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バルダーズゲート ダークアライアンス2(レヴュー)

「暗い!」「グロい!」「薄気味悪い!」と三拍子そろってます。
可愛いキャラクターが明るいフィールドを走り回るRPGに慣れている方は、おそらく、拒絶反応を示すでしょう。初期のバイオが耐えられるなら、たぶん、大丈夫だと思いますが。
私の印象では「西洋版・鬼武者」。
もっとも、鬼武者の方が、ぜんぜん可愛いです。

グラフィックは全体的にきれいなのですが、とにかく暗くて細部が見づらいです。
画面を明るく設定することも可能なのですが、あまり明るくしてしまうとザラついた感じになってしまって、よけいに見づらかったりします。(我が家のテレビがイケナイのかしら?)

キャラクターが小さくて何をやっているのかよく分からず、そのくせ、きちっと敵を正面にとらえていないと攻撃が当たりません。
慣れるまでは、少々、辛いかもしれません。

持ち運べるアイテムに重量制限が有るのも、ストレスになります。
装備しているものだけでも結構な重量になるので、新たにアイテムを拾おうとしても拾えない・・・という事態が多発。
街との行き来が楽にできるとはいえ、かなり面倒です。
せめて、街に荷物を預かってくれる場所が有れば良かったのに。

一番楽しかったのは、鍛冶屋の合成。
装備品を自分の戦い方に合わせてカスタマイズできるというのは、かなりポイント高いです。
イマイチな武器でも、合成次第ではそれなりの武器になりますから。

セーブポイントが良心的な位置に用意されているので、その点に関しては不安を感じることは有りませんでした。
致命的なシステム上の不都合も無かったと思います。
ほぼ、快適にプレイできました。

ストーリーは有って無きがごとし。
主人公がクエストをクリアすることでゲームが進行していくわけですが、そのクエストと本編ストーリーがどう絡んでいるのか分かりづらいため、本編の全貌が見えにくいのです。
もっとも、主人公自身が「次々と仕事を引き受けているうちに、気付いたら大きな事件に関わっていた」という設定になっているので、致し方ないのかもしれません。

難易度としてはそれほど高くはないのですが、お世辞にも万人向けとは言いがたいゲームです。
正統派ファンタジーと聞いて、「指輪物語」の世界を想像すると痛い目を見ると思います。
手を出すのでしたら、気持ち悪いのを覚悟のうえで、どうぞ。
   
 
 
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