JIN ー仁ー 最終話
脚立から転がり落ちてタイムスリップとかいうのだけは止めてぇ〜〜〜っ!!!\(;゚∇゚)/
と、思ったら、跳ばなかった。
しばらく消えていた例の頭痛が戻って来ただけ。
謎が謎を呼ぶ最終回。
けっきょく、タイムスリップの謎については何一つ解明されないまま・・・
でも、そんなにガッカリはしていない。
このドラマは確かに仁が主人公なんだけれど、目立っていたのは咲と野風というまったくタイプの異なる2人の女性の存在だった。
で、むしろそちらに重点を置いたことが、ドラマとして成功した要因なのではないか。
最終話を見ていて、つくづくそう思った。
仁が現代に帰るために一人で悪戦苦闘して、タイムスリップの謎を解いてめでたしめでたし・・・
そんなドラマだったら、ちっとも面白くなかったかもしれない。
逡巡の末、仁は野風の手術に踏み切る。
迷う仁の背中を、そっと押す龍馬さんが良かった。
野風の乳ガンを治療することで、たとえ未来(みき)が生まれなくなったとしても、それは仁の所為ではなく、それを頼んだ龍馬の所為。
仁の抱える事情を察し、その迷いも理解したうえで、全ての責任を自分が負うと宣言することで、仁の心の負担を軽くしてくれた。
言っていることは龍馬お得意のハッタリでしかないんだけど、このドラマの「龍馬」であれば、いかにも言いそうなことだ。
なんたって、この「龍馬」さんは、野風のことも仁先生のことも大好きなのだ。
どちらも救うための、最良の策。
それが、あの行動だったんだよね。
(救助された村の居心地が良くて、ついつい長居してた・・・ってのも、いかにも、この「龍馬」さんっぽい。現代に飛ばされたのかと心配して損したわ┐(´д`)┌)
「この身が医術の進歩に役立つのなら」
未来(みき)が言ったのと同じことを、野風は言った。
そして、仁は全力で野風の手術を行う。
手術は成功し、野風は自分の足で歩いて行く。
前に「いっそ、雪になりたい」などと言っていたのに、今は「まっぴらごめん」だと。
(だいぶ前に出て来たセリフが、こんなふうに生きて来るとはなぁ。脱帽です)
この雪のシーンは、本当に素晴らしかった。
一方の咲は・・・
結納の日に野風の手術が行われることを知り、居ても立ってもいられず、結納を蹴って仁の元へと走る。
(逃走を手助けする恭太郎兄ちゃんが地味に良い)
ほんとに、咲はいつもいつも仁先生の居る場所へと走ってばかり。
仁の手術を、命がけで守ろうとも頑張る。ちょっと危なっかしかったけど。そこが可愛い。
何も言われなくても、仁の必要としている物をサッと手渡す。
その阿吽の呼吸。
(仁の方も、思わず「咲さん、メス!」などと言ってしまうほど、彼女が隣に居るのがあったり前!みたいになってしまってるし)
そんなもの見せつけられたら、「あぁ、こりゃ、アタシの入り込むスキ無いわぁ〜」と野風が思うのも無理ないわな。
野風のガンを治療したことで、例の写真そのものが消えてしまった。
それが何を意味するのかは分からないが、未来がどう変わっていくのかを知る術は失われてしまった。それは確かだ。
でも、そのことで、むしろホッとしている。
未来のことを思い悩むこと無く、ただ、今目の前にある現実を懸命に生きて行けば良い。
仁は、そういう自分を酷いヤツだと思う。
でも、そういう仁を見てホッとしている自分も酷い女だと言ってくれる咲が傍らに居る。
今度こそ、仁は江戸の街で前向きに生きて行く決意を固めた。
その矢先・・・
野風は手習いの塾を始め、その流れの先に、医師ではなく教師になった未来(みき)が居るようで。
万華鏡や水に例えられていたとおり、姿形を変えても本質は変わること無く、ちゃんと存在している。
仁が過去をいじくったことで、仁の未来も変わってしまっているのかもしれない。
だったら、未来に、この仁の帰る場所など無いような気がする。
っていうか、あまりに改変し過ぎると仁はそもそもタイムスリップしなくなるという、壮大なパラドックスを生じてしまうんだけども。
仁が江戸に居座るからには、やっぱり未来のどこかで、どんなに形を変えようとも仁はタイムスリップしなきゃならないんだよなぁ。
う〜ん、となると・・・
現代に現れた謎の患者は、仁本人ではなく、仁(仮に仁Aとする)が作り替えた流れの先に居るもう一人の仁(仁B)という考え方もアリになってしまうな。
まぁ、タイムスリップの謎については、どうでもいい。
いっそのこと、ホルマリン漬けの胎児など登場させなければよかったのに。
意味ありげにアレを出したのに、何も解明されないまま終わってしまって、モヤッとしている視聴者も多いのではないかと思う。
「なんだか理由は分からないけど仁は江戸にタイムスリップして、色々迷ったけど江戸の街で生き抜く決意をしました」っていう、それだけのドラマで良かった気がする。
仁と彼を取り巻く江戸の人たちとのあれやこれやだけで、充分に見応えのあるドラマに仕上がっていたし、なんでもかんでも謎を究明しなきゃならんってこともないだろうから。
ドラマ内で解明する気が無いのなら、出さないで欲しかったな。
脚本は素晴らしかったし、キャスティングもこれ以上無いと言えるほど実にしっくりハマっていた。
近年稀に見る良質のドラマだったのに、あのホルマリン君の存在が、どうにも余計だった。
続編は本当に作るのかな?
作るとしたら、いつ?
まさか、平成二十二年とか言わないよね?
(仁が拾った十円玉が平成二十二年製造だったからサ)
そんなに待たされたら、忘れちゃうよっ!



















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