どろろ(レビュー)
赤子の時に魔神によって身体の48の部位を奪われた百鬼丸が、旅の途中で出会った大盗賊(自称)どろろと共に、魔神と戦いながら奪われた身体を取り戻して行く・・・というのが、メインストーリー。
原作は、言わずと知れた手塚治虫。
これだけの名作だと、イメージが壊されるのではないかと危惧するファンの方も多いでしょう。
私は、原作はほとんど知りません。
百鬼丸の生い立ちとか、両腕の肘から先が刀になってる姿とか、大雑把には知っているけれど、細かな部分はサッパリ。
そんな私が言うのもなんだけれど、原作のイメージを大きく損なうようなことは無いと思います。
アクションゲームなので、操作性はとっても大事。
百鬼丸の装備している武器が豊富な割には、操作が複雑になることも無く、スムーズにバトルが楽しめます。
攻撃のアクションも多数用意されていて、それも簡単な操作で出せます。
回復アイテムをその場で使うことしか出来ないため、バトル中にほとんど回復できない、とか
ロックオン機能がないため、飛び道具を始めとして、攻撃を外してしまいがち、とか
気になる点は少しあるけれど、プレイを続けるうちにそのうち慣れます。
基本的に、難易度はさほど高くありません。
基本的に・・・と書いたのには訳があって。
どうにもゲームバランスが変なのです。
とにかく、序盤はとても苦しい。
この時点で嫌気が差すプレイヤーが現れても不思議ではない程に、敵が強いと感じます。
ところが、順調に百鬼丸が身体を取り戻して行くに従い、馬鹿みたいに手ぬるくなってしまうのです。
百鬼丸は部位を奪還することでのみ、能力がアップして行きます。
仕込み刀がレベルアップしたり、より強力な刀を入手したりすることで、攻撃力は上がって行きますが、基本的な能力はやはり奪還部位。
そのため、魔神をどのくらい倒しているかによって、敵に対する手応えもかなり違って来てしまいます。
本編に関係の無い魔神も多く、プレイヤーによってどういう順番で挑むか予測が立てづらいことも有り、調整は難しかったのかもしれません。
その点を踏まえたとしても、もう少しバランスよく調整できなかったのかな?と、残念に思います。
敵の種類も、さほど多くはなく、後半はほとんど同じ顔ぶれが続きます。
そのせいで、少々飽きてしまうかも。
ボスも一応48体いるのだけれど、使い回しが目立ちます。
姿形だけでなく、行動パターンもほぼ同じなので、実質的には半分しか居ないようなもの。
ロード時間が長く、しかも頻繁にあるのも、少々気になります
カメラの動きも、変です。
固定カメラが見づらい位置にあったり、移動中にいきなり視点が変わって逆走してしまったり。
これは困ります。プレイに支障が出ます。
やり込み要素的な物が一切無いのが、少し物足りない気がします。
(一応、クリア後のオマケも用意されているけれど、魅力があるとは言いがたいです)
1回クリアしただけで満足させるには、少々ボリュームが足りないような・・・
長けりゃ良いってものでもないけれど。
否定的なことをズラズラ書いてしまったけれど、面白いゲームであることは間違いありません。
細かなところでは気になる部分はあるものの、全体を通してみれば、とても出来のいいゲームだと思います。
とにかく先に進みたくて、ついついズルズルとプレイし続けてしまう。
それだけの魅力はじゅうぶんにあるのです。
バイオハザードや鬼武者が好きな人なら、きっと好きなはず。
廉価版で買うのでしたら、オススメします。
その他のゲームレビューはこちらからどうぞ
« どろろ 最終報告 | トップページ | キングダムハーツ2 攻略日記 21 (ザ・ランド・オブ・ドラゴン 2回め) »
「ゲームレビュー」カテゴリの記事
- 「真・女神転生IV」クリア後の感想(ネタバレは無いと思う、たぶん)(2014.05.28)
- ドラッグ オン ドラグーン3 クリア後の感想(ネタバレ無し)(2014.05.24)
- ダージュ・オブ・ケルベロス クリア後感想(2006.02.24)
- 幻想水滸伝 I&II(PSP) クリア後感想 「I」編(2006.10.06)
- 幻想水滸伝I&II(PSP) クリア後感想 II編(2006.10.17)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント