裁判員制度が、2009年にも実施される見通しだとか。
ちょっと気になったので、あちこち調べて回ったところによると、とりあえず「導入するよ!」ってことと、大雑把な仕組みが決まっただけで、細かな調整はまだこれからみたいね。
そーゆー難しいこと、わかんなーい。
なんて言ってる場合じゃない。
なんたって、二十歳以上の人は誰でも裁判員として指名される可能性があるんだから。
「裁判員」は市民が裁判官と一緒に、有罪か無罪かを判断し、その刑も決めなければならない。
責任重大だ。
「裁判員」は二十歳以上の一般市民から無作為に選ばれ、裁判所が認める重大な理由が無い限り、これを拒否することは出来ない。
逃げられないんだよ、どうする?
この件に関しては、いろんな機関がアンケートをとっている。
それによると、
裁判員として積極的に裁判に参加したいと考えているのは、だいたい3割くらい。
残りの7割は、ほとんど及び腰。
だそうな。
「参加したくない」と答えた理由は
判断が難しい
人を裁きたくない
自分は関わりたくない
だいたい、そんなところ。
年齢が高い人ほど、「参加したくない」と感じているようで、20代〜30代になると「参加したい」と考える人の割合が高くなるんだそうな。
私は、元々、法律とか刑事裁判とかに興味があって、そっち方面の勉強をしていたこともあるので、お呼びがかかったら喜んで参加させていただくと思う。
もちろん、野次馬根性的な興味ではなく、重大な事件の裁判に当事者として関わることは、国民としての義務であり、権利でもあると考えるから。
それでも、不安はある。
人が人を裁くのは、本当に難しい。
はたして、素人にどこまで正しい判断が出来るのか。
だいたい、法律用語って難しいし、独特の言い回しするし、普通の人にも理解しやすいように書類作ってくれるの?
有罪と決定したとしたら、今度は量刑も判断しなきゃならない。
じゃぁ、どの程度が妥当なのか?
刑罰にも相場ってものがあるよね。
判断を下すのに、「感情」を入り込ませない自信がある?
私みたいに、す〜ぐ感情移入しちゃう人間に、公平な判断が出来るんだろうか?
だいたい、二十歳以上ランダムっていうのも引っ掛かる。
仮に私が裁かれる側の立場だったとしたら、チャラチャラした兄ちゃんに「有罪で決まりっしょ!」なんて言われたかぁないぞ。
報復を恐れる気持ちも、分からないわけじゃない。
法廷に列席したら、関係者に顔が知れ渡る。
アメリカで量刑を不服とした被害者の父親が裁判官だか陪審員だかを銃撃したって事件があったような気がするんだけれど、それともそれは映画のネタだったか・・・???
どっちにしろ、あり得ない話しではないと思う。
テロのような組織的犯罪の場合は裁判員制度の適用から除外するらしいけど、その線引きも難しいんじゃないだろうか。
仕事を持つ身の社会人にとって、数日とはいえ、裁判所に足を運ぶことは、現実問題として可能なのか?
上司に、「裁判員に選ばれましたので、1週間ほど仕事に来れません」って言ったら、「そうか、頑張ってくれよ」って、ニッコリ笑って送り出してくれるんだろうか?
お店を臨時休業にしなきゃならなくなって、その分売り上げが減ったらどうするのさ?
問題は山積みだよね。
この「裁判員制度」は、アメリカやヨーロッパの一部で行われている制度とは微妙に違う、日本独自の制度を目指しているのだそうだ。
でも、「自分で判断して、自分の責任で結論を下す」っていうのが大の苦手な日本で、こんな制度が上手く機能するんだろうか?
事なかれ主義、玉虫色、白黒つけたがらない・・・
この国には、適当にお茶を濁して、どうにか乗り切っちゃえ!みたいな風潮が、はびこってるでしょ。
そんな日本人に、人の人生左右するような決断、できるんだろうか?
それに、日本って、めっちゃくちゃ縦社会だもの。
自分は目の前のことだけ一生懸命やっておけば、あとは「上」が上手くやってくれる。
そういうのが、日本全国通津浦々、骨の髄まで染み渡っちゃっているじゃない。
責任を逃れて権利だけ主張したり、権利と責任をセットで放棄したりしちゃってるような国民に、自分の責任で何かを判断したりできるんだろうか?
救いなのは、若い世代の人たちが積極的に参加したいと考えていることかな。
形だけ作っても、それが定着するだけの土壌が無ければ、すぐに立ち行かなくなる。
でも、もしもこの制度が上手くいくようなら、日本もまだまだ捨てたもんじゃないって、思えるかもしれない。
良くない国民性を、打倒できるかもしれないじゃない?
若い世代の力でさ。
あぁ、でも、やる気満々なだけじゃダメだよ。
せめて、調書の漢字ぐらいは、ちゃんと読めるようでないとね。
裁判員制度については、こちらに詳しい解説がありますので、興味のある方は、ぜひ行ってみて下さい。
日本弁護士連合会HP
最高裁判所HP