「化猫」
いやー、まいった。これ、すっごく良い!
この「化猫」は、2006年1月から放送されていた「怪 〜ayakashi〜」というオムニバス作品のうちの一編だったようですね。
「のだめカンタービレ」の後番組として新シリーズが始まるということで、一挙再放送してくれたんでしょう。
いやー、とんでもないの、見逃してたな。
出会えて良かった。
(実は、ちょっと興奮気味)
まず、絵柄が不思議。
浮世絵調とでもいうのかな。
渋く抑えた色調なんだけど、でも、決して地味じゃなくて、むしろ派手。
和紙のような質感が、これまた、いい味を出してる。
演出も凝っているし、動きもキレイだし、言うこと無し。
ちょっと、ゴチャゴチャして見づらいとこもあったけど。
ストーリーは、言うなれば妖怪退治もの。
時代設定は、江戸。
これだけで、自分には、もう、思いっきりツボなんだけれど
さらに、ほぉ〜と思ったのは、ただ相手が妖怪だからというだけで無闇に斬ってしまうのではないところ。
この物語には
モノノ怪が生まれるのには必ず理由があって、モノノ怪が生まれたその背後にはどんな事実が隠されているのか、それを解き明かさないと、モノノ怪を斬るための退魔の剣を抜くことができない
というルールがある。
主人公(で、いいんだよね?)の謎の薬売りは、その真実を探り出し、モノノ怪の想いを受け止めたうえでモノノ怪を斬る。
たとえどんな真実が隠されていても、モノノ怪は斬らねばならない。
そこに、切なさを感じてしまう。
だって、モノノ怪が生まれた背景には、人の醜い所行が在るんだもの。
この「化猫」も、とても悲しい話しなんだけど、後味は悪くなかった。
それは化猫の想いを薬売りが受け止めたうえで、浄化してくれたからなんだよね。
うん。退治って言うより、浄化だね。
薬売りは「モノノ怪を退治して人助けをしている」という図式ではなく、むしろ、人の悪行をあぶり出して、モノノ怪の方を救ってる、と、自分は感じた。
でもって、この薬売りの男(名前は無いらしい)が、カッコよすぎ。
もれなく惚れちまいましたよぅ。
この薬売りの男が帰って来るってんだから、見逃すわけにはいかないやね。
というわけで、7/12 深夜よりフジテレビ系列ノイタミナ枠で、新シリーズ「モノノ怪」スタートです。
視聴、確定っ!
大した情報は無いけれど、いちおうリンク
(ま、雰囲気だけでも)
モノノ怪 公式サイトhttp://www.mononoke-anime.com/
モノノ怪 番組情報(フジテレビ)http://www.fujitv.co.jp/b_hp/mononoke/
当ブログ内にあります、モノノ怪の各話の感想は、こちらからどうぞ!
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