口にしているし、どうも、主導権は退魔の剣の方が握っていそうです。

とにかく、薬売り(と、羅針盤に細工した犯人)が、このあやかしの海に至ったのは必然である、ということで。
 
 
実は、前回、よく意味が分からなかったところがあって、このまま放置されたら気持ち悪いなーと思ってたんですが、しっかりフォローが入ってました。
モノノ怪と神さまのくだりですよ。
「同じようなものだ」と言った後で、「違う」とか言って、どっちなんだよー?と、混乱しておったとですよ。
だから、その件を加世ちゃんがほじくり返してくれたんで、思わず身を乗り出しました。

そして、私の混乱の原因は「モノノ怪」と「あやかし」の違いを理解していなかった点にあると知りました。
神さまと同じなのは「モノノ怪」ではなくて「あやかし」でした。

「あやかし」とは、人が死んでなるもの(ようするに幽霊?)や、物や道具に想いが宿ってなるもの等、その成り立ちは千差万別、
それこそ八百万。数限りなく居るし、ごく自然なものなんだね。
古来より、日本には「八百万の神さま」がいらして、ありとあらゆる物に神が宿ると言われてきたわけで、その理屈でいうと神さまも「あやかし」の一種ってことになるわな。

ただ、「あやかし」の道理は人には理解できない。

一方、モノノ怪はというと・・・
「怪」とは「病」のこと。
「モノ」とは「荒ぶる神」のこと。
モノノ怪は人を病のように祟る・・・?
なんかよく分かんない日本語だな。
荒ぶる神の病・・・
そっか、とち狂った神さまが人にもたらす災い・・・と、言い換えたら分かりやすいかもしれない。

激しい人の情念(悲しみとか憎しみとか恨みつらみ、主に負の感情であろう)が「あやかし」と結びついて生まれるのが「モノノ怪」
つまり、神(あやかし)を狂わせてるのは、人の心の闇ってことだ。

もともと理解不能な「あやかし」と、そんな厄介なものが一緒になったら、そりゃぁ、人の手に負えないわ。
そして、それはこの世に在ってはならない、とても不自然なもの。

で、それを斬ることが出来るのが「退魔の剣」というハナシになる。
するってぇと、なんだ。
退魔の剣は、「あやかし」と「人の情念」の結びつきを断つための剣・・・ということになりはしませんかね。

「あやかし」は、べつに存在していてもかまわないのだから、その結びつきさえ解いてしまえば、放っておいて良い。
でも、モノノ怪を生むほどの強い人の情念は、放っておくわけにはいかないでしょう。
だって、うまく切り離したところで、そのまんまでは、また、他の「あやかし」に取り憑くかもしれないし。

そこで、必要なのが「真」と「理」

「真」はことの有様。
人がそれほどに強い情念を抱くことになった背景には、どんな事実があったのか。
「理」は心の有様。
その者は何を想い、何を望んでいるのか。

それらを第三者が理解し、きちんと受け止めてあげることで、モノノ怪を生んだ激しい情念を鎮めてやる。
そのうえで切り離せば、モノノ怪は完全に滅せられる。
ただ斬るだけでは意味が無いのだから、「形」と「真」と「理」を全て明らかにしなければ剣は抜けないというのも、合点のいく仕組みといえる。
そして、その想いを受け止める「器」の役割を、薬売りが担ってるのかも・・・

なぁんてね、今これを書きながら考えたんですが。
これはアタシが勝手に先走って考えたことですんで、お気になさいませぬよう。
 
 
話しが大幅にズレたので軌道修正。本編に戻します。

幻殃斉も交えて薬売りと加世ちゃんがそんなモノノ怪談義をしていたところで、新たな怪異がそらりす丸を襲う。
鬼火とともに現れたのは海座頭。
海座頭は「オマエの恐ろしいものは何か?」と問い、誤った答えをすると酷い目に遭うとか。

金のことしか考えてない商人と、実は辻斬りだった侍が相次いでダウン。
こいつらは自業自得。
 
 
お次は加世ちゃん。
ここで薬売りさんは、幻覚を見せられて気を失いかける加世ちゃんを、しっかり抱きとめて落ち着かせてあげたりして

「女性に優しい薬売り」を猛烈アピール。

他の男どもは、のたうち回ってても放ったらかしなのにさ。
もっとも、加世ちゃんには他の連中と違って黒いところが無いですからね。
女性というよりは、「罪の無い者には優しい」と言うべきなのかも。
 
