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2005.07.26

解夏

病によって徐々に視力を失っていく青年(大沢たかお)と、彼を支える二人の女性、恋人(石田ゆり子)と母親(富司純子)が主な登場人物。

失明を宣告された青年は、恋人には何も告げずに仕事を辞め、故郷の長崎に帰る。
そして、愛する故郷の風景を心に焼き付けながら、静かに暮らしていた。
そこへ、研究のため海外へ行っていた恋人が、血相を変えてすっ飛んでくる。

彼を支えたいと思う恋人と、彼女の負担になることを恐れ突っぱねようとする青年。
そんな二人を静かに見守る母。
 
 
純愛映画といえばそうなんだろう。
基本的に青年と恋人。ふたりの関係がどうなっていくか?っていう映画だし。

でもね、光を失うことへの恐怖と戦う青年の心情に焦点を絞ったら、もっと良い映画になっていたんじゃないかと思う。
「恋愛」を前面に出しすぎたせいで、ちょっと物足りなく感じたのね、私は。

「解夏」というタイトルを見て、不思議な言葉だなぁと思っていたら、これは仏教用語だったようで。
青年がその意味を教えられるシーンが、この映画の中で最も重要だと思う。
だからこそ、青年の苦しみをもっともっと掘り下げて欲しかった。
(これから観る人には、主人公の青年と一緒にその意味を知って欲しいと思うから、ここには詳しくは書かない)

その意味が明かされた時、なんだかすごく、私は救われたような気がした。
・・・と、だけ。


主要な人物の配役は、とても良かったと思う。
元々好きな役者さんたちだし、役柄にもピッタリだったと。
長崎の街も、とてもきれいだ。


とても静かで、透明感のある映画。
今や純愛映画は巷に溢れかえっているけれど、「解夏」はひと味違う良作だと思う。
変に斜に構えたりしないで、素直に観たらいいよ。

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