地球へ・・・ 第5話「死の跳躍」
原作どおりにしろとは言いませんよ。
原作と違っていて、良くなっている点もありますから。
でもなぁ、このミュウの描き方は、やっぱりちょっとマズいんでないのかなぁ?
強すぎるんだよ、ミュウが。
原作を知らずにアニメだけを見ているダンナさんは、何故ミュウがサッサと地球に行かないのか不思議でしょうがないらしい。
そう思ってしまうのも、無理もない。
あんな立派な船を持っていて、戦闘能力もあって、今回もいきなりワープしてアタラクシア脱出しちゃって・・・
このまま地球に行けるじゃん?って、思ってしまうよ、普通。
地球へ行くのがものすごく大変なことなんだってのが、まったく実感できないもの、あれでは。
本当は、彼らはじーっと地下で息をひそめていて、そこから出て行きたくても、出て行ったら生き残ることができないくらい弱くって、処分されそうになるミュウの子供たちを助け出すので精一杯。「せめて僕らの存在を認めて下さい」ってメッセージを送るくらいしかできない状態なんだよね。
ソルジャー・ブルーもこのままではダメなことは分かっているけれど、自分にはもう仲間を率いて『外』へ出て行く力が残っていない。
だから、自分に代わってミュウを『外』連れ出し、地球へと率いてくれる強い力の持ち主を求めていたわけで。
そこで、見いだされたのがジョミー。
ジョミーは他のミュウに無い『強さ』があるからこそ、ソルジャーの後継者に選ばれたんだけど、その『強さ』は単に能力が優れているって言うだけじゃ無い。
身体的にも精神的にも『強い』からこそ、なんだけど、ミュウの身体的ハンデがあまり強調されていないせいで、そのへんが曖昧になってる。
まぁ、あんまりその点を強調しちゃマズいのではないかという、なんらかの配慮があったのかもしれないけれど。
『ソルジャー』はミュウにとって、単に能力がいちばん優れているというだけではなく、精神的な支柱でもあって、ソルジャーが居なければミュウは総崩れになってしまうくらい大切な存在。
そこに、ブルーに代わってジョミーが収まることで、ブルーとは違った影響をミュウたちに与えていくことになる。
ジョミーはミュウの中でも特別な存在なのに、このままでは単に他よりちょっと能力が優れているだけのミュウ・・・ってことになってしまいそう。
それは、とっても、マズいと思う。
私が良くなったと思っている点は、ブルーとジョミーの距離がとても近く感じられること。
原作だと本当にあっという間に交代してしまって、あんな短時間でどうしてそこまでブルーの想いにジョミーが忠実になれるのか、不思議だった。
でも、アニメではジョミーの迷いをブルーの一言が解消していったりして、ジョミーがブルーの想いを継承していく過程が丁寧に描かれてる。
これなら、誰にでもジョミーにとってブルーがどれだけ大切な人であるかが分かりやすいんじゃないだろうか。
これは、原作には欠けていた部分を補う、良い変更点だと思う。
その一環として、今回は子供時代のシロエが登場したんだけれども・・・
シロエがミュウだってことにしたのは、マズかったなぁ。
ミュウなのか、そうでないのか、曖昧なままでキースに絡んでくれないと意味ないじゃん。
そして、いよいよ次回はキースが登場しそうですね。
ボイスは子安ですよ。
楽しみだなぁ。
第8話へ飛びます
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