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最終回を迎えたアニメ2本

今週は最終回を迎えるアニメがいっぱいあって、私の場合は「天保異聞 妖奇士」と「NANA」を見ていたわけなんだけれど、これがどっちも消化不良のまま終わってしまって、とっても憮然としている。
 
 
ンじゃ、「天保異聞 妖奇士」から行きましょか。

「妖奇士」は、とにかく話しが難しいんだよね。
歴史的な背景を知らないと理解しづらいと思うし、テーマも深くて。

最初のうちは、単純な「妖怪退治もの」だと思って見ていたんだけど、後半、猛烈な勢いで話しが転がりだして、ついてくのが大変でした。
これでもか、これでもか、と、アトルに「この世の醜さ」を見せつけてたのは、彼女を異界へと追い込むための伏線だったのね。
アトルが異界を開いて妖夷を出してしまった時には、アトルがラスボスかと思いましたよ、マジで。

奇士たちもアトルも、みんな自分の居場所を求めてる人たちだよね。
でも、居場所を求めているのは、彼らに限ったことじゃない。
異国からたった1人で流れ着いた異邦人でなくても、みんな心の何処かに寂しさを抱えて、居場所を求めて彷徨ってる。そんなもんだ。
そして、どんなに苦しいことや、目を背けたくなるようなことでいっぱいのイヤな世界でも、その世界の何処かに自分の居場所を見つけて生きて行かなきゃいけない。
だいたい、「居場所」は誰かに与えられるものではなく、自分で見つけるもんだ。
そうでなければ、ホンモノじゃない。

でも、アトルはまだ幼いから、そんなふうには考えられない。
一番彼女の側に居るはずのユキさんも頼りなくて、彼女の問いかけに答えることが出来ない。
それが、もどかしくて、毎回イライラしてました。
狂斎が頑張ってたんだけど、けっきょく諦めちゃったしなー。

まぁ、最終的には、アトルに居場所を与える手助けは出来たみたいだけど。
ただし、とっても頼りないカタチで。
ユキさんの「必要なんだ」が「愛」だとは思えなくてな。
ユキさんにくっ付いてても、アトルはあんまり幸せになれないような気がする。

最終回だけあって、奇士たちの戦いぶりはなかなかカッコ良かったです。
特に、小笠原様のナックル!(笑)
ものすごい似合ってないけど、ナックルなのには、ちゃんと意味があったし。

宰蔵も頑張ってたし。
彼女には、もっと活躍して欲しかったんだけど。
っていうか、往壓さん以外の奇士、影が薄すぎ。
話しがどんどんアトルの方に寄って行ってしまったせいで、奇士の活躍がかすんでしまった。
原作は、どうなのだろうか???

とにかく、アニメでやるにはテーマが深すぎるし、そもそもあれっぽっちの時間じゃ足りないし、絵柄も少年少女が喜びそうなカンジではないし・・・
原作に対して、とっても勿体ないことをしてしまったような気がする。

最後に・・・
鳥居さんがとってもステキな大人だったことが分かって良かったわ。
この物語の中で一番カッコ良かったのは、この人だったような・・・
 
 
続いて、「NANA」
これも、どうにかしてくれ・・・ってカンジ。
いきなり未来に話しが飛んで・・・っていうか、これが『現在』で今までの分も含めて全てが『回想』なんだよね。
しばらくアタマ混乱してました。最終回なのに。

う~ん、ハチはタクミと結婚できたんだろうか?
前回、レイラが「待った!」掛けてたしなぁ。
でも、ハチの指にはダイヤが光ってるし。
なんか、余裕ありまくりで幸せそうだし。
むーーーっ、分からん。
それに、レンはナナに捨てられたクサいし。
まぁ、レンとナナは一緒に居ても泥沼に沈むだけだから、別れた方がいいと思うけど。

けっきょく、「ナナがどうしてみんなと一緒に居ないのか?」って一番大事なところがスポンと抜けてるじゃないか。

だーっっっ、ムカツク。
なにが「ファーストシーズン」だっつーの!
1年間、「この人たち、どーなっちゃうんだろー?」と思いながら一生懸命見て来たというのに、この仕打ちはあんまりだ。
全部やらないなら、最初からアニメ化なんてするなよぉ。
見てる方はいい迷惑だ。

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