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モノノ怪 第一話「座敷童子 前編」感想

(ネタバレ御免)

[あらすじ]

雨のそぼ降る日暮れ時、薬売りはとある宿屋の前で立ち止まる。
薬売りはそこで宿をとることにし、女将にこの建物について尋ねる。
女将によるとたいそう古い建物のようだが、宿の前は何だったかという話しになると、女将は言葉を濁す。

そうこうしているうちに、身重の若い娘が宿を求めてやって来る。
薬売りの部屋が最後の1部屋だったため、番頭は娘を追い出そうとする。
だが、これ以上冷たい雨に打たれたら流産してしまうと、娘は番頭に食い下がる。
何やら深刻な事情を抱えている様子の娘。
だったら尚のこと、厄介ごとは御免とばかりに番頭も引かない。
店先で騒がれるのも困るとでも思ったのか、女将は娘を泊めることにするが、女将が娘を案内したのは曰く付きの部屋だった。

娘が通されたのは、思いのほか広くて立派な部屋。
床には、何故か黄色いダルマが転がっていた。
娘がダルマを手に取ると、どこからともなく腹掛け姿の子供が現れ「返せ」と言う。
娘が返してやると、二言三言言葉を交わすうちに子供の姿は消えてしまい、ダルマだけが残されていた。

ようやく一息ついた娘が横になっていると、荒い息づかいと重い足音が聞こえて来る。
どうやら、娘はそれなりの身分の家に奉公でもしていたらしい。
で、そこの若旦那の子を身ごもってしまった、と。
男の子でも生まれようものなら、お家騒動に発展しかねないってんで、どうしても生みたいと逃げ出して来た娘に、刺客を送り込んで来た・・・って、ことらしい。
命乞いをする娘だが、刺客は聞く耳を持たず、襲いかかる。
が、急に苦しみだす刺客。
何やら異変が起こったらしい。

そこで、怪しい気配を察知した薬売りが、颯爽と(?)登場。

件の刺客はどう考えても人の仕業とは思えない無惨な姿で、何かに巻かれて天井に貼り付いてる・・・らしい。(見せてくれないんだもん。いや、見たくないが)
番屋に届けると女将は言うが、薬売りは・・・

ここにいるのは屋敷に繋ぎ止められたモノノ怪。
子供や赤子の声。天井から滴り落ちるは羊水。
モノノ怪の形は見えた。

モノノ怪はすぐそこまで迫って来ている。
けれど、退魔の剣を抜くには形・真・理の三つが揃わなければならない。
モノノ怪の形をなすのは人の因果と縁。真とは事の有様。理とは心の有様

よって、皆々様の真と理。お聞かせ願いたく候・・・
 
 

***

 
このまえ「怪〜ayakashi〜 化猫」見たばかりで、テンション上がりっ放しの状態での視聴でした。
うん、それを差し引いても、やっぱり、スゴく良いです。
好き嫌いは極端に分かれるだろうけど。
浮世絵調と言うか、和紙にプリントした紙芝居・・・みたいな独特の作風がね、ダメな人は絶対ダメだろう、と。
  
 
***

最初の、薬売りが宿の前で立ち止まってるシーンで、カチカチ鳴ってるのは退魔の剣なんでしょうかね?
ここ、なんか居るぜ・・・って。
たしか「化猫」でも、お屋敷の前を通りかかった時に鳴っていたような。
薬売りの歯がカチカチいってるようにも見えるんですけど。

一夜の宿を請う薬売りの顔を見たとたん、イイトシしてポッと頬を染める女将さんがカワイイ・・・
いや、気持ちはすっごくよく分かりますよ。
他の客はそっちのけでなんやかやと相手して、けっきょく何か買っちゃってたみたいだし。
いや、気持ちはすっごくよく分かりますよ。

この宿、どことなくアールーヌーボー調なのが不思議。
基本は和テイストなんだけど、扉の模様や椅子とか所々に、ヨーロッパ的な曲線が見られます。
番頭が居る場所も、宿屋の帳場というよりは、むしろホテルのロビーだし。

娘が金髪碧眼だったり、番頭が黒人でアフロだったり、座敷童子がモヒカン(?)だったり・・・しっちゃかめっちゃかなんだけど、それが妙に馴染んでるところがまた不思議。

志乃が部屋に案内されている途中で、志乃にだけ子供の足音や笑い声が聞こえて来たり、ダルマがこつ然と現れたり、じわり、じわり、と、何かが忍び寄って来ている気配がありありと感じられます。

薬売りは勝手にお札貼りまくってるしな・・・(笑)

このあたりの見せ方は、すごく巧みでですね。
  
 
今回のモノノ怪は座敷童子。
でも、遠野物語なんかでよく知られている座敷童子とは、ちょっと違うみたいですね。
あの座敷童子はべつに悪さはしなかったはずだから。

ストーリーはきわめて単純なんで、後半のネタもほとんど予想ついちゃったりなんかしてますが、この作品の場合、

それをどう見せてくれるかが重要なのであります。

よって、次回も楽しみです。
(今度は放送時間変更無しでお願いしますよ。直前チェック必須だな)

それにつけても、感想書きづらいアニメだ・・・
(ってか、こんだけ書いてりゃ、じゅうぶんか)
 
 
 
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