« ゼルダの伝説 夢幻の砂時計 攻略日記#7 | トップページ | 地球へ・・・ 第23話「地球へ」 »

2007.09.15

モノノ怪 第十話「化猫 序の幕」 感想

[あらすじ]
地下鉄の開通を祝う人々でにぎわう福寿駅。
駅のホームは一番列車の入線を待つ招待客たちと、歴史的瞬間を一目見ようと駆けつけた見物人たちでごった返していた。

午前十時。
大勢の招待客を乗せて、いよいよ列車は動き出す。
しかし、順調に走行していたかと思われていた列車は急停止。
ふと気付くと、別々の車両に乗っていたはずの数人だけが、先頭車両に集まっていた。

他の乗客たちが後続車両ごと姿を消していることに皆が気付いた時、車両は再び動き出し、その弾みで市長が車両から転落してしまう。

お互いに面識は無いと思っていた乗客たちは、実は一つの事件を巡り、接点があった。
その事件とは、1人の女性新聞記者の轢死。

モノノ怪に選ばれし乗客たちを乗せた先頭車両は勝手に走り続け、怪しい気配が車両を包む。
少年は、猫を抱いた女性の姿が見えると言う。
どこからともなく聞こえて来る猫の鳴き声。
そして、あるはずの無い後部車両から乗り込んで来た薬売りは告げる。
「化猫だ・・・」と。
 
 

***

チンドン屋!?

ええ、確かにそうでしょうとも。
あの着物、ただでさえ派手なのに、時代は移っても相変わらずの格好・・・
(ピアスと指輪で変化つけて来たけど、その程度じゃ追いつきませんって)
うん、でも、よかった。
時代が下るんで、薬売りがどんな格好で出て来るのかと心配してたんですよ、実は。
黒スーツなんかで出て来ちゃったら、ホストみたいで嫌だなぁ、とか。
堂々と同じ格好で登場してくれたので、ホッとしました。
っていうか、薬売りさん、全体的に少し色が薄いですよね、今までと比べて。
帯だけは、やたら黒いし。
なんか意味あるのかな?
このアニメってムダな演出が無いから、つい深読みしたくなってしまう。


史実によると、日本で最初の地下鉄は今の東京メトロ「銀座線」
開通したのは1927年(昭和2年)で、最初は浅草〜上野間のみ(今だと、10分足らずで着いてしまう距離)の運行だったそうです。
というわけで、このお話しの時代設定も、だいたいそのあたりかと。
なんとなく、もう少し大正寄りかな?って印象は受けましたが、気にしないことにしました。
だいたい、このアニメって元々時代考証がテキトーですから。
いや、良い意味で言ってるんです。
時代を軽く超越してるところも、このアニメの特徴の一つなんで、そこに難癖つけるのは野暮ってもんですよ。


まだ「序の幕」ということで、今回はメインキャラの紹介と立ち位置の確認程度で終わってしまったので、ストーリーの詳細については今後の展開に期待!ということにしておきます。

引っ掛かったのは、列車が急停止したあと、発車5分前の駅のシーンに戻ったところ。
なんだったんだろう、あれ?
気になるけど、今のところ、どういう意味なのか、ぜんぜん分かりません。
先頭車両だけ、亜空間に落ちてしまったのか???
ねじ曲がった空間を越えて、車両を移動して来た薬売りさん???
まぁ、あの人はなんでもアリなので・・・いいです。気にしません。
  
「怪 ayakashi 版 化猫」のメインキャラとそっくりなキャラが顔を揃えているので、今回の「化猫」とつながりがあるのかどうかも気になるところですね。
いや、もう、「アンタ、アイツの生まれ変わりでしょ?」と言いたくなるような顔ぶれですから。(小田島様はどこへ行った?)
前世の因果と縁で結ばれた人々がぁぁ、時を経て再びこの列車で顔を合わせぇぇぇ〜〜〜
とか、言い出す可能性も無きにしも非ずですが、自分としては、あんまりそっちの方面に走って欲しくはないです。

確かに似たようなルックスのキャラが出ていますけれど、それは深く考えなくても良いような気がします。
そこに何らかの物語的つながりがあるのではないかと深読みさせておいて、実は何にもありませんでしたー!というオチで、まんまと視聴者をはめて作り手がニンマリする・・・そんな筋書きだと自分は推理しているんですが。

