パラサイト・イヴ
気まぐれに書いてる「ハンパに懐かしいゲームについて語っちゃおう」シリーズ、第2弾。
今日のお題は「パラサイト・イヴ」です。
瀬名秀明氏の同名小説のゲーム化・・・なんですが、原作ではなく原案。
ストーリーはまったく違います。
共通しているのは、「ミトコンドリアは生物の細胞の中に寄生(パラサイト)している別個の生命体である」という物語の根幹となる部分。
小説の方は、進化したミトコンドリアによって引き起こされる事件を追う生物学者を主人公に、ホラーなんだけど、どこか切ないラブストーリーとも取れるような味付けがされています。
ゲームはその後日談的な位置づけで、ミトコンドリアの女王・イヴが逆に生物界を支配しようと、宿主である人間に対して反旗を翻す。その女王によってモンスター化された動物が暴れ回るニューヨークで、美人の警察官・アヤが孤軍奮闘するお話になってます。
グラフィックは、当時(1998年)としてはかなり優秀な部類に入るのではないでしょうか。
(なんたって、スクウェアですし)
無人のニューヨークの街並みが、不気味な雰囲気を醸し出してます。
個人的には、博物館が一番好きでした。
多少、グロな表現が有りますが、今じゃこれよりスゴいのはゴロゴロしてますね。可愛いもんです。
一応はRPGなんですが・・・
バトルではアクション的素養も要求されたりなんかして。
武器ごとに設定された射程圏内に敵をとらえるよう移動したり、敵の攻撃が届かない場所に逃げてみたり・・・けっこう忙しい。
通常フィールドをそのままバトルフィールドとして使用しているため、画面いっぱい走り回ってのバトルとなります。(走るの遅いけど)
もっとも、七面倒くさいコマンド入力だの、微妙なタイミングを要求されるような事はないので、アクション熟練者でなくてもなんとかなる程度でしょう。
武器や防具は用意されているものだけでも、実にバリエーションが豊富。
武器は種類によってその性能差が激しく、持ち運べるアイテムの少なさも相まって、「何を持って出掛けるか?」に頭を悩ませることになるでしょう。
さらに、チューンナップすることで自分好みの最強装備を作ることも可能で、ショボイ装備品でも付加されている機能によってはチューンナップで使えたりするので、迂闊には捨てられない・・・よって、さらに悩む。
けっきょく、装備品を拾い集めるために、警察署と探索場所を何度も往復したりしました。
これをプレイした頃、私はまだゲーム初心者でした。それでも、ちゃんとエンディングに辿り着けたのだから、理不尽なほど難しいゲーム・・・というわけではないと思います。
2周目で新たなダンジョンが出現するなんて夢にも思わなかったので、実は、クライスラービルは攻略していないんです。
1周でお腹いっぱいってカンジだったし、「攻略サイトを見る」なんてことも、まったくしてなかったからずっと知らなくて。つい最近、その事実を知って、「やりなおそうかな?」とか、思ってます。なんでも、このエクストラ・ダンジョンがとてつもなく手強いらしいので。
よーするに、もう1回プレイするのも悪くないって思える程度には、良く出来たゲームだと思います。
ただ、キャラクターが、ほとんどアヤしか居ないのが、ちょっと寂しい・・・
いや、出て来ることは出て来るんだけど、ほとんど、どーでも良さげ。
まぁ、ストーリー上、ミトコンドリア・イヴに対抗できるのはアヤだけってことになってるので、致し方ないのですが。
この後、続編の「パラサイト・イヴ2」が出ましたが、私は未プレイです。
相方がプレイしてるのを横で眺めてました。
グロの度合いが強まって、アクション性も強くなって、ほとんどバイオハザードのノリ。
っていうか、完璧にバイオハザード。
「だったら、バイオでいいじゃん?」って思ったため、やる気が起きませんでした。
システム面でも、「1」とはだいぶ変わって複雑になっているように見えたし。
相方も、さんざん苦労したあげく、途中で攻略を放棄してしまったようで。
大きなモンスターに、アヤがパクッと喰われるシーンを目撃したのが最後です。
あの後、どうなるんだろう?
気にはなるけど、自分でプレイする気にはちょっとなれません。
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