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いぬのえいが

たまには、こういうのも観る。
最初から、ぜったい泣くだろーとは思っていたけれど、やっぱりやられた。
卑怯だよ、こういうの。

「突然遠くへ行ってしまった少年と、それを追いかける犬」の物語を軸に、犬にまつわるいくつかのエピソードが綴られていく。
笑える話しもあるんだが、基本的には「さぁ、泣いてくれっ!」と言わんばかりの映画である。

犬は飼い主に忠実だってよく言う。
たしかに、しっぽをパタパタしながら、後をくっついて来たりするのは犬の専売特許。
かまって、かまってーとじゃれついて来るのも犬の得意技。
黒めがちな瞳でじーーーっと何かを訴えられたりすると、ちょっと鬱陶しいと思いつつも、ついつい相手をしてやってしまう。

それに対し、猫ときたら
すり寄ってくるのは、お腹が空いてる時のみだ。
子猫の時こそじゃれて遊ぶが、大人になるとフンって顔しやがる。
しつこくこっちがちょっかいだすと、どうでも良さげに相手をしてくれる。
どっちが偉いんだか分かりゃしない。

犬は「家族の一員」だけれど、猫は「同居人、下宿人」って感じ。
私は犬とも猫とも暮らしたことがあるので、その違いは良ーく分かる。
猫が可愛げ無いから嫌いって訳じゃなくって、その微妙な距離感が逆に居心地良かったりするんだ。
犬みたいな接し方をしてると、少々重荷に感じてしまうこともあるんで。
ま、どっちもどっち。
それぞれに良さがあって、私はどっちも好きだ。

とはいえ、映画になって涙さそうエピソードを披露してくれるのは、やっぱり犬だね。

最後に出て来た「マリモ」のエピソードは、犬を飼ったことがある人なら100%泣くだろう。
私も、これは、アカンかった。
案の定、昔飼ってた犬を思い出してね。
生まれつき足が悪くて、獣医さんに「あまり長く生きられないから、精一杯かわいがってあげて下さい」って宣告されたにもかかわらず、10年も生きた・・・
よく、ボーッと並んで日なたぼっこしたもんだ。
(どういうワケか、彼は私を日なたぼっこの時の相棒と思っていたらしい。私を相手にじゃれて遊ぶことはまったく無かった)

彼は、ウチに来て幸せだったのかなぁ?
・・・なんて思うだけで、いまだに涙ぐんでしまうくせに、「犬、飼いたい!」って本気で思ってる。
その気持ち、犬と一緒に暮らしたことのある人なら、きっと分かるよね。

この映画、泣いているところを人に見られたくない人は、1人でこっそり観るように。
   
 
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