下妻物語
これも、観よう、観ようと思いつつタイミングを逸していた映画。
やっと観ました。
で、良かったんです、これが。
最近、日本映画の方が面白いわー。
モノにもよるけど。
こういう、あんまり金かかってなさそーで、大々的なプロモーションも無く、公開当初そこそこのヒットしかしなくって・・・みたいなのが、自分的には大当たり作品だったりします。
ロココ文化に憧れ、レースふりふりのゴスロリ服を着ることに命をかける、性根の腐った女の子「竜ヶ崎桃子」に深田恭子。
特攻服に改造原チャリで突っ走るヤンキーにして、元いじめられっ子でけっこう純な女の子「早乙女イチゴ」に土屋アンナ。
絶対に接点の無い2人が偶然に出会ったのをきっかけに、次第に2人の間に友情が育っていく。
簡単に言ってしまうと、そんな話し。
桃子はルックスのせいで浮世離れして、ボヤーッとしているように見えるけれど、決して頭は悪くなく、芯の強いしっかり者です。
「ジコチュウ」とか「性根腐ってる」とか言われているけれど、むしろ孤高の人。
偽りの友情ごっこで群れたりする気はこれっぽっちも無く、1人でも、周りから浮きまくっていても、ぜんぜん気にせず自分の道を突き進んでいます。
そんな勇気のある人間は、そう多くはありません。
一方のイチゴは、頭悪いし口も悪いしお行儀も悪い。
そのくせ、妙に人懐っこくて純粋な女の子。
気合いの入った風貌をしていても、単純で、素直で、なんだかすごく可愛く見えてしまいます。
ゴスロリとヤンキーという2人の女の子のギャップだけでなく、それぞれの外見と内面のギャップも面白い対比になっているんですね。
イチゴが桃子にやたらと絡んだのは、そんな桃子にカッコ良さを感じたからでしょう。
そして、それと同時に、本能的に彼女の抱える孤独な匂いを嗅ぎ分けたのだと思います。
だから放っておけなかったんだろうけど、イチゴ本人はまったく意識していなかったはず。
きっと、なんとなーく、ちょっかい出していただけ。
あまりにも真っ直ぐなイチゴに接するうちに、桃子の気持ちの方が少しずつ変化していったように見えました。
とにかく、深キョンが頑張ってます。
桃子を演じられるのは、この人しか居ないんじゃないか?ってくらいハマっています。
それと、土屋アンナ。
特攻服が似合い過ぎです。
この人、素はめちゃめちゃ奇麗なんですけどねー。
ちょっとした仕草とかも、どう頑張ってもヤンキーにしか見えなくて違和感ゼロ。
演技、上手いんですね。
2人の女の子を取り巻く人たちもエキセントリックな強者揃い。
桃子のダメ母役の篠原涼子とか、いい味出してました。
ハチャメチャな演出の連続で、笑わされること数知れず。
でも、グッとくるシーンもたくさんあって、泣かされたり笑わされたり、とっても忙しい。
桃子が刺繍を入れるためにイチゴの特攻服を預かるあたりで、既に泣いていました。
ラストシーンの、2人の笑顔が眼に焼き付いています。
ベタベタしない2人の友情と共に、清々しい後味を残します。
ぱっと見「イロモノ」的な印象だからといって、敬遠することなかれ。
特に女子と元・女子には、お勧めの映画です。
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