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幻想水滸伝I&II(PSP) クリア後感想 II編

前回の「I」の感想にも書きましたが、「各キャラとも顔アイコン1種類だけ」とか、「ムービーがしょぼい」などの点は古いゲームなので仕方ないとして、画面がザラついて見づらくて困る・・・なんてことは皆無。グラフィックはきれいです。
画面の小ささも気にならず。
むしろ、バトル中の動作などは、キャラの個性がよく出ていて感心。
あんなに、大勢いいるのに。


バトルのテンポのよさも、このゲームの良いところ。

「おまかせ」というコマンドがあって、「おまかせ」指示したキャラを勝手に戦わせておくことができるのですが、「I」の時に比べて、賢くなっているように感じました。

前作では「おまかせ」で戦わせると本当にテキトーに戦ってしまって、あまり使えなかったんですが、今回のはトドメ刺してほしい敵にちゃんと攻撃してくれたりしてました。

ですから、雑魚バトルはほとんど「おまかせ」

レベルの低い敵を「にがす」ことができたり、極端にレベルの低いキャラをバトルに連れ出してもすぐにレベルが追いつく仕組みであったり、バトルでストレスを感じることはあまり無いです。

これは、RPGにとっては大事なことのひとつだと思います。
あんまりバトルにストレスを感じてしまうと、物語に浸ってる余裕なくなりますから。
若干、ラスボスが弱すぎかな?って気はしましたが。


108人の仲間集めに関しては、ヒントをくれるキャラが居たりして、前作より少し楽になっています。
ただ、やっぱり際どいタイミングのキャラも居て、それなりに苦労しないと全員そろえるのは無理。

特に、今回はエンディングの内容にも大きな変化があるため、なにがなんでも108星そろえたいところなんだけれども・・・攻略サイトの助けなしには、ちょっと苦しい、かな。
 
 
サブイベントが充実しているのも、前作より今作が進化している点。
本編とはまったく無関係に進行する「お料理イベント」や、時間制限までついてる「クライブイベント」。
どちらも内容が濃くて、見逃せません。

仲間を集めるだけでも大変なのに、サブイベントまで完璧にこなそうとすると、もう、忙しくて仕方がありません。

本編だけでもかなりのボリュームがあって、さらにサブイベントも充実。中味の詰まった遊びごたえのあるゲームになっています。
 
 
唯一、いただけないのが「戦争イベント」
ほとんどの「戦争イベント」の勝敗がシナリオ上で決められてしまっていて、それも、「絶対に勝てない」方が多くて、シミュレーションゲームのように部隊を編成して実際に動かすことができても、あんまり動かす意味が無い。
下手に動いて誰かに戦死されては困るってんで、ただひたすら後退するだけ・・・なんてことばかりやってました。
「戦争」をやっているんだ!ということを実感させるために、このイベントをはさんでるのだと思いますが、どうせ操作させるのなら、もう少しなんとかならなかったものでしょうかね。
 
 
ストーリーに関しては、こちらも「名作」と言って差し支えないでしょう。
前作同様「戦争」をモチーフにしていて、かなりシビアな展開を見せますが、コミカルな演出もふんだんに盛り込まれ、暗~いだけのお話にはなっていません。
主人公も、しゃべらない割には個性が感じられて良いです。
まぁ、やっぱり主人公を取り巻く人物たちのほうが強烈な個性を発揮しているんで、どうも影は薄いですが。
 
 
やはり「名作」といわれるだけあって、ゲームとしての評価は★5個を満点としたら★4つと半分くらい。
RPG好きなら、一度はプレイしておいて損は無いと思います。
「I&II」通してプレイしたら、かなり長い時間楽しむことができるでしょう。
ただ、どこでも頻繁にセーブできるシステムではないので、正直言って携帯ゲーム機向きではありません。
(少なくとも外に持ち出して、電車などでの移動中に遊ぶのには少々無理がある・・・)
だったら、べつにPS版で遊んでればいいじゃん・・・ってハナシ。
って、それを言っちゃおしまいですね。
 
 
 

 幻想水滸伝I&II(PSP) クリア後感想 I 編
 
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