あしたの、喜多善男 第6話
喜多さんは、しのぶや平太と共に箱根から東京に舞い戻って来た。
ところが、しのぶは「絶対に許さないから!」と言い残して、2人の元から逃走。勝手に事務所に帰ってしまう。
身代金2,000万円は既に慈善団体に寄付されているから、自分たちが誘拐犯として追われることになると慌てる平太だが・・・
しのぶの「絶対許さない」の真意は?
しのぶは馬鹿な女じゃないと思うが、どこまでが冗談で、どこからがマジなんだか私にはサッパリ分からないんだな。
(たぶん、その場の思いつきだろうが)しのぶは善男ちゃんを利用して、逃走資金を手に入れて、「小指噛んでオジサン」からも、芸能界からも逃げるつもりだったのだろう。
そして、事務所が自分のために身代金を支払うとは考えておらず、「小指噛んでオジサン」が払うだろうと予測していたのではないだろうか。
そうなれば、しのぶは大嫌いな「小指噛んでオジサン」に借りを作ってしまうことになり、これまで拒んで来た「小指噛んでオジサン」から逃げられなくなる。
金が手に入らなければ、生活のために、事務所に戻らざるをえないわけだし。(芸能界を引退して地味に働くという選択肢はこの娘には無いのだろう)
それなのに、善男ちゃんは勝手に「寄付」という自己満足のために金を使ってしまった。
(確かに世のため人のためにもなっているが、喜多さんの「死ぬまでに一つくらいは世のためになることをしたい」という自己の欲求を満たすために使われたというのもまた事実だ)
その行為を「偽善」と受け取った可能性もある。
そもそも、しのぶが喜多さんと出会ったのは、喜多さんが金の力でしのぶと会えるよう、取り計らってもらったからだ。
最初にそういう小狡いことをしておいて、大金を寄付して世のためになったと満足している。
おまけに、しのぶのことなど、まったく考えていないのだ。
喜多さんの頭にあるのは、「思い残すこと無く死を迎える」ということだけだ。
きわめて自分勝手なオッサンではないか。
ちっとも善人じゃないじゃないか。
生きて行くために、戻りたくない芸能界に戻り、嫌なオジサンにも我慢しなければならない。
そんなしのぶが、しのぶの立場などまったく考慮せずに大金を寄付して、自分はさっさと死ぬつもりの善男ちゃんに腹を立てたとしても何らおかしくない。
っていうか、アタシがしのぶの立場だったら激怒するな、間違いなく。
なんにしても、しのぶからの手ひどい復讐が無いといいけど・・・あるんだろうな、気をつけてね、喜多さん。
で、その「小指噛んでオジサン」は、みずほの元にも現れていた。
資金繰りに困っているみずほにバックアップを申し出る上級官僚???
噂の「小指噛んでオジサン」が、平泉成だったのには大笑い。
ここで出て来たかー!!!
いやぁ、エロかったなぁ・・・
「実直なオジサン」的なイメージの強い俳優さんなのに。
とりあえず誘拐犯として追われる心配は無くなってホッと一息の喜多さんには、保険調査員の杉本が接近。
三波さんの友人のふりしてアレコレ喋っていたけれど、善男ちゃんを突ついても何も出てこないと思うぞ。
けっきょく、善男ちゃんを混乱させただけ。
もしかして、杉本がこの出来事の真相に迫って行く探偵役なのか?
喜多さんとみずほと三波さん
この3人の物語の全体像を、現時点で一番把握しているのが杉本だよね。
生きているにしても、死んでいるにしても、怪しさ急上昇の三波さん。
優秀な心理学者だったというのが気にかかる。(見た目の大雑把さが、ぜんぜん心理学者のイメージじゃないんだけど)
もしかして、みずほは強烈な暗示にかかってるんじゃないか?
三波さんが理想の男性だったというのも、喜多さんと結婚したのも、全部、三波さんのかけた暗示のなせる技で、その暗示は未だ解かれていない、とか。
だとしたら、かかりつけのカウンセラーは見抜けないもんかしら?って疑問もある。
もっとも、万札ぺらっと掴まされたくらいで、顧客の個人情報べらべら喋っちゃうカウンセラーも、かぁなり胡散臭いんですが。
なんか、森脇をけしかけるようなこと、言っていましたしね。
怪しい。
三波さんが中心に居るとしたら、動機は金じゃなくて、もちろん、研究のためだな。うん。
もひとつ、印象的だったのは、平太の父親が、喜多さんに似ているという話。
いつも「俺のオヤジが言っていた」という、あの、ちょっとハードボイルドなにおいのするオヤジではなく。
その平太は、喜多さんを殺しにすっ飛んで行ったけれど・・・たぶん、殺せないんだろうな。
彼は喜多さんに対して、複雑な想いを抱いているのだ。
家族を捨てて勝手に死んだ本当の父親。
平太は憎んでもいるけれど、同時に父親を愛してもいる。
その父親と喜多さんを重ね合わせ、自殺しようとしている喜多さんを蔑みつつ、見捨てることも出来ない。
だから箱根にもすっ飛んで行ったんだし、喜多さんの殺害計画を立てるにしても喜多さんの予定通りにしてあげようとしたんだし。
そんな平太に、殺せるわけがない。
(ファザコン丸出しの平太に、松田龍平を当てたキャスティングの人に拍手っ!)
というわけで、今週は喜多さん、影が薄かった。
まぁ、いつも薄いけど。
喜多さんを取り巻く周囲の人たちの複雑な心情が垣間見れたり見れなかったりした第6話でした。

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