キャシャーン Sins 第四話
「滅びの天使」
毎回誰かしらと出会って一悶着起こしているキャシャーンが今回出会ったのは、「滅びの天使」の異名を持つ少女のロボット・ソフィータ。
ソフィータは戦うことで喜びを感じ、戦うことで命を感じる。
その感覚を得るために、無邪気に相手を切り刻む。
ソフィータは通りすがりのキャシャーンにも、もれなく戦いを挑むけれど、キャシャーンは当然の如く無視。
キャシャーンに興味を抱いたソフィータは、彼にしつこくつきまとい、そのうちキャシャーンも心を開き始める・・・という、アコーズの時と同じパターン。
キャシャーンは、思いっきり排他的内向的「俺に近付くな」オーラを発散しているにもかかわらず、他人を引き寄せてしまう模様。
得てして、そんなもんかもしれない・・・
戦いの中にしか自分の存在意義を見いだせず、高揚を得るために戦いを望み続けるソフィータ。
戦って誰かを傷つけることを恐れ、いったん戦闘の中に身を置くと歯止めが利かなくなる自分を嫌悪するキャシャーン。
そんな2人が相容れるはずも無く、お互い理解不能かと思われたけれど、言葉を交わすうちにソフィータの方はどうやら興味以上の感情をキャシャーンに抱き始めたようで。
本人は、それが何なのか全然分かってないけど。
やがて、ソフィータは、キャシャーンが驚異的な回復能力を持ち、滅びたくても滅びることが出来ない身の上なのだと知る。
ソフィータはキャシャーンに刃を向けた。
「滅ぼしてあげる・・・」
ソフィータは自分に出来る方法で、キャシャーンを苦しみから解放しようとしたんだな。
好きな人に何かしてあげたい。
それは、とても自然な気持ち。
大好きな人にしてあげられる唯一のことが、「滅ぼすこと」
それは、あまりにも哀しい。
しかも、戦うことしか知らないソフィータは、他に想いを伝える術を持たないのだ。
でも、滅ぼすことでキャシャーンを救えるのなら、戦う能力を持ったソフィータは幸せであるともいえる。
ソフィータはキャシャーンに斬り掛かって行く。
ソフィータの想いを知ったキャシャーンは、彼女を傷つけることを恐れる。
相手の殺気を感じ取ると、勝手に戦闘スイッチがオンになり、キャシャーンは自分の意思に関係なく相手を叩き潰してしまう。
でも、スイッチは切り替わらなかった。
何故なら、ソフィータに殺意が無かったから。
ソフィータの心にあったのは、ただ「彼を自分の手で救いたい」という想いだけだ。
そして、いざ、キャシャーンが死んでしまうのかと思ったとたん、ソフィータは涙を流す。
「死なないで・・・」
このとき初めて、ソフィータは「滅び」の本当の意味を知ったのかもしれない。
けっきょく、ソフィータはキャシャーンの元から去って行く。
戦うことしか出来ない彼女は、自分がキャシャーンの側にいても彼を苦しめるだけだってことを分かっていたんだろうな。
「生きていれば、また会えるから・・・」
自分が生きる意味など無いと思っていたキャシャーンに、生きる意味が出来た。
それは本当にささやかだけれど、何も無いよりはずっと良い。
キャシャーンの心に、また1つ小さな灯がともる。
っていうか、フレンダーは何処へ行った?
今回のエピソードも、キャシャーンに刃を向けるソフィータの想いが切なくて、ジワワと来たんだけど
なんか、順番が逆じゃないの?
・・・って気がした。
前回のアコーズとのふれあいを通して、悩んだり逃げたりせずに自分の罪と向き合うという方向に心が動いたはずのキャシャーンが、何故かまた悶々と悩んでる・・・
「戦わなくて済むのなら、こんな身体は要らない」などと後ろ向き発言したりしてるし。
相棒になったと思ったフレンダーは、ちらりとも出て来ないし。
この物語は、苦悩しながら彷徨うキャシャーンが誰かと出会って、なんらかの答えを得て少し前進する・・・ってパターンを繰り返しながら、そのうち真実が明らかになり、キャシャーンが自分の戦う意味を見いだして行くんじゃないの?
メインで描くべきはキャシャーンの心の動き。
キャシャーンはただただ苦悩しているだけじゃない。
苦悩の中味は毎回少しずつ違ってるはず。
それなのに、それが辻褄合わなくなったりしたらダメじゃん。
まぁ、吹っ切れたつもりでも、また悩みがぶり返したり・・・ってのは、人間にはよくあることだけどさ。
今回のエピソード1つだけを取り出して見れば、とても感動的な良い話しだったんだけど、全体の流れの中に置くと「どうなのよ?」って感じだった。
アコーズに出会う前の話しだったら、何の違和感も無いんだけどね。
| 固定リンク



















コメント