 
黒いところが無いと言えば・・・「饅頭が怖い」と、のたまった幻殃斉。
落語じゃあるまいし、というツッコミはさておき、饅頭だと思って喰ったら何か別の物だった・・・という幻覚は、どう理解したら良いんでしょうねぇ?
いったい、幻殃斉は何が怖いんでしょうか?
まさか、饅頭が本当に怖いわけでもあるまい。
落語同様、実は饅頭が好物で、これを境に饅頭が喰えなくなったりしたら、ちょっと気の毒だな。
とにかく、
やたらと薬売りにライバル心を燃やして、知ったかぶったり、なんだかんだと首突っ込んで来たりするけど、この人からも腹黒さは感じられません。
 
 
そして、自ら問答に臨んだ薬売りの答えは
「この世の果てには、形も真も理も無い世界が、ただ存在していることを知るのが怖い」
ンまぁ、なんて深遠な。
他の連中とは次元が違いますわよ。

というか、そんなことを口にしてる時点で、この世の果ては「無」であることを知ってんじゃないの?って気もしますがね。

海座頭が薬売りに見せた幻覚は、自分の存在が次第に消えて行くというものでしたが、薬売りは落ち着き払ってこれを眺めてる。

「形」と「真」と「理」は、なにもモノノ怪だけのものじゃありませんからね。
この世に在る全てのものが「形」と「真」と「理」で成り立ってる。
だから、それらの無い世界では、何者も存在できないわけ。
すなわち、無。
「行き着く先が無である」なんてことをチラッとでも疑っただけで、既に恐怖ですよ。

真の恐怖を突きつけられて恐ろしいのは、普段そこから目をそらしたり、誤摩化したりしているから。
常にその恐怖と向き合っているのであれば、今さらあやかしごときに幻覚を見せられたところで、多少恐怖は感じこそすれ、取り乱すほどのことはありますまい。
 
 
そして、菖源。
菖源の恐ろしいものとは師匠の源慧で、羅針盤に細工をしたのは源慧だと証言する。
この人は幻覚を見ていないようです。
怖い本人が目の前に居るのだから、わざわざ幻覚を見せるまでもないということですか?
海座頭、ちょっと手抜きした?
 
 
で、いよいよ本命。
源慧の恐れているものとは、この海をあやかしの海に変えてしまったもの。
それに会うために、彼はそらりす丸をこの海域へと進ませたらしい。
「皆を巻き込むつもりは無かった」とか言ってるけどさ、船ごと運んだんだもの、他の人も巻き込むの分かりきってるじゃん。
ったく、よく言うよな。

50年前、自分の身代わりとなって、妹が虚ろ舟に入り海に流された、と、涙ながらに語る源慧
・・・ですが、まだ全てを語ってはいませんね。
本人も言ってるとおり、自ら進んで流されたのなら、モノノ怪となるほどの怨念を抱くのは不自然でありましょう?
なにか裏があるのは間違いなし。
 
 
退魔の剣がカチーンと鳴って、モノノ怪の「形」は見えた。
さぁさぁ、あなた様の真と理、語っていただきましょうか。
・・・と、いうわけで、次週に続く。
 
 
 
 モノノ怪 第五話 「海坊主 大詰め」に進む
 
 アニメ「モノノ怪」関連記事一覧はこちらです
 
 
 
 

FFT獅子戦争 攻略日記 #35

Chapter4 愛にすべてを その11

[ランベリー城 城内]

勝利条件は「エルムドアを倒せ」
敵は、エルムドアとセリア&レディ。

出撃メンバーは城門前と同じにしました。
(ラムザは見習い戦士、忍者×2、魔道師系×2)
エルムドアが「吸血」を使うので、魔道師2名には百八の数珠を装備。

このバトルは、仲間同士が固まらないよう、なるべく離れた位置取りを心がけました。
でないと、エルムドアに一網打尽にされますからね。

セリア&レディは倒すと正体を現します。
相変わらず、「影縫い」や「息の根止め」が危なくてしょうがないので、サッサとセリア&レディを倒してアルテマデーモンになっていただきました。
アルテマデーモンの攻撃力もハンパじゃないですけど、状態異常よりゃマシです。
セリア&レディの相手をするのはラムザと忍者たち。

エルムドアは「白刃取り」を装備していて、物理攻撃はことごとくブロックされるので、魔道師2名でひたすら魔法攻撃。

時々、エルムドアが吸血を使ってきます。
魔道士系2名には百八の数珠を装備しておきましたが、他の3人は吸血鬼になったらなったで放っておくことにしました。結構な勢いで吸血しまくるんで、武器で攻撃して白刃取りされるより効率が良かったりして。

5人とも魔道士にして、みんなで命吸唱(もしくはホーリー)でエルムドアに集中攻撃してしまう・・・という作戦でも良いかも。

ちなみに、このマップでもラムザはアルテマをラーニングすることが出来ます。
前のマップでラーニングできなかった場合は、ここが最後のチャンスです。
 
 
[ランベリー城 地下入り口]

