SAMURAI7 キャラ語り(カンベエ)
ずっと書こう書こうと思いつつ、なかなかまとまらなかったカンベエさんのキャラ語り。
やっと、書けました。
地上波放送が始まったのが、ちょうど良い刺激になったようです。
推定年齢 45歳くらいかな。
もしかして、アニメの主人公としては最年長記録?
まさに、偉丈夫・・・という表現がふさわしい、長身ガッチリ体型。
そのくせ、超人的に身が軽い。
あの年齢と体型で、しかもあのバッサバッサした服装であの身のこなしは、反則だと思います。
そして、「枯れた」だの「抜け殻」だのと言っておきながら、大人の男の色気を振りまいてます。
大嘘つきです。
装備している刀は、他の人のよりちょっと長め。
柄や鞘の装飾を見ると洋刀っぽいけれど、刀身はあくまで日本刀。
数多の戦を生き抜いて来た剣の腕は、相当なもの。
でも、キュウゾウには勝てない・・・と、本人はおっしゃってます。
たぶん、そうなんでしょう。
このあたりから、若干ネタバレかと思われますので、地上波放送組などでまだ全部見ていない人は読まない方が良いです。
大丈夫な人だけ、続きをどうぞ。
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この御方、落ち着いているように見えるし、常に冷静に状況分析しているようにも見えるし、すごくオトナな人徳者のようにも見えるけど、
じつは大してオトナじゃないんじゃないか
と、思う今日この頃のワタクシであります。
カツシロウの扱いなんかも、もうちょっと上手くやってあげればいいのに・・・オトナなんだから!とか思ってしまいます。
まぁ、カツシロウに対する想いは複雑だったでしょうから、なんとなく中途半端になってしまっているのかもしれないです。
自分を慕って来る若者が可愛くないはずは無いし、同じ道を志そうとする若者が居るというのは先を行く者にとっては普通は嬉しいことです。
でも、この人の場合、その道があまりに不毛なもので、懇切丁寧に教え導いて自分を同じ道を歩ませてしまっていいものか?という迷いもあったのでしょう。
それより、なにより、かなり無茶なことをしていますからね、この人。
無茶とは言っても、この人の場合は勝算があってのことで、必ずしも無謀というわけではないのですが。
軍師たるもの、多少無茶なくらいの方が良いのかもしれません。
正攻法ばかりでは、戦にゃ勝てませんからね。
それでも、その無茶に付き合わされる部下は、苦労が耐えないわけで。
ところが、おっさまの無茶に巻き込まれて迷惑するどころか、みんな喜んで付いていってしまいます。
それだけこのおっさまが魅力的な人物であるということなのでしょう。
カンベエのおっさまは、基本的には優しい人です。
なんだかんだいって、自分より弱い者を見捨てられない。
とにかく受け入れて、それで裏切られたら自分の責任・・・みたいな太っ腹な所もある。
時に厳しい顔を見せることもあるけれど、それは相手を思いやるからこそ。
時々おちゃめなこと言ったり、やったりするんで、親しみも持てる。
ただ単に有能なだけの上官だったら、こんなに、みんなホイホイ付いていきませんって。
とにかく、この物語におけるサムライ像を体現しているのが、この御方。
ご本人が「人を斬ってこそのサムライ」と言っているように、サムライとは戦場にあって斬り合ってこそ存在意義のあるもの。
ところが、戦が終わって世の価値観が変わり、かつては時代の寵児ともてはやされたサムライは、世間の厄介者でしかない。
変にプライドが高くって、潰しがきかなくって・・・感じ?
世渡り上手な人なら、とっとと職を変えて、生きやすい道を選んでいるでしょう。
でも、この人は、敢えてそれをしません。(他の6人もだけど)
それは、単にカンベエが不器用だからなのではなく、この人なりの信念があってのことだと私は思うのです。
カンベエはサムライとして多くの人を斬り、先の大戦では部下も死なせています。
そのことに対し、強く責任を感じているのではないかと思うのです。
カンベエは、カツシロウに対し繰り返し「死を大事と思うな」と言って、なにかというと「死を持って償いを」と言い出しそうなカツシロウをいさめています。
人斬りを生業とするサムライが命を大事にするというのは、一見矛盾しているように見えます。
でも、人の命を奪って来た人に、そう簡単に死んでもらっては困るのです。
人の命を奪ったことに対してどういう責任の取り方があるのか私には分かりませんし、これは、あくまでこの物語の中だけの話しです。
少なくとも、カンベエはサムライとして生き、サムライとして死ぬことで、自分が斬り捨てた(あるいは自分のせいで散らせてしまった)命に対しての責任を全うしようとしているのではないかと、私は考えました。
だから、どんなに無様でも、虚しくても、サムライであり続けなければならない、と。
カンベエが「抜け殻」で「死人(しびと)」なのは、将来への展望などを抱くことを自分に許さず、自分が奪って来た命を背負い続け、いつかサムライとして散ること。そのことだけを思って生き続けているからなのではないでしょうか。
「死に場所を求めている」というのとも、ちょっと違う気がするのですが。
ダラダラと生き続けるだけでは、申し訳ないですから。
それでも、あの7人のサムライの中でいちばん『死』に近い所に居たのが、この人だったと思います。
そんな人がシッカリ生き残ってるところが、皮肉と言えば皮肉ですね。
カンベエさんの名台詞は・・・
主人公だけあって台詞は膨大。印象的な台詞も多いです。
そんな中で「SAMURAI7」という物語の核心を突いていると思われる台詞が、上で取り上げた2つ。
「人を斬ってこそのサムライ」
「死を大事と思うな」
もうひとつ、カンベエさんがたびたび口にしていた台詞がこれ。
「御主、サムライか?」
明らかにサムライじゃないだろ?って相手には皮肉っぽく、もしかしてサムライ?って相手には敬意を込めて。
言葉の裏で、「儂はサムライだ」と言っているように聞こえて、好きな台詞です。
なんだか、ぜんぜん書き足りてない気がするけど、今日のところはこのへんで。
どうにかまとまったかな?
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