ただ、物語としてのつながりは無くとも、何らかのメッセージが仕込まれているとは思うのね。
一度やった「化猫」を、あえてもう一度持って来る。
しかも、シリーズのフィナーレを飾るポジション。
しかもしかも、時代設定を変えて来た。
そこに、強烈な意図を感じるわけです。
ひとつのシリーズ物の中で同じ素材を使うのは、暴挙と言っても過言ではないと思うので、それをやるからには、それ相応の意味があるはず。
「モノノ怪」として帰って来るにあたって、スタッフの人たちが一番やりたかったのは、たぶんこれだったんだろうな、と。
なんかね、見ていて、そんな熱意を感じましたよ。
 
 
しかし、怖いですね、今回は。
今までで、一番怖いんじゃないでしょうか。
冒頭の「許さない・・・許さない・・・」からして既に相当怖かったんですが、モノノ怪の恐怖が迫って来る様子が、そこかしこで上手く表現されてました。
その他大勢の人たちがマネキンなのも、不気味さを醸し出すのに一役買ってますが、それだけじゃない。
チラッチラッと、不気味映像が挟み込まれていたり。
たくさんあったので、ひとつひとつは挙げませんけどね。

でも、自分がもっと感動したのは、BGMも含めた「音」
まさに「効果」的に音が入ってて、怖ぇぇぇっ!
後ろの車両が消えてるのに気付いた時の、ごぉぉぉっと風が吹き抜けて行く音・・・
みんなが沈黙していて、車両がゴトゴトいっている音だけが聞こえているのも・・・
薬売りが下駄を鳴らして車両を移動して来る、その足元だけのカットも良かったですが、そのバックに流れてる曲も・・・
怖いっ。
これなのよ、これ。こういう「恐怖」を、やって欲しかったのよ。
恐怖が背筋を這い上って来るよう感じ・・・とでも表現したら伝わるでしょうか。
そんな演出面での力の入りようからも、スタッフの熱意が・・・
いや、べつに、今まで手を抜いてただろって言ってるわけじゃないですよ、滅相も無い。
 
 
今回は、薬売りが先頭車両に移動して来る場面が、特に気に入りました。
乗客たちが恐怖と不安におののく中
近付いて来る足音。
何にも知らない乗客たちの不安そうな表情。

でも、見ているアタシはアイツが来ることを知ってる。

・・・来る、きっと来る。
薬売りさんが来て、きっとなんとかしてくれる。

がらっとドアが開いて・・・

来たぁぁぁっ!って感じ。

ぜんぜん、正義の味方っぽくないんですけどね、ええ、まったく。
本人、助けに来たつもりは毛頭も無く、単に自分の仕事をしに来た、というスタンスなので。
いいんですよ、そのマイペースっぷりこそが薬売りさんなのですから。
 
 
これまでのエピソードが、江戸時代のどの辺りなのかもハッキリせず、そもそも江戸時代なのかどうかもよく分かりません。
ただ、「なんとなくあの辺り」な時代から、地下鉄が開通するような時代まで全く老けずに存在している人間なぞ居るわけが無いのは確実。
薬売りは、どう考えたって、人間じゃねぇよな・・・と、言いたいところなんですが、この人、自分で人間だって言ってるんですよね。
「怪 ayakashi 版 化猫」の中で、退魔の剣について誰かに尋ねられて、「剣を操るのは人。俺の技量にも限界がある(だから万能ってワケじゃない)」と答えてるんですよ。
つまり、剣を操ってる「俺」は「人」ってことでしょ。
(そういえば、あの頃の一人称は「俺」でした)
なんなんでしょね、薬売りさん。

実はね、アタシは「薬売りさんタイムトラベラー説」を打ち立ててみたのです。
不老不死なのではなくて。
退魔の剣の力でもって、モノノ怪の気配を追って時間を飛び越えてしまえたりなんかしちゃうんですよ。
今回、なんとなく色が薄く見えるのは、本来居るべき時代から遠くに来過ぎてしまったからなんですよ。
いやぁ、少々遠くまで飛び過ぎてしまいましてね、うっかり、うっかり(棒読み)
・・・なんてね。
いえいえ、これはアタシの妄想です。冗談です。根拠無しです。本気にしないで下さい。ごめんなさい。

いいですよ、べつに薬売りさんが何者かなんて、明かしてくれなくて。
そりゃぁ、気にならないわけじゃないけれど、謎は謎のまま終わってくれた方が、らしくて良いですから。

と、なんとなく、終わりを意識したこと書いてますが、だって、あと2回ですよ、2回!
どうしましょ。
モノノ怪が終わってしまったら、魂抜けます、たぶん。
既に、終わってしまった時のことを考えただけで気分が凹むという、かなり重篤な症状が出ております。
どうしましょ。
 
 
 
 「化猫 二の幕」の感想に進む

 モノノ怪 各話ごとの感想 目次に戻る

|

モノノ怪」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く




コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。