PSP版追加マップ。
そんなこと知らないもんだから、次のマップ用に準備万端整えて乗り込んじゃったわよ。

アルガスゾンビが登場です。
しつこいねぇ、キミ。
ご丁寧にアルテマデーモンを大量に引き連れて・・・

まったく、もう、次のマップに備えて弓使いを大量投入しちゃったじゃないよ。
そんなに高い所に陣取ってたら、弓使いは役に立ちませんよ。
・・・というわけで、リセットしてやり直し。

出撃メンバーはその前のマップから変更せずに、そのまま突入。
アルガスは闇の剣を使い、そのつど回復してしまうので、しばし野放し。
アルテマデーモンの攻撃力がとんでもなかったため、とにかく手前から確実に倒して行きました。
その間、アルガスは、ウチの女性魔道士をしつこく追い回してました。
狙われた女性魔道士はせっせと自分を回復しながら、広い場所へとアルガスを誘導。
仲間が戦いやすいよう、足場の良い場所へと誘い込んで待っていました。
アルテマデーモンを全滅させたところで、全員でアルガスに集中攻撃。
そうしたら、あっという間に片がつきました。
今度こそ、成仏してね。
 
 
 
 ランベリー城 地下墓地に進む 
 
 「FINAL FANTASY TACTICS 獅子戦争」プレイ日記の目次
 

FFT獅子戦争 攻略日記 #34

Chapter4 愛にすべてを その10

ヴォルマルフたちの仲間は次々とラムザとその仲間たちによって倒されてしまい、残っているのはごくわずか。
それというのも、彼らルカヴィの力は今はまだ完全なものではないためで、彼らが本来の力を発揮するには究極の力を持つ「血塗られた聖天使」の復活が不可欠とのこと。
聖天使の魂を宿すにふさわしい肉体とは、おそらくアルマ。
既にアルマを手中に収めた彼らは、聖天使の魂の漂う「死都」への入り口を探していた。

 
 
[ランベリー城 城門前]

ラムザが「アルテマ」をラーニング出来るチャンスなので、ラムザのジョブは見習い戦士に。(見習い戦士にしておかないとラーニングできません)

デスを防ぐための柔術道着とチャームを防ぐためのン・カイの腕輪を装備しておきました。
最初のターンでアルテマを使ってもらおうという魂胆です。
運が悪いと「影縫い」でストップ状態にされますがね。
ラムザの「見習い戦士」は騎士剣を装備できるので、武器はエクスカリバーにしました。

他のメンバーは、忍者×2と魔道師系×2
忍者はMOVE+2で移動能力をアップ。
魔道師系2名のサブアビリティは算術。(もう、どうせレベル差がありすぎてバランス狂ってるから、気にせず使っちゃいます)

勝利条件は「全ての敵を倒せ!」ですが、実際にはセリアかレディのいずれかを瀕死にすればバトル終了です。
この2人を瀕死にするのはさほど難しくはないため、アルテマをラーニングしなくても良いのなら話しは早いです。
ところが、アルテマをラーニングしようとすると、この2人に攻撃を加えられないため、やりたい放題にされます。
アパンダたちも状態異常を引き起こしつつ大ダメージを与えるイヤラシイ術を使ってきますし。

とにかく状態異常がハンパではなく、どう装備をやりくりしても全てを防ぎきれません。
(戦闘不能、ストップ、混乱、チャーム、カエル、石化・・・etc.)
リボン(ワイルドボーを密猟して入手)を持っているなら、迷わずこれを装備したユニットを投入すべき。
持っていなければ、deathを防ぐための柔術道着天使の指輪、ストップを防ぐための黒装束ヒスイの腕輪、混乱とチャームを防ぐためのン・カイの腕輪、カエルを防ぐための百八の数珠・・・
装備品をうまく組み合わせて、複数の状態異常を防げるように。

今回、自分はリボンはまだ持ってないんですよ。
うりぼうを捕獲してあるから子豚だらけにはなっているんですけど、何故かワイルドポーがちっとも生まれてくれなくて。
しょうがないんで、バレッタで我慢しました。

「不変不動」を使ってセリアかレディいずれかのドンアク状態を保つようにし、ラムザがアルテマを喰らったら、どちらかを集中攻撃して一気に終わらせてしまうのが良いと思います。
(ただし、ラムザがストップなど状態異常の時に喰らってもラーニングは出来ないので、お間違えの無いように。ラーニングできている時は、ラーニングするかどうかを聞いてきます)
というわけで、ラムザがアルテマを喰らってくれるまで、いかに持ちこたえるかが鍵になりますね。
 
 
 
 ランベリー城 城内に進む
 
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