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2007.02.01

そんなに悪いことなの?

「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」について、約7割の人が反対しているということが、毎日新聞の世論調査で明らかになったそうだ。

安倍さんも、ひとまずこの法案の提出は見送っちゃったようだけれど、これって、そんなに悪いことなんだろうか?

効率よくテキパキ仕事を片付けている人の方がお給料が少なくって、効率悪くダラダラ仕事している人の方がたくさんもらえる今の状態の方が明らかに間違ってる。
それは、確かだ。

中には、残業代欲しさに、昼間仕事サボっておいて夕方になってからおもむろに仕事しだす人だっているかもしれない。
そんなの、会社にとったらいい迷惑だ。

そういうダラダラした人やズルしてる人の仕事を、テキパキ働く人が肩代わりすることだってあるだろう。
そうすると、働いてる時間は同じでも、抱える仕事の量はテキパキさんのほうがずっと多くなる。
それなのにお給料が同じじゃぁ、せっかくのテキパキさんもやる気なくなってくるんじゃないのか?

だから、この法案の理屈は基本的には間違ってないと私は思う。

ただし、あくまで『基本的に』だ。
なんでかというと、現状のままでこの法律をボンッと持って来るには、かなりムリがあるからだ。
 
 
今現在、残業代をアテにしなければ生活が成り立たない人もたくさん居ると思う。
そういう人たちに「さぁ、今月から残業代は無しですよ」と言ったら、そりゃぁ、困るだろう。
今月から、いきなり仕事量が減るわけでもないし。

収入で適用範囲を決めたとしても、必ずボーダーラインの人は居るわけで、微妙なラインの人たちから不満の声が上がるのは避けられない。

みんなに納得してもらうには、残業代が無くても現在の収入と変わらないくらいに、みんなの基本給を上げないと無理だ。
 
 
それと、もうひとつは日本人の気質そのものに関わってくる問題。
同僚が残っていると、なんとなく帰りづらい・・・という人、けっこう居るんじゃないか?
それで、特に忙しくもないのにズルズルと会社に残っちゃう人。
周りと歩調を合わせないと不安でたまらなくなってしまう日本人には、こういうタイプの人がかなり多いと思う。

他が居残って仕事していようと、自分の仕事が終わったらサッサと帰る。
残された方も、「アイツ、もう帰れるのか。いいなぁ・・・オレもサッサと片付けなきゃ!」って思って頑張って仕事するようにならないと。

会社、果ては社会全体がそういうフンイキにならないと、けっきょく優秀な人が大量の仕事を抱えこまされることになって、サービス残業は無くなるどころか激増・・・ってことになってしまうだろう。
 
 
そういった問題を無くしてからなら、この法律は会社員にとって、とても良い効果をもたらすと思う。
ムダな残業時間をなくして生まれた余暇で、夜遊びするもよし、習い事するもよし、家に帰って英気を養うもよし。
朝早くから夜遅くまでみっちり働いて、グッタリ疲れきって帰宅するだけの今の生活より、よっぽど楽しく暮らせるようになるはずだ。

この法律を施行することで、そういった風潮に世の中を持って行きたい・・・と、そういう意図があっての今この時点での「日本版ホワイトカラー・エグゼンプション」という見方も出来なくもない。

でも、今まさに働いている人たちにしてみたら、それっていい迷惑なわけで。

遠い未来の会社員の皆さんのために、自分や自分の夫がタダ働きしたり、下手すりゃ過労死するのは、そりゃ、誰だってイヤだわさ。

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